坂戸山・六万騎山・下権現堂山〜花咲く里山と壮大な雪山歩き


- GPS
- 08:43
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,962m
- 下り
- 1,860m
コースタイム
- 山行
- 9:23
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 10:15
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・坂戸山、城坂コースでは、沢の残雪リッジが薄い箇所があるので転落注意。 ・六万騎山、地蔵尊から入り山頂から庚申塔側登山口へ一度下り、林道を歩いて長峰登山口から入る。コースロストしてしまい、戻るのが面倒なので直登の藪漕ぎ。時間短縮するため長峰山山頂南辺りから直下の藪漕ぎして、魚沼の里に下り車道歩きで駐車場へ戻る。 ・下権現堂山、2〜4合目以外は残雪。下権現堂山山頂から中越を経て戸隠神社までは、ノートレースでGPSと地図でのルーファイ。未だに雪山。チェーンスパイクは装備したが使用しなかった。 |
その他周辺情報 | ・そば処薬師 古民家風の佇まい、囲炉裏と自在鉤などの内装。 へぎ盛りそば花巻(海苔がけ)二人前1760円、フキノトウの天ぷら700円。 https://www.shokumachi-uonuma.jp/shopnavi/6266/ ・魚野の里でお米や蒲鉾、ビールなどお土産購入。 http://www.uono.co.jp/ |
写真
感想
若々しく鮮やかな新緑の桜並木が季節の移ろいを感じ、満開の八重桜が華やかさを添える。街路樹のハナミズキは紅と白の回廊。その下には、早朝のにわか雨に小さな黄色い傘の花が開く通学路。雨の日だが、心に晴れ間をもたらす日常風景。
南から湿った空気が入り込み、関東は曇る予想の12日月曜。上越県境山稜がダムのように雲を堰き止める。よって新潟方面は晴れてフェーン現象で暑くなる。予定通り南魚沼周辺の山稜をめぐる。
前橋を4時に出発。週初めの関越道は空いており、ゆったりと流す。車検後初の遠乗りは、足回りを交換したので、とても快適になった。塩沢石打で下りる。
いつもの撮影ポイントをめぐり、南魚沼らしい景色と朝焼けを観賞する。残雪の山並みと田園風景が絵になる。魚野川沿いの桜並木が満開。陰と陽の景色に言葉もなく眺めていた。
道草食い過ぎて、やっと鳥坂神社前駐車場に5時40分に到着。除雪作業が未だ終わっていないが、適当に停めさせてもらった。坂城コースを歩いていく。日陰は残雪だが滑り止めは要らない。早朝でキクザキイチゲは花を閉じていた。
桜咲く急坂を歩く。沢のスノーリッジは薄い所があるので落下に注意。露出した大地にはカタクリの群生。早朝で日が差し込まず、花開いていないが色彩だけでも圧巻。残雪と相まって映える。
主水郭跡から、早朝で春霞の八海山と三国川沿いの景色を眺める。田に水が入り始め、南魚沼の春らしい景観。山頂へ向かう稜線には、朝日に輝くマンサクとタムシバ。
山頂で記念撮影し景観を楽しむ。この時期はどうしても早朝は霞むので、午後の景観に期待する。薬師尾根からは、イワウチワの群生を楽しみながら下る。地元の方々と挨拶を交わしながら駐車場へ。
移動して六万騎山へ。地蔵尊前の駐車場に停める。以前yuu-booさんから伺った弥三郎バサの説明標をまじまじと見る。これは幼心では恐いな。それでも地元の伝承は後世に伝えるべき。地蔵尊の社を参拝して歩く。カタクリとミスミソウの群生が現れる。美しい里山の春の景観に足が止まる。
地蔵坂を淡々と歩くと、一面に広がるカタクリの群生地。薄紫の花が彩る絨毯。朝日が差し込みきらびやかな色彩。花が開かなくても色彩が目に伝える圧巻の群生。山頂からは桜と残雪の山稜と南魚沼平野部の景色。
花散策のため庚申塔側登山口方面へ一度下る。イカリソウ、ユキツバキなど花街道だった。下り込み林道を歩いて、長森登山口から入る。林道を経てそれらしき登山道から外れ藪漕ぎ。戻るのは面倒なので尾根に直登していく。イワウチワやカタクリ咲く人が入らない尾根を歩く。ヘビに会ったりしつつも登山道へ出る。
長森山からの眺望を堪能して下る。時間短縮のため途中から西へ藪漕ぎの直下。GPSと地図を見て魚沼の里へ下りる。人が立ち入らない斜面には一面のカタクリとイワウチワがあり、まさに秘境だと思った。
平日の魚沼の里、ガラガラのみんなの社員食堂を通り過ぎ、291を車道歩き。民家庭先の花々を観賞しながら駐車場へ戻る。
小出まで移動して、そば処薬師で昼食。へぎそばとフキノトウの天ぷらを食した。正午前でガラガラの店内。おかみさんがそば茶のおかわりを勧め、丁寧で優しい接客で心地よい昼食が採れた。味はもちろん、お腹いっぱいで満足して北へ移動。
