茶野と桜峠



- GPS
- 05:15
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 667m
- 下り
- 669m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
大君ケ畑から茶野-桜峠-鞍掛橋と周回してきた。
先月にミノガ峠から大見晴と茶野をピストンしたが、その時は白いポッコリの殆どが蕾であったので咲いている状態を見たいと思ったからだ。更に、その蕾が赤いので、ヒョットするとアカバナが見られるかも知れないと勝手に思っていたのだ。
大君ケ畑集落最奥の民家周辺のR306道脇登山ポストのある場所に駐車して、対面の林道風から登りだした。幅広の道は林道にしては傾斜がきついが直ぐに広い台地に続いていた。草茫々で踏み跡が何も見えなくなったが南方向の杉植林に向かうと薄い踏み跡が出て来たので、そのまま進むと杣道風の掘割りで落ち葉が多く昨日の雨でであろうかびっしょりと濡れている。すると、最後尾のメンバーが『ヒルがいるで!』と言う。誰彼もが足元を見ながらの歩みになると、動きは必然と遅くなる。『ヒルが付いている』とメンバーが騒ぎ、杉の葉でこすり落とすが、これを何度したことか。傾斜は緩いが、ヒルのチェックで立ち止まり回数が増えて休憩はしばらくお預けだ。
Co630mの平坦地に到達して休憩をとって、これから先のコースを観察すると、地理院地図の登路は右斜めにトラバース気味に上昇するようだが、最近のGPS軌跡を見ると、此処から稜線上に直登している人が多いようだ。かなりの急傾斜の上に踏み跡も殆ど認められないが距離的には1/3以下なので、軌跡を追うことにした。足元が定まらない地盤で、倒木も多く直登からやや右に傾斜を避けるように進むが、自然林で藪がないのが幸いであるものの、少しでも傾斜の少ない方向へ進み、軌跡からは西方向に大きくずれて、正規コースの踏み跡に合流したら800m弱であった。そこにどっかと座り込んで、正規コースのトラバースルートの方が楽に早く着いたかもしれないなと大反省であった。しかし、此処からは標高で150mもないので、ほぼ予定時間で茶野には到着しそうだ。
茶野までの緩い傾斜を進んでいると、白ポコが1輪すっと立っているではないか!
先月は蕾ばかりであったが、今日は幸先よく開花が見ることが出来た。しかしながら、昨日からの雨での為であろうか、ポッコリの花弁はめしべやおしべを包んだように、まるで恥ずかしいかのような姿なのには、ちょっと残念だ。だが今日は沢山の花を見られるだろうから綺麗に口を開けたものが見られるに違いないと浮足立っていて、茶野まで直ぐに着いたかのような気がした。
茶野までくると一気に視界が広がり、琵琶湖も湖東平野も、今日はものの見事に見ることができる。昨日の雨でチリなどが洗い流されたからだろう。鈴鹿の山並み、滋賀・三重の県境が手に取るようだ、鈴ケ岳は目に前にデーンとある。目を右にふると天狗堂の鋭峰が際立っているのに気付いた。
茶野山頂周囲の花弁は残念なるかな、綺麗に口を開けてくれているものはなく、固く閉じているものが殆どだ。僅かに開きかけたものの十分ではなく、如何にも処女の初々しさのような雰囲気だ。桜峠方向から7〜8名の中高年ハイカーが茶野山頂へ向かって行った。
桜峠までの間にも沢山の花があるが、皆反閉じの状態は一緒であった。この周辺にも二人静が彼方此方にあるのを確認したが、ポコと二人静の生育環境は類似しているようだ。
桜峠からは三国岳、烏帽子岳、霊仙山が良く見える。この冬と春の霊仙を思い出しながら、鞍掛橋への下降に移った。
鉄塔下からの急斜面は滑りやすく要注意だ。桜峠からの流水で削られた溝を渡って、左斜面のトラバース道に進むが、踏み跡は薄く幸先をやや不安に感ずるような道だ。針葉樹林帯の古い倒木と笹やトリカブトの群生する斜面に下り気味のトラバース道は続いた。時々赤テープとGPSの軌跡でコースの確認をしながら。
最左端の転換点からは大きな沢状のトラバースは悪い場所が何か所かあって、緊張しながらの陽の当たらない暗いコースであるが、此処にも二人静が見事に咲いているのには驚いた。先が明るくなったと思ったら、鉄塔の切り開きで上部は桜峠まで続いているようだ。あとはこの尾根を下るだけと思うと気持ちが軽くなるのを覚えるのだった。
尾根を下降中対岸のR306のクネクネが良く見えて、その高さが徐々に高くなるので、我々の位置が相対的に下がっていることを感じさせてくれて、もうすぐ鞍掛橋だと安堵感が強くなってくるのだ。右の小沢に向けて下るとそこが鞍掛橋前のR306の急カーブ地点であった。
駐車地までの長い国道歩きは退屈でシンドイが、周囲に咲く卯の花などに励まされて、40分ほどで大君ケ畑の駐車地に到着した。今日は赤花も見られるかもと大それたことを考えていたが、それは全くの的外れであった上に、白花も綺麗に口を開けていないという状況にやや残念な気持ちにもなったが、沢山の花を見ることが出来て茶野様様という気持ちだ。
”八”、”竹”
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