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Yamareco

記録ID: 237385
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

立冬の塩見岳@鳥倉

2012年10月20日(土) 〜 2012年10月21日(日)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 静岡県
 - 拍手
GPS
30:00
距離
23.9km
登り
2,295m
下り
2,284m

コースタイム

−1日目(鳥倉登山口〜三伏峠)−
(10:00)鳥倉林道ゲート…(10:40)鳥倉登山口(10:50)…
(11:40)豊口山コル(11:50)…(大休止40分)…(13:55)塩川ルート分岐…
(14:20)三伏峠
歩行時間:3時間20分

−2日目(三伏峠〜本谷山〜塩見岳〜三伏峠〜鳥倉登山口)−
(5:15)三伏峠…(5:50)三伏小屋分岐…(6:25)本谷山(6:35)…
(7:45)塩見新道分岐…(8:00)塩見小屋…(9:10)塩見岳(9:30)…
(10:25)塩見小屋…(11:30)本谷山(11:40)…(12:30)三伏峠(13:35)…
(13:55)塩川ルート分岐…(14:45)豊口山コル(14:50)…
(15:25)鳥倉登山口…(16:00)鳥倉林道ゲート
歩行時間:8時間55分

累積歩行距離:24.0km
累積標高差:+2,405m、-2,360m
天候 10/20 晴れ
10/21 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
■駐車場
鳥倉林道終点に約30台(無料)

■路線バス(平成24年度参考)
伊那バス鳥倉線
http://yamahazu.blog52.fc2.com/blog-entry-705.html
コース状況/
危険箇所等
【トピック】
・日本でもっとも美しい村、大鹿村
・鹿塩温泉
・鳥倉林道を歩く
・カラマツ林の登山道
・日本一高所の峠、三伏峠
・風情溢れる塩見小屋
・天狗岩と塩見岳

