二百名山184座目:大崩山〜九州最後の秘境〜


- GPS
- 09:38
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,257m
- 下り
- 1,271m
コースタイム
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 9:39
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
しまなみ海道を渡り切り広島ピットイン。
ここで一旦車を置き去りにし高速バスで東京へ。
所用をこなし不要になった冬装備とこれから必要な
夏装備を交換してから蜻蛉返りし再び広島まで舞い戻った。
バスは一番移動コスト抑えれるけど
2時間に一回休憩で止まるし椅子の角度も
あまり倒せんし隣の東南アジア人ずっと彼女と
テレビ電話で喋ってて寝れたもんじゃないな・・・
眠い目を擦りながら旅を再開する。
数日間かけて西に進み関門トンネルにダイブ。
ホームレス旅・九州編の始まりだ!
まずは福岡にて2年前佐多岬で出会った
日本一周旅をしていた中田さんと再会!
去年のツーリングに引き続き1年ぶりだ。
飲んだくれつつ1泊お世話になり
色々九州名物もご馳走してくれた。
大変お世話になりましたブヒ🐷
溜め込んだ脂肪を燃焼すべく向かったのは宮崎。
ついにホームレス旅一番の目的となる二百名山の大崩山に挑む!
花崗岩峰が連なる山容で九州最難関の山だと言う。
道中の祝子ダムから既に異様な形の
稜線が見えていて早くも心が高鳴った。
登山口を7時半にスタート。
序盤は無難な樹林帯。山小屋調査を済ませつつ
分岐ルートをワク塚方面へ進み祝子川へと下る。
渡渉ポイントを探しながらふと上を見ると
真っ白で奇怪な尖峰が天を衝いておりいきなり鳥肌が立つ。
あれを・・・登るのか⁈( ゜д゜)
渡渉を終えて登り始めるもまだ樹林は続く。
しかし所々巨石が出てきたりとなんだが危険な雰囲気も漂い始める。
若干登山道がわかりづらく何度かルートミスし
難易度の高さの片鱗も見せ始める。
更に進むと巨大な岩盤を登るためのロープあり。
ここを登り切ると・・・袖ダキ展望所に到着。
切れ落ちた谷の向こうに超巨大な花崗岩のピーク。
自分の立つ尾根からは複雑怪奇な形の岩峰が
高さを競うように乱立していた。
これだ・・・
俺が長年追い求めていたのはこの景色だ!!( ゜∀ ゜)
かつて祖母山下山後に出会ったおじいさん。
定年後に車中泊しながら九州の山を登りまくっていると言う。
持っていたガイドブックを見せてくれてその時大崩山の名を初めて知った。
写真ですら相当なインパクトがあり強烈に印象に残り続けていた山なのだ。
それから4年で百名山を全て登り終え、
二百名山を始めて大崩山が含まれていると知り、
登る機会はあったが天気やタイミングが合わず、
9年の月日が流れた今日。
今、その景色が目の前にある。
とてつもなく長い道のりだった・・・
おじいさん、ありがとよ!😭
長年の憧れだった袖ダキ展望所を30分近く堪能w
名残惜しいがそろそろ進まなくては・・・
ワク塚尾根を登り始める。
見た目はエグい稜線だが所々樹林に入って迂回する
ルートになっており案外登山道は大人しい。
更に以外だったのが展望所から見えていた急峻な下&中ワク塚、
さらにその奥にある上ワク塚、全てのピークに立つことができるのだ!
登るにつれ姿を変える花崗岩峰に興奮が収まらん🤪
まだ宮崎にこんなヤベー山が残ってたなんてな。
やはり九州の山はどれも強烈な個性を持ってる!
ワク塚を登り終えピークへ向かう。
あんなに激しい稜線を終えると
登山道は突如静かな樹林帯となる。
たがその隙間からは祖母山と傾山の姿が!
あんな形してるんだなぁ・・・
登ったけどずっと雨で景色無かったから
姿を見るのは初めてだったりするw
次回は傾山を獲るついでにこの稜線を縦走してみたいものだ⛰
そして辿り着いた頂は樹林に囲まれ何もなかった😇
かろうじて南方面の展望は開けているが有名な山は見えない。
まぁさっきまで興奮する景色だった反面心が安らぐし丁度いいか😌
エクストリーム茶道も捗るというもの🍵
この静と動の対比が、大崩山の魅力なのかもなw
下りは坊主尾根を選択。
樹林を進み続けると突如開けた行き止まりに出た。
辺りはもの凄い高さの切り立った崖・・・
あれ?迷ったか?と思い周囲を見渡して
自分が何処にいるのか理解した。
ここは河原から見えていた尖峰、
そして袖ダキから見えていた巨大な坊主尾根の頭(小積ダキ)だ!😨
右には登りで使ったワク塚尾根の奇怪な稜線。
左には骸の集まったような二枚ダキと祝子ダム。
正面はその急峻な岩峰を背後から夕陽が照らし
見事なカゲボウズを作っている。
凄すぎるだろ・・なんだこの山は!😳
明らかに周囲の地形と異なる山容。
過去に天変地異でも起こったじゃないか?
錯乱しながら本能の赴くまま写真を乱れ撃ちし続けた🤪
登山道は少し戻った所に発見。
そこからの下りがもう怒涛の梯子地獄w
100本くらい降りたんじゃね?
っていうくらいひたすら梯子の続く急登。
登りで使わなくてよかったわ・・・
最後は再び祝子川を渡渉し17:30下山完了!
いや〜キツい山だがマジで楽しかったな・・・
二百名山にしとくの勿体無いくらい
面白かったが引きで山全体を見た場合、
少し地味なのが選定を外れた理由だろうか?
でも追い求めた続けた山は期待以上の景色を見せてくれた。
また必ず訪れたい山の一つになったぞ。
最難関こそ、最高峰なんだよ!
二百名山184座目・踏破!
★ルートレビュー★
難易度:A
祝子川の渡渉に始まり湧塚尾根、坊主尾根共にロープ&梯子が
長時間続き更に迷いやすい箇所のルーファイスキルも必要なため
全体の半分以上は緊迫感のある登山となる上級者向けコースです。
体力度:C
標高1644m 累積標高差1280m 時間9:38 距離10.7km
標高差は大きく危険個所の多さによって精神がすり減るため
歩行距離の割には長く感じるコースです。
展望:C
湧塚尾根は袖ダキ展望所〜上湧塚、坊主尾根は坊主岩〜樹林に
入るまでの区間で連続する奇怪な花崗岩帯が見られ
頂上稜線の一部からも傾山から祖母山への稜線が見えるため
全工程の5割程度は眺望が楽しめます。
反面山頂は樹林に囲まれ展望には期待できないので
登山道で時間かけゆっくり景色を味わうのがオススメです。
総評:A
難易度の高い山ではありますがそれを補って余りある絶景。
特に湧塚のピーク群や大迫力の地蔵岩はここにしかない魅力満載で
山奥なのも相まって九州最後の秘境を堪能できます。
★ルートレビューリスト(二百名山)
https://wp.me/PcUql6-L6
★Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCLUg39_QesgFceFL_ECKLUw
★百名山登山記ブログ
http://furaiki.xsrv.jp/
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