薬師沢左俣〜熱中症に注意…


- GPS
- 23:08
- 距離
- 27.2km
- 登り
- 1,791m
- 下り
- 1,781m
コースタイム
- 山行
- 12:28
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 14:35
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
折立のキャンプ場は現在使用禁止の模様(クマ出没が頻発) |
コース状況/ 危険箇所等 |
太郎平小屋までは整備が進んでおり非常に快適。但し晴れの日は本当に暑い… この日も暑かったので第二渡渉点で沢装備に着替え、薬師沢本流を下降し左俣まで河原歩き。左俣に入ってほどなく第三渡渉点。(普通はココから入渓する) 左俣に掛かる第三渡渉点からしばらくは河原歩き(意外と長い) ほどなく滝場が続くが、平水であれば特に難しいところはないかなと。 以下滝場の詳細。 河原歩き終盤になって小滝が出現。体力温存の為に細かくシャワーにならないよう細かく巻いていく。 これまでより明らかに大きな滝が出てきて、おそらくこれが魚止滝。左岸の草付に踏み跡があり、簡単に巻けた。 次の2段10mtも左岸の岩場から簡単に巻ける。 小滝を挟んでミニゴルジュの奥に2段5mt。ここはコルジュ入り口から右岸岩場の隙間に絶妙な巻き道あり(多少藪がウザい) 2条4mtは左の岩場を登ってウタをスリングで引っ張り上げる。(オトは右から容易に巻いてた) 更に小滝を縫うように進むと大滝が出現。よく見ると多段で50ⅿt程。ココは滝手前の岩場を登ってバンド上に伸びる巨岩を伝うと落口に出られる。 その後は3mt程度の小滝を進み、8mtの綺麗な斜滝。シャワーして登れそうだけどヌメリがキツいので左岸より巻いたが、少々足場が悪かったのでスリング使用。 両岸の尾根が低くなり、赤木平に近づいてくるのが分かる。 二俣を左に進み岩場抜けると、素晴らしい大平原。 平原をしばらく進んで次の分岐を右に取ったが、これが大失敗…ひどい藪漕ぎとなってしまった… なんとか元の沢筋に戻り、そのままガレ場を進むも藪に阻まれまた苦戦… 正解が分からないまま、藪漕ぎして北ノ俣岳から赤木岳方面約500mt付近で何とか登山道に出られた。 平水、好天であれば難易度は沢1級半くらいではないかな。ただ巻き間違えちゃうとかなりキツい藪漕ぎが待ってる様です。 あと、沢にいるとはいえ、相当な暑さで父とオトが熱中症気味になり、終盤大苦戦… この辺りは感想にて。 |
写真
感想
二人は受験生なんだけどね、父がお盆休みに戻るって事で山行計画。
受験生&夏休みが極端に短かったのでウタがバイトに行けなかった太郎平小屋へ。
まだ歩けていない薬師沢の左俣・右俣行ってみようぜって事になったんだけど…
日程的には1泊しか取れそうにないし、1泊で両俣行けるかな?まぁ久々の山行だけど、初日に左俣行ければ何とかなるかな…と。
で、13日昼過ぎに京都発。なんやかんや渋滞とか買い出しとかで18時過ぎに有峰林道通過。19時前に折立へ到着。この時間なので駐車場空いてると思ったのに第二しか空いてなかった…
4時に出るで〜の予定が我が家アルアル起床4時。直ぐに着替えて5時前に出発。
序盤の樹林帯はまだ涼しく快適…だったんだけどね、三角点通過後にお日さん出てきて本気モード。汗が止まらんす…しかも父の両足攣りかけになるという…
芍薬甘草湯飲んだり、アミノバイタル飲んだりして騙し騙し、3時間半掛けて太郎平小屋へ。ウタが小屋で登山届書いている間に休憩したら収まってきた。
水沢山飲んだと言ってもココまで500ⅿlのペット1本だから水不足か?と思い、ココから一人1.5Ⅼずつの水を確保して薬師沢へ降りていく。
それにしても途轍もなく暑い…第一渡渉点まで降りたときには汗だく…とりあえずすぐ先の第二渡渉点までは登山道歩いたけど、少し距離ある第三渡渉点まで、登山道歩く気になれんす。
