阿弥陀岳(北稜より)―白く美しき八ヶ岳―


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,078m
- 下り
- 1,078m
コースタイム
赤岳鉱泉 6:29着 7:48発
行者小屋 8:17着 8:50?発
第一岩峰 10:04着 10:??発
第二岩峰 11:30?着 12:24全員通過 12:40発
阿弥陀岳山頂 12:47着 12:57発
中岳コル 13:19着
行者小屋 13:43着 13:54発
赤岳鉱泉 14:12着 15:04発
美濃戸山荘 15:54着
天候 | 曇り(小雪)のち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
TG-3では全体的に明るめに撮れてしまった。レコに乗せた写真は露出調整してます。今度は「雪山モード」で撮ることにしよう。
感想
今まで見た八ヶ岳のなかで一番白くて、一番綺麗だった。
強風に晒された第一岩峰を越えると、青空の下には格別の白銀世界が広がっていた。
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12月に入っても雪が無い雪が無いと嘆かれる中、ようやく訪れた寒波。
乾いた小雪が舞う中、ヘッデン明かりで行動開始。
たっぷりと新雪に覆われ、静かな北沢。真っ白な森と化して絵本の世界に迷い込んだよう。これぞ雪山。美しい。
八ヶ岳に籠もって5日目の大将と赤岳鉱泉で合流。昼間は強風予報だが、予定通り北稜より阿弥陀岳を目指す。
文三郎尾根手前の分岐から阿弥陀岳方面へ。先行客によってトレースばっちりで北稜デビューの身にはありがたかった。
北稜に乗り上げ、高度を稼いでいく。雪は踏まれているとはいえなかなかの急登でふくらはぎから悲鳴。
やがて現れた大きな黒い岩。2パーティ取り付いている。第一岩峰だ。
私のビレイで大将が登り始めると急に風が強まる。
顔痛い!まつげ凍る!大将速い!ロープ追い付かない!あわわわわ。。。
しかし強風のおかげでガスが払われ、いつのまにか青空。驚くほど白い八ヶ岳の景色。でもこのときは余裕無くてそれどころではなかった。
ゆーすけくん・ともみんはプルージックで登る。登り出しで手こずりながらもみんな越えていき基部からは姿が見えなくなった。
一人残された自分、登れなかったらどうしよう。ちょっと不安がよぎる。
「ビレイ解除ー!」と大将の声が聞こえ、いよいよ自分の番。
「手より足をしっかりね」という大将の言葉と、前日に北稜を登っていた友人の「落ち着いて探せばガバはある」というアドバイスを頭の中で唱えていると、意外にも冷静に一歩・一手を進めることができた。ちょうど良く風も止んでくれていたおかげもあったかな。
無事に3人の待つところまで登りきる。比較的平らで安全な第二岩峰の基部で、ようやく景色を落ち着いて眺めた。
私の知ってる赤岳や横岳の冬姿は、雪の白と岩の黒のコントラスト。
今日は、黒が無い…!
純白の八ヶ岳。
なんて白い。なんて綺麗。
初の北稜で最初の核心部。集中力全注入で越えてきたあとのこの景色は本当に美しかった。
第二岩峰も引き続きビレイ。今度は大将、セルフビレイを取るところからやるようにと指示。(復習しておいてほんと良かった〜〜汗汗)
岩を登りきるとすぐナイフリッジ箇所になるとのことで、中間支点の通過の仕方、リッジの歩き方も教わる。(ちなみにナイフはまだまだナイフ本番ではなかったようだ。)
みなスムーズに登り、渡っていくことができた。
振り返ると高度感が気持ちよかった。富士山も見えて嬉しくなった。
青空めがけて最後のひと登り。
阿弥陀岳登頂、北陵より!
冬のバリルートデビューは最高の景色に迎えられ、とても印象深いものとなった。
またひとつ、いい経験させてもらいました。
まわりのパーティから「ガイド登山ですか?」と言われなくなるように、今後も精進してまいります(笑)。
お〜。
阿弥陀北稜に行かれたんですね^^
知り合いのガイドさんが前日の6日に北稜に行かれてて、
「50回以上北稜を登ってるけど一番厳しかった。自分たちのほかには1パーティしかいなかった。」といっておられました。
その1パーティがyokowvさんのお連れさんだったのですね!
