素晴らしき冬の八ヶ岳(赤岳)


- GPS
- --:--
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,428m
- 下り
- 1,429m
コースタイム
天候 | 快晴。 下山時一時的に雲がかかる時間帯があった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
八ヶ岳山荘の駐車場利用(日帰り500円) 要スタッドレス。赤岳山荘まで自動車で行く場合はスタッドレス、チェーン等必要。4WDやそこそこ雪道に強い車でないと行けなくはないが苦労すると思う。車高が低いと底を擦りそう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<美濃戸口〜美濃戸山荘> 林道歩き。 圧接の雪道。傾斜も凹凸も殆ど無く歩きやすい。 下山時は少し滑った。 <美濃戸山荘〜行者小屋> 登りは南沢を歩いた。雪はこの時期にしては多めだと思うが一応トレースはあるのでラッセル等は必要なかった。北沢に比べ踏み跡は少ないが変に圧雪されてなくて歩きやすいかも。アイゼンは使用せず。 <行者小屋〜赤岳> 登りは文三郎尾根を歩いた。 行者小屋からアイゼン、ピッケル装備。 うっすら階段が出ているのでアイゼン引っ掛けたりしないように。 徐々に風が出てきて注意しながら歩いた。 山頂直下の岩場は雪と氷と岩のミックス。傾斜も急。 鎖を使えるところも多いが、このあたりは滑ったり転んだり落ちたら非常に危険。足元に注意しながら。 <赤岳〜行者小屋> 下りは地蔵尾根で。 文三郎尾根に比べれば歩きやすいが、こちらもそこそこ傾斜あり、ナイフリッジありの尾根。注意が必要。階段はほぼ埋もれているが所々中途半端に出ているので引っかかったりしないように。 文三郎尾根は固く締まった雪と岩、氷。地蔵尾根は雪が積もった尾根。 雪がまだ安定していないので滑ったり崩れたりする事もある。 <行者小屋〜赤岳鉱泉〜美濃戸山荘> トレースもばっちりで歩きやすい。 南沢に比べトレースもハッキリしている。 途中までアイゼン装着したまま歩いたが行者小屋からは歩きなれた人なら無くても歩けると思う。 |
写真
感想
先週末日本列島に寒波が来て日本海側から中部山岳地帯、東北、北海道に多くの雪を降らせ、気温もかなり下がり例年に比べてだいぶ早く厳冬期の山が楽しめそうです。
・・・という訳で、冬の八ヶ岳に登ってきました。
北八つのスノーハイクもいいけど、今回はアルペンムード漂う主峰赤岳へ。
予報では今年一番の冷え込みのようですが、お天気はかなり良い状態。
仕事の後、準備を済ませて自宅を出発。一路美濃戸口へ。
到着した時の車の温度計はマイナス15℃でした。
寒いなぁ〜
八ヶ岳山荘で準備を済ませ美濃戸口を出発。
しばらくは地味に長い林道歩きですがウォーミングアップだと思えば良いでしょう。先の赤岳山荘まで車で入れますが、FRで使い古したスタッドレス装着程度のボクの車ではちょっと厳しそう。
傾斜もそれ程無い林道はサクサク歩き赤岳山荘を過ぎ美濃戸山荘へ。
この先南沢、北沢とルートが二分します。赤岳へ直接向かう場合は南沢の方が近いので登りは南沢ルートを行きます。単独の先行者に追いつき少しお話しながら歩きました。
雪はこの時期にしては多いと思います。恐らく例年の1月〜2月の様相。
踏み跡は少ないですがルートは明瞭でラッセルなどは必要ありませんでしたした。樹林帯なので日が当たらず気温はかなり低いです。
携帯やデジカメは暖かくしておかないと作動しなくなります。
ほぼノンストップで行者小屋に到着。
ここで、一息ついているパーティーやテント泊の方が何名かいました。
ちょっと一息ついた後、アイゼン、ピッケルを装備して文三郎尾根で山頂を目指します。
尾根の取りつきのところで山形からいらっしゃったという3名のパーティーを追い抜き、完全には埋まっていなくうっすらみえる階段を登って行きます。
先行者がいなくなったのでその先阿弥陀方面の分岐からは自分でルートを選びながら(ほぼ夏道ですが)登って行きます。森林限界を超え風も少し出てきました。
キレットの分岐の辺りから雪と岩と氷のミックスになります。
斜面も急で高度感もそこそこあります。
鎖が出ているところはそれを頼りにすることもできます。山頂直下の岩場は特に慎重に。寒いのと、急な斜面や岩場の為この辺りは写真も撮らず進みました。
11:00赤岳山頂!
地蔵尾根からガイド付きで登頂された方一人山頂直下ですれ違いましたが、それ以外は追い抜いた方以外誰もいません。
快晴微風の山頂を独占。小さくガッツポーズw
富士山、南アルプス、北アルプス、奥武蔵から上州の山々まで素晴らしい眺め!
