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Yamareco

記録ID: 8314506
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
鳥海山

鳥海山

2025年06月21日(土) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 秋田県 山形県
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:13
距離
15.1km
登り
1,341m
下り
1,339m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:44
休憩
1:30
合計
9:14
距離 15.1km 登り 1,341m 下り 1,339m
4:21
6
スタート地点
4:27
4:28
10
4:38
4:41
64
5:45
39
6:24
6:29
17
6:46
9
6:55
6:56
6
7:02
22
7:24
7:25
8
7:33
7:39
25
8:04
29
8:33
10
8:43
21
9:10
9:28
3
9:31
9:41
12
9:53
10:11
10
10:21
10:37
57
11:34
11:35
5
11:40
10
11:50
5
11:55
13
12:08
12:09
13
12:22
12:29
18
12:47
12:48
39
13:27
13:28
5
13:33
2
13:35
ゴール地点
天候 ガス
過去天気図(気象庁) 2025年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
鳥海山象潟口5合目鉾立駐車場まではレンタカー利用

2025/6/19(木)〜6/22(日)
名古屋6/19→東京駅JRバス早割2800円4座
東京駅→6/20山形駅6:20着深夜バス5700円 独立3座快適
山形駅→姥沢駐車場 レンタカー使用
駐車場協力金1000円
月山ペアリフト往復1600円
姥沢駐車場→鳥海山象潟口5合目鉾立駐車場→6/21山形駅 レンタカー使用
山形駅→6/22東京駅5:45着深夜バス6100円 3座快適
東京駅→名古屋駅JRバス3700円4座
※仙台まで直行バスのほうが良かったかも
コース状況/
危険箇所等
残雪歩きあり。ツボ足もいましたがチェンスパ以上があったほうが良いかと
2025年06月21日 04:26撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
6/21 4:26
2025年06月21日 04:28撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
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2025年06月21日 04:42撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
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2025年06月21日 05:17撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
6/21 5:17
2025年06月21日 05:17撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
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2025年06月21日 05:45撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
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2025年06月21日 06:14撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
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2025年06月21日 06:21撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
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2025年06月21日 06:48撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
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2025年06月21日 10:07撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
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2025年06月21日 10:11撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
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2025年06月21日 10:24撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
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2025年06月21日 11:12撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
6/21 11:12
2025年06月21日 11:29撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
6/21 11:29
2025年06月21日 12:11撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
6/21 12:11
2025年06月21日 13:51撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
6/21 13:51
2025年06月21日 13:55撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
6/21 13:55
2025年06月21日 15:15撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
6/21 15:15
2025年06月21日 20:15撮影 by  24040RA98R, Xiaomi
6/21 20:15
撮影機器:

感想

前日の月山に引き続き、2座目の鳥海山。
前夜、鉾立登山口の駐車場に移動。エンジンを切ると、辺りはただ潮風と静寂に包まれていた。車中泊の窓越しに見上げた夜空には、雲の切れ間から星がちらりと顔を覗かせ、まるで「明日を楽しみにしていて」と語りかけてくるようだった。

夜明けとともに、鳥海ブルーラインを染める朝日。身体は重いのに、心はどこか軽い。「さあ、2座目。どんな景色が待っているのか」
登山道に足を踏み入れると、頬を打つ風。前日の疲れを帯びた脚を動かしながら進んでいく。だが見上げた先、山頂付近は白いベールで覆われ、視界は絶望的だった。
「これは……引き返すべきかもしれない」
濃いガスと前日の疲れに、心が揺らぐ。それでも風の強さにかすかな希望を感じていた。
「この風なら、きっとガスは流れる」
やがて御浜神社までは登山道には残雪が現れた。濃霧と雪が織りなす白の世界ただの幻想ではなく、どこか不安を伴う静けさが漂っていた。
ルートは良くわからない、心細さを抱きながらも進み、時々出てくる目印に安堵する

