山行記録: 幌内府川→余別岳→ウエンド川→積丹岳→大滝川

記録ID: 29028

全員に公開

沢登り

積丹・ニセコ・羊蹄山

幌内府川→余別岳→ウエンド川→積丹岳→大滝川

1993年06月07日(月) ～ 1993年06月09日(水)

北海道

saito1987 その他2人

GPS: 56:00
距離: 22.5km
登り: 1,940m
下り: 1,905m

アクセスを調べる my出発地登録

標高グラフを拡大

アクセス	アクセスを調べる my出発地登録
コース状況／危険箇所等	6/7　曇　幌内府(10:10)→幌内府川(11:00)→標高620m(16:10) 　朝7時キャロライン2号で札幌を出発する。幌内府から林道を歩き始めるが、林道はそのうちブル道→踏み跡となって自然と沢に入る。標高500m手前より雪渓が出てくる。ここまでに魚影無し。やや増水気味だが、歩きにくいという程でもない。でも、6月のはじめだ。水はちと冷たい。途中、アイヌネギを摘みながら進む。標高500m函状の中でへつる際、足を滑らせて釜に落ちる。これが初泳ぎ。岩花も同じく。函状の中には少しいやらしい雪渓も残っていたけれど、へつったり上に乗ったりして無事クリアーできた。C1は支流が出あう50m下流の右岸側。このあたりにあまり良い天場はない。側面が泥壁で、上に浮石があったりしたら怖い。まだまだ周辺には雪が残っている。沢中から進む方向に銭天のようながんぽうが望まれる。その奥に余別岳の手前の肩が見えている。頂上はその奥にある。今日はたくさんの花が見れた。名前はわからない(だからといって勉強する気もないのだが)。天場近くの太い木には蝉の抜け殻が沢山へばりついていた。6月の沢はいのちの臭いがぷんぷんする。　この日は北海道と本州にそれぞれ高気圧があり、その谷間。全道的に気温低い。朝方小雨、昼一時晴れ、夕方曇り。21:30就寝。 6/8　霧のち晴　C1(6:50)→余別岳(9:00～9:15)→ウエンド川二股(10:55～11:10)→積丹岳(14:10～35)→大滝川標高570mC2(16:10) 朝5時起床。テントがしっとりと濡れている。時々霧雨。雑炊を食べ出発。すぐにチョックストーンの滝が現れる。その手前から雪渓がかかっている。上に乗ってチョックストーンに飛び移った。その後は5、6mの滝を直登。その他の滝、釜滝は雪渓がらみで全て捲く。上部はずっと雪渓。ヤブを漕いで余別岳頂上へ。ガスガスで寒い。もう2度と来ることはあるまい、と花の写真を3枚撮った。チングルマしか名前は分からなかった。　ブルブル震えながらウエンド川へ入った。上部の急な雪渓で、新案の地下足袋アイゼンを着用して下る。が、やわらかい雪渓にはあまり効かない。氷化した雪渓には有効と思われる。泥壁にも以外に有効そう。雪の上をしばらく下ると、足指の感触がなくなったので登山靴に履き替えた。ウエンド川は何もなく、二股付近で雪が切れるが、ずっと靴のまま行った。二股から積丹岳へ上る沢へ入る。すぐ函状地形となり、10mの直瀑が出てくる。雪渓から泥壁を伝って左岸を小さく捲く。その後も5m前後の滝が連続する。すべて雪渓がらみなので、雪渓を有効に使って捲いた。その後は幌内府川と同じ。ずっと雪渓。この頃から天気回復。下界は晴れている。上部のみガス。沢をつめていくとヤブを漕いで積丹岳と岩塔の間に出た。途中、岩場に咲いている小さく白い花を撮影する。稜線には夏道がついており楽だ。1年目以来の積丹岳を踏んだ。そのときの印象よりガレ場が多く、ブッシュが少ない。1年目の時の夏メインの準山で骨折したヨコテをおんぶしながら伊佐内川源頭のヤブを漕いでよじ登ったピークだ。懐かしい。今では積丹観音なんて立っている。頂上では残念ながらガスの中。イワハナがパーティ食の缶詰を出した。下り、方向を間違えて伊佐内川源頭へ入ってしまい、修正して大滝川へ。上部は標高差300m分くらいをグリセードで下る。快調そうなスキーのスロープだ。標高610mで地下足袋に変えてからは、ブタ沢で歩きにくい沢だ。標高610mの函状の中に雪渓は無かった。標高570mでC2。天場は土木工事で切り開いたが快調。 6/9　C2(7:45)→下山(10:45) 　天場を出てからまず10mの滝はヌルヌルだがクライムダウン。次に20mの直瀑は懸垂下降。続く函状の中の5m直瀑をクライムダウン。次いで10mの逆層の滝を右岸クライムダウン。7mの滝のクライムダウンを経て、最後の30m大滝は滝の落ち口のトラバース(左岸→右岸)で水流が強いため、ザイルを出して渡る。それから右岸を40m懸垂下降。5万図の地図通り位に林道が出てくる。