ゴロゴロしながら一息ついていると一名登頂された方がいたので写真をお願いしました。(風強くてショボイ三脚では役に立ちませんでした。)
30分ぐらい山頂にいると風が強くなってきてかなり冷えるので下る事に。
そう思った矢先に追い抜いた3名のパーティーが登って来たので少しだけお話して山頂を後にしました。
下りは地蔵尾根を歩く事にします。
山頂から頂上山荘の間と、地蔵尾根の取りつきでナイフリッジを少し歩きますが、風がそれほど強くないこの日の状況なら慎重に歩けば全く問題ないでしょう。
展望荘はエビの尻尾がいっぱいでした。
地蔵尾根のナイフリッジを過ぎ、埋もれた階段がいくつか出てきます。
で、その辺りでちょっとした滑落。
急な斜面で、足を置いたところの雪が崩れ、地面ごと滑り落ちて転倒。すぐに滑落停止の態勢に入ったものの、下の方は平らだったのでこのまま滑って下りちゃおうと、シリセードぉ〜なんて思った矢先に埋もれていた杭に激突して一回転しました。
うう痛い・・・(T_T)
雪の状態がまだ不安定でしっかりと締まっていないので場所によってはこういう事もあります。
危険な斜面ではなかったけど注意が必要ですね。
痛む足を気にしながらも雪景色を楽しみながら行者小屋へ。
これから登るパーティーが何組かいました。
時間もまだ余裕があるので下りは赤岳鉱泉経由、北沢ルートで戻る事にしました。
赤岳鉱泉で、軽食を摂り休憩。
面倒なのとこの先の状況が分からなかったので赤岳鉱泉から少し先までアイゼン付けたまま歩きましたが、結果的には行者小屋から下はアイゼン無くても歩けそうな感じです。この辺りはその時の状況次第で変わるところですかね。
すぐに青空が戻りましたが、一時的に少し雲が出て来て雪がチラホラ。
北沢ルートの方がトレースがしっかりしていて歩きやすいです。
ぶつけた足が痛むのでゆっくりと歩いて下山。
美濃戸山荘で一服し最後の林道歩き。
こういう時は林道歩きが結構堪えます(-_-;)
八ヶ岳山荘に到着し、駐車場代(一日500円)を支払い車に乗り込みました。
実は、この日、バースデイ登山で、お隣天狗岳に一泊で登っているお山の友人がいたので、翌日はこっそりお祝いを言いに天狗に登ろうと思っていましたが、足が少し心配だったので断念しました。直接お祝いの言葉を掛けたかったけど残念。
車で周辺をブラブラして、登った山を眺め、その後蔦の湯で温泉に浸かりました。
服を脱いだら足が結構血だらけで、その周りが腫れていてちょっと驚き。
双子座流星群が接近中だったので、眺めの良さそうなところでしばらく星を眺めて甲府市街に移動し就寝。
ちなみにこの日の夕食、すき屋でカレー→お隣の吉野家で牛丼→その隣のマックでポテト・・・。下山後の異常な食欲の時にこの店の並びは危険ですw
アルペン的な八ヶ岳の主峰赤岳は晴天に恵まれ、雪の南八ヶ岳にしてはそれ程苦労することなく素晴らしい雪景色を楽しませてくれました。
同時に、ナメたら危険だと言う事も教えられたと思います。
翌日に続く。
追記。
当日の気温は行者小屋で−20℃程。
山頂はそれより少し寒く風は風速10〜15m程だったようです。
美濃戸山荘から南沢を同行した男です。
追いつけませんでしたけど。
このレコ見て本当に驚きました。
僕、makasioです。コメントしたり、もらったりしたことがあります。
僕は、よく覚えてるんですが。
ペンギンちゃんはザックの中にいたんですか?
見たら、すぐに分かったのに!!
赤岳。山頂。良かったじゃないですか!いいな。
また、どこかで、コラボさせてください。
今度は、分かると思います。mamepyonさんだって。
でも、追いつけないかな。
本当にいい八ヶ岳でしたね。お疲れ様でした。
足、大丈夫ですか?
この時期に日帰りでこのルートは
すごいです。怪我は大丈夫でしょうか。
杭に当たって一回転とは、大変でしたね。
八ヶ岳からの眺望は、雪のときは
ひときわきれいですね。
この冬、条件が良ければ、硫黄岳だけでもと
思っています。
え〜分岐のところでお会いしたのがmakasioさんだったんですね!驚きです
当日南沢は行者までの間殆ど日が当たらず寒かったですねぇ〜停まっていると冷えちゃいそうだったのでスタスタ歩きました。
赤岳良かったです是非機会があれば再チャレンジしてみて下さい。
また、どこかでお会いできるといいですね
冬の八ヶ岳は厳しくもありますが素晴らしい景色をプレゼントしてくれます。
この日も寒波でたくさん雪が降った後の晴天で、気温はかなり低かったものの一日好天に恵まれ青い空に、真っ白い木々や山肌が素晴らしかったです。
年中入山者も多く比較的トレースも付いていますし営業小屋もあるので、天気さえ良ければ冬でも充分楽しめると思います。硫黄なら風は強いですが、険しいところは少ないし眺望は良いですし。天狗も上の方は少し険しくなりますが歩行時間も少なく、頼りになる小屋もあるので安心だと思います♪
八ツは冬の晴天率高いので安定しえる時期に是非!
こんばんわ〜!! 山形から来た三人組の一人です^ ^ みるみる追い付いてあっさり抜かれ すごい早くてビックリしました! ザックに付けた温度計も氷点下20℃、赤岳直下は強風、まつ毛は凍るし斜面はガリガリ君(笑)で声かけて頂かなかったら泣き入ってました(汗) カメラは寒さで完全に沈黙、まともな写真も無い状態… 写真を拝見させて頂き感動が蘇ったところです! いつかまたどこかでお会い出来たら嬉しいです^ ^
おおっ!山形からいらっしゃっていたパーティーの方ですか。寒かったですねぇ。
実はお三方が登られてくる少し前までは山頂は微風だったので一人でボケーっと飲み物飲んだりして景色を眺めてました。
電子機器はあのぐらいの気温だと弱いですね。
ボクは寒さや雨風に強いカメラですけど、それでも電池の消耗が激しくって・・・。
またどこかの山でお会いできるといいですね
お互い気を付けて山を楽しみましょう
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