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Yamareco

記録ID: 7223570
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

5月に降雪を見た女峰山

2002年05月25日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:30
距離
12.6km
登り
1,359m
下り
1,360m

コースタイム

日帰り
山行
7:20
休憩
1:10
合計
8:30
4:20
90
霧降高原駐車場
5:50
6:00
40
6:40
50
7:30
7:40
65
2295mピーク
8:45
9:15
55
10:10
10:30
40
2295mピーク
11:10
35
11:45
65
12:50
霧降高原駐車場
天候 曇り時々雪のち晴れ
アクセス 往:熊谷−霧降高原(レンタカー)
復:霧降高原−中禅寺湖(レンタカー)
定番の軽い食事をとり、支度をして4時20分に駐車場を出発し、道路下のガードを抜けて登山口に向かう。
標高1350mほどの赤薙山登山口から、芽吹いたばかりの瑞々しい新緑の疎林の中の道を登ってキスゲ平展望台を目指す。ところどころにヤマツツジが咲いている。(帰路で撮影)
定番の軽い食事をとり、支度をして4時20分に駐車場を出発し、道路下のガードを抜けて登山口に向かう。
標高1350mほどの赤薙山登山口から、芽吹いたばかりの瑞々しい新緑の疎林の中の道を登ってキスゲ平展望台を目指す。ところどころにヤマツツジが咲いている。(帰路で撮影)
正面に赤薙山を仰ぎ、朝の新鮮な空気を吸いながら進む。30分ほど登って4時50分にリフト終点のキスゲ平展望台に着く。時間が早いため人影はない。
見晴らしはよく、正面に赤薙山が見えるが、その背後から盛んに雲が流れてくる。東の空にも雲が出ており陽の光を遮っている。
正面に赤薙山を仰ぎ、朝の新鮮な空気を吸いながら進む。30分ほど登って4時50分にリフト終点のキスゲ平展望台に着く。時間が早いため人影はない。
見晴らしはよく、正面に赤薙山が見えるが、その背後から盛んに雲が流れてくる。東の空にも雲が出ており陽の光を遮っている。
展望台からは開けた笹原の尾根道になる。笹の中の道を登り詰めて5時30分に焼石金剛に着く。正面に赤薙山から2209m峰への山並みが見える。
振り返ると遥か遠くに先ほど出発してきた駐車場が見える。車の数も増えてきている。(帰路で撮影)
展望台からは開けた笹原の尾根道になる。笹の中の道を登り詰めて5時30分に焼石金剛に着く。正面に赤薙山から2209m峰への山並みが見える。
振り返ると遥か遠くに先ほど出発してきた駐車場が見える。車の数も増えてきている。(帰路で撮影)
笹の道は焼石金剛のあたりで終わり、少し左に折れて尾根を進んでいくと樹林帯に入る。風が強くなり、時々白い粉のようなものが目の前をちらつく。何かの花粉かなと思いながら、それこそ木の根を掴むような急登を続ける。(帰路で撮影)
笹の道は焼石金剛のあたりで終わり、少し左に折れて尾根を進んでいくと樹林帯に入る。風が強くなり、時々白い粉のようなものが目の前をちらつく。何かの花粉かなと思いながら、それこそ木の根を掴むような急登を続ける。(帰路で撮影)
やがて両側に大きな岩を見ると傾斜も緩くなり、不意に赤薙山の山頂に飛び出した。5時50分だった。樹林に囲まれた狭い山頂には鳥居があり小さな嗣が祭られてある。無事登頂できたことと、この先の安全を祈願する。休んでいる中に風はますます強くなってきた。白い細かな粉もどんどん増えてきたが、よく見るとそれは細かい粒の雪だった。取り敢えず雨具の上着だけを着て6時に出発した。
やがて両側に大きな岩を見ると傾斜も緩くなり、不意に赤薙山の山頂に飛び出した。5時50分だった。樹林に囲まれた狭い山頂には鳥居があり小さな嗣が祭られてある。無事登頂できたことと、この先の安全を祈願する。休んでいる中に風はますます強くなってきた。白い細かな粉もどんどん増えてきたが、よく見るとそれは細かい粒の雪だった。取り敢えず雨具の上着だけを着て6時に出発した。
