【大雪山縦走・オススメは南から北へ】美瑛富士登山口〜層雲峡


- GPS
- 28:32
- 距離
- 60.2km
- 登り
- 4,123m
- 下り
- 3,644m
コースタイム
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 7:47
- 山行
- 11:41
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 12:54
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 2:25
- 合計
- 10:50
天候 | 曇り、晴れ、最後は雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
美瑛富士登山口〜美瑛富士避難小屋 整備されている。雪渓が少し残っているが、問題ない。美瑛富士避難小屋周辺では水が取れる。浄水器は必須。 美瑛富士避難小屋〜双子池キャンプ指定地 オプタテシケから肩までの間が切り立っている箇所あり。滑落注意ポイント。双子池キャンプ指定地は雪渓からの水がしばらく取れる。テントは二箇所貼れる。雪渓が消えてくると、少しずつ貼れるところが増えてくる。ただし雨の日などになると怪しい。グラインドシートを持っていた方が無難。 双子池キャンプ指定地〜カブト岩 今回のルートの最難関。キャンプ指定地出発してから、上り口までドボンと藪漕ぎの連続。下が見えないで、いきなりハマると靴が浸水。雨や晴れで水の量が変化するので、雨天時や雨上がりの後は特に慎重に。沼地を迂回しながらなので、時間がかかる。 カブト岩〜美真岳 ここは歩きやすい。 美真岳〜三川台 ほぼ藪漕ぎ。背丈程度が大半だが、背丈以上も一部ある。ピンクテープはほとんどないが、足元のルートがしっかりしているので、道には迷わないと思う。重装備はハイマツなどに引っかかるので、ザックカバーをしておくのが無難。三川台の手前で水を取りに行こうと思えば行けそうな箇所(獣道っぽい)あるが、両キャンプ指定地で汲んででおいた方がよい。 三川台〜南沼キャンプ指定地 藪漕ぎはあるが、低いのでそれほどでもない。天気が良ければ楽しく歩ける。池塘で水を組めなくはない。南沼キャンプ指定地の水は豊富。 トムラウシ山〜化雲岳 ほぼ問題ない。日本庭園や天沼あたりは一部雪渓の上を歩くことになる。日本庭園の雪解け水を汲んでいる人がいた。 化雲岳〜忠別岳避難小屋 特に問題ないが、思った以上にハイマツなどが覆い被さっていた。が、これまでのルートから見ると、平和。なんてことはない。 忠別岳〜白雲岳避難小屋 問題ない。水は忠別沼ぐらいしかないので、避難小屋で組んでおく必要があり。 白雲岳避難小屋〜黒岳 問題ない。北海沢は雪渓であたり一面真っ白。水を取るには苦労しそう。もう少し溶けてしまうと汲みやすい。赤石川の渡渉はめんどくさい。この時期は靴を脱ぐ覚悟をしておきましょう。雨など増水時は危険な時もありうる。 黒岳〜ロープーウェイ駅まで 問題ない。雪渓もほぼほぼ消えたと思って大丈夫です。 ※ トムラウシ南沼キャンプ指定地からオプタテシケまでが核心部なので、情報が欲しい人が多いだろう。基本は藪漕ぎ覚悟で、天気が良くても午前の早い時間帯は、朝露対策でレインをきていた方が良い。各所のピークは休憩しやすいので、ポイントポイントで補給や休息をとるとよい。雨風強い時は逆に休憩しにくいと思うのでかなり困難だと思う。水はほぼ取れないと思っていいので、両キャンプ指定地でしっかり汲んでおくこと。双子池キャンプ指定地は雪渓がなくなると水を沼から汲むしかないので、キャンプ指定地からかなり歩くことになる。浄水器が必須装備。 ビバークポイントは、三川台、三川台とツリガネ肩の間のコル、ツリガネ肩から南に少しいったところに一張りと三箇所ほどある(他にあったかな?!)。 |
その他周辺情報 | 下山後は、いつもの黒岳の湯(600円)。1Fのコインロッカー、100円返してくれるんですね。片道切符の縦走者にはありがたい。いつもは車が停めてあるので使わなかったけど、初めて使いました。クロックスも完備されていて、靴も脱げるからたいへん便利。 |
写真
感想
今回は、南アルプス縦走を見据えてのプレ縦走。装備などの使い勝手、体力や今後準備するのに足りないものを確認するため。本番初日は北岳山荘なので、オプタテ登って下ってテントを張る。2日目は間ノ岳・塩見岳を登って三伏峠テントなので、今回はトムラを登って忠別岳避難小屋といったようなイメージ。3日目は悪沢岳登って荒川小屋なので、分岐でデポして白雲ピストンするイメージ。最初の3日目までイメージつければいいでしょ、という感覚で入山。
今回特に確認しておきたかったのは、メリノのTシャツの使い心地と、新しく買ったザック。そして食事関連。
