【新穂高遠征】鷲羽岳 炎天の縦走にネを上げながら三度目の正直


- GPS
- 30:12
- 距離
- 43.4km
- 登り
- 3,232m
- 下り
- 3,236m
コースタイム
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 10:13
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 7:52
- 山行
- 9:27
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 11:57
天候 | 7/29 晴ときどき(鏡池で逆さ槍を隠すように)曇 7/30 晴一時曇 7/31 晴ときどき曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
前夜20時着で空きは10数台分。夜間にも到着する車は多く3時ころには満車になり、 以降は、着いては場内を回って出ていく車が次々。 平日なので多少は…と早朝着も考えたがそうせず大正解。 下山時には枠外に違法駐車して貼紙された車も数台見かけ、相当の混雑だったかと。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
どのルートもよく整備され、あるいはよく踏まれているので、 油断しなければ特段の危険は感じません。 ただ、稜線上には高度のあるガレ場の上を歩く場所があるので、そこは慎重に。 |
その他周辺情報 | 新穂高登山指導センター隣に、中崎山荘奥飛騨の湯(1,000円) 新穂高登山者用第三駐車場から橋を渡り、深山の湯(露天500円,内風呂700円) 新穂高登山者用第三駐車場から車で5分下流に、ひがくの湯(950円) 平湯温泉まで戻ると、ひらゆの森(700円) など |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
ライター
笛
ココヘリ
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
今年も、というか例年以上の猛暑続き。
案の定、登山口からすぐに汗まみれで息切らせながら登るハメになりましたが、
風穴のお助け風や時折りそよぐ森の涼風にも助けられ、なんとか稜線にたどり着くと、
さすがに稜線を渡る2,000m超の風は涼しく歩きやすく、夜は小屋の窓を開けると寒いくらい。
あらためて山は快適だなと痛感。猛暑の続く昨今では贅沢なくらいです。
長く未踏だった鷲羽岳は、槍穂や黒部源流域の展望が素晴らしく眼下の鷲羽池も美しくて、
ワリモ岳へ足を延ばせなかったのは残念ながら、思ったとおりのいい山で満足。
それぞれ単独では既登ながらつながってなかった三俣蓮華岳と双六岳の間も帰路につないで縦走。
槍穂や笠はもちろん白山まで展望できて、往路でその稜線を見上げながら歩いた巻道もあわせ、
花と展望の素晴らしい周回ルートでした。
※それぞれ二度目のお世話になった双六小屋と三俣山荘。
双六小屋は新築?の南館は木の香も漂いそうな綺麗さでトイレもたぶん改装され、まさかの水洗。
食事も揚げたての天ぷらなど丁寧な調理で、体調が悪くよく味わえなかったのが残念です。
さらに、完食できず残してしまったのがホントに申し訳なくて。
三俣山荘は登山道と植生保護のためのトレッキングポールの使用についての啓蒙に注力され、
館内での飲食などに使える赤字必至の割引クーポンも発行されていて、感心するばかりです。
まあ、もともとストックは自分で使うのも使ってる人も苦手なので、引き続き控えめに。
また、この小屋は若い女性スタッフが多く、皆さんはつらつと働いていて見ていて気持ちがいい。
そういえば前回利用時には、小学校低学年くらいのお兄ちゃんが受付や配膳を一人前に手伝い、
幼稚園児と思しき妹さんまでいろいろ活躍していたのを思い出しました。
今はどうしているんでしょう。
※往路のイタドリヶ原と上枯れ沢の間で右の茂みから左の薮に渡るオコジョを目撃。
あまりに素早い動きに撮れなかったのは残念でしたが、初めてナマオコジョを見れて満足です。
※過去二度も直前で撤退した鷲羽岳にラストチャンスのつもりでトライしました。
2016.08.20. 水晶岳から下りワリモ北分岐で雨雲が広がり雷鳴轟き雲ノ平へ撤退
👉https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-933184.html
2018.08.16. 雲ノ平から岩苔乗越へ登るも暴風雨となり黒部源流へ撤退
👉https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1561571.html
一昨年も昨年もリトライする予定でしたが悪天予報で断念。
今年も前週の計画は悪天見込みで見送り、予備日程の今回も天気予報が二転三転し
やきもきして、呼ばれてない山なのかなと心配になりました。
なんとか三度目の正直で実現できてほっとしました。
