赤岳


- GPS
- 38:20
- 距離
- 50.8km
- 登り
- 2,346m
- 下り
- 2,927m
コースタイム
【1日目】1月11日(土)
美濃戸口9:20〜美濃戸山荘10:05/10:20〜行者小屋12:15/12:25〜赤岳鉱泉12:50 (テン泊)
【2日目】1月12日(日)
赤岳鉱泉5:30〜赤岩の頭6:50/7:05〜硫黄岳7:30/8:00〜硫黄岳山荘8:20〜横岳9:30/9:45〜三叉峰10:00〜地蔵の頭10:55〜赤岳天望荘11:00〜赤岳山頂11:40/12:20〜真教寺分岐12:40〜中岳13:40〜中岳のコル13:50〜阿弥陀岳14:40〜中岳のコル14:50〜行者小屋15:10〜赤岳鉱泉15:35 (テン泊)
【3日目】1月13日(月)
赤岳鉱泉7:40〜堰堤広場8:10〜美濃戸山荘8:35〜美濃戸口9:10/9:25〜学林9:40〜八ヶ岳美術館10:05〜富士見高原入口11:50〜富士見高原スキー場12:00/12:40〜富士見高原入口12:50〜火の見櫓13:35〜甲斐小泉駅14:30〜三分一湧水14:45〜小淵沢駅15:45
天候 | ⚫1月11日(土) 曇り −20℃〜−16℃ ⚫1月12日(日) 晴れ −23℃〜不明 (未確認、暖かかったです) ⚫1月13日(月) 曇りのち晴れ −21℃〜7℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
相原5:12〜茅野8:25 (電車2,520円) 始発 茅野8:40〜美濃戸口9:15 (バス900円) 【帰り】 小淵沢〜相原 (電車2,210円) 【アルピコ交通・美濃戸口線ダイヤ】 https://www.alpico.co.jp/access/suwa/pdf/minotoguchi20131105.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 茅野駅、美濃戸口、赤岳山荘、甲斐小泉駅で確認。 【トレース】 ⚫今回通ったコースは、全てトレースが有り、良く歩かれていました。 以下は、それ以外。 ⚫硫黄岳から夏沢峠方面→トレース有り。下山する方を見かけた。 ⚫硫黄岳から直オーレン小屋方面→トレースなし。冬期入山禁止との事。 ⚫三叉峰から杣添尾根方面→トレース確認。薄い。(撤退の記録有り) ⚫地蔵の頭から行者小屋方面→トレース有り。歩行者多数。(危険との声も) ⚫赤岳から県界尾根方面→トイレより下にトレース確認。(危険なコースです) ⚫赤岳からキレット方面→トレース確認。ただし文三郎にトラバースの可能性も。 ⚫赤岳から真教寺方面→トレース有り。ピストンの方が下山。(危険なコースです) ⚫赤岳から文三郎方面→トレース有り。歩行者多数。 ⚫阿弥陀岳から御小屋尾根方面→トレース確認。かなり薄いです。(撤退の記録有り) 【危険箇所】 ⚫良く歩かれているコースですが、十分な装備と経験がないと危険です。 ⚫赤岩の頭から赤岳までの稜線は、突風が凄いです。 ⚫赤岩の頭・硫黄岳間に岩を谷側に避けなければ通れない箇所がありました。 ⚫硫黄岳・横岳間にある階段は、登り切った際につかまれる物がないです。 ⚫阿弥陀岳へは急登のため、かなりの高度感があります。下山者による渋滞あり。 【赤岳鉱泉・行者小屋ホームページ】 http://www.alles.or.jp/~akadake/ ⚫赤岳鉱泉ではテン泊者にも、朝食1,000円・夕食2,000円で提供との事。 |
写真
感想
年末から冬期登山を開始したのですが、ここまで3回全てが、途中撤退となってしまいました。
(西岳からの権現岳、広河原からの北岳、真教寺尾根からの赤岳の3回)
1回目は、体調不良だったのですが、後の2回は、計画の時点で無理があったのだと思います。
さて、この3連休では、去年の同時期に行けなかった、浅間山にリベンジするつもりでした。
でも、この計画も、撤退の可能性が高い。
途中撤退は英断と、強がってみても、これ以上、撤退が続くようだとさすがにヘコみます。
そこで、この撤退スパイラルを取り払うべく、今回は撤退の可能性の低い南八ヶ岳に行く事にしました。
もちろん真教寺尾根からではなく、美濃戸から。
しかも、3日も掛けて!!