【要注意箇所】
・鳥倉林道は狭路のため対向車に注意
・塩見岳直下の岩稜地帯
予約できる山小屋
塩見小屋
鳥倉林道ゲート(標高:1,630m)
駐車スペースは約30台
水洗トイレ・水場あり
鳥倉林道ゲート(標高:1,630m)
駐車スペースは約30台
水洗トイレ・水場あり
登山届ポストがあります
登山届ポストがあります
林道ゲート右を通過します
林道ゲート右を通過します
鳥倉登山口まで林道歩きです
帰路は足に堪えます
鳥倉登山口まで林道歩きです
帰路は足に堪えます
鳥倉登山口(標高:1,780m)
登山届ポストが併設されています
鳥倉登山口(標高:1,780m)
登山届ポストが併設されています
唐松林の急登から始まります
唐松林の急登から始まります
豊口山のコル(標高:2,150m)
指導標が目印です
豊口山のコル(標高:2,150m)
指導標が目印です
引き続き、尾根の左側を巻いて行きます
引き続き、尾根の左側を巻いて行きます
丸太梯子が連続します
丸太梯子が連続します
鳥倉ルート唯一の水場
鳥倉ルート唯一の水場
塩川ルート分岐
塩川ルートは荒廃が進んでいます
(渡渉・読図・藪漕ぎ必要)
塩川ルートは荒廃が進んでいます
(渡渉・読図・藪漕ぎ必要)
緩やかなジグザグを登ります
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緩やかなジグザグを登ります
三伏峠まであと200歩!
三伏峠まであと200歩!
三伏峠小屋(標高:2,615m)
9月末で小屋じまいしました
冬期避難小屋・トイレが併設されています
三伏峠小屋(標高:2,615m)
9月末で小屋じまいしました
冬期避難小屋・トイレが併設されています
日本一高所にある峠です
日本一高所にある峠です
荒川岳・赤石岳へ続く稜線の分岐
荒川岳・赤石岳へ続く稜線の分岐
三伏沢の水場
空荷で往復15分ほどです
三伏沢から引水しています
(冬期はポンプ停止)
三伏沢の水場
空荷で往復15分ほどです
三伏沢から引水しています
(冬期はポンプ停止)
三伏峠小屋キャンプ場
50張ほど張れそうです
今日は4張
三伏峠小屋キャンプ場
50張ほど張れそうです
今日は4張
そして一献♪
2日目の出立
荒川岳・赤石岳への分岐
2日目の出立
荒川岳・赤石岳への分岐
三伏山(標高:2,615m)
三伏山(標高:2,615m)
眠る塩見岳のシルエット
眠る塩見岳のシルエット
三伏小屋ルート分岐
登山道は荒廃気味で踏み跡薄く、
歩かれていない印象です
三伏小屋ルート分岐
登山道は荒廃気味で踏み跡薄く、
歩かれていない印象です
夏季はお花畑が広がっています
夏季はお花畑が広がっています
カモシカ立場(と勝手に命名)
眼下に塩川を望みます
カモシカ立場(と勝手に命名)
眼下に塩川を望みます
本谷山へ続く稜線
本谷山へ続く稜線
赤土とザレで滑りやすい登りです
赤土とザレで滑りやすい登りです
本谷山(標高:2,658m)
山頂はハイマツに囲まれています
本谷山(標高:2,658m)
山頂はハイマツに囲まれています
仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳
北岳・間ノ岳の稜線が望めます
仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳
北岳・間ノ岳の稜線が望めます
塩見岳を照らすご来光
塩見岳を照らすご来光
本谷山を下り、再び樹林帯に入ります
本谷山を下り、再び樹林帯に入ります
針葉樹林帯の登りとなります
針葉樹林帯の登りとなります
塩見新道分岐
歩かれた跡がけっこうあります
三峰川林道途中から
歩いて来られたのでしょう
歩かれた跡がけっこうあります
三峰川林道途中から
歩いて来られたのでしょう
三伏峠を振り返る
飯田市内は雲海が広がっています
三伏峠を振り返る
飯田市内は雲海が広がっています
塩見小屋(標高:2,766m)
10/15で営業終了
小屋じまいされていました
※水源汚染が懸念されるため幕営禁止
塩見小屋(標高:2,766m)
10/15で営業終了
小屋じまいされていました
※水源汚染が懸念されるため幕営禁止
聳える天狗岩(右)と
鉄兜のような塩見岳
聳える天狗岩(右)と
鉄兜のような塩見岳
ダイヤモンド塩見岳
2
ダイヤモンド塩見岳
浮き石の多い岩稜地帯となります
浮き石の多い岩稜地帯となります
天狗岩の南壁を巻きます
天狗岩の南壁を巻きます
天狗岩の肩より塩見岳を望む
標高差200mの岩稜歩きとなります
天狗岩の肩より塩見岳を望む
標高差200mの岩稜歩きとなります
塩見岳西峰より富士山を望む
塩見岳西峰より富士山を望む
塩見岳(標高:3,052m)
ピークは東峰です
塩見岳(標高:3,052m)
ピークは東峰です
仙丈ヶ岳へ続く長大な仙塩尾根
仙丈ヶ岳へ続く長大な仙塩尾根
荒川岳を望む
富士山の優美な風貌を望む
富士山の優美な風貌を望む
帰路は三伏峠(赤丸)までピストン
長い道のりです
帰路は三伏峠(赤丸)までピストン
長い道のりです
小屋じまいが着々と進んでいます
情緒纏綿な風情ある山小屋でした
小屋じまいが着々と進んでいます
情緒纏綿な風情ある山小屋でした
三伏山より塩見岳
最期は見送られながら歩く
2
三伏山より塩見岳
最期は見送られながら歩く
秋色深まるススキ野原
秋色深まるススキ野原
錦秋の鳥倉登山口
錦秋の鳥倉登山口
青空と岩壁の三段紅葉
3
青空と岩壁の三段紅葉
小渋温泉赤石荘の露天風呂
山行きの疲れを癒します
2
小渋温泉赤石荘の露天風呂
山行きの疲れを癒します

感想

【行動記録】
日本一高所の三伏峠でテント前泊、翌日塩見岳山頂を目指す計画です。
三伏峠以南を南アルプス南部と呼び、
鳥倉林道ゲートから望む深南部の山稜が南アルプスの懐の深さを感じます。
防寒着と水の担ぎ上げを含め、
ザック重量は20kgオーバーとなりましたが、
重装備での移動が短時間なので、苦行の山歩紀ではありませんでした。

林道ゲートより舗装路の林道を歩きます。
硬いアスファルトが足裏に響きます。自転車があれば良かった!
登山口からはカラマツ林の急登が少し続き、
窪地から尾根伝いに緩やかに登ります。
豊口山のコルを過ぎ、細い水場を経て塩川ルートと分かちます。
塩川小屋からのルートはいつまで経っても復旧される目処が立たず、
このまま荒廃が進んでしまう印象でした。
情緒あるクラシックルートが廃れていくと思うと、淋しく思えます。

