トムラウシ山 ※相方がまさかの事故に


- GPS
- 08:25
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,519m
- 下り
- 1,506m
コースタイム
- 山行
- 8:38
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 10:10
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
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アクセス |
写真
ここでまさかの左足ソール全剥離
左足のソールが大怪我をした後、左足を軸に歩いていたら、こうなりました。
皆さん、登山靴は生き物です。
登山前にソールチェックを忘れないようにしましょう♪
感想
翌日の北海道百名山で唯一てんくらAのトムラウシにトライ。言わずと知れた大雪山系のラスボス的存在です。
トムラウシ山はテン泊縦走のイメージでしたが、近年?短縮登山口なるコースができたとのことで日帰り登山を計画。トムラウシ温泉に向けひどい砂利道を進み登山口に朝3時半に到着。日曜日ということで駐車場はすでに8割ほど埋まっており、トムラウシ登頂ツアーなる団体客を乗せたバスも登山口に。人気の山であることが分かります。
7月始めということで日の出も3:55と早く、3時半にはヘッドライトなしでも登れるくらいの茜色の情景です。
さて3時45分に登山スタートです。始めは樹林帯をダラダラとぬかるんだ泥道を歩きます。ただ泥んこ道にはタテ型の板が2枚左右に置かれており泥を気にしなくてよい歩きやすいルートです。カムイ天上までジャスト1時間。ここいら辺りでお天道様が背後からお出ましです。気温が上がるまでにハイペースで標高を上げるべく、ガンガン進みます。
しばらくすると左が開けた稜線に出ます。進行方向にオプタテシケ山、美瑛富士、十勝岳の雄姿を望めます。
気持ちよい稜線歩きをすると、ルートが北方向にずれ標高1390メートル辺りでトムラウシ山が姿を見せ、テンションMAXに。
いったんこの辺りから、コマドリ沢分岐まで標高を下げます。
ここで、まさかの10年愛用した右足登山靴のソール前部が剥離。悲しいかな結束バンドは登山口のレンタカーの中に忘れ 笑、この状態ではグリップが効かず危険な足回りになることから慎重登山に切り替えます。
コマドリ沢分岐近くから雪渓が残っていますが、さほど斜度もない登りですのでツボ足で歩を進めます。
長い雪渓地点では最後まで登らず、途中から右方向に抜ける場所が不明瞭で要注意です。
先行者は間違えて先に進みすぎ、雪渓を戻られてました。
その先は大きなゴロタ岩が続き、ナキウサギ生息域に入ります。残念ながらゆっくりナキウサギ観測したいところですが今回は日帰り弾丸コース、ここは先を急ぎます。
前トム平まで登りやすいルート。その先1つ目のピークを過ぎるとトムラウシ公園と名峰トムラウシ山が眼下にドカンと飛び込んできます。写真を撮りまくり、全く前に進みません笑
さらにはチングルマ群生、コマクサ、エゾツツジ、ミヤマキンバイ、イワブクロなど高山の夢の植物園が。
前回の旭岳が天候悪かったことから、
今回はとにかく素晴らしい環境です。
トムラウシ公園を過ぎ、短めの雪渓を2カ所通過しますが、チェンスパをつけるほどではありません。慎重に歩きます。
ここでまさかの右足ソール後部も剥離。
このまま、この先の岩稜帯を歩けるのか不安に。ソール剥がしで腰掛けた岩の米粒坊やに笑われてしまいます。
さらに悪いことは続きます。
グリップが残っている左足に負荷を掛けていたため、しばらく歩くと左足ソールが全剥離。米粒坊やの予言があたります。
つまり左右の武器を喪失した状態です。
ツルっツルの靴で登山をすることで、普段履いているビブラムソールのありがたみを学びます。
とにかく滑りますが、ここは三点支持、爬虫類型の登山に切り替えます。
なんとか南沼指定キャンプ地に到着しこの時間から山頂がガスに覆われ始めます。ここから最後のラストスパート。岩場登りですがルートも明瞭で20分ほどで山頂に登頂!
山頂ではハイカー達がお互い写真を撮り合ったり談笑したり楽しく過ごさせていただきました。
たまたま居合わせたハイカーの一人が百名山完登で皆でお祝いしたり、有名な登山系ユーチューバーと出会ったり、皆それぞれの山頂時間を過ごしてましたが、肝心の晴れ間になりません。
本日は遅くても14時が下山のシンデレラタイム。
このまま下山したほうがよいか、悩みますが(下山したら山頂が晴れてくるヤマあるある、も何度も経験してることから)このまま晴れ待ちをすることに。
待つこと1時間20分、感動的に厚い雲が北に流れ始め、待ちに待った青空と360度の眺望が。あらためて写真を撮りまくり下山スタートです。
波平スタイルのソールで足元を気をつけながら、シンデレラタイムに間に合うように歩を進めます。
長い雪渓では、ツルツルソールが逆にスキー板の様になり、歩くより滑って時間短縮、楽しい斜面滑りで降りられました。
カムイ天上には13時20分に到着。
短縮登山口まで残り40分!ここからコースタイムの0.5スピードでくだり、無事に短縮登山口に13:58に到着。
砂利道を抜け、テント撤収のために然別峡に戻り、無事帰宅に間に合いました。
今回は、まさかの両足ソール剥離、青空待ちの山頂滞在からのスピード下山、素晴らしい高山植物園とトムラウシの雄大な眺望、過去イチの思い出深い山行になりました。
今度は大雪山縦走して、南沼キャンプ指定地にもテン泊してゆっくり登山をしてみたいと思います。
皆さん、登山靴ソールのチェックと手入れは怠らずに。
10年間、お世話になった相棒に感謝の気持ちを添えて。
2025.7.6 米粒太郎より
※山行日 2025年7月6日(日)
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