……我ながら、凄い守りに入ったなぁ〜。
【1日目】1月11日(土)
【美濃戸口〜行者小屋〜赤岳鉱泉】
始発で茅野に着くと丁度良いタイミングで美濃戸口行きのバスが来ます。
そのバスに乗って美濃戸口に向かうのですが、このバスが今回は猛烈に怖かった (T ^ T)
美濃戸口に近づくと、アイスバーンの上を走るのですが、バスは右へ左へとツルツル滑ります。今にも雪の山に突っ込むか横転するかと言った感じです。←あくまで私の心象
今までに乗ったどんなアトラクションよりも怖かった。
後少しで、ちびるかと言うところで、バスはようやく美濃戸口に到着しました。
まったく寿命が縮まりました。帰りは乗りたくないなぁ〜 (ーー;)
……そんな事より今は出発しなければなりません。
まずは美濃戸を目指します。
このコース、下山には何度か利用した事があるのですが、こちら側から登るのは初めてです。
下山で利用した際、車道でコケまくった記憶があるので、今回は登山教室で教えてもらった、チェーンスパイクを持って来ました。アイゼンとツボ足の中間みたいな感じで、アイスの上も普通の車道も歩けるので便利です。(特に下りの時に大活躍)
美濃戸の駐車場は、ほぼ満車でした。ここまで車で上がって来るの、怖くないんですかね?
美濃戸からは、南沢を上がり行者小屋へ。それからコースを8の字に歩くため、赤岳鉱泉まで足をのばしてテン泊です。行者小屋の辺りから急に冷えこみ、温度計を確認したら−20℃……寒い (ーー;)
赤岳鉱泉に到着したのは、13時と早かったのですが、寒いから直ぐにテントにもぐり込みます。
寝不足だし、今日はさっさと寝よう。
今日は曇っていて、ほとんど展望がなかったので、明日は晴れるますように。
(1/11記)
【2日目】1月12日(日)
【硫黄岳、横岳、赤岳、中岳、阿弥陀岳】
今日は、赤岳鉱泉にテントをデポして、南八ヶ岳をぐるっと一周します。
5時半に出発して、まずは硫黄岳へ。
日の出までに、赤岩の頭にたどり着きたかったのですが、ちょっと間に合いませんでした。と言っても、今日も曇っていて日の出は怪しい感じだったのですが……
ところが赤岩の頭から硫黄岳に向かっている途中、横岳の左側から日が登りました。
晴れた!!
で、お約束の突風です。
これだけ、日向と日陰の温度差があれば仕方がないか。
硫黄岳山頂のロボット雨量計跡に3人位の人が入って暖を取っていました。
(外に投げ出されたストックで推測)
こんな小さな小屋に3人も入れるのか!!
私は前回来た時に確認しなかった、爆裂火口の先っぽの方まで行ってみる事にしました。
……でも怖くなって、途中で撤退。もう少し先まで行けるようなのですが、今回は止めておきます。
次に横岳を目指します。
途中にある硫黄岳山荘は閉鎖していました。風が強くて心が折れそうになりながら、横岳山頂にたどり着くと、ピタリと風が止んだ。
そして景色が凄い!!
山頂には、赤岳方面から来た方が沢山いたのですが、その中の一人の方が「全ての山が見える!!」と言っていました。
横岳を語るのにピッタリな表現だと思いました。
それほど素晴らしい景色でした。
次は主峰・赤岳。
横岳では止んでいた突風ですが、赤岳天望荘の辺りでは猛烈でした。手放したピッケルが宙を舞うほどの風速。風が強い時は防風姿勢で耐え、風が弱い時に少しずつ進むといった感じで山頂を目指しました。
山頂は、時間的に?凄い人だかりでした。
私も混じって写真を撮りまくりです。私が写真を撮っていると、今度は誰も居なくなった。じゃあまあ、誰も居ない山頂の写真もゲット。
さて、次に向かうのは中岳と阿弥陀岳なのですが、その前にどうしても確認して置きたい事があります。
それは真教寺尾根方面にトレースがあるかです。
正月に撤退となった鎖のない鎖場から、上がって来る人がいるのかを確認したかったのです。
真教寺分岐まで下りてみると、その先の真教寺尾根に向かってトレースがある。しかも、私の後に下りてきたグループが真教寺尾根に向かって行くのです。
「正月には、鎖がありませんでしたよ」と私が言うと「我々はピストンで鎖は適度にあった」と言うのです。
どう言う事だ!?
私が鎖を見逃したのか?
誰かが鎖を掘り出したのか?