※歩き始めたばかりの林道で気管支喘息の発作を起こし30分くらい咳が止まらず呼吸も困難。
その後は徐々に落ち着きはしながらも、咳も断続し咽喉は粘り…、
それでなくてもこのところヘタレ度に拍車がかかっているのと相まって、
3日間tukiの足を引っ張ってしまいましたm(__)m
鏡平へ登るまでですでにバテバテで、もう下りようかと言われる有様でしたが、
ここで撤退すれば二度とリトライする可能性はないかなと思えば、ムリを通すしかありませんでした。
林道でtukiが防虫スプレーを噴いたのに気づかず、まともに吸い込んでしまったのが原因で、
過去にも前例があるのでお互いに気をつけていたはずなのに、
無造作に噴いて無警戒に吸い込んでしまったというダブルうっかりは油断のカタマリでしたが、
次は山での致命的なうっかりを犯すことのないよう、肝に銘じて今回は終了です。
コメント
この記録に関連する登山ルート

長年の宿題、鷲羽岳登頂おめでとうございます。
体調が今一だったようですが、執念の登頂ですね。
北アルプスの最深部で簡単には辿り着けない山域ですが、実際に歩くと自然の造形の素晴らしさに圧倒されます。
双六岳や三俣蓮華岳から見る鷲羽岳は均整の取れた美しい山容とハイマツと花崗岩の白のコントラストが素晴らしいです。
道中は時期的に花が豊富でそちらも楽しまれたようで良かったですね。
おはようございます。
三度目の正直で登れました。ありがとうございます。
体調不良なのか歳のせいなのか怪しい限りですが、近来稀なほどキツい山行でした。
もう長いつきあいの気管支喘息は普段はおとなしくて、病院も半年おきの経過観察までペースダウンしているのですが、ちょっとしたことで機嫌を損ね暴れてくれます。
yoritonさんは79年の8月に長大なルートで鷲羽岳を踏破されているんですね。
あの頃のアルプスはどんなんだったんでしょうね。今とはずいぶん違いそうです。羨ましい。
当時は由緒正しい下っ端社員で山に興味なんてなかったのですが、
もしできるものなら、あの頃の自分に「いっぺん登ってみ」と言ってやりたいものです。
まあ一笑にふされそうですが。
気管支喘息は酸素が十分に吸い込めないので、これは辛いと思います。年齢よりその影響が大きいのではないでしょうか。
次男が就学前、小児喘息で入退院を繰り返していました。そばで見ていてその苦しさをどうにもしてやれないもどかしさが忘れられません。
もう一つは近年の温暖化が顕著に影響していると思います。暑すぎますよね。
私たちが歩いた当時、あの山域は本当の山好きだけが歩いていましたので、人影はまばらでした。山小屋も混雑していなくて、予約は不要でしたね。
三俣山荘で泊まる予定だったのを変更して双六小屋まで歩きました。今回ikomaさんが往路に歩かれた巻き道を行ったのですが、途中で足が止まってしまい、僅かの傾斜が登れなく、這うようにして小屋に着いたのは17時を回っていました。
山に登り始めたばかりで、ペース配分を理解していなくて、若さに任せた結果だと反省しました。
写真を拝見すると自然そのものは変わっていないように見えますが、少しずつ変化はしていると思います。登る側の人間が大きく変わり、人間社会が大きく変わっていて、その事を想うと将来がちょっと気懸りではあります。
ご子息は今はご回復されてお元気でしょうか。
私は呼吸器系は強かった(はず)のですが、10年くらい前に発症し、
治療を受けて緩快し、だましだましおつきあいしています。
もともと大食いなのと出された物はキライな物でも残さない主義なのですが、
今回はどうしてものどを通らず残してしまい、
残してしまったことで「こんなに悪いのか」とまた衝撃というめんどくさい状態でした。
今頃ようやく食欲も戻り、残した天ぷらやジビエを悔いています(←結局人生食欲😁)
コメントやレコを拝読すると、当時のヒト気のない山の雰囲気の一部が偲ばれていいなあと思います。
三俣山荘のストックキャンペーンも、人=登山者による登山道=自然の荒廃を少しでも抑えようとする試み(志)かなと感じました。
これから先も今と同じ自然を楽しめるよう微力を尽くしたいと思います。
次男は典型的な小児喘息で、小学校に行くようになって治まり、今年で40歳になりますが全く症状は出ていません。鼻が敏感なのかくしゃみを連発するくらいなのでホッとしています。
入山中に食欲が無いと所謂シャリバテになり、力が湧いてこなくて、バテバテになるので要注意です。今回はこれまでの貯金で凌がれた感じですね。
それと今回の山での「お疲れ」はikomaさんにしては慎ましやかで、調子が悪かった状況が判ります。
山小屋で周囲の景色を眺めながらの生ビールは最高ですが、今は訳があって禁酒中で、しばらくは叶いそうも無いのが残念です。
そういえば、三俣山荘と雲の平山荘の兄弟経営者は伊藤新道の復活とか、登山道の整備など精力的に取り組んでおられますね。
ストックキャンペーンもそれらの一環でしょうね。
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