戸隠神社前に停めて出発。レコでの情報は皆無だが、この時期は未だ雪山なのは承知。参道の階段を上がると雪囲いが取れぬ灯篭。日陰には残雪。構わず進む。露出した大地にはキクザキイチゲの群生。ひっそりとした境内に花を添える。
分岐を過ぎるといきなり雪道、夏道など見えず、無視して一合目までの急坂を直登。一本松の出迎え。二合目から四合目までは開放的な南斜面で雪は無い。雪解け水が流れる道を汗だくで歩く。気温19℃で暑い。
弥三郎清水で冷水を湛え、暑くなった身体を潤してくれた。岩稜からの眺望を堪能して、残雪とブナが美しい急坂のビクトリーロード。振り返ると残雪の越後三山の絶景。
下権現堂山山頂に到着。山頂に常備してある登頂記録簿は未だなかった。山頂からの壮大な360度のパノラマを楽しむ。やはり残雪期の守門岳は行きたかった。夏の浅草岳のヒメサユリ、中ノ岳山頂からの星空、越後駒ヶ岳のお花畑などに思いを馳せていた。
下権現堂山から東へ向かう。残雪のノートレースだが、美しく開放的な稜線歩き。それでも藪やクラックが一部出ており、巻いたりして対処した、途中からは雪庇上歩き。まるで平標山から日白山へ歩いたことを思い起こす感覚。
開けた中越からブナ林の南へ下る。振り返ると真っ青な空とブナ林。美しい景観に瞳を奪われる。沢に下りるが残雪でトレースや夏道の気配すらない。GPSと地図を駆使してルーファイして歩く。
渡渉やクラックなど巻いたりして時間がかかったが、無事に戸隠神社に到着。無事の下山を報告と参拝して参道を下る。汗だくのウェアを着替えて帰路へ。
魚野の里に立ち寄りお土産を贖う。店内は暖房がかかり店員さんはダウンを着ていたが、私はTシャツの薄着でも寒くない。何だろう?感覚の問題だろうか?
関越道に乗り帰路へ。前橋に着く頃には薄暗くなり始めていた。黄昏の景色をを眺めて自宅へ。在り合わせの食材での夕餉。愚息へとお土産に買ったビール。たまにはお父さんも飲めばと一本ピルスナーを貰った。
親子で楽しむ食事と晩酌。大した料理ではないが、私にとっては最高の夕餉となった。久々の飲酒なのかビール一本でほろ酔い。今日の山行や愚息との夕餉など忘れられぬ一日となった。
コメント
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growmonoさん おはようございます。
毎回驚かされる山歩き
今回は3つも花処を回っていたとはね。
カタクリが今旬になりかけた六日町、さらに歩き足りないのか雪山をゲットすさまじいですね、中越からの降りとっとっても気になりましたよ。
JPSはないので地形だけが頼りの俺達ですが沢を降りすぎると戻れなくなるしね左側斜面は雪でまだ危なそうだし、今少し様子を見てからですね行のはネ。
イワウチワとカタクリ綺麗ですね、六日町の里山はいいですね。
おはようございます、yasioさん。
どうせなら、全部一気に行っちまうかなと計画しました。16時に下権現堂山下山からすべてを逆算して、前橋市出発時間を決めました。ただ早朝の撮影だけでも1時間以上費やしましたから、時間短縮でショートカット藪漕ぎをしました。
里山で春の花を眺めて、その背景にある残雪の山へ行く。とても楽しい一日でした。下権現堂山は中越方面は完全に雪山ですから、地図読解とルーファイの技術が必須です。
growmonoさん
山歩きはさておきアルコールが飲めないgrowmonoさんに
軽くビールをすすめる息子さん
出来が違いますね。
改めて感動しました。
こんばんは、iiyuさん。
少しだけ旬を過ぎましたが、南魚沼の春の花を堪能してきました。ついでに雪山もですね。シャクナゲはまだまだです。
二十代からの過度な飲酒が祟り、健康診断での結果から指導を受け断酒しました。5年経ちましたね。愚息は私のことをよく見てますね。どちらが親か分かりません。気遣いに子供の成長を感じました。そして嬉しく久々のビールに酔いました。
18日日曜は休みでして、シラケ山烏帽子岳へ行く予定です。初めてお会いした時を思い出します。
growmonoさん、こんにちは。行きたいと思っている山、三座すべてが一日で歩ける、ってのに目から鱗でした。まだ雪はたくさんあるのかなぁ。今週末に坂戸山だけでも行きたいです。雪解けの里山、いいですね♪
おはようございます、yamaonseさん。
下山時間16時から逆算しまして、前橋出発時刻を決めました。下権現堂山はまだまだ雪山でした。坂戸山は城坂コースの沢に残雪がありますが、問題ないと思います。六万騎はカタクリはもう少ないでしょうね。山も好かったですが、薬師のへぎソバとフキノトウ天は最高でしたね。
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