大崩山


- GPS
- --:--
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 1,184m
- 下り
- 1,172m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
大崩れと書いて「おおくえ」と読む。奇妙な呼び名だが、山も九州の中では」特異な大和言える。
登山口は美人の湯から林道を上って「登山口」に出会うまで進む。最近のガイドブックは知らないが、手持ちのガイドブックには悩まされた。
青森から来た78歳のTさんご夫妻と登山口の路肩に車を止めた。朝になると数台の車が止まっていた。
ここから大崩山荘まで小一時間山道を行く。そこで湧塚コースへの道をとるのだが、三里河原の手前に渡渉点がある。上流対岸に赤布があって、そこへは行けず断念したときにアメリカ人を案内する若者に出会って、下流に道を探せて助かった(これが第一のポイント)。
赤布に導かれて再び沢筋の道を行く。40分ほど登って右手に大きな岩を見る。ここが乳房岩といわれるものとで小積谷の地点となる。道標があった。そこからのコースが険しい道ではしごあり、また谷スジだったり、ともかく映像を撮る余裕もなく、急な斜面を登る。
青森の二人がこの道に来たら困難だろうと思いながら、ひたすら上る。ハシゴの箇所で、登り切った上がロープも何もない急斜面が5mほどあって這いつくばるようにして上る。ここが一番いやらしかった。心境的には撮影どころではなかった。さらに尾根上になった道に少しほっとしたら道標があって、右に山頂とあるが、左に2段の長いハシゴがある。ここは迷う。
つまり左のハシゴが湧塚岩峰群への道で、この岩峰を超えていくのが本来の道で、道標にあるのは巻道なのだ(ここが第二のポイント)。
私はそれを知らずに梯子に取り付いて岩峰群を歩いた。この岩峰の上に山頂があると思っていたが間違い。そして下る道に出会った。ここを下ると違う方向に行くのではないかと思って、来た道を引き返すことにした(実際にはこの道を下ると巻道に出会う)。ハシゴの近くまで来たときにアメリカ人と若者に再び出会う。若者はガイド役で、この山を熟知していて、私の行った道が本来の道だと教えてくれた。
再びハシゴを降りて巻き道を二人についていくことにした。そこで若い二rカップルに出会う。やがて行くと左から道が合流してくる。これが先ほどの下り道だった。
さらに行くと大きな岩があって、そこで休憩をとる。彼らはここから坊主尾根へ巻道を行って下るという。若い二人も一緒に山頂にはいかずにUタウンしてしまい、雲に覆われて視界のきかない道を一人でピークハントで歩いていく。道は平たんであり怖さはない。一人の男性が下ってきて言葉を交わした。その後にまた男性二人が下ってくる。私より先に出た人たちだと思った。青森の婦たちはどうしているのかと気になった。石塚に、山頂まであと5分と書かれた小さな板があった。
白い雲の中を抜けていくと山頂があった。そこに二人がいた。
「先についたんですか?」と私。
「大変な道でしたよ」と奥さん、
「だってハシゴ22か所にワイヤーが2か所もあったんですから」という。
「坊主尾根を登ったんですね。それはよかった。」
「小屋に気が付かづに、最初うろうろしていたら男性二人が同じ道を行くので、一緒になってきたんです。」
ともかくよかった。私は自撮りの写真、三角点タッチしてピークに立った証明をとる。二人はのんびりしていたが、天気が崩れる心配もあるので下山を促した。20分くらい山頂にいて、下山する。展望はない。二人は昨年九州に来て、この山だけを上り損ねたのだということでリベンジだった。
下山して坊主尾根の分岐で男性二人に出会う。どちらに下ろうかと考えていたようだが、坊主尾根を下るようにアドバイスして、みんなで下ることになった。坊主尾根はロープや鎖、ハシゴが豊富で面白い。でも湧塚コースの暗さはない。さほど難しいこともないので上り下りにはいいと思う。下りは映像が撮れてそれらしい雰囲気がわかると思う。
二人の男性は延岡の人で一人は初めて山登りをしたという。最初の山がここではそれは大変な思いであったといえる。
ともかく無事下山して、美人の湯に入って汗を流した。
美人の湯の若い経営者と話をしたら、この山は百名山に漏れたので、極力むかしのままにしておこうというのが地元の意向で、ルートファンディングを登山者にしてもらうというのが、前提なのだという。NHKのグレートトラバースの撮影の時も、この山をどのように紹介していいのかと相談されたという。
彼が言うには、美人の湯に問い合わせてくださいということと、ルートをよく調べてから来てほしいと言う。まさにその通りだ。この山はあえて難しくしている山だとも言う。また渡渉の橋もあったが何度も流されるので、作らないということになっている。
もう一度この山はユメさんと一緒に登ってみるのもいいな。78歳の男性の姿を見ていると、まだかなり登れるのだと分かった。やはり山は面白い。書きたいことはまだまだあるけれど、九州で一番ひやひやもしたけれど、もう一度上る山としてはこの山だろう。
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