筱見48滝から八ケ尾山周回



- GPS
- 05:00
- 距離
- 6.9km
- 登り
- 709m
- 下り
- 707m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
48滝は岩と木の根が凄いので、ロープや鎖が沢山設置されている。稜線の八ケ尾山までは細い尾根と岩があって歩きにくいやや怖い所もあるので注意が必要だ |
写真
感想
多紀アルプスという名称の山々が丹波篠山にあって、そこに黄色のツツジが咲くというので、何年か前に向山というJRの石生(イソウ)駅前から登ったことがある。しばらく、黄色のツツジ(ヒカゲツツジ)のことは忘れていたが、最近知り合いから京都・大原の金毘羅山や瓢箪崩山にもヒカゲツツジが満開らしいと聞いた。そこで4/10に行って咲いているのを確認したが、物足りない花の数であった。そこで多紀アルプスを調べてみるとこの山並みには彼方此方にヒカゲツツジが咲いているとのことなので、是非行ってみたいと向山よりも東面(京都側)にある筱見(ササミ)48滝という篠山では有名な滝群があり、八ケ尾山周辺にはたくさんのヒカゲツツジが咲くというので行ってきた。
京都縦貫の千代川ICからR372→R173を経て、小田中という信号を左折すると急に田舎道になった。山間になってしばらく進むとログハウスがあって、更に少し進むと駐車場とキャンプ場の標識があった。トイレは1段上にあって少し判りずらいのに表示もないのは不親切な感じを受けた。
鬱蒼とした樹林の小沢沿いに進むと足元は岩だらけで、周囲も岩ばかりとなった。沢の流れが滝のようであり、木の根と岩ばかりの急峻な道を進むと滝群が現れる。まずは、手洗い滝を過ぎると大きな岩が覆いかぶさってくる。そこに辨天滝があって、その上の奥に肩の滝がほんの少し見える。更に登りながら進むと下に向かう踏み跡に惑わされて下るが、踏み跡が乏しくなったので、元に戻ると上は48滝周回コースとある。
岩場としっかりとした鎖のチェーンが付いた登山路を登ると長滝という20mの滝に出た。さらに登るとしゃれ滝と言うのがあるが滝かどうか?という感じで無理やりつけたような滝のような気がした。長い鎖の岩場を登ってからしばらくすると、大滝という48滝の中で最大の25mの落差の滝が現れた。少し斜めに落下する様は雄大である。藪椿の落下盛んな中を進む内に黄色のヒカゲツツジが満開を過ぎて枯れかけのものを抱いて咲いている。標高が高くなれば綺麗なのがあるはずだと期待して上部を目指した。徐々に傾斜は緩んで、雑木林のような疎林になってきた。小沢も流れはほんの少しだ。踏み跡も乏しくGPSを確認しながらほとんどない赤布を探しながら歩いた。
疎林で明るく、芦生や中津川の柳谷峠付近のようないい雰囲気だ。春の木の花を探しながら緩やかな斜面を登ると峠のような所に出たので休憩とした。峠の標識をさがしていると木に『←八ケ尾山』とあったが、登ってきた沢からは右側が東でそちらに行くのが八ケ尾山と思って、標識を反対に向けた。何かで反対側に向いたのかもしれないと勝手に考えて。そこで行くべき方向をGPSで丹念に見てみると標識の指示している方角が本来の方向(東)であった。地図をよく見るとピークを捲きぎみに進むと東方向となるのに対して、当初峠に着いて、行くべき方向と考えていた方向は南東方向であった。標識を元に戻して、すぐ上のピークに登るとそこにも八ケ尾山と標識があって、やはり間違いやすい位置なのだと実感した。GPSは何時も肝心な時に役立つ優れモノだ。
稜線を上り下りしながら、八ケ尾山に向けて歩んでいると、彼方此方にヒカゲツツジが見えだすとともに岩も現れて歩きにくい細い稜線となった。岩と木の根を乗り越えていると、ヒカゲツツジの群落に休憩して写真撮りにいそしんだ。木々の間にヒカゲツツジは満開状態で最高の花見の時期であった。西の峰を過ぎて急斜面を少し登ると急に空が見えて明るくなったと思ったら、八ケ尾山山頂だ。標識は何もなく寂しいが360°の眺望にこれ以上何を望もうや!と思えるほどの景色に大満足だ。眺望の効く山頂での昼食は最高に素晴らしいことである。単独の人が後から登ってきて、計5名で八ケ尾山を占有だ。
南方向に下降路を選び急傾斜の尾根道はミツバツツジが次から次へと現れて、登りのヒカゲツツジに代わっての花見に感激だ。何も見えない背高の木々の下りはミツバツツジで癒されるが、それ以外は何の楽しみもない単なる下りで退屈していると林道にに出た。そこは『つまご坂登山口』とあった。林道を西に進むと目の前に急斜面と階段が現れた。そこを登るとため池であって、登ったのは堰堤であった。田圃用のため池なのか?簡易水道のためのものか?判らないが綺麗な水が漂っていた。弁天池と言うようなので、ため池などではなく、宗教的な要素などがありそうな気もする。高貴なものを称える水なのかもしれない・
そんな池の周囲を歩んで、奥から小沢へ進むと、倒木が無数ある急斜面を登るらしく赤布が彼方此方にあるのは道が寸断された為に右往左往した結果のようだ。ズルズルの登りにくい斜面を喘いでやっとコルに到着して、今日一番のシンドサを感じたものだ。あとは下りだけではあるが、前任者はルートファインデイングが難しい場所だと説明している所から、踏み跡など不鮮明なのか、倒木で先が見えにくいのか難しい判断が迫れそうだ。コルからは明確な下降路があるので、GPSの確認をして地図の下降路点線も確認しながら踏み跡を辿った。そのうちに踏み跡は地図のコースから離れ少し北側にGPSの軌跡を辿り始めた。これはGPS軌跡は踏み跡を忠実に辿ったものと思われた。それなのでこの軌跡の通りに進むことにした。途中薄い踏み跡は彼方此方に分かれていくが、その先の踏み跡はどのようになっているのであろうか?
傾斜が緩んで平坦な針葉樹の森となると倒木は激しくなり、小沢の右岸左岸のどちらがこの先歩き易いのか考えながらの歩みである。沢を越えて少しでも歩き易そうな疎林を目指して進むと湿地帯の向こうにビニルハウスが見えてきたのでもうすぐ民家や道路があることと思った。湿地の左端を進むと朝通過した道路に出た。そこからほんの少しでログハウスで直ぐに駐車地であった。その道端にはマムシ草が続いて何本も出ていた。今日はヒカゲツツジ見学のハイクであったが、それを十分に堪能させてもらった。
””八、”竹”、”中” L
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