雨と雪の比叡山☆御生山尾根〜大比叡〜桂谷左岸尾根


- GPS
- 03:02
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 781m
- 下り
- 772m
コースタイム
- 山行
- 2:57
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 3:02
天候 | 曇りのち雪、雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
御生山(桂谷右岸)尾根には薄い踏み跡あり 桂谷左岸尾根は踏み跡はないが下生のない自然林の尾根なので歩きやすい |
写真
感想
この日は日本の南岸を通過する低気圧の影響で昼頃に雨が降る予報ではあったが、当日になると天気予報から雨の予報が消えているので、久しぶりに比叡山に出かけることにした。低気圧のせいで太平洋側から湿った空気が流入したせいだろうか、京都の市街から見渡す周囲の山々は驚くほど霞んでいる。
比叡山には京都側からヴァリエーション・ルートを含める数多くのコースが考えられるが、登山口へのアプローチが便利なこともあり御生山(みあれやま)尾根を選択することが多い。これは比叡山までの最短のコースであろうが、ここを通る登山者は少ないだろう。
桂谷に沿って樹林の中に入っていくと忽然と御蔭神社の朱色の柵が現れる。神社の入口にはカエデの樹があるのだが、さすがにすっかり落葉している。神社を後にすると桂谷の右岸に沿った古道を辿る。古道に沿って次々と石垣が現れる。石垣の石は整形した跡があるのでそれほど古い時代のものではないとは思うが、果たしていつまでこの登山道は使われていたのか興味深い。
道は尾根の右側をトラバース気味に登ってゆく。右手の桂谷が荒々しい崩壊斜面を見せるようになると古道は急に不明瞭になるが、斜面に沿って薄い踏み跡が続く。
尾根の上部、ca520mには小さなピークは疎林が広がり、開放感がある。数年前の台風の被害による倒木が多いが、踏み跡に沿って倒木が処理されている箇所が多い。ここからは尾根に沿って杉の植林に入り、すぐに千種忠顕の碑から西に伸びる登山道と合流する。
雲母坂からの登山道との交差地点となる四ツ辻に出ると、そのまま道を直進して比叡山の山頂を目指す。
まずはケーブル比叡の南側にある電波塔のある展望ベンチに上がる。晴れていれば大阪の高層ビルまで展望することが出来るところではあるが、この日はすぐ南側にある大文字山のシルエットを確認するのが関の山だ。ベンチでコーヒーを淹れてしばし休憩する。
比叡山の山頂を目指して尾根を辿ると斜面の北側に入った途端に登山道に雪が現れる。ロープウェイの下をくぐると、山頂からかつてのスキー場跡へと続く舗装道路と合流する。道路上の雪は固まっているところが多い。上から三人の若者の男性が降りてくるが、普通のスニーカーを履いているようであり、下は滑りやすそうだ。
比叡山山頂の広い駐車場に出ると急に雪が降り始める。バス停のベンチで数名の外国人が騒いでいた。駐車場を過ぎて三角点のある大比叡の山頂に向かう。三角点のあるのは樹林に囲まれた地味な場所であるが、ここは一等三角点であり、大きな柱石がある。
山頂からは不動堂から一本杉、比叡アルプスを経て梅谷から出発地に戻るつもりだったが、どうも天気が良くなさそうなので、短いルートで出発地に戻ることにする。登りで辿ったコースを下降するのも一方であるが、桂谷の対岸となる左岸の尾根を下降するのも早いルートだ。
四明岳の北側のトラバース道に降りるとケーブル比叡の駅に出る。ケーブル比叡の前の展望地からは京都の市街がよく見える。ということは雪が降っているのはここだけのようだ。確かにケーブル比叡から四ツ辻向かって下り始めるとすぐにも雪は止む。しかし、問題は代わりに雪が雨に変わったことだ。
桂谷左岸尾根に入るにはまずは雲母坂から右手に分岐する梅谷北尾根と呼ばれる尾根に入る。ここは雲母坂と同様に深く掘り込まれた古道が現れる。古道は落葉が堆積しており、非常に滑りやすい。
梅谷北尾根から右手に分岐する桂谷左岸尾根に入ると、途端に踏み跡はなくなるが、落ち葉の堆積した滑りやすい道から解放されて一安心だ。尾根には低木が多いが、下生えのない自然林が続き、歩きやすい。無事に尾根を下部まで下降し、駐車場に戻るとようやく雨はほぼ止んだようだ。
京都の岩倉から比叡山を振り返ると山頂部のみが雲に覆われた比叡山は夕方の曇り空と相俟っていつになく壮麗にみえる。あの雲の中ではまだ雪が降っているのだろうか。
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