御浜神社からはガスが取れ鳥海湖を見ることができた。
まるで誰かがそっと隠していた景色を差し出してくれたように。
湖面に残る残雪のコントラスト。その美しさに、胸の奥がふっと緩んだ。
「見えた」
ただそれだけのことなのに、どうしてこんなにも、心が震えるのだろう。

湖を背に再び登山道をゆく。さきほどまでの白い世界が嘘のように、空の青さが濃くなっていた。足取りが軽くなる……というほど体力が戻るわけじゃないけれど、不思議と心は少し浮いていた。
七五三掛(しめかけ)を越えるころ、山はまた静かになった。稜線の向こうから風が舞い上がり、耳元でゴウッと鳴る。登るごとに景色は荒々しさを増していくのに、どこか静寂だった。
「あと少し——あの頂へ」
息は上がり、太ももは張りつめている。でも、あの鳥海湖が見せてくれた光景を思い出すたび、足が前に出た。

七五三掛では多くの登山者が千蛇谷方面へと向かっていたが、自分は外輪山ルートを選んだ。風の動きから、こちらのほうが山頂を望めるかもしれないと思えたからだ。
外輪山の登りはそんなに急ではなく、2日目の身体にも優しかった。文殊岳付近まで進んだところで、山頂のガスが晴れ、遠くにその姿が現れた。
けれど、それはつかの間の奇跡だった。
行者岳のあたりで、またガスが押し寄せ、視界は白一色へ。

分岐を通り過ぎて七高山に着いても、そこには何も見えなかった。ただ、静かに腰を下ろし、息を整える。
「あの一瞬があっただけでも、よかった」
そう思えた。
ここから新山ピークへ。ザレ場の急な下りを、落石しないよう慎重に進む。
降り切った先には5mほどの登り雪渓があり、チェーンスパイクを装着して登っていく。
「ここを下りで使ってたら、かなり怖かったかもしれない」
外輪山からの周回ルートは正解だった。
残雪を渡りきると、岩場に出る。だが取り付きが分からず立ち止まる。
そんな時、先行者が「こっち!」と声をかけてくれた。そのひと言がありがたかった。
山頂へは、大きな岩をアスレチックのように全身で登り下りし、ときには岩の隙間をすり抜けながら進む。
新山のピークは、やはりガスの中だった。
岩の上には人ひとり立てるかどうかのスペース。偶然いた若者が写真を撮ってくれた。何枚か撮影し、ゆずり合うように次の登山者と交代。
不思議と「山頂に来た!」という実感は、さっきの七高山のほうが強かった気がする。
帰路もアスレチックのように身体を使って下り、鳥海山大物忌神社を目指す。その途中、岩の裂け目に「胎内くぐり」と岩に書かれていた。

鳥海山大物忌神社で少し休憩をとった後、下山へ。
再び雪渓トラバース。が、とりつきが見つからない。ヤマレコを頼りに慎重に探し、ようやく発見。この時期の雪渓は踏み跡が消えるため、ガスガスの中では本当に難しい。
その後の雪渓では、夏道に復帰せず、そのまま雪上を歩いた方が効率的だった。
七五三掛、鳥海湖と、淡々と下っていく。
足元には疲労が溜まっていたけれど、気持ちは穏やかだった。
御浜神社に戻ると、小屋の発電機が回り、窓には明かりが灯っていた。登りでは閉まっていたその小屋に人の気配があり、幸運にも山バッジを手に入れることができた。
鳥ノ海御浜神社をあとにすると、行きには何も見えなかった風景が一気に広がる。
晴れ渡った日本海が、ただそこに在った。
レンタカーの返却時間も迫り、足早に下山道を駆けた。駐車場に着くと、まるで「下界」に戻ったかのような蒸し暑さと、観光客の賑わい。少しだけ、うんざりしながら車に乗り込み山形駅に向かった。
今回の鳥海山、天気との駆け引きも、ルートの選択も、そして出会いも——ぜんぶ含めて良かった。
気まぐれなガスと、束の間の晴れ。
またあの稜線と、湖と、空の間に立ちたくなる。そんな山行だった。




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