奥社跡(左:2203m峰)と2209m峰(帰路で撮影)。
赤薙山からしばらくは痩せ尾根の小さな登降を繰り返す。矮小な樹々しか生えていないため強風がまともにあたり、横なぐりの雪が体に吹き着く。上空には雲が飛び交い、行く手の山並みが見え隠れする。
奥社跡(左:2203m峰)と2209m峰(帰路で撮影)。
赤薙山からしばらくは痩せ尾根の小さな登降を繰り返す。矮小な樹々しか生えていないため強風がまともにあたり、横なぐりの雪が体に吹き着く。上空には雲が飛び交い、行く手の山並みが見え隠れする。
そのうち樹林の中に入り再び急登が始まる。樹林帯に入ると風や雪の勢いも弱まりほっとする。登り続けて6時40分に標高2203mの赤薙奥社跡に着いた。
そのうち樹林の中に入り再び急登が始まる。樹林帯に入ると風や雪の勢いも弱まりほっとする。登り続けて6時40分に標高2203mの赤薙奥社跡に着いた。
一里ヶ曽根から女峰山を望む(帰路で撮影)。
奥社跡から道は右に折れて下って行く。下り着いた鞍部からしばらく登り返すと2209m峰に着く。7時丁度だった。
相変わらず風が吹き雪が降る中を黙々と進む。このあたりは一里ケ曽根と呼ばれる樹林の中の平坦な道で、まだ固い蕾をつけた石楠花が多く見られた。
一里ヶ曽根から女峰山を望む(帰路で撮影)。
奥社跡から道は右に折れて下って行く。下り着いた鞍部からしばらく登り返すと2209m峰に着く。7時丁度だった。
相変わらず風が吹き雪が降る中を黙々と進む。このあたりは一里ケ曽根と呼ばれる樹林の中の平坦な道で、まだ固い蕾をつけた石楠花が多く見られた。
2295m峰から奥社跡(右のピーク)と一里ヶ曽根を振り返る(帰路で撮影)。
そのうち雪はやんだがまわりにはまだ霧が立ちこめている。時々風が波のように押し寄せてきては霧が流れて少し視界が開ける。やがて樹林の中を緩く下り、登り返すと2295m峰に着く。7時30分。
2295m峰から奥社跡(右のピーク)と一里ヶ曽根を振り返る(帰路で撮影)。
そのうち雪はやんだがまわりにはまだ霧が立ちこめている。時々風が波のように押し寄せてきては霧が流れて少し視界が開ける。やがて樹林の中を緩く下り、登り返すと2295m峰に着く。7時30分。
2295m峰頂上(帰路で撮影)。
小広い頂上の中央には小さな嗣が祭られていた。
風を遮るものがなくて寒いので先を急ごうとしたとき、 行く手の霧が晴れて青空を背景に女峰山を始めとした山襞に雪を残した峰々が現われた。
2295m峰頂上(帰路で撮影)。
小広い頂上の中央には小さな嗣が祭られていた。
風を遮るものがなくて寒いので先を急ごうとしたとき、 行く手の霧が晴れて青空を背景に女峰山を始めとした山襞に雪を残した峰々が現われた。
2295m峰から女峰山を望む(帰路で撮影)。
その頂きに辿り着くにはあとどれくらいかかるのか不安になるほどに峰々は遠く、高く険しく聳えていた。この調子で天気が回復してくれることを願って2295m峰を下って行った。
2295m峰から女峰山を望む(帰路で撮影)。
その頂きに辿り着くにはあとどれくらいかかるのか不安になるほどに峰々は遠く、高く険しく聳えていた。この調子で天気が回復してくれることを願って2295m峰を下って行った。
2318m峰からの女峰山。
水場まで20mと書かれた道標のある鞍部を過ぎるころには天気は急回復して樹々の聞から青空が望めるようになった。
急坂を登って7時50分に2318m峰に着く。山頂から左に折れて少し行くと正面にうっすらと白くなった女峰山が見えた。天候は回復したが、高度を上げて来た分、風はさらに強くなり冷たくなってきた。
2318m峰からの女峰山。
水場まで20mと書かれた道標のある鞍部を過ぎるころには天気は急回復して樹々の聞から青空が望めるようになった。
急坂を登って7時50分に2318m峰に着く。山頂から左に折れて少し行くと正面にうっすらと白くなった女峰山が見えた。天候は回復したが、高度を上げて来た分、風はさらに強くなり冷たくなってきた。
2318m峰からは痩せ尾根を行く。(帰路で撮影)
2318m峰からは痩せ尾根を行く。(帰路で撮影)
