烏帽子岳・三ツ岳・野口五郎岳(ブナ立尾根〜伊藤新道)


- GPS
- 43:01
- 距離
- 51.2km
- 登り
- 3,060m
- 下り
- 3,158m
コースタイム
天候 | [13日]曇り・ガス [14日]曇り・ガス・時々晴れ [15日]晴れのち曇り [16日]晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
笛
ヘッドランプ
予備電池
針金
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
シェラフ
ヘルメット
寝袋
カラビナ
スリング
|
---|---|
共同装備 |
ポール
テント
テントマット
ロープ
|
感想
日本三大急登の一つを登り、裏銀座未踏のルートと開通と同時に地図を入手して憧れていた伊藤新道を下る魅力的なプランのお誘いがあり、喜んで二つ返事で参加表明。
昨年の夏にソロテンで炎天下の山行を思い出し少々不安がよぎったが、テントは一緒で良いとのことでテント分は軽くなったが、水不足情報もあり3.5リットル程度の水は重く、最近歩きいていないこともあり、いきなりの急登は結構辛かった。
テントを担いでいるA君は前夜一人で寝ずの長距離運転、加えて8リットルの水も担いでいるのに、ヒョウヒョウと登って行く。タフすぎる…。
最初のテン場に到着し、身軽になってから烏帽子岳往復。その後、皆睡眠不足もあって初日は早々に就寝。
二日目、長い長い稜線歩きの1日。ガスの中で、期待していた絶景は見れなかったが、日差しがない分暑さが若干和らいでいるのが幸い。
それでも昼頃にはガスや雲が晴れて青空も見えてきた。槍の穂先の雲がなかなか晴れなかったが、わずかに見えた時は皆で喜んだ。
宿泊予定は三俣だったが、早い到着は出来ないので恐らくテント場は空いていないだろう。案の定、既に満杯。お金を支払った人もスペースがないと怒って返金を求めてた…。
仕方ないので、伊藤新道への入渓を小屋で申請。前日までは水量が多かったので入渓を勧めていなかったとのこと、この日は晴れていたのである程度水量も下がっているから大丈夫でしょうと言われ、そのまま行けるところまで行くことにした。
細いトラバース道が続き、尾根に入るも開けた場所もなくテントをスペースは見つからない…時間も遅かったのでしばらく進んで登山道の広めの場所でテントを張った。
三日目、良い天気。急な尾根を下っていくとはるか下方に白く泡立つ綺麗な水色の帯。遠目にも水量が多いのが分かる。そこでクロマメ小屋経由の迂回ルートを行くことにした。クロマメ小屋は小ぶりながら出来たばかりでとても綺麗。昨夜泊まりたかったなぁ(時間・体力的に無理だったけど…)
訪問した記録として小屋のノートにそれぞれ一言づつ書き込む。
小屋の周りにはクロマメノキが沢山あった♪名前の由来はこれだね〜
迂回して沢に到着したが、水量がやはり多い。渡渉ポイントが見つからず躊躇していると後ろから人が2人おりてきた。そのうち、お一人がザックを置いて単身で渡ったが、戻るには水流が強すぎて躊躇している模様。A君がストックを使いながら単身で渡り、ストックを1本貸して二人で戻る。
皆で固まって渡ることにして進むも私は水流に片足を取られバランスを崩す、何とか支えられて最初の渡渉を終えた。この先も渡渉が厳しそうな場所ばかりで、A君がロープを渡して皆がロープを伝って渡るスタイルとなり、ソロのお二人を加えた即席チームで突破していく。何度かの渡渉の後、さらに後ろからお一人が加わり、総勢6名のチームとなった。
<即席チームのメンバーはA君、Jちゃん、私のメンバーに加え、うっちさん、take180さん、伊藤新道4回目のhatsuさん。hatsuさん曰く、こんなに水量が多いのは初めのとのこと、それでもhatsuさんのアドバイスが渡渉や行動を決めるのに参考になったのは言うまでもありません。ただ、「ここを突破したら楽になるよ」と何度かおっしゃってたのですが、楽な箇所は一つも無く…。自然とは厳しいものだと改めて認識しました。うっちさん、take180さんにも何度も厳しい所を助けてもらいました。A君は先頭で渡渉し皆を導いていってくれ、Jちゃんはムードメーカーで明るく気遣いしてくれました。感謝>
