頭陀ヶ平から藤原岳へ【樹氷は見られず】


- GPS
- --:--
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,093m
- 下り
- 1,111m
コースタイム
天候 | 晴れ ただし頭陀ヶ平までの尾根筋は強い風。 【気温】 駐車場スタート時:6℃ 天狗岩:0℃ 藤原山荘:3℃ 大貝戸登山口下山時:7℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【積雪状況】 木和田尾:約30cm 県境稜線〜大貝戸八合目:約50cm 七合目以下は一気に減ってシャーベット状に、六合目以下は泥濘。 【樹氷】 条件がそろわず見られませんでした。 【コース状況】 木和田尾から頭陀ヶ平までは古いスノーシューのトレースが有りましたが、 頭陀ヶ平から藤原岳へはトレースが有りませんでした。 |
その他周辺情報 | 山荘前のトイレ工事は今日も行われていました。 2015-1月から一応使用可能ですが、水洗は天水を貯める為時期は? とのことです。 |
写真
感想
早春の時期、福寿草を探して登って以来御無沙汰してしまった。
今回は冬の華・樹氷を期待して頭陀ヶ平から藤原岳へ周回しよう。
閑散とした駐車場には冷たい風が吹いている。
身支度を整え、充分に体をほぐした後出発する。
わずかに雪が残る巡視路に入ると新しい足跡が見える。
後を追うと先行者は猟銃を構えた猟師だった。鹿撃ちに来たと言う。
短い立ち話で別れた後は今日も一人旅だ。
山腹に絡んで枝尾根に出ると徐々に積雪が尾根を覆い始める。
梢越に射し込む朝陽がまぶしい。今日は天気に恵まれそうだ。
鹿の足跡が残る雪を踏んでNo204鉄塔に出るといなぶの市街地が
きれいに眺められるが、上空はかなり風が強そうだ。
これで風がなければ気温もやや高めで良い登山日和なのだが、
この時期は無理か・・・。
木和田尾の主尾根に出ると、梢がすっかり葉を落としルートの
見通しが効いて歩きやすい。
右から尾根を併せると地形が曖昧になるが、まろやかなふくらみを選んで
平坦な子向井山に出る。
気温も高めのため汗をかき暑いほどだ。衣服調整を兼ねて小休止しよう。
尾根らしくなったルートで鞍部まで下ると右から山口配水池からの
道を併せる。疎林の上には青空が広がり、雪の白とのコントラストが
気持ちの良い尾根を辿って、
再び右から尾根を併せるとR201鉄塔の台地に出る。10m/Sを越す風は
冷たいが絶好の展望地となる台地から鈴鹿北部の山並みやいなべ市街の
展望を楽しむ。
本格的な積雪になってきたがもう少しツボ足のまま行こう。
落葉したシロモジのトンネルを過ぎ白瀬峠分岐の倒木に腰を下ろし、
最後の登りに備えて一息入れよう。
トレースのない白瀬峠方面を見送って巡視路の尾根を行く。
高度を上げL203鉄塔辺りへ来ると、流石に滋賀県側から強風にさらされ
たまらずジャケットを着こむ。
増々深くなる雪を踏みしめるラッセルが始まった。
L202鉄塔を過ぎると目の前に県境稜線までの急な雪面が広がった。
直登はいかにもつらい。休み休みジグザグを繰り返しやっと
頭陀ヶ平に登りつめる。三角点からは素晴らしい眺めが広がる。
目の前にそびえる御池岳、白く輝く霊仙山、その奥に横たわるのは
比良の山並みか。360度の眺望を楽しみたいが風が冷たく長居はつらい。一通りの山座同定を楽しみ早々と下ろう。
トレースの途絶えた稜線を藤原岳に向かうが、ツボ足はつらい。
最初の鞍部で溜まらずワカンを着け、小腹をなだめていると
こちらへ向かってくる二人組と出逢う。(今日初めて出逢う登山者だ。)
互いにトレースのお礼を交わして、有難くトレースを辿らさせてもらう。
夏道とは違うが尾根筋を重視して来たようだ。
ラッセルの苦労から解放されたので天狗岩にも寄って来よう。
まだ青空が広がる藤原岳の最高点・天狗岩で御池岳と対峙しながら
昼食を摂ろう。風も治まった北側に広がる台地で一人静かに
食事を済ませる。
天狗岩を下り藤原岳へ向かうと何人もの登山者とすれ違い、
カレンフェルトの広がる頂上稜線から雪原にかかると、
いろんな人を見かける。
P1128へスキーを穿いて上がる人、雪原をスノーシューで歩く人、
皆思い思いに雪山を楽しんでいるようだ。
コーヒーでも飲もうと山荘の扉を開けるとやはりすごい人だ。
座る場所も無さそうなのでこのまま下ることにしよう。
午後になって雪も緩んでいるだろう、山荘前でワカンを外し、
ツボ足で大貝戸を下る。
豊富な雪も八合目を過ぎると一気に減って、五合目辺りからは
いつものように大貝戸名物の泥濘の道になってきた。
ゆっくり下ったつもりだったが、汗ばむような暑さを感じる頃
登山口休憩所に到着。
汚れた靴を洗い、喉を潤した後、疲れた足に鞭打って山口の駐車場まで
戻る。途中で振り返る藤原岳の姿が美しかった。
稜線の風は冷たく、あいにく樹氷は見られなかったが、一日晴れに
恵まれての雪山は楽しかった。
また来年も春になればきれいな福寿草を見せてくれるだろう。
いや・・、その前にまた来るかもしれないな?