その後高度を稼ぐに従って樹々も少なくなり、冷たい風をまともに受けて寒くてたまらないので、風下側に尾根を巻いたところでセーターと手袋を着けて寒さを凌いだ。
その後高度を稼ぐに従って樹々も少なくなり、冷たい風をまともに受けて寒くてたまらないので、風下側に尾根を巻いたところでセーターと手袋を着けて寒さを凌いだ。
山頂直下からの一里ヶ曽根方面(帰路で撮影)。
右端に2295m峰。
山頂直下からの一里ヶ曽根方面(帰路で撮影)。
右端に2295m峰。
岩の露出した道を両手を使って直登し、ハイマツの中の薄く雪の積もった道を登り詰めて頂上の一角に出た。さらに少し歩いて祠の前を通り、午前8時45分に標高2483mの女峰山の山頂に到着。
岩の露出した道を両手を使って直登し、ハイマツの中の薄く雪の積もった道を登り詰めて頂上の一角に出た。さらに少し歩いて祠の前を通り、午前8時45分に標高2483mの女峰山の山頂に到着。
女峰山の山頂は狭く直下の南北面は鋭く切れ落ちており、その分高度感は満点で、まさに360度の眺めを悉にすることが出来る本当に頂上らしい頂きだった。西には帝釈山へと続く尾根が延びている。
女峰山の山頂は狭く直下の南北面は鋭く切れ落ちており、その分高度感は満点で、まさに360度の眺めを悉にすることが出来る本当に頂上らしい頂きだった。西には帝釈山へと続く尾根が延びている。
それは大きく曲がって南に向かいながら途中に小真名子山、大真名子山を盛り上げ、表日光連山の盟主である男体山まで続いている。
それは大きく曲がって南に向かいながら途中に小真名子山、大真名子山を盛り上げ、表日光連山の盟主である男体山まで続いている。
帝釈山の後ろには太郎山が、さらにその彼方にはまだ雪を残した奥白根山が高く大きく聳えている。
帝釈山の後ろには太郎山が、さらにその彼方にはまだ雪を残した奥白根山が高く大きく聳えている。
奥白根山のさらに後方から右手遠くにかけては、至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳などの白い山々が連なる。
奥白根山のさらに後方から右手遠くにかけては、至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳などの白い山々が連なる。
燧ヶ岳、会津駒ヶ岳遠望。
山頂を一人占めしてしばらく山岳展望を楽しんだが、休も冷えてきたので名残惜しいが9時15分に下山を開始した。
帰りは、往路では見られなかった景色を撮りながら下って行き、2295m峰で女峰山を眺めながら昼食を取った。そのあと、一里ヶ曽根を進み、奥社跡や赤薙山を越えて12時50分に無事駐車場に帰り着いた。
燧ヶ岳、会津駒ヶ岳遠望。
山頂を一人占めしてしばらく山岳展望を楽しんだが、休も冷えてきたので名残惜しいが9時15分に下山を開始した。
帰りは、往路では見られなかった景色を撮りながら下って行き、2295m峰で女峰山を眺めながら昼食を取った。そのあと、一里ヶ曽根を進み、奥社跡や赤薙山を越えて12時50分に無事駐車場に帰り着いた。

感想

5月末の休日を利用して日光の女峰山と男体山に行く。
1日目は女峰山。この山は男体山の陰に隠れて目立たない存在だが山容はむしろ女峰山の方が険しい。また山頂に至る道もこちらの山の方が変化に富んでいると思われた。
往路では冬型の気圧配置の影響が残っており、風が強くて途中で降雪があったりしたが、そのうち天候も回復してきて無事山頂に辿り着くことができ、360度の展望を得ることができた。
表日光を代表する女峰山と男体山は、その歴史、山容、展望の良さなどを比べても優劣を付け難くそれぞれ独自の趣を有している。しかし登る時の緊張感や幾つもの峰を越えて頂上に達したときの達成感などは明らかに女峰山の方が勝っている。戦場ヶ原からは夫や子供である男体山や太郎山、大真名子山、小真名子山の後ろに控えていて日立たないが、それだけに奥ゆかしくて芯の強い妻であり母のような山だと感じた。去年の大雪山以来久しぶりによく歩き充実した山行だった。

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