記録ID: 8041779
全員に公開
山滑走
甲斐駒・北岳
小仙丈ケ岳BC
2007年03月17日(土) 〜
2007年03月18日(日)



- GPS
- --:--
- 距離
- 26.9km
- 登り
- 2,141m
- 下り
- 2,140m
コースタイム
1日目
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 6:00
2日目
- 山行
- 10:50
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 11:50
18:10
-備忘録-
日時: 2007年3月17日(土)〜18(日)
場所: 南アルプス小仙丈ヶ岳(2,855m)
ルート: 戸台 →北沢峠 →長衛小屋キャンプ場(泊)
キャンプ場→二合目コース登山口→大滝頭 → 小仙丈ヶ岳 →北東斜面→南アルプス林道→北沢峠→戸台
行動時間:1日目 6時間00分(休憩含む)
:2日目11時間50分(休憩含む)
メンバー:ゴルジュ(清水山岳会)、ポチ(私)
装備: BDヌーニョ(170cm)、CobraR4、スカルパT3(2007Model)・・・(私)
BDニューニョ(159cm)、ディアミールフリーライド、ノルディカ・・・ゴルジュ
航海が終わりこれから2ndステージの始まり!暖冬で雪が少ない中どこに行くか?と航海中にプランを練っていたが、暖冬だからこそ南アルプスしかない!と思いこんでしまった。特にデータを持っていたからでもない。とにかく船に乗っていると思い込んでしまったらどうにもならないのである。帰港前から数人に声を掛けてみたが日程が合わない、アプローチが長すぎる!雪はあるのか?ということで同行者はなかなか集まらない。やはりこういう時に付き合ってくれるのはゴルジュしかいない!
数日前から高層天気図と睨めっこしながらルートを思案していたが、山頂付近で-20℃になることからオープンバーンの小仙丈沢や藪沢の滑降は非常に危険なのでターゲットは樹林帯のある小仙丈ヶ岳北東斜面とした。
1日目(3月17日)
00:15 韮崎でゴルジュと合流し深夜戸台到着。寝酒なしですぐに就寝。04:30起床のはずが目が覚めると6時を過ぎていた。
07:00 戸台出発(1,020m)
慌てても仕方ないし今日はテント泊だからかなりお気楽である。2人ともスキー板にブーツをセッティングしてザックに着け出発。スキーに露営用具、食料を詰め込んだザックが肩に食い込み先が思いやられる。久しぶりに地上を歩くのにいきなり20kg超を背負ってしまい少々(かなり)後悔してしまった。途中何回もゴルジュに「引き返すなら今のうち!スキー場に行こう」と言ってしまうくらい自分では引き返したかった。
09:00 角兵衛沢分岐
まずまずのペース。左岸に渡る頃から雪が着き始め角兵衛沢分岐辺りではシールを着けてもいいくらいに雪はあった。しかしこの先の八丁坂もあるので我慢してトレッキングシューズでの歩きで我慢した。
10:45-55 1800m地点
八丁坂を超え緩やかになったあたりでシール登高に切り替える。ようやく荷が軽くなり、かなり楽にはなったがその頃には足がパンパンになっていた。ゴルジュは相変わらずのスピードでガンガン登っていく。あっという間に視界から消えてしまった。
12:30 大平小屋(1955m)
ようやく林道まで辿り着いたという感じでこの先は歩けそうになく、元気なゴルジュには申し訳ないが、本日「北沢峠でテント泊!」を決定してしまった。あとは傾斜のない林道を経由して写真を撮りながらのんびり北沢峠に向かった。
13:00 北沢峠(2030m)
峠に到着するが足が攣り始めもう限界である。数人が発泡の箱を背負子に着けた登山者が通るが仙水小屋の方へ行ったようだ。宴会山行かな?