アクセス

アクセスを調べる my出発地登録

コース状況／
危険箇所等

6/7　曇　幌内府(10:10)→幌内府川(11:00)→標高620m(16:10)

　朝7時キャロライン2号で札幌を出発する。幌内府から林道を歩き始めるが、林道はそのうちブル道→踏み跡となって自然と沢に入る。標高500m手前より雪渓が出てくる。ここまでに魚影無し。やや増水気味だが、歩きにくいという程でもない。でも、6月のはじめだ。水はちと冷たい。途中、アイヌネギを摘みながら進む。標高500m函状の中でへつる際、足を滑らせて釜に落ちる。これが初泳ぎ。岩花も同じく。函状の中には少しいやらしい雪渓も残っていたけれど、へつったり上に乗ったりして無事クリアーできた。C1は支流が出あう50m下流の右岸側。このあたりにあまり良い天場はない。側面が泥壁で、上に浮石があったりしたら怖い。まだまだ周辺には雪が残っている。沢中から進む方向に銭天のようながんぽうが望まれる。その奥に余別岳の手前の肩が見えている。頂上はその奥にある。今日はたくさんの花が見れた。名前はわからない(だからといって勉強する気もないのだが)。天場近くの太い木には蝉の抜け殻が沢山へばりついていた。6月の沢はいのちの臭いがぷんぷんする。
　この日は北海道と本州にそれぞれ高気圧があり、その谷間。全道的に気温低い。朝方小雨、昼一時晴れ、夕方曇り。21:30就寝。

6/8　霧のち晴　C1(6:50)→余別岳(9:00～9:15)→ウエンド川二股(10:55～11:10)→積丹岳(14:10～35)→大滝川標高570mC2(16:10)

朝5時起床。テントがしっとりと濡れている。時々霧雨。雑炊を食べ出発。すぐにチョックストーンの滝が現れる。その手前から雪渓がかかっている。上に乗ってチョックストーンに飛び移った。その後は5、6mの滝を直登。その他の滝、釜滝は雪渓がらみで全て捲く。上部はずっと雪渓。ヤブを漕いで余別岳頂上へ。ガスガスで寒い。もう2度と来ることはあるまい、と花の写真を3枚撮った。チングルマしか名前は分からなかった。
　ブルブル震えながらウエンド川へ入った。上部の急な雪渓で、新案の地下足袋アイゼンを着用して下る。が、やわらかい雪渓にはあまり効かない。氷化した雪渓には有効と思われる。泥壁にも以外に有効そう。雪の上をしばらく下ると、足指の感触がなくなったので登山靴に履き替えた。ウエンド川は何もなく、二股付近で雪が切れるが、ずっと靴のまま行った。二股から積丹岳へ上る沢へ入る。すぐ函状地形となり、10mの直瀑が出てくる。雪渓から泥壁を伝って左岸を小さく捲く。その後も5m前後の滝が連続する。すべて雪渓がらみなので、雪渓を有効に使って捲いた。その後は幌内府川と同じ。ずっと雪渓。この頃から天気回復。下界は晴れている。上部のみガス。沢をつめていくとヤブを漕いで積丹岳と岩塔の間に出た。途中、岩場に咲いている小さく白い花を撮影する。稜線には夏道がついており楽だ。1年目以来の積丹岳を踏んだ。そのときの印象よりガレ場が多く、ブッシュが少ない。1年目の時の夏メインの準山で骨折したヨコテをおんぶしながら伊佐内川源頭のヤブを漕いでよじ登ったピークだ。懐かしい。今では積丹観音なんて立っている。頂上では残念ながらガスの中。イワハナがパーティ食の缶詰を出した。下り、方向を間違えて伊佐内川源頭へ入ってしまい、修正して大滝川へ。上部は標高差300m分くらいをグリセードで下る。快調そうなスキーのスロープだ。標高610mで地下足袋に変えてからは、ブタ沢で歩きにくい沢だ。標高610mの函状の中に雪渓は無かった。標高570mでC2。天場は土木工事で切り開いたが快調。

6/9　C2(7:45)→下山(10:45)

　天場を出てからまず10mの滝はヌルヌルだがクライムダウン。次に20mの直瀑は懸垂下降。続く函状の中の5m直瀑をクライムダウン。次いで10mの逆層の滝を右岸クライムダウン。7mの滝のクライムダウンを経て、最後の30m大滝は滝の落ち口のトラバース(左岸→右岸)で水流が強いため、ザイルを出して渡る。それから右岸を40m懸垂下降。5万図の地図通り位に林道が出てくる。