巻機山《日本百名山》
群馬県
新潟県
山キチどん
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,772m
- 下り
- 2,209m
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| 天候 | 雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2003年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス 自家用車
下山口：五十川キャンプ場から地元の人の車とタクシーでJR上越線六日町駅 |
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天竺の里付近より
感想
JR東日本の株主優待4割引で買った始発の新幹線とき301号で越後湯沢に向かった。上越線で六日町まで行ってタクシーで桜坂登山口に入った。雪渓の不安定な割引沢コースは避け無難な井戸尾根を登ることにした。井戸ノ壁と云われる急斜面を這い上ると五合目焼松で僅かに平になっていた。漸く達したピークはまだニセ巻機(1,861m)で避難小屋のある鞍部に一旦下って登り返すと御桟屋に達した。結構登山者がおり賑わっていたが山頂標識があるので御桟屋を山頂と思いここで引返す人が多い。実は最高所の巻機本峰(1,967m)はまだ西へ400m。標識も無く不明確で高山植物保護のため人が来ないようにするには良い配慮なのかもしれない。
巨大な雪原を横断し割引岳(1,931m)に足を伸ばした。1等三角点「割引岳」が設置されていた。引き返して巻機山本峰に立ち寄り群馬県との県境尾根となり県境から分れ北に飛び出した牛ヶ岳(1,962m)には3等三角点「牛ヶ岳」があった。
誰も居ない裏登山道旧道コースを下山に使った。しかしこれが大変な道だった。刈り払いはしっかりできているが人が通らないので登山道にイワカガミやリンドウがあり踏みつけないように気を使いながらの下山となった。草付きの急傾斜でしかも雨で尻餅をつくことも屡々、第一の難関である中ノ滝沢の渡渉点に達した。急斜面に雪が押し出し沢までの下降に苦労した。沢は雪渓に埋められその下をゴーゴーと流れている。冷や冷やしながら雪渓ブリッジを横断し、その後更に傾斜は急になり、鎖・ロープが連続した。濡れた岩肌を伝う箇所で握ったロープはいいが足を滑らせ岩肌で胸を強打し息ができないくらいの痛みを覚えた。
ゆっくりと歩き出し第二の難関永松沢の渡渉点に達した。状況が分らず心配していたが、ここは雪渓も無く幅5mの沢で水深60�僉⇔�れの緩やかなところを選び渡渉することができた。対岸に渡ると永松沢の断崖を大きく高巻き130mの登り返し、岩場で鎖が連続した。そして思いもしなかった第三の難関、永松沢渓谷の取水ダムはサイト上部を対岸へ渡るようになっているが、ダム上部に水路が切られ幅2mに橋がない! 反対側の壁際に外された鉄板が置いてあるではないか! 両岸は断崖絶壁、渡渉はダムの前後を考えるまでも無く不可能。扨どうしたものか、引き返すには道は遠すぎる。ここを越えるしかない。一か八かのジャンプに賭けることになった。失敗すれば水路に落ち5m下から続く急流に飲み込まれ命はないだろう。タイミングを計り、運を天に任せての大ジャンプ、成功! 寿命が10年は縮まった感じだ。その後は黒部の水平歩道のように道がしっかりしており危険箇所はなかった。五十沢キャンプ場からバス停まで地元の小父さんに拾われ便乗させてもらった。
転んだり、木に頭をぶつけたりして額、こめかみ、胸、指体中痛いところがいっぱいできた。
【その後のこと】
新潟県六日町は平成16年11月1日に大和町と合併し南魚沼市になり、同塩沢町は平成17年10月1日に南魚沼市に編入された。群馬県水上町は平成17年10月1日に月夜野町、新治村と合併し「みなかみ町」となった。
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