初回の渡渉の水深は私の胸あたりまで。その後も腿あたりが一番浅いくらいで、チビの私は腰や胸、さらに首までの深さに…。「水流が強いので足を置いたら水流の力で安定させる」「ストックは水の上に出してから前に出す」「石の上は水深が少し浅くなるので若干水流が弱まる…」色々アドバイスを聞き、何とか進もうとするが、渡渉の度に片足、両足と弾き飛ばされ、ロープで鯉のぼり状態で何度も溺れかける。頑張っても毎回まともに渡れない。そんなギリギリの渡渉で渡渉の度に不安が募り、どんどん自信がなくなる。渡渉ポイントを見極めるのも厳しく、一か所では1時間半くらい悩む箇所もあった。
そんな状況が続き、心身ともに疲労や不安がMAXに…。日が陰り始め、これ以上は危険だと判断しビバークすることになった。幸運にも皆がテントを張れるような緑地の安全地帯があったので、その夜はしっかり休むことが出来た。
翌日、昨日よりは水が減ってるようだったが、それでもまだまだ水量は多く、あまり減ってるようには感じない。ロープをつかんで泳ぎ渡るような状況。まだまだ渡渉は続く。
最後の渡渉ポイント(第一吊り橋跡)はさらに流れが激しく渡れそうにない状況。対岸に様子を見に来た別のパーティがいたので、ロープを投げて固定してもらい、まずはうっちさんが渡り、その後、全員でまとまって渡渉することになった。
首あたりまでの水深で流れが激しく後半で両足が吹き飛ばされた。両手でロープをつかむと頭から激しい水が押し寄せ息ができない。あまりにも激しく片手が離れたが、半身が回転したことで呼吸が出来た。ロープを離したら終わり、離れた手をクロスでロープの先に進めた。少しづつでも前に送るしかすべはなかった。皆が前後でザックを引いて、フォローして引き上げてくれた。対岸に到着した時には打ち上げられた魚のような状態。力を使い果たしすぐに動くことが出来なかった。
ここで、ようやく一息つくことが出来た。皆で記念写真を撮る。
それからは渡渉は無いがしばらく沢を行く。いつもは足首くらいの水深というヘツリポイントは私の腰上まであった…。
昨夜泊るはずだった晴嵐荘に寄り道してお風呂に入って着替えて一息ついてから七倉まで戻る。ホントに生きて帰れて良かった!今回、このメンバーが集えたから皆が無事に突破できたと思います。最弱の私を何度も助けていただき、本当にありがとうございました。一生忘れられない山行になりました。
※沢は後半からスマホバッテリー切れのため、チームメンバーの撮影もあります
※渡渉後半弾き飛ばされて溺れかけた動画です…^^;
即席6人パーティーに加えて頂けたことで一致団結して無事帰って来れたと思います。増水で過去3回(いずれも9月平穏時)とは別物の厳しく怖い状況の中で、もしソロのまま泳ぎに挑んでいたら激流域に呑まれ終わっていたのではないかと思うと、あの場所あの時の皆さんとの出逢い・縁・恩に感謝するばかりです。
それにしても不思議な結束感・前向きなムードでした。皆ずぶ濡れで手足震えて歯もガチガチな状態でも落ち着いて普通に会話交わしてましたし、岩場やへつりでの身のこなしやロープワークやビレイの手捌き等、ソロで我流の自分としては「皆さん相当のキャリアスキル積まれててこの位のヤバさも場慣れされてるのかな?」とは感じたのですが、、無事戻って互いの過去レコ等確認したところなかなかの強者揃いで、今回稀有な経験を通して身を持って勉強させて頂きました。
(このメンバーで平穏時に再訪してみたい)
最後の第一吊橋での対岸パーティーとのロープ投げ渡し動画のリンク先を貼っておきます(水流激しいですね)
https://www.instagram.com/reel/DNnanpuvtEG/?igsh=c3Jib3RsdHp4OHJi
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する