記録ID: 5669281
全員に公開
ハイキング
甲信越
梅雨の晴れ間に越後駒ヶ岳 駒ノ湯から小倉尾根で(新潟県 魚沼市)
2023年07月02日(日) [日帰り]


体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 06:35
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 2,034m
- 下り
- 2,035m
コースタイム
天候 | 朝方までは前日の雨が残るも、途中から晴れ☀️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
定番の枝折峠(しおりとうげ)登山口は国道352号線を駒ノ湯への脇道に入らず道なりに進み、つづら折りの山道をしばらく上ると標高1065mの地点にあります。小出インターからは25km。約30台駐車可能。トイレあり。 なおこの枝折峠は雲海、滝雲撮影のメッカとなっておりまして、夏山シーズンの土日祝日は登山者と撮影者が大挙して訪れるので駐車場は争奪戦となります。なるべく早い到着をおすすめします。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
『山と高原地図 越後三山』によりますと、今回歩いたルート「駒ノ湯〜小倉山〜越後駒ヶ岳」の上りコースタイムは6時間30分。帰りの「越後駒ヶ岳〜明神峠〜駒ノ湯」の下りコースタイムは7時間です。この越後駒ヶ岳のコースタイムはかなり長めに設定されていることで有名で、ふつうに歩けばこんなにかからないと思います。 【駒ノ湯〜小倉山】 駒ノ湯登山口をスタートすると、しばらくの間は急登。途中のピーク「栗ノ木の頭」付近で傾斜は緩みますが、枝折峠からのルートと合流する小倉山が近づくとまた一気の急登となります。この小倉山へ取り付くところには岩場のクサリ場があり、今回は雨上がりで滑りやすくてなかなか大変でした。枝折峠〜小倉山の道と比べると時間、体力ともに1.5倍くらい要する印象。タフなコースでした。 【小倉山〜前駒〜越後駒ヶ岳】 枝折峠とのルートと合流。木道や階段などよく整備されています。歩きやすくてこのルートに合流してから「高速道路かな?」と思うくらい進みやすかったです。尾根道なので細かいアップダウンがあり、前駒と駒ノ小屋が近づくと急登も出てきます。駒ノ小屋まで登ったら小屋の前に冷たい水が湧いているので(残雪期限定)それを飲みつつひと息入れて、山頂直下の登りに挑みましょう。中ノ岳への縦走路分岐まで登ってきたらもう山頂は目と鼻の先です。心ゆくまで山頂からの大展望を楽しんでください。 【越後駒ヶ岳〜明神峠〜駒ノ湯】 山頂から明神峠までは枝折峠へ下山するのと同じコース。ここは駒ノ小屋下の岩場を下るとき急なので若干注意。あとこのコースは陽当たりの良い尾根道なので、盛夏には灼熱地獄となります。駒ノ小屋でたっぷり水を補給したり、なるべく早い時間に登りはじめて下山するという工夫が必要となります。 明神峠から駒ノ湯へ下る道は「銀の道」と言われ、昔の生活道路でした。傾斜がなるべく緩くなるように作られ(駒ノ湯が近づくと急なつづら折りの道になりますが)、時々若干注意の要るトラバースもありますがかなり歩きやすい道でした。歩く人はあまり多くなさそうなので、廃道にならないでほしいものです。明神峠〜駒ノ湯のコースタイムは2時間40分。 一応定番の枝折峠(しおりとうげ)コースについても触れておきましょう。枝折峠の標高は1065mと、高いところからスタートできます。枝折峠〜山頂のコースタイムは上り6時間20分、下り4時間50分です。ですが先に述べた通りここのコースタイムはかなり長めに設定されており、ふつうに歩けばそこまでかかりません。大半の登山者さんは4時間台で登っているようです。コースタイムだけ見ると長丁場ですが、余裕で日帰りできます。登山道もよく整備されてて歩きやすいので、手っ取り早くピークハントするなら枝折峠一択といえます。なお「歩きやすい」とは書きましたが、細かいアップダウンが連続するので「楽」というほどでもないかもしれません。泥濘がそこそこあるので必要な方は対策を。また陽当たりの良い尾根道なので、盛夏は暑さ対策が重要となります。 水場は駒ノ小屋にありますが、残雪が消えると水が出なくなります。その場合は小屋から下ったところの沢で汲むことができます。 |
その他周辺情報 | 登山口付近にはスーパー、コンビニなどはありません(大湯温泉に商店などはあります)。必要なものは小出インター付近で購入しておいた方がよいでしょう。 下山後の日帰り温泉は 銀山平温泉 白銀の湯(しろがねのゆ) https://niigata-kankou.or.jp/spot/11614 ●営業期間:4月下旬〜11月上旬 ●営業時間:11:00〜18:30(最終受付18:00) ●定休日:5,6月は火曜定休 ※5/30は臨時休館 (11月上旬から4月上旬は冬季休館) 料金【日帰り入浴料金】 ●大人:650円 ●子ども:350円 ●貸しタオルセット:350円 山頂近くの駒ノ小屋で「白銀の湯」の割引券をもらえることがあります。ゲットできたらラッキー。 交流センター ユピオ http://ooyu-yupio.com/ 営業時間 10:00〜18:00 入浴は17:30入場締切り 18:00終了 火曜定休日 大人(中学生以上) 500円 小人(3才〜小学生) 250円 付近は温泉地なので、宿泊施設は豊富です。銀山平温泉に泊まって翌朝送迎してもらい、平ヶ岳のプリンスルートに挑むのもよいかと思います。 山バッジについてですが、越後駒ヶ岳の山バッジは駒ノ小屋と銀山平の「白銀の湯」で購入できます。白銀の湯では平ヶ岳のも販売しておりました。 |