14:00 長衛小屋(1995m)
露営地を探すべくあたりをうろうろしたが、結局水があるキャンプ指定地で露営することにした。この時期に水があるのは魅力的である。
自宅を設営後すぐにビールで乾杯し明日の予定を練る。丁度テントからは明日滑降予定の北東斜面も偵察できるし適地である。
少し昼寝をし18時半頃から夕食とする。谷間なので風が通り少々騒がしい。気温もどんどん下がっているようだ。とにかく明日は歩けるか心配しながら21時頃には眠りについた。
2日目(3月18日)
04:45 起床
寒い!気温は-14℃。テントの天井に霜がぎっしりと着いている。やはり外張りがないとゴアのテントは内側に霜が着いてしまうのだ。
寝起きは良く昨日の疲れも大分取れたようだ。軽く朝食を摂って出発準備。
06:20 出発(1995m)
取りあえず一式背負って出発。天気は快晴で小仙丈ヶ岳は赤く染まっている。林道に出てすぐの二合目ルート登山口に露営具他一式をデポし、軽装で再出発する。雪は締まっており、シールの効きも良く、左に北岳を見ながらトラバースのルートを快適に刻む。
07:00 二合目(2195m)
尾根筋のルートと交わる地点が二合目であり、その尾根ルートは一歩手前でトレースが終わっていた。昨日会った単独行の方のトレースかも知れない。やはりこの時期に登る人はいないようだ。特に他人のトレースを気にしない自分たちは真っ白な雪面に足跡を残すだけだ。
08:40 四合目
斜度は急激に増し、四合目から上はシール登高が不可能になったため、スキーを担ぐことにする。ここからは先頭を交代し、つぼ足でのラッセルとなる。膝上まで潜るが昨日の疲れはどこに行ったのか快調である。尾根は更に狭くなりとてもスキーで行くところではないと思うのだが、一昨年はここを往復してしまったのだ。
09:30-50 大滝頭(2,535m)
斜度が落ちた少し先に五合目の大滝頭がある。展望は少し下の方が良く甲斐駒と北岳の見晴らしがいい。しばらく休憩し、今後のルートを相談するが沢筋の雪崩の危険性と藪沢カールが完全にクラストしてて滑れないだろうとのことで迷わず尾根上を行くことにする。
10:25 2650m地点
五合目からゴルジュが先頭を行くがまたまた視界から消えてしまった。とにかく速い!予想通り森林限界を出たところで完全にクラストしており、アイゼン装着を装着する。雪面に「キュッキュッ」と食い込む音が気持ちいい。
11:10-45小仙丈ヶ岳(2855m)
到着したゴルジュを見ながら頂上を目指す。一歩一歩高度を上げるごとに展望が開けきつい登りも苦にならない。(ウソ^_^;)北岳の左からは富士山が少しずつ頭を覗かせ、後ろは甲斐駒が迫ってくる。ゴルジュから遅れてようやく到着すると仙丈ヶ岳と小仙丈沢が迎えてくれた。この展望は頂上しか見られないのだ!風は思ったほど無く穏やかである。言うまでもなく360度の展望があるが北アルプスだけは雲がかかって見えない。見た目では暖冬による雪不足は無さそうであるが、今後の気温の上がり方に依るであろう。さて30分の大休止のあとは標高差1000mの大滑降である。登ってきた斜面は完全にクラストしており、藪沢と小仙丈沢は滑落の危険もあり、予定通り小仙丈ヶ岳から滑降することにした。
先ずはアルペンのゴルジュから滑り出す。山頂から少し東側からドロップするが完全にアイスバーンで何とかジャンプターンで切り抜けたようだ。
自分は出来るだけ雪が柔らかそうな場所を探し登ってきた尾根あたりから滑り出したが、3ターン目は見事なアイスバーンで滑落開始!エッジを立てて止まろうとするが、踵が固定されていないテレマークでは歯が立たず、トップが上に向いて今度は頭が下になってしまった。どうにも体が反転できずスピードが加速し下の岩がどんどん迫って行くではないか!必死にもがいて何とか間一髪岩の前で停止できた。滑り出す前にあまり滑落を意識していなかったので滑落停止の体制も取れなかった。そういえば昔ピック付きのストックなんてあったかなあと・・・次回はヘルメットを用意しないと!と思うのであった。
