紆余曲折からのin燕岳〜北燕岳


- GPS
- 08:34
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,676m
- 下り
- 1,678m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 8:35
5:27 第1ベンチ
5:45 第2ベンチ
6:07 第3ベンチ
6:29 富士見ベンチ
6:48 合戦小屋
7:01 合戦山(合戦沢ノ頭)
7:44 燕山荘
7:54 いるか岩
8:10 めがね岩
8:16 燕岳
8:34 北燕岳
10:05 蛙岩
天候 | 曇り後晴れ後ガス |
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過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場から10分ほど登った登山口前にトイレあり、男女別、水洗 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は急登ですが整備が行き届いていて道迷いや歩行に困難な所はありません。 残雪は合戦沢ノ頭から先で数回いずれも数十mほど。アイゼンがなくても歩けますが、雪が緩んでいるので歩行の際は充分に注意して下さい。 |
その他周辺情報 | 蝶ヶ岳温泉 ほりでーゆー 大人530円 |
予約できる山小屋 |
中房温泉登山口
|
写真
ミヤマキンポウゲとシナノキンバイとの見分けが難しいみたいです、シナノキンバイは葉が五枚でもっと花弁がヒラヒラした感じ。ミヤマキンポウゲは同じ葉は3枚だけど切れ込みが深いんだそう。これにウマノアシガタが加わるとちんぷんかんぷん。
装備
個人装備 |
ザック
レインウェア
ヘッドランプ
懐中電灯
ファーストエイドキット
シップ
解熱鎮痛剤
下痢止め
小はさみ
コンパス
熊よけ鈴
予備靴紐
スマホ予備バッテリー
山と高原地図
手拭い
手袋
帽子
登山靴
カメラ
時計
食料
飲料
予備食
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感想
元々は連休なので日帰り2本の予定だった。そのうち1回は燕岳にしようと決めていた。
しかし最近の不安定な天気に振り回されることになる。
予定の山が雨予報でじゃああっちの山、次の日はそこも雨なのでじゃあこっちの山、金曜は晴れて土曜は雨だぞ、いや逆に金曜雨、土曜は曇りだ、ともういつどこに登ってよいのか分からず2日間とも観光して終わろうか、というところまで予定が変更しまくった。
そして金曜は観光と買い物とボルダリングで楽しんだのち、どうやら燕岳に登れそうとの予報になり意志を固めて登山口にて車中泊。
当日は薄曇りで朝を迎え、予報も変わらず12時過ぎまでは雨は無さそうだ。
この燕岳、我々にとっては2回目の登山。実は2年前に知り合うきっかけになった思い出の山なのだ、恥ずかしながら。そして私にとっては初の北アルプス山行だった燕岳、燕山荘に着いた途端に広がるあの壮大なアルプスの景色にやられてしまったあの思い出もあり、再訪したいとずっと思っていた。
そんなわけでスタートから実に合戦沢ノ頭までほとんどまともに休む気のないままグイグイと登っていった。気のないだけで足は確実に疲れを蓄積していったので残雪を通り越した後の燕山荘への階段では低くうめき声を上げながら登っていったのだった。
2年前と違い、登山道は燕山荘の正面ではなく裏側へ登るように改修されており燕岳の稜線に出る前に燕山荘に先に着くルートに変更されていた。
雲が山々の山頂部分を覆い隠し山座同定が出来ない景色ではあったが僅かな残雪を山肌に携えた北アルプスの山々はそれだけで十分圧巻の景色だった。
燕岳へ足を向けると私のライチョウサーチ機能が高性能で作動し、あっちでもこっちでもライチョウと出くわす。そしてハクサンイチゲをはじめとした高山植物ともあちこちで出くわし二転三転五転八転ほどした山行計画が結果的に良いものになったのが何よりの幸せと噛みしめながら燕岳山頂に到着。先客がいたのとそれより昨年見たmizcreidさんとMococoさんの黒パグ隊が行った北燕岳に行ってみたいという今回のオプションAプランを実施するためなんとその思い出もあっさり、燕岳の山頂を2分そこそこで後にする。
