塩見岳


- GPS
- 10:02
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,784m
- 下り
- 696m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三伏峠から上部にぬかるみ 塩見小屋より上に鎖場があるが特に危険箇所はなし |
その他周辺情報 | 下伊那郡松川町清流苑 https://www.seiryuen.jp/ 信州里の菓工房 期間限定モンブラン https://shinsyusatonokakoubou.co.jp/corporate/store |
予約できる山小屋 |
塩見小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
バーナー
コッヘル
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
三脚
インナーシーツ
ヘルメット
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感想
塩見岳は行程が長く、登るにあたって考えるべきことがいくつもあった。
テン泊か山小屋泊か。鳥倉林道登山口からスタートする計画の場合、テン場は三伏峠にしかない。塩見岳から荒川岳方面への縦走を考えているなら、三伏峠でのテン泊が自然な選択だろう。しかし、塩見岳をピストンで登る計画だと、三伏峠は登山口に近く、位置的に中途半端であるため、わざわざそこでテン泊する意味は薄い。山頂近くの塩見小屋を利用するのが妥当な選択となる。塩見岳を日帰りで往復できる脚力があれば別だが、星空や明け方の山の写真を撮影したいこともあり、山小屋泊を選びたいところだ。
真夏でも標高の高いテン場では、凍えるような寒さを経験することがある。まして10月ともなれば、その寒さは想像に難くない。
この時期に標高3,000mを超える山に登るとなると、寒さのためテン泊は難しく、山小屋泊が現実的な選択となる。小屋泊をしなくてはならない山である塩見岳が候補に挙がった。幸いにも塩見小屋の予約が取れた。今季は今週で小屋じまいとのことで、シーズンも終盤を迎えている。
塩見岳から仙丈ヶ岳へと続く仙塩尾根は有名だ。実際に塩見岳から眺めると、雄大な尾根が仙丈ヶ岳方面へと伸びており、いつか歩いてみたいという誘惑にかられる。
双耳峰の山頂は、三伏峠方面から登ると西峰が先に現れる。西峰からは、雲の上に浮かぶ富士山を望むことができた。記憶が確かなら、ここで初めて富士山が姿を現したため、感動もひとしおだった。普段は見上げることが多く、雲に隠れてしまうことも多いが、雲の上に浮かぶ富士山は新鮮な印象を与えてくれる。
東峰からは、蝙蝠岳が裾野を伸ばす姿が見える。蝙蝠岳にも足を延ばすことを考えたが、山小屋の夕食に間に合わない可能性があったため、断念した。
山頂からの景色は、白峰三山、鳳凰三山、仙丈ヶ岳など雄大で、見飽きることがない。写真撮影などをして過ごしていると、下方から雲が湧いてきた。これで景色も見納めかと思ったそのとき、雲のおかげでブロッケン現象を見ることができた。初めての体験に興奮し、すぐに見えなくなってしまうかもしれないと思い、別の場所にいた弟を大声で呼んだ。幸い、山頂には我々しかおらず、他の登山者に迷惑をかけることもなく、ブロッケン現象を独り占めすることができた。
我々にとって山小屋泊は初めての経験だった。客室は暖かく快適で、夕食も用意されており、贅沢な時間を過ごすことができた。夜空の撮影も、塩見小屋の客室構造のおかげで、他の宿泊者に迷惑をかけることなく外出が可能だった。ただ、南アルプスの奥まで来ているので、さぞかし素晴らしい星空が見えるだろうと期待していたが、意外にも南方面の光害の影響で、思ったほどではなかった。あれは名古屋の光だろうか。前日、塩見岳に向かう途中の分杭峠付近で見た星空のほうが、はるかに濃密で星々がきらめいていた。見通しが良いと、かえって光害の影響を受けるものだと実感した。
翌朝は山小屋泊のおかげで余裕があり、ゆっくりとした出発となった。ほぼ最後の宿泊者として塩見小屋をあとにした。下山途中、足元には霜柱が立っており、夜間の冷え込みを実感した。テン泊だったら、どれほどの寒さだっただろうか。
最後に、今回のレコはGPSの不具合により2日間に分かれて支離滅裂な軌跡となっている。エディターなど使用すれば修復することも可能かもしれないが、長期間思い悩んだり、アプリをダウンロードしたり無駄な抵抗を重ねて今日まで至ってしまった。塩見岳に行ったのは昨年の10月。すでに1年が経過しようとしている。とりあえず。このまま記録を残し修復できる気力と知識が充実したところで再度チャレンジしてみたい。
なお、不具合の原因は、スマホのバッテリー節約のため初めて山中で機内モードを使用したことによるものと自分では思っている。
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