と言う事で、第二渡渉点で沢装備に着替えて薬師沢本流を下降していこう…という事にしてみた。
食事&装備等で小一時間第二渡渉点で過ごした後、薬師沢本流下降。まぁ滝も殆どないのでただの河原あるきなのだけどね…フラフラしたくないので出来る限り水線避けて歩いてたら、結局暑さでフラフラやん…
右俣との分岐過ぎて直ぐに左俣分岐点。左俣入ってしばらくして第三渡渉点へ。結構遠かったな…と。
このまま釣りして帰ろっかとも思ったけど、滝場越えるまで余裕みても2時間程度だし持ちこたえられるねって思い直して左俣遡行開始。
しばらく河原歩き&巨石越え&小滝巻き等を繰り返し、1時間程度掛けて魚止滝へ。
うん、二本足で河原歩くのフラついてしんどいけど、三点確保しながら登攀するのはしんどくない。と言う事で早速滝場を進んでいく。
滝場の内容は前述したので割愛。とにかく短い時間にギュッと詰まった楽しい沢であります。滝場だけの遡行難易度は赤木沢と同じくらいかな。
でも滝の合間合間に小休憩取ってたりして、抜けるのに2時間以上掛かってしまった…まぁそれでもこの後はハイキングだし…と思って歩き出すけどいよいよ頭がフラフラして、ヘルメット取ったら頭からモワっと熱気が出る感じ。
滝場越えて最初の分岐は予定通り左へ。近道は右だろうけどさ、いくらしんどいって言ってもさ、赤木平の天国みたいな景色堪能したいしさ…てな事で左に進路取って赤木平方面へ。
すんげ―景色。なんじゃこりゃ…の景色ですわ。
雲上の草原に河原が一筋。そこにイワナが泳いでいて、草原にはお花畑…青空の下でこれは天国みたいな景色としか形容できんす。
沢で頭冷しながら、水がぶがぶ飲みながら、ふらふらだけど一歩ずつ歩を進め、次の分岐へ。
ココを太郎平側、つまり右に取ったのが間違いの始まり。
当初の予定では北ノ俣岳着が13時頃、小屋着が14時半頃。実際はこの時点で14時半。
このまま普通に歩ければ15時半には北ノ俣、16時半には小屋戻れるってタイミングでルーファイミスる。
暑いので沢装備解除した後、ひどい藪漕ぎ&藪漕ぎ…
頭フラフラ、まだ炎天下の下で更に体力奪われるシマツ…おまけにオトまでフラフラしだした。
結局1時間はウロウロしちゃっただろうか。ようやく稜線目の前にして、いよいよ限界となり草原で横になる。
目の前のガレ場登れば稜線か?という場所だったのでまだ体力残っているウタに先行してもらう。
んが…ガレ場登ったウタから、まだこの先藪が続いているとの気が滅入る情報が入る。ただ先ほどまでの藪より薄いので進んで登山道には出られそう…との事だったので、先行して北ノ俣から小屋に連絡して、更に先行して小屋に戻っておいてくれと言いつける。
この時点で16時半。場所は北ノ俣岳の南500mt付近の稜線の150mt程直下。滝場抜けてココまで2時間以上彷徨っていた事になる…そして更に1時間かけて登山道に復帰。フラフラっと北ノ俣岳山頂へ。この時18時前。
第二渡渉点に9時過ぎだったから、8時間半も沢で掛かってしまったのか…
あとは登山道歩くだけ…なのだけど、まだ西日が強くて頭のフラフラが収まらん状態で吐き気までしてきた。
とはいえ、歩く分には問題ないのでコケて怪我しないようにゆっくり進んでいく。
ようやく日が落ちて来て、父の頭フラフラも落ち着いてきたのでペースが戻ってきた。
北ノ俣岳からの下りの木道を急ぎ進むも、木道下りたトコで今度はオトがヘバって休憩。この時18時半で日没間近。
まぁ後は太郎山越えるだけだし、最後の休憩取ろうと思っていたら、登山道に人の気配…小屋番のかずきさんが心配して来てくれたのでした。
ご心配お掛けして大変申し訳ないです…
パンとゼリーをご支給いただき、燃料チャージして何とか太郎平小屋へ到着。時間は19時半前でした…猛省です…
