針ノ木岳-蓮華岳-スバリ岳 周回コース小屋泊【23座目/200名山】【17座目/300名山】


- GPS
- 15:43
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 2,717m
- 下り
- 2,713m
コースタイム
- 山行
- 8:21
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 10:29
天候 | 両日共に晴れ後ガス、夏山なのでガスが上がるのは仕方ないが早めに上がった。8:00台にはガス多めになった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■扇沢〜針ノ木峠(針ノ木小屋) 扇沢駅の車道ゲート脇に針ノ木登山口がある。長野特有の登山口看板と、登山ポスト有り。樹林帯の道だが、2度くらい車道と合流する。ピンテは有るので分かりやすい。8/23現在1箇所、工事現場みたいなところを通った。そこは少し展望が有った。 再度樹林帯に入るとしばらく展望無し。ひたすら登っていくが、あまり勾配はキツくない。最初計画してた登山道とは全く違う道をピンテが示してた。ガシガシ歩いていくと、砂防の堰堤をハシゴで、沢を橋で越えたりして進む。次第に、元々ヤマレコ計画にあった登山道に合流する。合流点にはヤマレコ計画の方向へ扇沢と書いてあった。離合のため、一方通行みたいにしているのかな?合流点からすぐ大沢小屋が有るけど、8月下旬で既に営業休止のよう。まぁここじゃ登山口から近すぎるよねw ベンチとかも何も無かった。 大沢小屋からもう少し進むと、樹林帯を抜けて展望が開けてくる。針ノ木雪渓と針ノ木峠が見えてくる。ちょっと岩登りな箇所も多く、鎖/ロープ場も出てくる。登りでは殆ど使わなかったが、下りで通るなら有った方が良いかと思います。 次第に8月下旬でも雪が残る針ノ木雪渓に出る。既に雪渓は通行禁止になっていたので、秋道を進む。道幅も広くて歩きやすい。沢を越えて進むと、この先もロープ場が有ったと思う。針ノ木峠直下標高250mくらいに最終水場と大きく書かれた水場が有る。8/23時点で針ノ木小屋のポンプが故障したらしく、なるべく水を汲んでくるようにお願いがされていた。私は泊まらないけど、ココまで最低限の水しか持ってこなかったので1.5L追加した。 この先針ノ木小屋までザレ場九十九折の急登。端が脆くなっているので、ストックを突く場所には気を付けましょう。登り切った分岐に針ノ木小屋があり、イス・テーブルが4setくらいとベンチが多く有る。針ノ木小屋前からは、槍ヶ岳・水晶/赤牛岳の稜線が見渡せる。 ■針ノ木峠〜蓮華岳 ピストンで戻ってくるので、針ノ木小屋にザックをデポして向かった。空荷であれば何てことない道と勾配。小屋からそこそこ登って、ザレの丘を登り切ると平坦になって少しだけ下る。丘を越えると蓮華岳が見えてくる。 またしばらく平坦で最後の蓮華岳への登り。山頂は細長く、登り切った所に祠が有って奥宮になってた。そこから平坦で蓮華岳の立派な標柱有り。その奥に、しっかり主張している三角点が有るので是非タッチしておきましょう。山頂はそこそこ広く大休止も出来る。ガスってたので特に爺ヶ岳や鹿島槍は見えなかったけど、針ノ木岳や小屋から見えた赤牛岳がよく見えた。北葛岳方面の道も見渡せる。 ■針ノ木峠〜針ノ木岳〜スバリ岳 蓮華岳と同じように、小屋から急登が少し。勾配が少し落ち着いた後、平坦な箇所は少し有る。お花がもう少し早いと咲いてそうな感じ。その後更に登ると針ノ木岳山頂。山頂はとても広くて大休止には最適。立派な標柱も有る。三角点と、その横に持ち運び出来る針ノ木岳の木プレートが有った。 ココまで来ると、黒部湖を見下ろすことが出来るし、立山の山並みが見渡せる。立山や劔岳が見えた。スバリ岳方向はかなりガスが上がってしまったが、時折岩の山が見えた。 針ノ木岳以降は登山客がグっと減る。まず下るけど、コレがかなりの急勾配かつザレガレの道で中々辛かった。針ノ木〜スバリは近め。鞍部まで下るとすぐ登り返しとなり急登を登るとスバリ岳。スバリ岳にも立派な標柱有り。この後立山連峰は皆同じような標柱だね。山域で合わせてるのかな?スバリ岳近辺からは黒部ダムが見えた。 ■スバリ岳〜赤沢岳〜鳴沢岳〜新越山荘 スバリ岳の下りも中々のガレザレ急勾配だった。