12:05 2680m地点
このままこの斜面を滑るのは危険すぎるので、木の多いいちばん東側までトラバースする。斜面を横切るだけでも結構おっかない。何とか少しずつ高度を下げながら右側に移動する。
ようやく滑落の恐怖からから逃れ、第2ステージ再開!少し木はうるさいがルートを選べば結構滑る場所はあり、斜度も適度にあるし、アイスバーンが無いのが何よりだ。ゴルジュはジャンプターンで悪雪を物ともせず降りていく。見事である。自分はというと2,3ターンごとに転倒を繰り返しながら順調に高度を落としていくといった感じだ。転けても転けても斜面は続く!ゴルジュは下でビデオを構えて待っているのだが、絶妙のタイミングで顔からダイブしてしまう。いいNGシーンが作れそうだ。もういいだろ!勘弁してくれと言わんばかりに足がパンパンになってしまう。あのザックを背負って帰れるのか?という不安もよぎる。
ルートは大岩を目印に右右に滑り込み、その後左に針路を変えると2つの沢と合流する。ここはデブリの跡が多数有り、要注意箇所である。
ようやく2300mあたりから雪質が良くなり、突然上手くなったかのように滑れるようになった。途中樹林が濃くなりそうになるが、きっちりとルートを造ったかのように開けているのがうれしい。多分雪崩の走路なのだろう。最後の最後は樹林帯に入るが、素直に高度を下げてドンピシャで林道に出た。
13:20-35 南アルプス林道(1925m)
最後にいい雪に当たったのが良かったのか登りの苦労も忘れてしまう程の満足感があり、この時期の南アルプスにしては期待以上だった。小休止のあとシールを貼り林道を登り返す。後ろには滑降した斜面が見渡せ、またまた滑りの話しに花が咲く。久々に味わう充実感!この先にバス停にバスが待ってくれればホント良いところなのに・・・
14:00-20 二合目ルート登山口(2000m)
デポ地到着!ここから再び重荷を背負って北沢峠まで更に登り返す。ここからが
14:30 北沢峠
14:50 大平小屋(1955m)
15:00 1800m地点
北沢峠からシール付きで順調に滑って来たのだが、ここからは再びスキーを担ぐことになった。それでも下りは順調で一気に角兵衛沢分岐まで休みなく下れた。
16:00 赤河原分岐(1453m)
16:20 角兵衛沢分岐(1318m)
一息入れたあとゴルジュは一気に加速し(多分普通に歩いていた)またまた視界から消え去り、自分はマイペースでゆっくりと重荷を噛みしめながらテレマークブーツのまま歩き通した。
18:10 戸台(1020m)
ようやく日没直前に駐車場にゴール!もう歩かなくてもいいという嬉しさがこみ上げた。このあとは仙流荘横の入浴施設でひと汗流し、帰路についた。
何度来てもここは遠い!もう2度とスキーを担いで来ることはないだろう!(と前回も思っていたはずだ)
日時: 2007年3月17日(土)〜18(日)
場所: 南アルプス小仙丈ヶ岳(2,855m)
ルート: 戸台 →北沢峠 →長衛小屋キャンプ場(泊)
キャンプ場→二合目コース登山口→大滝頭 → 小仙丈ヶ岳 →北東斜面→南アルプス林道→北沢峠→戸台
行動時間:1日目 6時間00分(休憩含む)
:2日目11時間50分(休憩含む)
メンバー:ゴルジュ(清水山岳会)、ポチ(私)
装備: BDヌーニョ(170cm)、CobraR4、スカルパT3(2007Model)・・・(私)
BDニューニョ(159cm)、ディアミールフリーライド、ノルディカ・・・ゴルジュ
航海が終わりこれから2ndステージの始まり!暖冬で雪が少ない中どこに行くか?と航海中にプランを練っていたが、暖冬だからこそ南アルプスしかない!と思いこんでしまった。特にデータを持っていたからでもない。とにかく船に乗っていると思い込んでしまったらどうにもならないのである。帰港前から数人に声を掛けてみたが日程が合わない、アプローチが長すぎる!雪はあるのか?ということで同行者はなかなか集まらない。やはりこういう時に付き合ってくれるのはゴルジュしかいない!