onetotaniさん、こんばんは
昨日は藤原岳歩いていらっしゃると思い対岸から見てましたよ。西側から見る鈴鹿は山登るようになって意識してみるのは初めてでした。
1本だけでも霧氷を見つけることができたとは凄いですね。
年内は鈴鹿に行けそうにありませんが、近いうちに行かないとOnetotaniさんに怒られそうですね。
山行計画注意して見ております。日程があえばまたよろしくです。
higurasiさん 今晩は。
「ころぶなおっさん・・・」拝見しました。滋賀県側の天気はどうかなと
思っていましたが良い天気でしたね。
この辺りは樹氷がきれいなので期待して来たのですが残念でした。
予定通り藤原岳のピークを縦走できて、久しぶりのラッセルも心地よい
疲労でした。鈴鹿の全山を眺められて楽しい雪山でした。
機会があればまたよろしくお願いします。
onetotaniさん,こんばんは。
白い鈴鹿になってきましたね。
ここしばらく鈴鹿から離れていましたが,onetotaniさんのレコを見ていると,行きたくなってきました
人の多い山もいいですが,やっぱり静かな鈴鹿の雪の稜線が懐かしいです。
totokさん 今晩は。
武奈ヶ岳では転ぶ予感があったんですか? なかなか良いタイトルですね。
県境稜線に出てから堪らずワカンを着けて歩きました。
もう鈴鹿でも十分雪山を楽しめますよ。
今回は少し気温高めで、樹氷は出来ていませんでしたが年内に一度、
青空に映える樹氷が見られればいいなと思っています。
気温が高かったようですね。
条件的に、いま少し冷え込めば
樹氷が、バッチリだった様子、
でも、晴天のもとでの歩きが
やはり一番ですね。雪を抱いた
周辺の山の展望、眼前の樹氷は
見られずとも、すっきりされたのでは
ないでしょうか。
ところで、鹿狩りが行われてるのですね。
藤原岳、4.5年前までは、大変植物の
植生が豊かでしたが、いまや見られるのは
福寿草、アセビ、バイケイソウ、トリカブトと、毒草ばかり。
一因とされてるのが、鹿の食害。
多様性保護を、より進めてほしいものです。
komakiさん 今日は。
巡視路の尾根から眺めた頭陀ヶ平には樹氷らしきものが見られず
一寸残念でしたが、三角点近くで霧氷らしき木を見つけて良しとしました。
風は強めでしたが青空の下で雪山の展望を楽しみ、
また途中でラッセルから解放され、天狗岩を踏む余裕も出来ました。
鈴鹿もいよいよ本格的な積雪期に入り、ワカン・アイゼンを付けて歩ける
楽しさを感じてきました。
onetotaniさん、こんにちは−
僅かなタイミングの違いで天狗岩分岐ですれ違っていたんですね。
今回の藤原岳はonetotaniさんの計画を見て思いついたんですよ。
6時半スタートとのことでしたので、少し早めに出れば途中でお会いできるかなと。
・・・木和田尾から登られるとは思ってもみませんでした。
天狗岩方面の霧氷は最高ですね。
今冬、新雪ふわふわ、静寂、霧氷の森、青空、ノートレースの天狗岩ルートを
スノーシューを履いて歩きまわりたいと思っています。
頭蛇ヶ平へも行きたいんですが、
恐ろしい程の積雪でラッセル三昧!!
誰か若くて元気な人を連れていかねば・・・
来年もよろしくお願いします。
yoshikun1さん お逢いできずに残念でした。
木和田尾はヒルの時期以外は良く歩きますが、いつも静かで好きな道です。
天狗岩を境に人の数がぐっと減り、今回も頭陀ヶ平から天狗岩までラッセルを
覚悟しましたが、途中から楽をさせてもらいました。
本年も残り少なくなりましたが、積雪期の山を楽しんで
いい年を迎えてください。
onetotaniさん
こんにちは
雪の藤原楽しまれてなによりでした。
雪の中をあるくのは大変ですが心地よい疲れですよね。
さてやはりワカンは必須アイテムなのでしょうか?
欲しくなってしまいますが懐がかなりさみしいので困りものです
藤原は多分福寿草のシーズンにしかお邪魔できませんが
また田んぼ道を歩かないといけませんからそこがちょっとです
kazu97さん 今晩は。
鈴鹿も本格的な積雪になりました。
歩くコースによりますが、この時期はアイゼンかワカンは必須でしょうね。
私はピッケルが必要な山には行かないので新しい物は持っていませんが、
ワカンは購入後、自分なりに手を加えて使っています。
藤原岳なら時間帯で雪面状況が変わりますのでどちらも有ると
心強いでしょうね。
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