雪の比叡山へ☆御生山尾根〜西山峠


- GPS
- 03:45
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 827m
- 下り
- 841m
コースタイム
天候 | 曇り一時雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
久しぶりに山に出かける機会が得られる。前日は京都の市内でも日がな雪が降る続いていたが、道路に積雪するほどではなかった。家から出ると、比叡山が真っ白に着雪している。
京都の北山を目指して花背峠に向かうが、鞍馬を越えると急に道路の積雪が増える。タイヤがスタッドレスではないので、さすがに峠を越えるのが難しいと判断し、引き返して山行先を比叡山に変更する。山の雪が消える速さは驚くほど速い。わずかに1時間ほどの間に山の色はすっかり白から黒へと変わっている。
御蔭神社の駐車場に車を停めて歩き始める。御蔭神社の境内には重機があり、妙に明るく感じられる。どうやら拝殿の前にあった楓の樹が伐られてなくなっているようだ。
神社の前から古道を辿って御生山尾根を進む。京都側から比叡山に向かう最短コースなので、この尾根を辿ることが多いが、一般的には最も登山者の少ない尾根だろう。踏み跡は所々不明瞭となるが、通行に難儀するような箇所はない。
やがてca550mを過ぎて植林に入ると急に尾根上の雪が増えて、雪が繋がるようになる。千種忠顕碑を過ぎて雲母坂からの一般登山道を合流すると、さすがに早朝から多くの登山者が往来しているのだろう、登山道の雪はすっかり踏み固められている。
ケーブル比叡駅の南側にある電波塔の下の展望台で行動食で軽く休憩すると、四明岳に向かう。s着雪した杉林の中では随所で落葉した広葉樹や低木が美しい霧氷を見せている。四明岳から西に伸びる尾根を辿ると、休業しているロープウェイの手前では北山の展望が大きく広がる。
比叡山の山頂の駐車場に出ると、南側の展望台からは琵琶湖がエメラルド・グリーンの湖面を見せていた。大比叡の三角点を確認すると、下山は尾根を北上し、西山峠に向かう。鎮護国家の碑を過ぎるとすぐに廃墟が現れる。かつての比叡山ケーブルカーの旧駅のものだ。雪を纏う廃墟は独特の神秘的な雰囲気を漂わせる。
廃墟を過ぎると広い伐採斜面のトラバースとなる。晴れていれば北山の展望が大きく広がるところであるが、折下、雪が降り始め、景色は雪に覆い隠されてしまう。高度が下がるにつれ、急速に足元の雪は薄くなってゆく。
西山峠を過ぎて、八瀬に向かって下降して行くと、下からパンパンという人工的な音が聞こえてくる。それが野球の球を捕球する音であることに気が付くまで少しの時間を要する。精華高校のグラウンドがあり、野球部が練習をしているのだった。
八瀬に下山すると休業しているケーブルカーの駅の前を通り過ぎて、高野川の左岸に沿って細い道を進む。やがて道が非舗装路の山道となると再び御蔭神社の境内に帰還するのだった。
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