針ノ木〜スバリの下りがこの区間で1番の核心部でしょう。下り切った後、赤沢岳が一番長い区間。途中は稜線区間で樹林帯は全く無いけど、ガスガスになってしまったので展望は殆ど無かった。なのでどういう景色だったかは分からない。 稜線らしい小刻みなアップダウンを繰り返しながら進む。そんなに標高差は無いので、この稜線アップダウンは苦にならないと思う。赤沢岳の登りは、一部三点支持を意識する岩登りも有ったと思う。ガスガスだったせいもあると思うが、偽ピークが続くので長いし精神的には堪える。 赤沢岳の標柱は今までのと違った。100高山で分けてるのかな?ベンチが1つあって、山頂はそこそこ広い。 赤沢岳まで来れば、残り区間はだいぶトーンが落ち着く。今までの同じような稜線区間を歩き、鳴沢岳のピークへ。ココにも標柱有り。休憩出来るスペースも有る。後は新越山荘まで下るだけ!と思いながら進んだけど、ガレザレではないが中々の激下りだった。そこが終わると緩やかな下り。平坦になって大町市街側に出ると、すぐ新越山荘となる。イス・テーブルが2set有って、ベンチも沢山。 ■新越山荘〜種池山荘 山荘から少しだけ登った後に、本格的な登りが始まる。朝イチで体が温まっていないし、前日の疲れも残っていると思うので、最初はゆっくり登りましょう。新越岳の案内が見えてきて、40m行って戻らないといけない。ヤマレコのポイントにもなってないのでスルーしたが、記録を見るとポイントになっていたので、たかが40m行かなかったことを後悔する。標識はあったよう。 案内にもあるけど、新越岳の分岐から15分程度で岩小屋沢岳に登頂出来る。この間からは、立山連峰立山・劔岳。鹿島槍と五竜が見渡せた。山頂標柱は無く、案内看板に非常に薄く岩小屋沢岳と書いてあった。本当のピークはハイマツが繁っていて立てない感じ。ちょうどそのハイマツが爺ヶ岳を隠している感じ。それでも蓮華〜針ノ木〜スバリ等今まで歩いてきた道が一望出来るのは周回ルートの醍醐味。 岩小屋沢岳からは下ってしばらくは快適な稜線歩き。所々ヤセ尾根になっているので、注意して歩きましょう。サルのコロニーが登山道に居座って居て、ちょうどカップルと同じようなペースで進んでいたけど、ホイッスルを鳴らしまくってようやくどいてくれた。サルでも襲われたら中々手ごわい。 種池山荘が見えてくるけど、そこそこの登り返し。通常小屋って鞍部に作られるので、下って到着だと思ってたから面食らったw 小さな池もあって、種池山荘付近はピークであればお花が凄そう。久しぶりの樹林帯に入って少し登ると、種池山荘のテン場の横を通り山荘に到着する。イス・テーブルが3setかな。ベンチも4つくらい有った。 ■種池山荘〜爺ヶ岳 爺ヶ岳は既に登頂しているので南峰までしか行かなかった。山荘からしばらく平坦な道。登る爺ヶ岳が見えている。平坦な箇所はチングルマが綿毛になっていたけど咲き乱れてた。斜面もお花がたくさんあっただろうな、と思わせる感じ。 後はザレの登り。勾配もそこまで厳しくはない。南峰直通ルートは見失って巻き道に入ってしまった。途中から登る箇所には案内が有る。山頂には三角点と立派な標柱有り。冷池山荘や鹿島槍が見えるはずだが、ガスで半分くらいしか見えなかった。蓮華岳方面もガスが多くて今まで歩いてきた道を一望。と言う訳にはいかなかった。 ■種池山荘〜柏原新道爺ヶ岳登山口 1箇所切り立ったトラバース箇所があるので、危険箇所はそこくらい。ゆっくり歩けば問題無い。後は、勾配もそこまで厳しくなく、滑りやすい箇所も無いので爆速下山が出来る。岩ベンチ等ベンチが2箇所くらい有った。 沢の音が大きくクルマの音が聞こえてくると、登山口はすぐそこ。扇沢駐車場に停めている場合は若干だけど登り返す。舗装路なので特に問題無いでしょう。 |