翌日、天気良ければ薬師沢右俣、曇っていたら太郎沢、雨なら撤退の予定だったけど、治っているか判断付かんので、撤退に決定。
小屋戻って食事まで用意いただいて、その後の小屋の人たちとの酒盛り…普段ならヘベレケになるまで飲む所なんだけど、酒のせいじゃないフラフラ感が残っていたので先に席を外して就寝…zzz
翌朝、勿論予定は下山のみ。生憎の曇り空だったので後ろ髪は引かれない。
朝食食べて、少しだけ小屋のお手伝いをした後、ウタの小屋バイト先輩が下山されるのでご一緒に折立まで下山し、亀谷温泉で汗を流し、富山駅まで送って、ラーメン食べて、高速乗って…福井で仮眠、滋賀県入ってマキノで車中泊…で16日早朝に無事帰宅となりました。
すんばらしい山&沢に囲まれ、限界まで追い込まれてご心配をお掛けした、良い意味でも悪い意味でも記憶に残る山行となりました。
以下、反省点(猛省点)
なにを言おうが山小屋泊の計画ではない。なぜなら予定通りの時間に帰られない可能性があり、結果そうなってしまって小屋の人たちに心配を掛けてしまったのだから。
日帰りやテント泊であれば、自分たちの安全だけを担保に行動判断すりゃ良い所もあるとは思うが、小屋でお世話になる以上は心配・迷惑をかけてはいけない。連絡付けられる場所など限られるのだから。
そこら鑑みると、そもそも行程にバッファが少なすぎ。
今年初入渓、久々の山行でも距離や高低差的に問題は無いと考えていたが、長くみて9時間と予想した山行(太郎小屋から北ノ俣岳までは5時間を予想)は、今回の様に熱中症気味になると一気に厳しくなる。一般道でないのだから尚更だ。
せめて計画段階で6〜7時間程度とするべきだった。
となると、初日に薬師沢小屋で二日目に薬師沢左俣、三日目に右俣と、2泊の行程にすべきだった。
日帰りやビバーク前提の沢とは違うという認識が足りてなさすぎ。
気を付けよう…
沢で熱中症って⁇
出だしの水分補給が少なかったのかな。
ウタもオトも頼りになってよかったですね。
いろんな意味で思い出になる山行ですね、来年は2人とも小屋バイトできればいいですね。
けんさん、こんばんは。
いや、もうね、この日はめちゃめちゃ暑かったんですわ…
稜線に日が差した時から肌刺すような暑さ。日照前に太郎小屋まで行ってればマシだったかも…
沢では休憩多めに…ってじーじさんの教え守ったんですが、そもそも取付きまでにヘバってたんんでしょう。
来年のバイトは、二人とも受験うまくいけば…ですけどね
こんばんわ!
ウタちゃん、オトちゃん、少し見ない間に大きくなりましたね〜
このあたりだと、ついつい赤木沢に目が行ってしまいますが、薬師沢周辺も面白そうですね〜!
沢の詰めの景色が素晴らしい〜
それにしても、熊は怖いですね・・・
くろすひるさん、こんばんは。
二人とももう中3、高3なのでね
薬師沢、赤木沢ほどの解放感は少ないですけど、詰めた後の景色が素晴らしすぎます
滝場自体も近くにあれば絶対通いたくなるレベルなので、機会があれば是非
熊は今年多いみたいですよ。
折立は頻発して出てるみたいです。
赤木平でも馬鹿でかい糞あったので、生息しているんでしょうね。
お久しぶりです。
うたおと成長しましたね。
なんか天空温泉であったのがこの前のようだけど…
お互い年とりましたね。
でも相変わらず、うたおとさんはらしい感じですが
運動不足もあったんとちゃいますか
また子供達とワイワイいいながら山に行きたいですね
けんしおさん、こんにちは。
天空温泉でお会いしたのって10年近く前ですよね。
まぁさすがに年取りましたわ
結構ね、体力的には大丈夫だったんですよ。日が陰ったら歩けるようになりましたし。
頭フラフラで体が動かん感じでした…
しおりんちょも受験生ですよね?
また落ち着いたらワイワイしましょう
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する