山上ケ岳 梅雨明けには時間がかかりそう。


- GPS
- 06:17
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,168m
- 下り
- 1,154m
コースタイム
6:40 清浄大橋
7:24 一本松茶屋
8:10-18 洞辻茶屋
9:10-13 山上ケ岳
9:42 レンゲ辻
10:24-43 山上辻
11:39 法力峠
12:19 母公堂
天候 | 曇り時々小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
独りで静かに歩きたい時には「山上ケ岳」に足を向ける。
そうそう、ここは「山上詣り」の歴史ある祈りの道なのだ。
こんな夏の初めでもさすがは大峰。
歩き始めは半袖では寒さを感じるくらいだ。
歴史ある祈りの道を独りで登りながらも
憂鬱な気持ちに支配されている。
昨晩に読み終えた小説のせいだ・・・
とてもいい作品だったのだがテーマが重すぎて・・・
それに悲しすぎるラストシーン。
いろいろと考えさせることが多すぎた・・・
歩いているうちに気分は晴れてくるだろうと思って歩みを続ける。
こんな気分の時はあえてしんみりと独りで落ち込んだほうがいい。
それでも、山頂からは「山上詣り」の登山者たちがたくさん降りてくる。
そして、すれ違うたくさんの人たちと挨拶を交わした・・・
天気は予報通りの曇りで午後からは下り坂。
山頂に近づくにつれて周囲はガスに覆われてもちろん展望はなかった。
まあ、それはそれで「山上ケ岳」らしくていいかな・・・
山頂の「お花畑」に着いたくらいからは
曇り空から横殴りの小雨が吹きつけるようになって
予報よりも天気が下り坂になるのが早そうだ。
安全をとって来た道をピストンするか考えてみたが
「レンゲ辻」以降は歩きやすい道だし予定通り先へと行ってみることにした。
「お花畑」からはガスに包まれた中を歩く。
晴れていたら見事に見える「稲村ケ岳」も白い雲の中。
風が吹きつける稜線を歩き、急な鉄性の梯子を滑らないようと慎重に下り
両側に水を含んだ笹の茂る登山道をパンツの裾を濡らしながら歩いた。
こんな天気だし誰も歩いてこないだろうなと思いながら
歩いているとレンゲ坂の手前で初老の単独男性が登ってきた。
「山頂には花は咲いていましたか?」と聞かれたので
「花には興味がないので、どんな花が咲いていたのか・・・」と答えた。
でも、どうやらその男性は地図に「お花畑」と書いてあるので
どんな花が咲いているかと興味を抱いて稲村ケ岳を登ってからこちらに来られたらしい・・・
山頂の「お花畑」には花は咲いておらずに笹しかないと説明すると
どうも興味を失ったらしくレンゲ辻から下山をされた。
天気は回復せずに風は強くて横殴りの小雨はやみそうになかった。
合羽を着るのは面倒なので、ザックカバーだけ取り付けて歩き続けた。
「山上辻」についても天候は回復せずに風が吹きつける中
ベンチに腰掛けてそそくさと昼食を食べた。
それから、下山するにつれて天気は回復してきた。
少しは私の憂鬱さも回復してくれたらいいのに
残念ながらその梅雨明けには、まだ少し時間がかかりそう・・・
日曜日はあいにくの天気にもかかわらず大峰まで足を伸ばされたのですね。
2週連続でお休みになるんじゃないかと心配していました。
私は8月に入ると2週連続週末が町内会で山に行けないので平日休んでまで登りに行こうと思っています。
本文にあります小説がどのような本なのか気になります。
そろそろ私も久しぶりに山上ヶ岳に行きたくなりました。
キバラーさん
ありがたいことに「山上ケ岳」は家からは1時間くらいで
登山口まで行けるので私にとってはそれなりに近場なのです。
この時期なので暑いので近場の「金剛山」ではなく「山上ケ岳」を選びました。
さすがは大峰。涼しくて虫にも悩まされることはありませんでした
読んでいた小説は山崎豊子の「二つの祖国」です。
とても読み応えのある小説なのですがテーマが重くて
それに悲しすぎるラストシーンで読み終えた後に気分が落ち込みました。単純なんですね。
本を読むのは昔から好きなんで、もともとアウトドアとは遠い人間です。
こんばんは〜
私も久しぶりに、山上ヶ岳を訪れようかと思ってました。
ちょっと天候が残念でしたが、この時期はある程度予測されてたと思います。
その代わり、充分静かな山を楽しめたことでしょう。
憂鬱な気持ちにさせた読み物って、・・・。気になりますね。
営業中の陀羅尼助茶屋を見るのは初めてです。
やはりシーズンになると、ちゃんと開店営業してるんですね。
母公堂で頂く、コーヒーとお菓子・・・
何度も駐車でお世話になってますが、実はまだ一度も頂いたことないんです。
popoi さん
この「山上ケ岳」は自分の内面を見つめながら登るのにいい雰囲気の山です。
落ち込んだ時にあえて一人静かに行きたくなる山ですね。
読んでた本は有名どころですが山崎豊子の「二つの祖国」です。
彼女の本はその作品の半分くらいは読んでいますが全部、いい作品ではずれはないですね。
実はこの「山上ケ岳」は私は中学生の時に学校行事で登っているのです。
ただし、どのコースから登ったのか記憶にはありませんが・・・
「母公堂」の堂守さんにはありがたいことに顔を覚えてもらっているのです。
とっても感じのいい方でその方に会いに行くのもこの山域に行く目的の一つです。
今度、行かれる時にはコーヒーとお菓子だけでなく
ぜひ堂守さんとの会話も楽しんでください。
そうです。山上から見る大展望もいいですが、同じぐらい(でもないか)ガスの山門、宿坊、クマザサと木々もいいですね
ガスの日は、眺望がない分いろんな思考が巡り巡って楽しいと思いませんか
私も閑散とした山上ヶ岳しか知りません。
mets さん
晴天じゃないのを強がっているわけではありませんが
ここはガスが似合う山ですよね。
大峰らしい幻想的な雰囲気は大好きです。
確かに眺望がない分、外には目がいかないので中に(自分の心)目がいきますね。
頭の中でいろんなことが巡って整理されてこころも浄化されますよね。
暗い雰囲気はありますが、独特の雰囲気があって私は大好きな山です。
ガスっぽいところが大峰らしさを出しているなと思います。
晴れて稜線が伺える景色も良いのですがこちらも捨てがたいですね〜
もう行者のシーズンのようで今年も登ってみたくなりました。
ikajyu さん
コメントありがとうございます。
この「山上ケ岳」は私は大峰でもガスの似合う山だと思っております。
ちょっと暗い感じですが独特の雰囲気の登山道なので
独りで考え事をしながら登るのにいい山です。
母公堂の堂守の方も気さくでいい感じの方でその方に合うのもここに行く目的の一つです。
ikajyu さんも近いうちにぜひ。
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