数日前から高層天気図と睨めっこしながらルートを思案していたが、山頂付近で-20℃になることからオープンバーンの小仙丈沢や藪沢の滑降は非常に危険なのでターゲットは樹林帯のある小仙丈ヶ岳北東斜面とした。
1日目(3月17日)
00:15 韮崎でゴルジュと合流し深夜戸台到着。寝酒なしですぐに就寝。04:30起床のはずが目が覚めると6時を過ぎていた。
07:00 戸台出発(1,020m)
慌てても仕方ないし今日はテント泊だからかなりお気楽である。2人ともスキー板にブーツをセッティングしてザックに着け出発。スキーに露営用具、食料を詰め込んだザックが肩に食い込み先が思いやられる。久しぶりに地上を歩くのにいきなり20kg超を背負ってしまい少々(かなり)後悔してしまった。途中何回もゴルジュに「引き返すなら今のうち!スキー場に行こう」と言ってしまうくらい自分では引き返したかった。
09:00 角兵衛沢分岐
まずまずのペース。左岸に渡る頃から雪が着き始め角兵衛沢分岐辺りではシールを着けてもいいくらいに雪はあった。しかしこの先の八丁坂もあるので我慢してトレッキングシューズでの歩きで我慢した。
10:45-55 1800m地点
八丁坂を超え緩やかになったあたりでシール登高に切り替える。ようやく荷が軽くなり、かなり楽にはなったがその頃には足がパンパンになっていた。ゴルジュは相変わらずのスピードでガンガン登っていく。あっという間に視界から消えてしまった。
12:30 大平小屋(1955m)
ようやく林道まで辿り着いたという感じでこの先は歩けそうになく、元気なゴルジュには申し訳ないが、本日「北沢峠でテント泊!」を決定してしまった。あとは傾斜のない林道を経由して写真を撮りながらのんびり北沢峠に向かった。
13:00 北沢峠(2030m)
峠に到着するが足が攣り始めもう限界である。数人が発泡の箱を背負子に着けた登山者が通るが仙水小屋の方へ行ったようだ。宴会山行かな?
14:00 長衛小屋(1995m)
露営地を探すべくあたりをうろうろしたが、結局水があるキャンプ指定地で露営することにした。この時期に水があるのは魅力的である。
自宅を設営後すぐにビールで乾杯し明日の予定を練る。丁度テントからは明日滑降予定の北東斜面も偵察できるし適地である。
少し昼寝をし18時半頃から夕食とする。谷間なので風が通り少々騒がしい。気温もどんどん下がっているようだ。とにかく明日は歩けるか心配しながら21時頃には眠りについた。
2日目(3月18日)
04:45 起床
寒い!気温は-14℃。テントの天井に霜がぎっしりと着いている。やはり外張りがないとゴアのテントは内側に霜が着いてしまうのだ。
寝起きは良く昨日の疲れも大分取れたようだ。軽く朝食を摂って出発準備。
06:20 出発(1995m)
取りあえず一式背負って出発。天気は快晴で小仙丈ヶ岳は赤く染まっている。林道に出てすぐの二合目ルート登山口に露営具他一式をデポし、軽装で再出発する。雪は締まっており、シールの効きも良く、左に北岳を見ながらトラバースのルートを快適に刻む。
07:00 二合目(2195m)
尾根筋のルートと交わる地点が二合目であり、その尾根ルートは一歩手前でトレースが終わっていた。昨日会った単独行の方のトレースかも知れない。やはりこの時期に登る人はいないようだ。特に他人のトレースを気にしない自分たちは真っ白な雪面に足跡を残すだけだ。
08:40 四合目
斜度は急激に増し、四合目から上はシール登高が不可能になったため、スキーを担ぐことにする。ここからは先頭を交代し、つぼ足でのラッセルとなる。膝上まで潜るが昨日の疲れはどこに行ったのか快調である。尾根は更に狭くなりとてもスキーで行くところではないと思うのだが、一昨年はここを往復してしまったのだ。
09:30-50 大滝頭(2,535m)
斜度が落ちた少し先に五合目の大滝頭がある。展望は少し下の方が良く甲斐駒と北岳の見晴らしがいい。しばらく休憩し、今後のルートを相談するが沢筋の雪崩の危険性と藪沢カールが完全にクラストしてて滑れないだろうとのことで迷わず尾根上を行くことにする。
10:25 2650m地点
五合目からゴルジュが先頭を行くがまたまた視界から消えてしまった。とにかく速い!予想通り森林限界を出たところで完全にクラストしており、アイゼン装着を装着する。雪面に「キュッキュッ」と食い込む音が気持ちいい。
11:10-45小仙丈ヶ岳(2855m)