……確認したい。
明日、計画を変更して真教寺尾根を下りる事も考えたのですが、今回はテントデポのため、余計な物を結構持って来ています。つまり荷物が重いのです。その荷物を背負って、真教寺尾根を下りる気にはなれないので諦めました。
気を取り直して、次の目的地・中岳に向かいます。時間次第では阿弥陀岳にも。
赤岳と阿弥陀岳に挟まれて、肩身の狭い中岳ですが、そんな中岳が、私はとても好きです。
赤岳方面から見ると阿弥陀岳に隠れて見えなくなるポイント、阿弥陀岳方面から見ると赤岳に隠れて見えなくなるポイントがあります。
ん?やっぱり存在感が薄いって事かな?そんな中岳が、私は好きなのです。
さて中岳を下って行くと、中岳のコルに沢山の人が集まっていました。阿弥陀岳から、どなたかが滑落したらしい。
トラバースして様子を見に行っていた方が「下で手を振っているから大丈夫そうだ」と言っていました。
ヘリを呼ぶとの事でした。
私が阿弥陀岳山頂を目指しいると、長野県警ヘリ「やまびこ」がやって来ました。その後、ヘリはなぜか権現岳の方へ一度去り、辺りは急に雲に包まれ真っ白になってしまいました。ヘリが戻ってきた音がしましたが、どんな救助が行われたのかは、見えませんでした。(一度目に救助されていた可能性も)
真っ白の阿弥陀岳山頂からさっさと下山すると、ちょうど分岐の一団が解散したところだったので、無事に救助されたのだと思います。
私も日暮れ前に赤岳鉱泉に戻り、今日の山行は終わりです。
私は普段、ワンウェイ型の登山が多いので、こう言うベースキャンプ型の登山は、初めてな気がします。
やっぱりテントを持ちっぱなしじゃないと、だいぶ楽ですね。
これからは、年齢的にも、こう言うスタイルの方がいいんですかね。
(1/12記)
【3日目】1月13日(月)
【赤岳鉱泉〜美濃戸口〜富士見高原〜甲斐小泉駅〜小淵沢駅】
最終日。今日は荷物をまとめて下山するだけです。
北沢を下り、美濃戸口までは順調に下山できました。
ちょうどバスが来たのですが、行きの時のように怖い思いをしたくない。
しかも、時間はたっぷりあるし、体力も余っています。
……よし、歩こう。
茅野駅までは以前歩いたことがあるので、今回は、富士見高原方面に向かいます。
途中でキツかったら、すずらんの里駅へ行こうと思ったのですが、今日はずいぶん体調が良い。
そのまま富士見高原スキー場に向かいます。
富士見高原スキー場での目的は、前回来た時に食べ損ねた「ゆり根の天ぷら」を食べる事です。
前回は、なんとオープン前日だったのです (T ^ T)
で、今回はバッチリやっていました。
念願の「ゆり根の天ぷら入りの天丼」をいただきます。
お味の方はと言うと、サクサクの食感を想像していたのですが、ホクホクと言った感じ。
芋ですね。
里芋を天ぷらにしたら、こんな感じになるんじゃないかと言う味でした。
ちなみに富士見高原スキー場からは、南アルプス南部を一望できます。
さて次に、信玄の棒道をたどって甲斐小泉駅まで行ってみる事にしました。
この辺りは、八ヶ岳ST(スーパートレイル)レースのコースなっています。
レースでは、火の見櫓跡で左折して観音平に向かいますが、実際の八ヶ岳山麓STは、一度、甲斐小泉駅まで行き、三ツ頭登山口を経て観音平に続いているのです。
レースではショートカットしているんですね。
そのショートカット部分を歩くのが、今回の目的です。
棒道には、かつての道標であった地蔵が点在しています。
途中で明らかに棒道から外れて歩く箇所があるのですが、コースから外れても地蔵が設置されている。
きっと本来の棒道と共に、地蔵も移動したのだと思います。
そんな感じで歴史に思いを馳せながら?棒道を歩いて行くと、別荘地になり車道にでます。
車道に出ると甲斐小泉駅まで後少しです。
甲斐小泉駅のすぐ近くには、名水百選の一つ「三分一湧水」があります。
他にも北に2キロほど行った所に「女取湧水」、南西に3キロほど行った所に「大滝湧水」と、名水百選が3ケ所もあります。
水がとてもキレイな地域なんですね。
さて、三ツ頭登山口までの八ヶ岳山麓STは、次回以降に譲るとして今回の道歩きは、これで終わりです。
なんだか、前半と後半で、全く違う話になってしまいました。
まぁこの方が、自分らしいですかね (ーー;)
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