黒部源流周回-薬師岳-水晶岳-鷲羽岳-黒部五郎岳 大縦走


- GPS
- 30:04
- 距離
- 55.6km
- 登り
- 4,357m
- 下り
- 4,440m
コースタイム
- 山行
- 9:34
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 10:04
- 山行
- 8:29
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 9:31
- 山行
- 9:46
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 10:21
天候 | 初日、暴風雨 2日目3日目晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一部雪あり |
写真
感想
憧れの黒部源流域への山行
今回の山行にあたっては移動手段や登山口の選択肢など東京に住む私はかなり悩んだ。
その結果、移動日含めて三泊四日で計画を立てることができた。移動日は午後の移動。
新幹線で富山駅まで移動し、そこからタイムスを借りて折立へ。
タイムスは72時間しか借りられないという制限があるのと折立までの有峰林道は通行可能時間が6時~20時まで(20時ジャストにゲートにきてもダメ)という制限要注意。
折立で前泊をする予定で最初は車中泊を考えていたが色々調べてみると折立登山口から車で10分のところにある有峰ハウスなる宿泊施設を発見
風呂もあり、夕食もあり勿論個室、しかも1万円かからないという神みたいな宿泊施設に前泊。
結果少し飲み過ぎた。
🔸1日目
そしていよいよ登山当日。
有峰林道の中にいるので6時前にスタートできるのがメリット。
当日の予報は霧のち雨。まぁ大正解な天気予報でした。
熊が普通にいると名高い折立、ドキドキしながら入山したが幸に熊の気配は皆無、なかなかに初っ端からしんどい登りでしたが小雨と風のおかげで割とサクサクと登れました。
太郎小屋を経由し薬師岳に向かいます。
だんだんと強くなる風、最終的には横殴りで体が持っていかれるくらいの強さに…
薬師岳山荘では強風雨のため登頂を断念する方々もちらほら。
私は良い訓練にもなると言い聞かせつつ百名山に登りたい一心で山頂へ。
奇跡的に風が雲を払いのける瞬間が数分だけあり大満足。止まない雨そのままに次は憧れの山小屋である薬師沢小屋にむうことに。
道中は雨でぬかるみまぁ滑ること滑ること。
一度ヒヤッとする瞬間もありつつまぁ無事に濡れ鼠状態で山小屋到着。そうそうに乾燥室に全てぶち込んでからビールで一息。そんな1日目でした。
🔸2日目
朝ごはんをしっかり食べてから出発。
いざ雲の平と水晶岳へそして鷲羽岳と一番贅沢な1日。しかも天気は晴れときた。
黒部川の流れる薬師沢小屋からはいきなりのとんでもない急登。正直、西黒尾根とかよりきつかった。
これ下りの方がきなり怖いだろうなぁなんて思いつつなんとか雲の平の領域に突入。
ここはなんという景観なのか。
本当にアルプスだった(行ったことないけど)
伊藤正一さんが天才庭師が完璧に構築した日本庭園と称すのも納得の天国みたいな景色にしばし呆然…2500mの山域にここまで美しい景色が存在するとは…である。晴れてることもありとても堪能させてもらいました。
そしてそんな天国を尻目に、目指すは水晶岳🔮
ワリモ北分岐に大好きな漫画 山を渡る同様にザックをデポしていざ山頂へ。
ザックの総量が13キロくらいあったのでほぼ空身なアタックザックで羽が生えたみたいに体が軽い。
スイスイと水晶小屋まで到着。
水晶小屋はテラスがめちゃくちゃに綺麗でアルプスの山々を一望しながらコーヒーが飲める、日本一行きにくい2900mにあるカフェです。
そんなカフェでなっちゃんを一気飲みしていざ水晶岳🔮へ
岩稜帯でしたがヘルメットの必要性は個人的にはあまり感じない程度の登りやすい山でした。
そしてそんな水晶岳の山頂独り占め
野口五郎岳を始めとする北アルプスの名峰が沢山みれる絶景オブ絶景スポット。堪能しまくりデポ地まで戻って次は鷲羽岳へ。2日目は日本百名山に二つも登るというなんとも贅沢な1日。
勿論、鷲羽岳も絶景を堪能。
そして本日は憧れの山小屋その2である、黒部の山賊でお馴染みの三俣山荘へ。
途中、雪を渡る部分があり少しドキドキしましたがつぼ足で慎重にクリア、無事山荘へ。
三俣山荘はご飯がとにかくおしゃれ!
そして景色も槍ヶ岳他、沢山見れて最高でした。
2日目も相当歩いたのでご飯をしっかり食べるも疲れすぎかやや寝不足…
🔸最終日3日目
三俣山荘の朝ごはんは4時半からというとてもありがたい時間にご飯を食べスタート
目指すは黒部五郎岳
三俣蓮華岳はトラバースして行くことにしたんだけど、残雪エリアを渡る箇所が3つほど。
朝だったからかめちゃくちゃツルツルで本当怖かった…これはチェーンスパイクした方が絶対いいやつでした…余裕ある方は残雪のない三俣蓮華岳に登った方が良いと思いました。
そして3日目はとにかく晴天、暑い…
暑さで首の後ろがジリジリ焼かれる感じと流れで汗、そして奪われる体力。ほんと3日目が一番しんどかった…そしてなんとか体力も、限界に近い状態で黒部五郎岳へ無事到着。
ここから下山までの道のりを確認すると心が折れるほど長い…3日目ということもあり黒部五郎岳に登ったあたりで体力的に暑さのせいもありかなりしんどかった…最後の力を振り絞ってもなかなか太郎平小屋は見えて来ず…へとへとになるまで歩いた最後の1日でした。
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黒部の山賊の世界に魅了され行くことを決めた黒部川源流域。次回は4泊くらいはしたほうが体力的にもゆっくり楽しめると感じました。
しかし、本当に美しすぎる景色とこの山行をやりきれたのはこれからの私の記憶の中の宝物。
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