その他周辺情報 | 新越山荘宿泊、一泊二食15,000円。カード等電子マネー利用可、QRは不可。 宿泊者は水1L無料、事前に宿泊名簿をプリントアウトして持ってくと更に0.5L無料。水券をくれる。種池山荘でも利用可能。もっと必要な場合は、100円/0.5L。どちらも係の人に入れてもらうスタイル。洗面所の水は飲用不可。 トイレは男女別。男側は小2大2(和洋1つずつ)、トイレットペーパーはゴミ箱に入れるスタイル。 大部屋は荷物棚が広くて快適。布団間にカーテン有り。インナーシーツ使用をお願いされる。廊下にコンセントがあり、無料で使える。 山小屋にしては珍しく、ご飯味噌汁お茶のお代わりは、係の人を呼ぶスタイル。セルフ以外は初めてかな。 缶コーラ450円。小屋前にイス・テーブルが2setと、ベンチが5つくらい有った。蓮華岳・針ノ木岳・スバリ岳や、大町市街が見渡せる。富山側はあまり開けてなかった。 山梨県甲州市、湯めみの丘で登山後の汗を流した。中央道双葉スマートICからすぐだし、500円と格安だし、湯温が違う浴槽がたくさん有るし、サウナ・水風呂も完備と完璧。露天風呂も有る。整いスペースが少ないのが難点かな。水風呂の温度が、個人的な好みだと、もう1℃くらい低いと良かったかなw |
写真
感想
針ノ木岳:200名山23座目、2025年7座目。
蓮華岳:300名山17座目、2025年6座目。
去年行った、柏原新道から爺ヶ岳〜鹿島槍〜八峰キレット〜五竜の縦走。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7097854.html
この時に、種池山荘から向こうの山も楽しそうに見え、歩いてみたいと思った。黒部湖側になるので、よく見えたりするのかな?帰ってから調べると、扇沢〜蓮華岳〜針ノ木岳をグルっと種池山荘に向かうルートが有ることを知った。
更に後から、コレを針ノ木サーキットと呼ぶらしい。北アは超メジャーな山域ながら、特に針ノ木岳〜種池山荘は歩く人も少なく、静かな山歩きが楽しめるよう。
今年の夏山争奪戦時に色々山小屋を確保したが、何となく針ノ木サーキットがしたいな、と思った。健脚なら日帰りをしている猛者も多いが、ヘッデンスタートが好みではないのと、時間にあまり追われずゆっくり山を楽しみたいので、新越山荘を予約してみた。
迎えた今週夏休み明けの週末、お花ピークも終わったし休んでも構わないのだが、天気予報は上々なので、予約してるし予定通り針ノ木サーキットを決行した。
相変わらず前置きが長いが、山行の感想をw
針ノ木雪渓はもう秋道へ変わっており歩けなかったが、8月下旬でも残る雪渓近くでは風が吹くと冷たくて気持ち良かった。
蓮華岳は針ノ木小屋にザックをデポして行ったので、とても楽に登れたしガスが多かったものの絶景を望むことが出来た。針ノ木小屋に着いた段階では、槍も見えたし。
針ノ木岳からは、予想通り黒部湖や立山の山並みを望むことが出来た。これ以降はガスガスだったので展望は殆ど望めなかったが、その代わりとても涼しく歩けた。もしピーカンだったら、間違いなく水が足りなかったと思うw 予備の500ccミネラルウォーターは持っているので、それで何とかはなったと思うけど。
前評判通り、時間のせいもあるけど針ノ木岳〜種池山荘は殆ど対向者もおらずとても静かに歩けた。でも針ノ木岳以降は北アらしい、ガレザレの急勾配な道が続き、一部岩登り・下りもあった。なので初心者にはオススメは出来ないかなw 最も距離・高低差もそれなりなので、体力を付けて挑みましょう。
針ノ木サーキットはどこかで行きたいと思ってたのだ、今回行けて良かったと思う。新越山荘はお花シーズンまでは見てないけど、小屋争奪戦のトーンも低い様に見えるし、歩く人が少ないから何か劣るところが有るのか?と言われると決してそんなことは無いと思うので、静かな山歩きがしたいならオススメのコースです。ガレザレや岩登りの経験は有った方が良いと思うけどw
しかし、累積標高差の乖離が大きすぎる。計画と全く同じルートにしたはずなのに、360mはズレすぎでしょう。1回道を間違えて、無駄な登り下りは発生したけど、精々10mくらいではなかろうか。
計画2,750mなので、13%くらいの乖離率かな。つい最近、ヤマレコ社長のYoutubeで「最適なスマホ選びは?」の中に、一応Xperiaも入ってたけど、GPSに関してはダメダメかな。メモリとかCPU性能は申し分無いのだけどね。
別GPSアプリを起動してもダメってことは、また他のドライブアプリにするしかないかな。これだと多分電池消費量が大きくなるし、圏外だと起動・停止が出来ないのでちょっと山ではなぁって感じなのだが。ちょっとまた別手段を考えてみよう。
※とりあえず山行記録アップロード優先で、ルート概況と写真のコメントは後で少しずつ入れようと思います。⇒9/14入力完了。
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