住塚山・兜岳・鎧岳《関西百名山》
奈良県
山キチどん
その他3人 - GPS
- 06:52
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,063m
- 下り
- 1,358m
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| 天候 | 曇一時小雪、後晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2009年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
下山口：曽爾村葛の集落奥 |
| その他周辺情報 | 曽爾高原お亀の湯\700 |
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感想
天気は曇りで今日も寒い。今日は住塚山から兜岳、鎧岳を縦走する。まずは鎧岳麓の下木場集落の果てにY本車を置く。引き返して屏風岩公苑（標高740m）駐車場にT野車を停めた。屏風岩は東西1,500mに及ぶ柱状節理の断崖が続き壮観な眺めを呈する。歩き出しは屏風岩を仰ぎ西に進む。屏風岩の西端から等高線がギュとつまった急斜面を登る。尾根に出ると傾斜は緩くなり登り詰めて住塚山(1,009m)へと達した。屏風岩公苑からの標高差はあまりなく歩き始めて40分弱で到着した。2等三角点「黒岩山」があり展望は良好。
昨日のような風はないが冷え込みは厳しく寒い。国見山を見ると夜にガスがかかっていたので時ならぬ霧氷の花が西斜面を白く染めていた。屏風岩の峰の向うには古光山、昨日と全く逆の方向からの眺めることになった。しかし昨日登った尼ヶ岳・大洞山は倶留尊山の陰に隠れ見ることができず、しかも倶留尊山自体がガスの中で、予定していたミッション1「倶留尊山を山座同定」はお預けとした。
住塚山の北東斜面も霧氷がしっかり付き霧氷のトンネンルを潜りゼニヤタワ（標高約875m）へと下った。ほぼ同じ標高差を登り返す0.5�劼瞭残�で国見山（1,016m）に到った。国見山は住塚山を凌いで本日の最高所である。時刻は7:38、ここでミッション2：「国見山へ登頂時刻を予想」を行った。T野L 8:05、N田さん8:20、K城さん8:10、Y本 8:00と予想した。樹林帯を登りだすとすぐに小さなピークがあり前方に目指す国見山の姿を望むことができた。再び樹林帯に入り山頂に立つと時刻は7:55、飛ばした訳ではないが、皆の予想時刻より相当早く着いてしまった。
国見山山頂では住塚山でできなかった倶留尊山の山座同定を行った。幾つかあるピークのうち最も高いところがそれと特定した。西から見る倶留尊山は曽爾高原の草原が特徴的で二本ボソ(996m)と亀山(849m)の間に広がっていた。K城さん情報では3月21日に山焼きが行われる予定であったが荒天で中止になったそうだ。今日はその1週間後の日曜日、もしかしたら延期されて今日やるのではないだろうか？と期待を抱きながら縦走を続けたが一向に山焼きの気配は無かった。
クマタワ峠への縦走路を歩いていると地形図に顕著なピークが一つある。地図に記載はないがもしやと期待しながらピークに達すると私製のプレートに「松ノ山」の表示、標高は945mと記されている、ラッキー! 一つ儲けた。下りきるとクマタワ峠に達した。タワ（乢）は尾根の鞍部、峠は山越えのピークで同じ場所でも目的によって言い方が違う、それが重なって地名になるとは面白いものだ。
水はないがトイレも備わっている。ここからは東海自然歩道に指定された林道、川沿いに下って行くと何か白いものが空から落ちてきた。雪! 3月下旬の麓だと言うのにそこまで来たか! 2.3キロ林道を歩き左に分岐して再び登山道に入り沢筋に降りると其処は済浄坊渓谷、両側に切り立った断崖が迫りナメ滝が美しい。クライマックスは済浄坊の滝、10m弱の落差があり、澄んだ水はエメラルドグリーンの滝壺を作っていた。サンヴィレッジ曽爾の上に続く道に達するとそこは兜岳の麓。指導標に導かれ車道を歩きヘアピンカーブの上には目無地蔵の祠、T野Lの号令で休憩。この後はミッション3：「兜岳への登山道を記入する」を行う。地形図と地形と見比べると谷筋に沿って暫く進んだ後、尾根の先端に這い上がり忠実に尾根を登った。そしてそのまま兜岳(920m)山頂に達すると急登続きの登山道で皆息が上がっていた。関西百名山は兜岳と鎧岳を合わせて1座とされている。双耳峰ではない単独の山なのに半人前に扱われて可哀そうだ。
見る角度によって様々な形に見えるが南から見ると本当に先の尖った兜に見える切り立った山容はその名に相応しい。特に東斜面が切り立った断崖となっていて、山頂は樹林であまり展望は利かないが、高見山が望めた。真下には宿泊したサンヴィレッジ曽爾のコテージが見えた。テニスコートに野球場まで備えた大きな施設だったのだ。北東方向に進み急斜面を慎重に下り逢坂峠(730m)に達した。最後の山は鎧岳(894m)で西側から谷筋を登り詰めた。今まで登山者には誰も会わなかったが2組のパーティが下ってくるのとすれ違った。稜線に乗りあがり南に進むと鎧岳山頂、3等三角点「鎧岳」がある。晴れ間が出だしたこともあり兜岳よりは展望が楽しめた。倶留尊山は増々近づいたが、山焼きが始まる気配は微塵もなかった。南斜面にも道があったようだが、恐ろしく急で危険すぎるのだろう。通行禁止になっていた。
最後の記念写真を撮って来た道を引き返し、分岐を通り過ぎ北に進んだ。やがて稜線を離れ東の斜面を下りだすと急斜面の植林帯でジグザグに登山道が付いているので全体としてどの方向に進んでいるのか分からなくなってしまった。分岐点があり「←新宅本店 葛→」の指導標が立っているがどちらの地名も分からない！K城さんの持っていた地図で「新宅本店前BS」の表示を見つけそちらの方に進んだ。しかし下り立ったところは駐車地点より随分北で地形図に「久津間」と記載された辺りに下りてしまったようだ。結果的には「葛」が良かったようだ。仕方がないので県道を歩き下木場の集落に戻り、最後はTC一人で坂道を登り、デポした山本車に乗って皆の待つ県道に戻った。屏風岩公園で辻野車をピックアップし、曽爾高原のお亀の湯に立ち寄った。時間が早かったのでゆっくり過ごし甲南IC経由で帰路に着いた。
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