帝釈山《関西百名山》
兵庫県
山キチどん
その他8人 - GPS
- 07:41
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 1,110m
- 下り
- 1,068m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 7:41
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2008年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
下山口：丹生玉田の里温泉からタクシーで北神急行谷上駅 |
| その他周辺情報 | 丹生玉田の里温泉銀河の湯\800 |
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感想
六甲山を貫通する北神急行は高い! 僅か11分の乗車に520円も取られた。長いトンネルを抜け谷上駅から歩行を開始し、住宅街に入ると住民が総出で門掃きをしている。気恥ずかしさを感じながら、きれいな街を通り抜けさせてもらい谷山川の車道に出ると山頂域にある兵庫カンツリー倶楽部に行く車が傍らを通り抜けて行った。谷山川は流量こそ少ないが、岩盤を伝う滝が随所に見られ一寸した渓谷気分を味わうことができた。
標高465mで道が平坦になると右側に鰻ノ手池（かねんていけ）という奇妙な名前の池が現れた。堰堤で谷山川を堰き止めた人造の池でどんより濁っている。池の北端を過ぎた辺りで車道は90度向きを変え西へと去って行った。車道を離れ単車の轍が目立つ登山道を北へと進み金剛童子山を目指すが、地形図の登山道は山頂を通っていない。ここで本日のミッション1「金剛童子山山頂部のルートを地図に書き込む」を始める。行って初めて分かったことだが、この山の東側はモトクロスの練習場になっていて、この日も3台の単車がエンジン音を響かせていた。縦横に伸びるコースは土が剥き出しになり、走り回る単車を気にしながら進んでピークらしき所に立つと西にさらに高いピークが見えた。引き返して進むと登山道らしい道に戻り、山頂の南に回り込んで山頂に到った。
金剛童子山(565m)山頂は3等三角点「山田」が置かれ、山頂標識は沢山あったが展望は得られなかった。小休止して今度は西方面へと下山するが山頂真西に踏み跡があり有力候補と思っていたら、S方リーダーはさも当たり前のように元来た道を引き返し山頂直下の分岐を右に取った。結果的には最短コースだったので、南西に下る尾根にルートを記すことができた。ミッションの設定としては非常に変化に富んだ面白い領域だった。
再び先程の車道に下り立つと北側に兵庫カンツリー倶楽部のコースが広がる。ゴルフ場の北には東鹿見山、西鹿見山が横たわっている。北に進行方向が変わるとコース越しに金剛童子山を望むことができた。車道と別れ登山道に入ると花折山はすぐの筈だがなかなか着かない。やがて先頭を行くリーダーが「←花折山」の標識を発見し分岐を見落としたことが発覚、地形図は山頂を通る一本道なのだが現実には北側を巻いていて何処かに分岐があったようだ。暫く行くと分岐があり西側から花折山に到る道が見つかりパスせずに済んだ。「丹生山系縦走路」の看板が随所にあり整備されているが、低山ゆえの難しさは地図にない道が縦横にあることだった。
花折山(574m)山頂は山名と同じ名の4等三角点が置かれているが展望はない。元来た道を引き返し縦走路に戻った。肘曲り(440m)まで下ると最終着地の“銀河の湯”への下山路が左に分岐するがそう簡単には山行は終わらない。分岐を見送り谷筋の登山道で稚子ヶ墓山(596m)へ取り付いた。この曰くありげな山名は、天正6年（1579）から8年に掛けて織田信長の命により羽柴秀吉が別所長治の居城三木城を攻めた際に亡くなった稚児を葬った墓であると伝えられる。また翌天正7年5月には丹生山の戦いが戦記に残っている。伝承の地は展望が開け須磨アルプスや菊水山を望むことができ、その向うには明石海峡大橋で繋がる淡路島が横たわっていた。山頂と思って休憩していたが、本当の山頂は少し西に行ったところに3等三角点「稚子ヶ墓」を従えて山頂標識が備わっていた。ただここからは展望が利かない。
北東方向に下り、車道に出るとそこは双坂池（標高386m）、これも人造池だ。国道428号線に出て岩谷峠の手前から登山道に入り帝釈山を目指す。ここから丹生山に到るルートは地形図に記載がない。そこで今日のミッションNo.2 「鉱山道の分岐点をプロットする」が始まる。帝釈山の手前で北山川沿いにある帝釈鉱山跡に下る道が分岐するが正確な位置が分からない。丹生山神社前BSに到る短絡道でもあり、皆で探すと3つ目のピークの南側を巻くところに下り道を見いだしミッション終了かと思ったら次の鞍部にも分岐に「東下BS」への標識があった。更には帝釈山の直下で確実に「鉱山跡→」と書かれた標識を発見した。途中であった芝刈り小父さんによると先の二つは殆ど道形がないとのことで、正解は直下の分岐で地形図の標高500m付近にプロットした。
急登で帝釈山(586m)山頂に達し、今日の主目的を果たした。同名の2等三角点があり祠が何基か鎮座していた。そして小父さんが一人休憩中、六甲山系の電波塔のある独立した山の名を問うと、旗振山だと言う。菊水山だと思って確認に聞いたのに。旗振山は須磨浦公園すぐ北の山だ! あり得ない!
無理に最終目的地を温泉に変更したので今回の行程は21.2�劼繁槊祺颪箸靴討楼枸磴猟控�離になってしまった。参加者の体力レベルに合わせて予定のコースを行く本隊（辻野、畑中、葛城、奥野、網、山本）と先ほどの鉱山道を下る短絡分隊（S方夫妻、N田）に分れ東西に向け出発、本隊は縦走路を進み丹生山を目指す。537mピークを越えるとシビレ山への分岐が2途出現し鞍部で裏参道の簡易舗装された車道に合流した。鳥居をくぐり石段を登ると立派な社務所があるが、閉ざされてひと気はない。更に石段を登り拝殿前に達するとそこが丹生山(515m)山頂で参拝し登山の無事を報告した。山の名前は「たんじょうさん」だが神社は「にぶ」と読ませている。
表参道を下りだすと「千年家→」の指導標が右手に分かれて行く。これは何を隠そう、寿永3年(1184)2月7日一ノ谷の戦いに向かう源義経らが通ったと言われる“義経道”だ。本隊の行く表参道の道幅は2mほどある立派な道で丹生山橋を渡ると裏参道の簡易舗装道路に合流し、やがて鉱山道が左から合流してきた。今日3つ目のミッションは「3等三角点『北川原』を探す」で246mの三角点峰は登山道から少し外れている。一つ目の候補地をT野さんが探索したが外れ。三角点は見通しの良い山頂に打つのがセオリーでそうすると次の高みかと探ると怪しげな踏み跡を発見! 藪を漕いで突入すると50m程先にそれはあった。最後の記念撮影をして本日のミッションはすべてクリアできた。
里に下りる頃、短絡分隊は丹生神社前BSからバスに乗り “銀河の湯”へと向かうと連絡があった。本体は帝釈山や稚子ヶ墓山を望みながら近畿自然歩道を歩き国道428号線に抜けホテルの取り付け道路に入った。ここからが長かった。温泉に辿り着いたとき皆の言ったことは「最後が一番きつかった!」
丹生山田の里温泉“銀河の湯”は“みのたにグリーンスポーツホテル”に併設された温泉で愛宕山の山頂付近にテニスコートや野球場を備えた設備である。公共の交通機関はなく帰りはタクシーのお世話になった（入浴料800円、露天風呂・サウナあり）。所要のあるS方Lを除き大阪駅改札内のお店で反省会をして20:30解散した。
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