大雪山


- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 1,691m
- 下り
- 1,598m
コースタイム
黒岳七合目 (12:08発)
13:03 黒岳
13:18 黒岳石室 (13:40発)
14:42 北海岳
15:55 黒岳石室
16:14 桂月岳
16:30 黒岳石室
【9月22日】
黒岳石室 (05:52発)
06:32 お鉢平展望台
07:22 北鎮岳
07:50 中岳
08:24 間宮岳
09:10 旭岳
10:15 旭岳石室 (10:35発)
10:48 夫婦池
11:00 姿見駅
天候 | 【9月21日】 快晴 【9月22日】 晴れ+雪+ゲリラ豪雨+曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
羽田空港 (17:30発JAL525) 19:05 新千歳空港 (19:33発快速エアポート) 20:10 札幌駅 【9月21日】 札幌駅 (06:00発函館本線) 08:56 旭川駅 (09:15発道北バス) 11:05 層雲峡 (11:20発黒岳ロープウェイ) 11:30 五合目 (11:58発ペアリフト) 12:08 七合目 【9月22日】 姿見駅 (11:15発旭岳ロープウェイ) 11:25 山麓駅 (14:15発旭川電気軌道バス) 15:05 旭川空港 |
写真
感想
【はじめに】
初めて北海道の山に興味を持ったのは、志水 哲也氏の「果てしなき山稜―襟裳岬から宗谷岬へ」を読んだ時だった。
http://www.kt.rim.or.jp/~hakusan/SAMPLE/hatesina.html
襟裳岬から厳冬の日高山脈、雪解けの石狩山地、新緑の北見山地を越えて、宗谷岬へ向かう氏の壮大な山行記録を読み、北海道を縦断する白い尾根へ憧れを抱いた。
氏のような厳冬期を含む長期間の大縦走はとても無理なので、観光を兼ねてほんの一部だけでも氏の踏破した稜線を辿ってみたいと思った。
大雪〜トムラウシの縦走が魅力的に思えたが、ヒグマ、水の補給(浄水器の準備)、ガス缶の手配等の諸問題をクリア出来ず、百名山ハンターのようにピークハントをすることにした。本来は7〜8月にて検討していたが諸事情により遅れてしまった。
また小屋や宿泊施設が安価な上、気温がかなり低下しているようなのでテント泊は断念した。旭川行の飛行機の空きが無いので、新千歳周りで行くことにした。淡路島以外本州から出たことが無かったので、ついでに札幌の街を観光することにした。
【9/20】
朝起きた時から喉が痛く、テンションが低かったが、軽装なので気力をふりしぼって自宅を出発した。荷物は機内に持ち込みたかったが、ストックを持参していたので預け荷物になってしまった。新千歳到着後JRで札幌へ移動した。エスタで買い出しをして、事前に確認したラーメン店「一粒庵」で「元気のでるみそラーメンDX」を食した。脂分が少なく美味しかった。その後時計台、旧庁舎等を見て、駅前の漫画喫茶「ジョイカフェ札幌駅前南口店」にて宿泊した。足を伸ばせる快適な個室だったが、隣室から凄いイビキの音が聞こえてきた。
【9/21】
5時半ごろ漫画喫茶を出て、始発の普通列車にて旭川へ向かった。車窓を眺めながら北海道の景色を楽しんだ。綺麗な旭川駅ビル内の土産物屋隣の軽食店で蕎麦を食べ、バス停前のローソンで買い出しをして、バスで層雲峡へ向かった。1週間前の情報と異なり、大雪山の山頂部にはかなりの量の雪が積もっていた。
層雲峡到着後、セイコーマートで弁当等を購入し、黒岳ロープウェイにて五合目へ向かった。五合目の展望台で景色を堪能し、レストハウスにて黒岳セットを食べた。
その後ペアリフトにて七合目まで移動し、黒岳へ向かった。途中シマリスを見たり雄大な景色を楽しんだ。黒岳登頂後、黒岳石室に到着し、宿泊手続きをした。石室は文字通り石で出来た質素な造りで、柱の落書きなど時代を感じさせてくれた。
軽装で白雲山へ向かったが、想定していたより積雪量が多く装備も貧弱なことに加え、体調も良くないので北海岳をピストンした。途中赤石川渡渉時に靴を濡らしてしまったが、「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼ばれる大雪山の展望は素晴らしかった。石室へ戻った後桂月岳をピストンして食事をとった。20時頃小屋番さんのガイドの下、天体観測を楽しんだ後、持参した寝袋に入りこんだ。
【9/22】
翌日は朝は晴れていたが、深夜に降雪があったようで新雪がつもっていた。北鎮岳へ向かう途中シマリスが顔をのぞかせた。お鉢平展望台からお鉢を眺め北鎮岳へ進んだ。北鎮岳周辺はエビの尻尾や雪庇が形成されていた。北鎮岳にて展望を楽しんだ後、慎重にキックステップで下山し、中岳経由で間宮岳へ到達した。
この頃から徐々に雲が出てきた。旭岳へ向かうと急に濃いガスに包まれ、しばらくすると風雪が強くなった。雪と風に叩かれながら旭岳に登頂したが、視界は5メートル弱しかなかった。登山者も非常に少ないが先行している単独男性がステップをきってくれたのでありがたくトレースさせてもらった。
姿見平まで下ると風雪は止み時折晴れ間も見えた。単独登山者と別れ、噴気孔、夫婦池経由で散策したが、紅葉は既に終わっているようだった。ロープウェイに乗って山麓駅へ向かったが、旭川空港へ向かうバスには乗り遅れてしまった。
山麓駅2階の姿見食堂でソースカツ丼を食べ、ずぶ濡れになった服を乾かしながらバスを待ち、混雑したバスに乗って旭川空港へ向かった。途中強烈なゲリラ豪雨が降った。
今回は体調管理に失敗した挙句、装備(特に足回り)の選択を誤ってしまった。
冬靴、ロングスパッツは必携で、軽アイゼンも持参する必要があったと思う。
北海道、特に大雪山の秋は非常に短く、1週間で山の様相は大きく変わっていた。
大雪山の気候の厳しさを思い知らされる山行であったが、今度は準備を万端にして花が咲き乱れる夏に再訪したい。
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