秋色の風越山(飯田)【南アルプスの大展望と乙女の滝・岩穴を見てみたい】


- GPS
- 19:28
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,459m
- 下り
- 1,469m
コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 8:15
天候 | 快晴 微風 【気温】駐車地スタート時:3℃ 山頂:10℃ 駐車地到着時:10℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(飯田ICから約20分) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・表参道(押洞コース)及び横手道はしっかり整備された道で、 安心して歩けますが、それ以外は標識も乏しく、急斜面に絡むような 狭い道が多く注意が必要と感じました。 ・円悟沢に降りると踏み跡は消え、乙女の滝までは谷筋を辿ります。 |
その他周辺情報 | 風越山麓公園は冬季以外は自販機、トイレ共に使用できます。 登山届ポストはが見当たらないので、車のフロントに置いていきます。 |
写真
感想
日曜日は冷え込みが厳しそうだが、長野・山梨両県の天気は良さそうだ。
かねてから気になっていた乙女の滝、山頂直下の岩穴を訪ねて
南アルプスの展望台・風越山へ出かけよう。
山麓公園でクルマを降りると身震いするほどの寒さだ。ジャケットを
羽織って出発するが、軍手では手が冷たい。
そろそろ冬仕様の季節かな。
しかし、狢坂から秋葉様に出る頃には汗ばんできたので、上着を代えて
出発する。太田の分岐で横手道に入ると、谷側にチラホラとカエデ?が
鮮やかな色づきを見せ始めた。
横手道のトラバース?を終え、展望台へ向かう小尾根を越えて
しばらくすると東屋の有る今庫の泉に出る。
昔から「玉水」と言われる名水で喉を潤し東屋で一息入れる。
見上げる秋の空は青く澄んで、周りの色づいた木々をより美しく
見せてくれる。
東屋の前から円悟沢に向かうと、せっかく稼いだ高度を一気に
吐き出すように急降下が続き、やがて沢音が聞こえてしばらくすると
踏み跡が分かれ「乙女の滝・あと10分」の標識を見る。
左岸山腹から上流に向かい谷に降りるとすぐに足跡が消える。
あまり訪れる人は多くないのかな?。
流れに沿って荒れた谷を行くと突然岩壁に遮られ乙女の滝に出る。
風になびく乙女の黒髪をイメージしたネーミングだろうか。
僅かに色づいた木々に囲まれた立派な滝を眺めた後は、今庫までの
登り返しに続いて小尾根を展望台までの登りだ。共に急な登りになるが
しばらくの我慢だ。今庫の東屋で一息入れて頑張ろう。
尾根下から笹を漕いで尾根に乗り、しばらくすると僅かに左へ向きを
変え表参道の主尾根に合流し絶景の展望台に到着だ。
澄んだ秋空は一層遠望が利き、素晴らしい眺めだ。
遠くは八ヶ岳、そして鋸岳からアップダウンを繰り返し盟主、赤石岳を
越え池口岳〜熊伏山辺りに至る長大な稜線が一望でき、その山襞までもが
くっきりと捉えられる。更に目を凝らすと仙丈ヶ岳の奥には白い尖峰が、
甲斐駒のピークだ。まさに南アルプスの勢揃いだ。
食事には早い時間なので次の目的、風越山頂の岩穴を見に行こう。
カラマツの黄葉やカエデの紅葉を眺めながら尾根を辿り、深い笹と
ブナの林に出ると傾斜が尽きて風越山山頂となる。
笹の緑と、ブナの白い幹に囲まれて雰囲気は良いのだが、
展望に乏しいのが残念だ。
さて岩穴の尾根は何処だろう。深い笹に囲まれ地形が見えない。
地図とコンパスでほゞ南を目指し笹藪に飛び込むと、やや左から
踏み跡が来ている。結構歩かれているようだ。
直線的に下ると花崗岩の巨岩が集まる場所に出た。
切り立った岩には句が刻まれ、重なった岩が穴のようにも見える。
ここが岩穴だろうと思い山頂へ戻る。
(後で調べるとどうやら更に下った場所に岩が重なった場所が有り、
その重なりを岩穴と呼ぶようだ。一寸残念・・・。)
これで今日の目的は達したので、展望台でゆっくりと食事を摂ろう。