この北燕岳、餓鬼岳の縦走コースから少し外れた岩稜帯を登ると山頂なのだが山頂標記などは無く、とりあえず一番高いとこ踏んどこ、って感じで到達する。当然ここまで足を延ばす人はごくわずかなので我々はここで休憩。しばらくすると燕岳の山頂から我らのシルエットを見た若者2名がザックデポしてグングンやってきてササッと写真を撮ってグングン帰っていった。遠くから追うようにして我々も燕山荘まで戻る。
周りを見ればだいぶガスが登ってきている。しかし時間はある。本当は燕山荘でのんびりティータイム♪的なノリもあったのだがオプションBプランを優先し、しかもザックデポ無しでまるで大天井・槍ヶ岳の縦走でもするのか?という勢いでザックも背負ったまま蛙岩を目指す。
この道中でも本日何羽目かよくわからないがライチョウとご対面。そして稜線上とは言え足に堪える数回のアップダウンを乗り越えて蛙岩に到着。意外と遠く1.3キロほどの道のりであった。
ここまで来ないと岩陰で見えなかった大天井への登山道を眺めてしばし休憩。
ガスがどんどん増えてきたので大天井の全貌を見ることなく引き返す。
燕山荘に戻った頃はすっかりガスに巻かれ日帰りなのに燕岳稜線上に3時間半も滞在した我らはそのあとも次々と登ってくる登山者に呆気にとられ席を譲るようにして下山する。
まだ始まっていなかった合戦小屋のスイカが食べられなくて残念がるpeachの横でトン汁をすする私。そんなのんびりしたひとときをも過ごせるのが夢のようだ。なにせ前日の夕方まで天気予報に振り回され計画が紆余曲折したのだから。
急登だった登山道は当然急坂となって我々の下山に立ちはだかったがそんなの苦もなく2年前の記憶をお互いが思い出すまま話しながら足は進む。
気が付けば2年前とほとんど同じ時間に下山完了し長く狭い林道の運転に疲弊しきったが風呂上りを待って遂に大雨が。
「今日は全ての行程が終わるまで燕岳の加護に合っていたのかね」なんて話しつつ、紆余曲折の後のこれが正解!と言わんばかりの満足の燕岳山行となった。
2年前、山頂で出会ったボス猿。
なんの縁か、面白いことにそのボス猿と仲良く連れ立っての登山、その山頂燕岳へだ。
この山を決めたのは起床のつい数時間前、かれこれ行こうとは思っていたが梅雨のこのタイミングで予報に振り回されて迷いに迷い、もうダメもとでいいから登山口で朝考えよう、ということで向かった。
さあ、朝。行ける!と踏んだわれらのテンションは高い。
3大急登といわれる登りを休憩もそこそこに、うまれる乳酸をかみしめながら進む進む。
進みすぎて合戦小屋でさえもほぼスルーであったので、このときは気づかなかった。スイカがまだやっていないことに・・・。
帰りにスイカ!とおろかな期待を抱きながら歩き続け、目の前の燕山荘、そこに向かうヘリコプター、遠くに見える富士山、、降り注ぐ日差し。
そんなもので疲労をごまかしテンションをあげてもうひと踏ん張り。以前と少し変わった山荘への道をあがると、なつかしい風景が広がる。
ガスの中でもいいや、と思っていたのだが女王様は優しく美しくそこに。
雲の流れを眺めていれば槍ヶ岳も覗いてうれしい景色だ。
天気が崩れる前に行こう、ということでトイレ休憩をすませていざ山頂へ。
稜線は高山植物がブーケのようにポコポコ咲いているし、岩の上ではライチョウが等間隔に見張り中。これではいつまでたっても山頂にたどり着けない!ような気持ちだったがそれでもあっという間に山頂についてしまった。
思い出を語りあい、感慨にふける・・・ってー事はなかなか出来ないのか私たちは、すぐ目的の北燕へ歩き出す。2人で写真も撮ってないや。
そんな感じであっさり北燕のピークもゲットして、ゆったりエネルギー補給。
燕が女王様なら北は王様のような雄雄しさがあるね〜なんて違いを楽しみ、次の目的へ足を向ける。
意外と遠い蛙岩、空身で行くか?と迷ったが天気も安定していないし距離もあるのでそのまま向かう。まるで縦走者のようだ、ぱっと見かっこいい気がする。
アップダウンを経てたどり着いた蛙岩は・・・由来は形か?ライチョウの鳴き声か?