メリノのTシャツは、東京の山旅さんでいろいろ話を聞いて購入したので、わりと納得感が強かった。3日目の朝は潮吹いて少し白い筋が入ったけど、基本問題なかった。匂いもほぼしないし、乾きもいい感じ。でもしかし一週間のロングとなると着替えを持って、片方は水でじゃぶじゃぶ洗って交互に使うのがいいのかどうなのか、悩む。暑い日だと、朝洗ってそのまま着ちゃう、でもいいかもしれない。天候によるか。
濡れて乾いて風が強くても、寒さよりも少し暖が取れる感覚がメリノの良さでもあった。もちろん防風性はないので気温と風速による。
・山旅のメリノウール
https://store.yamatabi.shop/items/85209811
・山と道 ONE 2024モデル
https://www.yamatomichi.com/products/one-2024-so
かなり軽量化を図ったので、水を持っても14キロ以下ぐらいにできたため、その分距離を稼ぐ確認もできた。今までの装備だと、2日目の双子池から忠別までは行けなく、翌3日目の約20kmのロングも体力が持たなかっただろう。ザックの背負った感じも悪くはないし、肩こりも今までより桁違いに軽い。
食事は基本お湯だけ作れるようにして、アルコールストーブとチタンのマグカップのみ。お手製のフードコジを作って、シートゥサミットのロングスプーンを購入して、やってみた。カレーメシやアルファ米でかなりいけそうだ。ジップロックは最強かもしれない。野菜が足りないためプチトマトを10個ほど持ち歩いていたが、それもかなり良かった。少しマグネシウムや鉄分系が足りないかもしれない。
それとアルコール燃料の減り具合が、標高が上がるに従って効率が悪そうなので、少し多めに持っていく必要もわかった。風防も少し改善したらいいかな?!など、いろいろ確認ができた。
【大雪山縦走のおすすめ、北から南よりも、南から北へ】
どちらかというと、北の表大雪から入山し十勝岳連峰に南下する人が多いと思うが、どちらもやってみて南から北上した方が良い。ポイントは3つ。
・核心部のトムラからオプタテの区間。北からだと3日目になると思うが、南からだと2日目に歩くので、体力気力がまだあるうちに通っておく。
・双子池〜オプタテシケ、登ると降るのとで大違い。
・後半戦、最終日近く、黒岳石室や白雲避難小屋のように、人が管理している場所があるので、何かあった時の安心感が違う。食料を購入することもできる。
ちなみに風景でいうと、三川台へ降りて行くルートよりトムラウシをみながら登る方と、高根ヶ原で忠別岳を眺めながらよりも表大雪を見ながらの方が、より楽しめる。
【その他感想とコメント】
今回のルートで初めて歩いたのは、最初の美瑛富士登山口から避難小屋までのみなので、わりとかって知ったる道であるから、余裕はもてたし、天気予報もいい感じであるため、リラックスして入山できた。
双子池からトムラ南沼キャンプ指定地まで、南下してくる人がいるだろうと思っていたけど誰にも遭遇せず。あとからついてくる年配の人は大丈夫だったのか?と、やや気掛かりだった。トムラウシまでくると、お客さんたくさん(ほとんど日帰り)。水場でテント干して、補給してなどのんびり快適。
双子池テントから顔出すと、南沼まで3時間ぐらいでこれからいけます!(今16時だよ)と通過した人や、翌日五色岳降って分岐に近いた時に、南沼までいきます!という、これまた達人のような人とすれ違って、特に双子から南沼まで3時間は無理でしょ...と結果どうなったのかは知りたいところです。この日の夜は19時半ぐらいヘリが旋回していたので、遭難か?救助要請か?!ということもあり寝つきにくい夜だった。
3日目の早朝から快適な散策で、その後白雲小屋見させてもらった。化雲あたりから、過去にヘリで荷揚げして作っているなぁって、眺めていたので、どんなものかと思って中身させてもらって、びっくりした。本州の山小屋にわりとイメージが近付いている。立派だった。そして、体調的にも天候的にも白雲行くか行かぬか迷ったけど、荷物デポ(クマ対策のため置くなという看板も新たに設置してたのね)して、行って帰って30分のトレラン。軽くなって身軽な感覚を実感。白雲山頂は大賑わい。
お昼ぴったりに石室到着して、昼は小屋のなか使わせてもらおうと、入って荷物を出していると雨降ってきて、タイミングがドンピシャ。まったりランチが食べれた。馴染みの管理人さんと談笑してから、雨具装着し下山。すれ違い何人かいたけど、黒岳リフト近くに差し掛かると、これまた4名組の人が、これから白雲小屋いきます!とのこと。雷もきそうだし、この時間からなら無理でしょ、と思ったけど、これまた結果がどうなったのかが気になります。
達人なのか?はたまた素人の計画なのか?、いろいろ遭遇した3日間。シーズンインしましたので、みなさん安全な登山を楽しみましょう(と、自分にも自戒しておかなきゃ)。
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