写真
吊り橋渡って小倉山へつづく尾根に乗ります。いきなり急登。
越後駒ヶ岳へはド定番の「枝折峠コース」で何回も登っていますが、たまに違うコースで登ってみたくなり、銀山平の石抱橋からと迷いましたがこちらを選んでみました
越後駒ヶ岳へはド定番の「枝折峠コース」で何回も登っていますが、たまに違うコースで登ってみたくなり、銀山平の石抱橋からと迷いましたがこちらを選んでみました
中ノ岳もいい感じ。こちらも本日の選択肢に考えていましたが、ガスるかもしれないのと、前日の雨で急な登山道がスリッピーになる可能性を考慮してやめたのでした。まだ登ったことがないので今季中には
小屋後ろ右のピークが越後駒ヶ岳本峰。あと15分くらい。駒ノ小屋では銀山平温泉「白銀の湯」の割引券をもらえることがあるので、下山後行く場合はゲットすべし。私はもらうの忘れましたw
あの雪を過ぎると中ノ岳への縦走路との分岐。右へ行くと越後駒ヶ岳山頂。私のスマホはこの山頂直前でフリーズからの自動再起動。写真が撮れん。このスマホもずいぶん年季入ってきたからそろそろかな……。
越後駒ヶ岳のマスコット的存在のこの銅像、実は剣が外せるんですよ。登頂したときぜひ確認してみてください。さあ、1時間以上山頂滞在したのでそろそろ下ろうかな。次回はクシガハナか銀山平の石抱橋から来ますよ
「銀の道」は昔の生活路だったようで、急傾斜は極力少なく抑えられ、かなり歩きやすい道です。時々若干注意を要するトラバースはありますが。あと駒ノ湯が近づくとつづら折りの急な下りがあります。急傾斜は駒ノ湯近くのところだけ
急なつづら折りを下ってもう間もなく下山です。実はこの直前で滑って尻餅をつき、右肘の下を地面に打ちつけて内出血を起こしてしまいました。大事には至らなかったのでよかったけど、地味に痛い……。
駐車場へ戻ってきました。車が少なっ!!今回歩いてみて思いましたが、駒ノ湯からのルートは標高360mスタートで結構たいへんだからなあ。そりゃみんな標高1065mからスタートできる枝折峠をチョイスするわな。こっから登るのは物好きくらいってことか
汗だくになったのでお風呂に入りたいけど、駒ノ湯温泉は日帰り温泉休業中。うーむ、銀山平温泉の「白銀の湯」(しろがねのゆ)へ行ってみるか。枝折峠ではなくて戻ってシルバーラインで行こう
奥只見シルバーラインで銀山平の入り口まできました。越後駒ヶ岳に石抱橋から登るときは、ここの広場に車を置くことになるのかな?
シルバーラインは大半がトンネル。照明が暗いしトンネル内に霧が発生するし、メガネかけないとちと運転がきつい。でもメガネって夜に運転するときしかかけないからなかなか慣れないんだよなあ
シルバーラインは大半がトンネル。照明が暗いしトンネル内に霧が発生するし、メガネかけないとちと運転がきつい。でもメガネって夜に運転するときしかかけないからなかなか慣れないんだよなあ
銀山平温泉「白銀の湯」に到着。あっ、駒ノ小屋で割引券貰うの忘れた!!まあ仕方ない。入りましょう。大人650円です。
で、入ってきました。登山帰りのお客さんで賑わってましたよ。熱めとぬるめのお湯があって気持ちよかった
で、入ってきました。登山帰りのお客さんで賑わってましたよ。熱めとぬるめのお湯があって気持ちよかった
子どものころ、ここへ来たことあるな……。たしか石抱橋の上から覗き込むと川の中にはイワナやヤマメがウヨウヨしてビックリした記憶。今日は目が悪くなったからか、残念ながら魚影は確認できず
せっかく銀山平まで来たので、奥只見ダムへも行ってしまいましょう!!ってことで初めて奥只見ダムを訪れました。レストハウスで何か食事でもしようかと思ってましたが、14時でお食事メニューは終わってました……。
感想
ここ3週連続で飯豊連峰に通ってましたが、今週はちょっと浮気して越後駒ヶ岳に登ってきました。定番の枝折峠コースは何度も歩いているので、今回は他のルートを試してみようと駒ノ湯をチョイス。
ということで今回の感想というかまとめ
・駒ノ湯からのコースはなかなかタフ
・枝折峠からのコースに合流すると途端に登山道が歩きやすくなる
・ガスになることもなく、すっきり晴れて大勝利
・人気の山だけあって、登山者は多かった
・今年は残雪が少ないので、駒ノ小屋の水場が出なくなるのは早いかも。そうなったら小屋下の沢へ汲みに行く
・標高1000mから下は蒸し暑い
・銀の道は歩きやすいが、駒ノ湯が近づくと急な下り
・道中で眺めた中ノ岳や荒沢岳、平ヶ岳に登りたくなった
というところです。
飯豊通いの合間を見つけて、中ノ岳、荒沢岳、平ヶ岳に登りに行かないといけないな。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:987人
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する