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Yamareco

記録ID: 7816439
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

川苔山

2025年02月18日(火) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
13.7km
登り
1,116m
下り
1,244m
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
コース状況/
危険箇所等
・百尋の滝までの道は、眺めは良いが道幅は狭く滑落すれば命に関わる所もあるので油断は禁物。
・積雪、凍結はわずかで、踏むところは土や枯葉がかぶっていて滑らないのでチェーンスパイクは持参したが使わなかった。
・赤杭尾根下部のズマド山西面610m〜620m付近の崩壊地のトラバースは降雨後や初心者には危険。また、今後強雨の後は大崩壊があるかもしれないので状況を確認してから出かけるのが良いと思う。
その他周辺情報 古里駅の上り(立川方面)ホームには、踏切を渡らなくても直接入れる。ただし、トイレやコンビニは南側なので踏切を渡る。
登山道への入口
雪ではなく、しみ出した水が凍ったようだ
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雪ではなく、しみ出した水が凍ったようだ
ここは穏やかだが、滑落すれば死ぬ所もある
ここは穏やかだが、滑落すれば死ぬ所もある
美渓が続く
百尋の滝近く。下の廊下の奥多摩版
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百尋の滝近く。下の廊下の奥多摩版
百尋の滝
滝から尾根に出るまでは険しい
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滝から尾根に出るまでは険しい
再びトラバースが続く
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再びトラバースが続く
沢の詰めだけ雪があった
沢の詰めだけ雪があった
後ろを見る
頂上から西方。雲取山を中心に
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頂上から西方。雲取山を中心に
三ツドッケ、蕎麦粒山など
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三ツドッケ、蕎麦粒山など
南方。中央に富士山だが見えにくい
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南方。中央に富士山だが見えにくい
富士山アップ
帰り。曲ヶ谷北峰
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帰り。曲ヶ谷北峰
赤杭尾根に入る
エビ小屋山分岐
荒れた車道に出る
荒れた車道に出る
車道を離れる所から振り返る
車道を離れる所から振り返る
赤杭山付近
大岳山から三頭山
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大岳山から三頭山
有馬山から棒の折山
有馬山から棒の折山
三ノ戸山の巻き。急下降する
三ノ戸山の巻き。急下降する
崩壊地が見えた
落葉に埋もれている
落葉に埋もれている
落葉ラッセル
崩れている上の方
崩れている上の方
古里の家並みが見えた
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古里の家並みが見えた

感想

川乗橋8:30〜百尋の滝10:17/10:30〜川苔山12:25/13:20〜古里駅16:25

 川苔山のメインコースである百尋の滝経由にこの歳まで行っていないので、同じく未踏の赤杭尾根とつなげて歩くことにした。
 川乗橋のバス停では他に3名が降り、先行していった。冷たい空気に浸りながら車道を歩く。単調だが右下に見える渓流は中々きれいだ。登山道に入ると渓谷を見下ろしながら裸木の林の斜面を辿っていく。渓谷には小滝、小ゴルジュ、釜、枝沢の凍結した滝が次々と現れ、実に美しく飽きない。ついつい写真を撮るので脚が止まってしまう。緑の時季に流れのほとりでビールを飲むためだけに来てもいいと思える。
 正面に岩壁が見えると百尋の滝への分岐だ。滝は寒々とした眺めだが、左右を囲む岩壁は立派で威圧される。一人なのでテルモスのコーヒーを啜りながらゆっくりと鑑賞する。
 滝からは、岩壁を削った険しい道を巻き登り、コルから尾根筋を急登する。もっともキツい箇所だった。再び穏やかなトラバースとなり、静けさを味わいながら歩いていく。また沢が近づいてきてしばらくしっとりした道になる。夏でも涼しくて良いだろう。いよいよ詰めが近づくとわずかの間だが一面の雪になった。一週間前の雪なので固いザラメになっている。足を置くところは土や落葉が載っており滑らないのでチェーンスパイクを使うこともなかった。尾根に乗り移り最後の登りだ。背後には日向沢の峰から続いてくる稜線が並行し、蕎麦粒山や三ツドッケの特徴ある山容が枝の間に覗く。3年前に有馬山から歩いてきたのが懐かしい。上の方にベンチが見えるとコルに飛び出す。ここから山頂へと登っていく道は気持ち良い。山頂からは雲取山を中心に、鷹ノ巣山から蕎麦粒山まで奥多摩最奥部が見渡せるが、他の三方は樹が茂りすっきりしない。しかし風は弱く、日当たりが良いのでゆっくりカップ麺とコーヒーを楽しむことができた。ベンチに寝ころべば、強い寒波の下という感じはしない。
 疲れを癒して長い下りに向け出発した。赤杭尾根に入ると初めは正面に西武ドーム(と今は言わないか)の光る屋根と、そのすぐ先に都心のビル街が望まれるが、間もなく背の高い植林帯に入り、その後は遠望は効かない。足元は霜柱に持ち上げられた地面が固まっており歩き心地は良くない。エビ小屋山分岐を過ぎると、道はどんどん左に下っていくので不安になるが、やがて荒れた車道に降り立ち、しばらく辿ると舗装道に出合うが、その手前でまた山道に分かれる。この尾根は緩やかだが単調なので長く感じる道だ。ピークはすべて巻き、登り返しがないのは有難い。ほんのわずか植林の途切れる箇所から、右に大岳山から御前山、三頭山への山稜が青い影になり、また左は有馬山から棒の折山の山肌が花粉色に塗りこめられている。右下から採掘の機械音が聞こえてくる。目立たない場所だが山が削られているのは切ない。
 三ノ戸山を巻くように尾根を乗り換え、分岐で古里駅方面に入る。標高620m辺りから事前にレコでチェックしていた崩壊地にさしかかる。ザレの斜面で道幅が狭く、ズブズブと不安定だ。下は谷底まで落ちるほどの斜度ではないが、立ち木に当たれば大怪我をしかねない。また、落ち葉が道を埋めていて道形が分からないので、膝下の落葉ラッセルをしながら靴で路肩を探りながら進まなければならなかった。こんな経験は初めてだ。最後の数メートルは、完全に土砂がかぶさっているのを踏んで抜けた。予想以上に悪い所だった。
 ようやく難所を過ぎれば、薄暗い植林地の中を坦々と下り、脚の疲れと膝の限界が近づいてきたぎりぎりで、もう夕方の雰囲気の集落に辿り着いた。

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