幸い二度目の展望台は無人だった。陽だまりのベンチで弁当を広げ、
大展望を楽しみながらたっぷりと時間を過ごす。
風も無く、眠くなるような穏やかな時間は早い。
気づけばもう1時近いので下る事にしよう。
午後になっても空は青いままだ、いつものように虚空蔵山に廻って
もう一度南アルプスの展望を楽しんでから帰ろう。
【10℃前後と気温が上がらず寒い一日だったが、幸い風も無く、
岩穴は残念だったが、目的の場所も見る事ができ、何よりも眺望が
素晴らしかった。山も美しく装い、今日も楽しい一日だった。】
コメント
この記録に関連する登山ルート
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ずいぶん山深いところに
立派なお社があって、昔の人の
信仰心はすごいですね。
けっこう険しく、修験の山で
あったであろう風格を感じます。
山頂で、名峰眺めながらの
のんびりランチ、至福の時間
ですね。
komakiさん 今晩は。
表参道と言われる押洞コースの前半、展望台まではよく整備され
若干面白味に欠けるかもしれませんが、後半は普通の山道に変わり、
信仰に纏わる石仏や碑なども多く、謂れや由来を調べるのも興味深い山です。
今回歩いたコースはメインから外れるため、藪漕ぎや荒れた道も有り
変化も楽しめました。
展望だけでなくいろんな楽しみ方ができる山だとわかりましたので、
ちょくちょく訪れるつもりです。
こんばんは。
飯田風越山、雰囲気も品格も優れた山ですね
趣のある登山道に山頂直下の神社、展望台の大絶景に巨石群。
中腹にある泉に滝
飯田市民に深く愛され大切にされているのが良く分かります。
山頂から高鳥屋神社に下る南尾根や、反対に下る北尾根も
ヤブコギもありますが良いルートだと思います
totokさん 今晩は。
メインルートの表参道だけを往復しているとわからないこの山の
魅力や、深い笹に隠されたバリエーションルートも多そうで
いろいろ新しい発見が有りました。
1級の展望が得られるだけではなく、変化も楽しめる山だと認識できた
山行でした。
onetotaniさん
こんばんは
南アルプスの名峰が丸見えの風越山ですが良い山ですね
なんだかお得感満載の感じです。
あと乙女の滝
なんとロマンチックなネーミングなんでしょうか❗
kazu97さん 今晩は。
素晴らしい展望でした。
スカイラインを区切る様に南アルプスの稜線が延々と続き、
その山襞の一つ一つまでがしっかりの眺められ、おまけの稜線の奥に
甲斐駒のピークが見られたので一層満足しました。
乙女の滝も立派で、急な道をわざわざ下った甲斐が有りました。
一度お出掛けください。あの絶景は感動ものですよ。
onetotaniさんこんばんは
11/1僕は美ヶ原に行ってきました。
6:30頃飯田を通過したんですが風越山を見ながらonetotaniさん、そろそろ公園の駐車場から登る頃かななんて思ってました。
いい天気で、眺望は最高でしたね。やっぱり遠征したからにはご褒美も欲しいですよね。
甘栗 旬さん お早うございます。
美ヶ原の素晴らしい眺めを拝見しました。お互い快晴に恵まれ、絶景を
楽しむ事ができましたね。
何度か登っていますが、これほどクリアーにアルプスを眺められたのは
初めてです。
新たな魅力も発見でき、またコースを変えて違う表情を楽しみたいと思います。
onetotaniさん、今晩は
飯田の方の風越山は上ったことありませんので、展望を楽しみに行ってみたいと思いました。
風になびく乙女の黒髪のイメージとは、onetotaniさん、ロマンチストですね。
higurasiさん 今晩は。
伊那山地を越えて、北は鋸岳から南は池口岳を経て熊伏山辺りまでが
一望できる南アルプスの展望はすばらしいです。
ゆっくり登って、陽だまりでのんびりするには良い山ですよ。
またメインルート以外、山頂から高鳥屋神社に下るルートなど
人も少なく、なかな渋いルートも有るようです。
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