修験の道をゆく（大峯奥駈道）
奈良県
和歌山県
GREENLABEL
体力度について
- GPS
- 46:19
- 距離
- 97.8km
- 登り
- 7,862m
- 下り
- 8,022m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 0:47
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:47
- 山行
- 14:24
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 16:47
- 山行
- 10:01
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 11:50
- 山行
- 14:53
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 16:38
長時間山行のため、写真を撮っていたら膨大な量になってしまうことと、充電器の不具合により、スマホバッテリー残量確保のため、写真はほとんどありません。
（装備）
ザック容量と重量軽減のため、極力余分な荷物を排除しました。
テントはツェルトにしたことにより、かなりザックの圧迫と重さを軽減できました。
クッカーは、ガス缶やバーナーは持って行かずに、アルコールストーブと五徳、アルコール燃料そしてシェラカップ1個のみ。
夜は寒いので、ダウンは必須。（レインウエアで代用可能だったかも）
食料は、サタケやモンベルのアルファ米系のUL食材とバームクーヘンのみ。
アミノバイタルは10包持参。
行動食は、ナッツとドライフルーツとグラノーラ。
水なしの重量は10〜11�圓箸覆蠅泙靴拭�
パンツ、シャツ、ズボンは3日間同じもので、速乾性の素材なので気にはならなかった。着替えは下山後の1回のみ。
| 天候 | 初日：快晴、2日目：午前中ガスガス、午後快晴、3日目：改正 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
帰り：熊野本宮大社前からバスでJR紀伊田辺駅へ、紀伊田辺駅から特急くろしおで大阪まで行き、大阪から新快速で姫路まで戻る。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
長い長い縦走路です。色々なバリエーション、色々なシュチュエーションがあり、危険個所も多数あります。ロープ場、鎖場、踏み跡が薄い場所、険しい崖登り、気持ちの良い稜線歩き等コースバラエティは豊富です。 |
| その他周辺情報 | ゴールの熊野本宮大社からバスで「湯の峰温泉」まで行って温泉に浸かる人が多いようです。 熊野本宮大社から、徒歩40分くらいの所に「道の駅 奥熊野ほんぐう」があり、屋根とトイレがあるので、ここでビバークさせていただきました。 この日は、私以外に３人のハイカーさんと２人のサイクリングの人が泊ってました。 また、熊野大社前のバス停にも２人のハイカーさんがビバークしてました。 |
写真
ここで、ヘッデンは消灯です。
行者還小屋で休憩。昼食はバームクーヘンと塩ラーメン。時間帯に寄っては、本日はここに宿泊することも考えていましたが、次の弥山小屋まで行くことにしました。
2
装備
| 備考 | 山と高原地図を持って行くの忘れた。 |
|---|
感想
（1日目）
近鉄：吉野駅を深夜に出発。一度は歩いてみたかった「熊野古道」の一つである「大峯奥駈道」の山行開始です。初日はまだ元気もあり、快調に歩みを進めます。また、山上ヶ岳や弥山、八経ヶ岳等は単発で登ったことがある山なので、なんとなく勝手がわかっているので、安心です。
但し、行者還小屋から弥山小屋までが、尋常じゃなく疲れてしまい長かった。ほぼ牛歩で標準コースタイムが3時間のところ、3時間半もかかってしまった。
弥山小屋の若い女性従業員さんの愛想がとても良かったのでほっこりした。
この夜は風が強かったので、寝ている間にツェルトが崩壊しないか心配だったが、なんとが耐えてくれたので助かった。
初日の核心部及び山場は、やはり弥山でしょう。
【弥山小屋】
有人の山小屋
テント泊：1,000円（予約不要）
缶ビール（350ml）：600円
水：100円/ℓ
トイレあり。
（2日目）