なんて良く分からなかったが、とりあえずガスで半分覆われている大天井岳の大きな姿と銀座の道が眺められるので、それを楽しみながらここでもまったりエネルギー補給をしたのだった。
山荘に戻って、気づけばかれこれこの高度で何時間ウロチョロしているのだろう。
そろそろ女王様にお礼を言って下山を開始だ。
もうスイカのことしか頭になかった私はこの後べっこりへこむが、何とか支障なく無事駐車場へ。
その後お風呂からあがると大雨&雷が。あらら、これは本当にいいタイミングで楽しませてもらったのだなぁと、ありがたい気持ちで帰路についた。
bo-tyu-zaiさん、peachfaceさん、こんばんはー。
山頂の岩に座っていたあの時のbo-tyu-zaiさんは、間違いなく「ボス猿」でした。と、目撃者のワタシは語る。
勝手に私も思い出しながら、レコを読みましたよ〜
思い出の山への登山、ギリギリ天気が持ったようで良かったですね♪
あの日見れなかった雷鳥をbo-さんはこれでもかとばかりに写真撮っていたのでしょうね(笑)
思い出登山、そしてこれからも2人でいろんな山に楽しく登ってくださいねー♪
幸せなレコをありがとうでした♪
garnet0823さん、こんばんは。
山選びでかなり右往左往した今回でしたがこれも燕岳の導きか、どうにか雨に合わず、むしろ晴天気味でのツバクロ山行が出来ました。雲が湧いておりガスもあったのでライチョウが出てくる天気だったのでしょう、数多のライチョウ(なぜかオスばかり)とご対面できました。
今回は北燕岳、蛙岩と足を延ばしましてその先にある表銀座の縦走路と大天井岳、逆は東沢岳・餓鬼岳に続く稜線を見てまた新たな夢が広がったように思いました。
初夏〜初秋にかけてはミーハー登山で遠征が続くことが予想され、懐事情は夢でありたい状態になりそうです
garnet0823さんこんばんは〜♪
ボス猿つかまえといていうのもなんですが、私サル嫌いでして…。
いたらヤダな〜って登ったんですけど1匹もおらずとっても平和な道中でした。山頂で見張りバチバチな雷鳥たちのおかげだったのかもしれません
しかしこのお天気には振り回され、でも紆余曲折の中に新しく行きたい候補が浮かんだりもして、なかなか良い精神修行になりました…
そうそう、見返してみれば、あの日の写真にgarnet0823さんが写っていたりしているんですよ〜面白いものですね〜
bo-tyu-zaiさん peachさん おはようございます。
最初、タイトルを「雷鳥ハンター」にしていたのですが「やばい、天然記念物を撃っちゃダメダメ」とあわてて書き直しました。でもそれ位、遭遇率高かったですね。久しく会ってないから会いたいです。そう言えばbo-さんのプロフアイコンも雷鳥モードに変わりましたね。
この所の天気予報には振り回されますよね。我が隊も目まぐるしく変わる予報に「どうしよう、どうしよう」の連続でした。お二人は大正解でしたね。楽天イーグルスファンですがスワロー岳に行きたくなりました。
yuzupapaさんこんばんは
言葉のイメージはよろしくないですが、カメラで狙ってシャッターを撃つ姿はまるでハンターでしたよ、大猟です
この日はオスばかりで、奥さんは?彼女はどこ〜?って声をかけましたが連れて来てくれませんでした〜。甲斐性のあるオスだと一夫多妻らしいので、ハイマツの下に見かけたオス以上にメス(と卵)がいるかもと想像してら胸が躍ります((o゚▽゚)o)
先月イーグルが岳に登りましたが、あれは大鷲が退治されちゃう山だった…素直にスワロー岳推ししておきます
yuzupapaさん、こんばんは。
そうですね〜さしずめ「雷鳥シャッター」「雷鳥ピクチャー」程度の素人写真撮りですね私は。
プロフのメッセージ看板は不定期に変えてますが今回はもうチェンジありきで写真を撮ってきた次第です
今日もそうでしたが無茶しない計画が功を奏したようで雨が降り出す前に下山・入浴完了、その後に雨というパターンは締めがよく満足度が一段階上がります。
スワローやらイーグルやら鳥の名前だけが飛び交っていますがこの日はサンダーバード祭りといった感じでした。
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