到着したゴルジュを見ながら頂上を目指す。一歩一歩高度を上げるごとに展望が開けきつい登りも苦にならない。(ウソ^_^;)北岳の左からは富士山が少しずつ頭を覗かせ、後ろは甲斐駒が迫ってくる。ゴルジュから遅れてようやく到着すると仙丈ヶ岳と小仙丈沢が迎えてくれた。この展望は頂上しか見られないのだ!風は思ったほど無く穏やかである。言うまでもなく360度の展望があるが北アルプスだけは雲がかかって見えない。見た目では暖冬による雪不足は無さそうであるが、今後の気温の上がり方に依るであろう。さて30分の大休止のあとは標高差1000mの大滑降である。登ってきた斜面は完全にクラストしており、藪沢と小仙丈沢は滑落の危険もあり、予定通り小仙丈ヶ岳から滑降することにした。
先ずはアルペンのゴルジュから滑り出す。山頂から少し東側からドロップするが完全にアイスバーンで何とかジャンプターンで切り抜けたようだ。
自分は出来るだけ雪が柔らかそうな場所を探し登ってきた尾根あたりから滑り出したが、3ターン目は見事なアイスバーンで滑落開始!エッジを立てて止まろうとするが、踵が固定されていないテレマークでは歯が立たず、トップが上に向いて今度は頭が下になってしまった。どうにも体が反転できずスピードが加速し下の岩がどんどん迫って行くではないか!必死にもがいて何とか間一髪岩の前で停止できた。滑り出す前にあまり滑落を意識していなかったので滑落停止の体制も取れなかった。そういえば昔ピック付きのストックなんてあったかなあと・・・次回はヘルメットを用意しないと!と思うのであった。
12:05 2680m地点
このままこの斜面を滑るのは危険すぎるので、木の多いいちばん東側までトラバースする。斜面を横切るだけでも結構おっかない。何とか少しずつ高度を下げながら右側に移動する。
ようやく滑落の恐怖からから逃れ、第2ステージ再開!少し木はうるさいがルートを選べば結構滑る場所はあり、斜度も適度にあるし、アイスバーンが無いのが何よりだ。ゴルジュはジャンプターンで悪雪を物ともせず降りていく。見事である。自分はというと2,3ターンごとに転倒を繰り返しながら順調に高度を落としていくといった感じだ。転けても転けても斜面は続く!ゴルジュは下でビデオを構えて待っているのだが、絶妙のタイミングで顔からダイブしてしまう。いいNGシーンが作れそうだ。もういいだろ!勘弁してくれと言わんばかりに足がパンパンになってしまう。あのザックを背負って帰れるのか?という不安もよぎる。
ルートは大岩を目印に右右に滑り込み、その後左に針路を変えると2つの沢と合流する。ここはデブリの跡が多数有り、要注意箇所である。
ようやく2300mあたりから雪質が良くなり、突然上手くなったかのように滑れるようになった。途中樹林が濃くなりそうになるが、きっちりとルートを造ったかのように開けているのがうれしい。多分雪崩の走路なのだろう。最後の最後は樹林帯に入るが、素直に高度を下げてドンピシャで林道に出た。
13:20-35 南アルプス林道(1925m)
最後にいい雪に当たったのが良かったのか登りの苦労も忘れてしまう程の満足感があり、この時期の南アルプスにしては期待以上だった。小休止のあとシールを貼り林道を登り返す。後ろには滑降した斜面が見渡せ、またまた滑りの話しに花が咲く。久々に味わう充実感!この先にバス停にバスが待ってくれればホント良いところなのに・・・
14:00-20 二合目ルート登山口(2000m)
デポ地到着!ここから再び重荷を背負って北沢峠まで更に登り返す。ここからが
14:30 北沢峠
14:50 大平小屋(1955m)
15:00 1800m地点
北沢峠からシール付きで順調に滑って来たのだが、ここからは再びスキーを担ぐことになった。それでも下りは順調で一気に角兵衛沢分岐まで休みなく下れた。
16:00 赤河原分岐(1453m)
16:20 角兵衛沢分岐(1318m)
一息入れたあとゴルジュは一気に加速し(多分普通に歩いていた)またまた視界から消え去り、自分はマイペースでゆっくりと重荷を噛みしめながらテレマークブーツのまま歩き通した。
18:10 戸台(1020m)
ようやく日没直前に駐車場にゴール!もう歩かなくてもいいという嬉しさがこみ上げた。このあとは仙流荘横の入浴施設でひと汗流し、帰路についた。
何度来てもここは遠い!もう2度とスキーを担いで来ることはないだろう!(と前回も思っていたはずだ)
天候 | 晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2007年03月の天気図 |
アクセス | |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
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写真
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