予定では、午前3時に出発する計画でしたが、あまりにも疲れていたので、行動す気がおこらず、出発は1時間以上遅れて4時過ぎになった。
あいにくこの日は雨予想だったが、幸いにも雨はほとんど降らず、そのかわりガスガスでした。
途中、楊子ノ宿で朝食休憩。横浜から来た先行ハイカーさんが朝食をとられていたが、八経ヶ岳から釈迦ヶ岳の景色を楽しみにしていたようで、あいにくのガスガスで残念がっていた。
私は、この時点で景色とかどうでもよくて、何とか熊野までたどり着くことだけを考えており、極力余分な体力を使わずピークハントもあきらめてトラバースできる山頂はほぼスルーすることに決めていた。
2日目の核心部はやはり釈迦ヶ岳でしょう。鎖場は怖いというより楽しかった。
人気の山なので、日帰り登山のハイカーも多く、あいにくの天気にもかかわらず山頂は人が多かった。
そして、2日目の山場は「涅槃岳」ですね。南奥駈に入って、快適な稜線歩きが続いており、大峯奥駈道のサービスステージのような登山道が続いていたが、涅槃岳の激登りで相当体力を削られ、足を使わされた。そして、その後に証誠無漏岳、阿須迦利岳の登り返しが連続するので泣きそうになる。
持経ノ宿に到着し、コーラで回復を図る予定が売り切れだった。既にコーラの口になっていなので、ショックが大きすぎで呆然とする。
この日は、さらに先に進んで「平治ノ宿」で小屋泊とした。
【平治ノ宿】
無人の避難小屋
宿泊料：2,000円（料金ポストに入れる）
トイレあり。
※充電設備があったが、充電できなかった。
（3日目）
午前3時出発。
真っ暗闇であり、踏み跡も薄いので何度もコースアウトする。
但し、先行ハイカーさんがその都度修正してくれたので助かった。
行仙ノ宿まで、標準コースタイムでは3時間と書かれていたが、2時間で到着。
ここで、コーラ（300円）を購入しカロリー補給することができた。
近くに水場もあるのだが、余分な体力を使いたくなかったので、ここで水2ℓ（200円）を購入。
笠捨山を乗り越えて、地蔵岳に突入すると強烈な鎖場が現れた。
ここでは、ストックは収納して慎重に鎖場を通過する。
釈迦ヶ岳の鎖場がアドベンチャラスなら地蔵岳の鎖場はデンジャラスだ。
鎖場を通過した直後は、膝がガクガクになって笑っていた。
この後、いくつかの山を越えて行き、一気に標高を下げていく。激下りのちに、車道と並行して歩く区間があり、玉置山へと進む。
この玉置神社の駐車場でテント泊する人も多いようではあるが、まだ昼の12時なので玉置神社で水を補給し先を進む。
この後は、どんどん標高を下げていくものだと思っていたが、「大森山」が立ちはだかる。
長い長い急坂が続く。アキレスけんは伸びっぱなしだ。しんどすぎる。
やっとの思いで山頂に到着して、ここで昼食休憩とした。
その後も、五大尊岳を乗り越えて、六道ノ辻（金剛多和）に到着したが、当初はここでテント泊して、翌日に下山予定の計画であったが、翌日は雨予報だったので計画変更して一気に熊野まで下山することにした。
予想していたが、熊野までは長く遠い。
山在峠を越えて、気持ちの上では下山モードに入っているのに、なぜか吹越峠まで標高が上がっていく。殺意が芽生える。
この時点で、疲れを通り越して気分が悪くなって吐きそうだった。
少し、暗くなってきたところで、熊野川の河川に降り立つことができた、
そして、夢にまで見た熊野川の渡渉を行う。
川の深さは、膝くらいだったが川底の石がすごく痛い。そして、苔のせいで滑る滑る。渡り切った後、タオルで全身を洗い清める。ちょっと寒いけど気持ち良い。
熊野本宮大社前に到着した時には、辺りは暗くなっていた。
さて、どうしようかと思案していたところ、同じく下山していたハイカーさんが、ここから40分ほど歩いたところに道の駅があって、そこで夜を過ごすハイカーさんがいることを教えてもらった。
道の駅に到着し、マットを敷いて寝袋を準備した段階で夜の9時。
一瞬で眠りについてしまった。
翌朝、目が覚めたら雨が降っていた。
つくづく、昨日のうちに下山していてよかったと思う。
5時44分の始発のバスで、紀伊田辺駅まで移動し、特急くろしおで大阪まで行き、新快速で姫路まで。
一度は歩いてみたかった「大峯奥駈道」ですが、念願かないました。
但し、もう二度と歩きたくない。
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