ぼくも昨年日帰りで行きましたが、もっと条件良かったです
それでも日帰りはハードでしたが(笑)
厳しい条件の中での登頂、そして冬季バリエーションデビュー、おめでとうございます^^
いつかご一緒できるのを楽しみにしてます
そうなんです、大将が「前日は俺らと、もう1つガイドパーティがいただけだった」と言ってました。そのガイドさんがpeco1978さんのお知り合いだったんですね!
初めての北稜だったので条件が善かったのか悪かったのかはよくわからないのですが、前日6日よりは良かったはずです。7日はトレースあって多少なりとも踏まれてましたからね。
岩場については今回、ピッケル振っても岩に当たってしまい決まらない(刺さらない)ことがあり、雪を払って手で掴めるガバを探したりもしました。
大将から「同じルートを条件違うときに何度も登ったらええ、それがいっちゃん練習になる」と教わったので、また北稜に行ってみたいと思います!
嬉しいお誘い♪機会があったら是非ご一緒しましょう〜!
まっしろ、すごいけしきだね〜
冬のバリエーションですか(^^)
ほんと、すごい景色がみられるんだね(^^)
感動しました。
毎冬訪れる八ヶ岳西面ですが、森だけでなく稜線の岩場まで真っ白く雪で覆われているのは初めて目にする光景でした!
ガスと強風が去って現れた絶景。核心部を越えたご褒美のようでした。
八ヶ岳に惚れ直しました!
登山お疲れ様でした。
ヤマレコの端の方で細々とやっております、ANZNと申します。
ちょうど阿弥陀の下りですれ違いをしましたのでコメントを入れさせてもらいました。
中岳コル〜阿弥陀間にある梯子の少し上、斜度がきつくなっているところでお会いした男2人組みです。
レコの写真46,49,51あたりで必死に登る私達の姿が確認できます。
この日、朝方は雲が多くどうなることかと思いましたが、天気予報通りに昼に近くなるにつれ天候が良くなってきましたね。岩場まで真っ白に染まった八ヶ岳、この山域へは冬場何度も足を運んでいますが、今迄で一番美しいと思いました。
日曜なので劇混みも覚悟していましたが、思ったより人が少なくて良かったです。中岳付近はラッセルも楽しめました。
私のお気に入りリストにANZNさんのレコをいくつか登録させていただいてます!
ちょっとした憧れの人(笑)からコメントいただけてうれしいです。
すれ違っていたのですね!あの二人組でしたか〜。雪をまき散らしてスミマセンでした。。。
写真46、49、51…おお!人影が確認できますね!
(※あとから追加した写真をこれから並べ替えるので番号変わってしまいますがご容赦下さい。)
素敵な雪山レコをいくつもお持ちのANZNさんをもってしても、この日の八ヶ岳の白さは一番とお感じになったのですね。本当に美しかったですよね!
これからもANZNさんのレコを楽しみにしています!
こんばんは。
やっと真っ白になりましたね。
綺麗な写真を見ていたら、
早く白い八ッへ行きたくなってきました!
ところで。
ひとつ教えて下さい。
年始に南稜を抜けたあと、北稜をやろうと思うのですが。
ロープないと厳しいでしょうか?
寒波がやってきてようやく雪山らしくなりましたね。
いや、これほどまでに白い景色に出会えるとは想像していませんでした!本当に綺麗だった〜!
南稜を抜ける計画、素敵ですね。からの、北稜?カッコイイ♪
ある知人はフリーソロでダブルアックスで登ってました。
ロープ持っていったとしても自分では使いこなせない私にはうまくお答えできません…申し訳ない。
やりましたねー。
すっかり真っ白くなった八ヶ岳で、
阿弥陀北稜!
今年こそー!って思ってる。
でも、一人でやるのは無茶なのかなぁ。
教えてくれる人がいて羨ましいな!
岩場はやっぱり緊張したよ。でも集中して臨んで無事に越えて、見渡した景色は本当に美しくて感動した!
自分には無縁だと思ってた色々な冬期ルートに興味が湧いてきてる。経験積んで行けるようになりたいな。
始めまして。多分70枚目の写真の後続パーテイーです(笑)登頂おめでとうございます!!
コメントありがとうございます!
お、あの後続さんでしたか!昼からはいい天気になって素晴らしい景色を楽しめましたよね。
hoseさんのレコも拝見さしました。写真が綺麗で羨ましいです〜。
一眼レフをザックに入れてったのに出し忘れて、あの綺麗な景色をちゃんと撮れずに後悔!
でも心のフィルムには強烈に焼き付いております!
北稜無事に登れて満足です♪
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