三伏峠には国立公園指導標がありました。
夏季の水場は三伏小屋方面へ往復15分、あとは鳥倉ルートのみです。
9/末で小屋閉鎖でしたので、冬期避難小屋となっていました。
避難小屋は6畳ほどの板の間、屋外トイレは2つ使えます。
キャンプ場はサイトが1つ1つ区切りされている珍しいタイプです。
平坦なサイトからボコボコに荒れたサイトと様々でした(笑)

2日目は早発ちします。
三伏小屋ルートと合流し、三伏山のピークに立ちます。
眺望が開き、一際大きい塩見岳の存在を感じます。

次は本谷山を目指します。
赤土とザレの滑りやすい道を歩きます。
夏季はお花畑が足を止めてくれそうな雰囲気でした。
ハイマツに囲まれた本谷山山頂で足を休めます。
中央アルプスの空木岳を正面に望みます。
仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳や北岳・間ノ岳の眺望も楽しめます。

本谷山を下り、再び樹林帯に入ります。
アップダウンの少ない樹林帯を歩きながら、
権右衛門山南面を巻いて行きます。眺望のない長い樹林帯歩きです。
やがて立枯れの林を登るようになると、塩見新道分岐はすぐです。
三峰川林道は閉鎖されていますが、途中までクルマで入れるそうです。
塩見岳への最短ルートである塩見新道は、
まだまだ歩かれている印象でした。

塩見小屋からは、天狗岩を従えた塩見岳の眺望が圧巻です。
収容人数30名と小規模ながらも、風情のある山小屋です。
10/15で今季の営業を終了し、せっせと小屋じまいをされていました。
これより先はハイマツ帯を越えて、いよいよ核心部の岩稜地帯となります。
まずは天狗岩の南壁を巻きます。
鎖整備が一切されていない岩登りとなります。
雨天時は特に注意が必要です。
天狗岩の肩まで登れば、あと一息です。
塩見岳西峰まで、標高差200mの岩登りが続きます。
西峰(標高:3,047m)の三角点を踏み、
東峰(標高:3,052m)のピークを目指します。

塩見岳東峰は360度の大展望が広がります。
まず最初に目に飛び込んで来るのが国内高峰第一位の富士山。
優美な風貌に心を打たれます。
間ノ岳と北岳を見送り、甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳が存在感を示します。
仙丈ヶ岳へ続く長大な仙塩尾根が印象的です。
八ヶ岳連峰は隠れていますが、広い台形の硫黄岳を確認出来ました。
南アルプス南部は蝙蝠尾根へ続く蝙蝠岳、荒川岳の勇姿が連なり、
中央アルプスは経ヶ岳〜恵那山までの全山パノラマが広がります。
宝剣岳〜空木岳の稜線上に、御嶽山が浮かんで見えました。
北アルプスは乗鞍岳、穂高連峰と槍ヶ岳まで、
他は秩父連峰や浅間山も見渡す事が出来ました。

山頂ピストンのため、同じルートを下山します。
たくさんの日帰り登山者の方々が登ってこられました。
浮き石が多く、人工落石には特に注意しなければいけません。
長い樹林帯を抜け三伏山に辿り着くとホッと一息着きました。
振り返ると、塩見岳が最期の見送りをしてくれました。
離れていても迫って見えるほど、存在感のある塩見岳でした。

三伏峠では赤石岳、荒川岳からの下山者もいらっしゃいました。
鳥倉ルートを下り林道を歩いていると、
秋色の深まる紅葉を楽しむ家族連れの方や
写真撮影をされている方々と出逢いました。

山歩紀最期のお楽しみ、温泉入浴です♪
秘湯・鹿塩温泉に入ってみたかったのですが、
日帰り入浴は14時受付終了でした…はやいよ(^^ゞ
そこで小渋温泉・赤石荘にて疲れを癒す事となりました。
夕日照らす、赤々とした赤石岳が印象的でした。

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コメント

お疲れ様でした。
当日何度か会いましたね〜。
自分も鹿塩温泉行ったら立ち寄り湯ないよ、と手前の土産物屋さんの人に言われて清流苑に行ったんですが、小渋温泉の存在忘れてた〜。そっちの方が人が少なくて良かったかな〜
次回行くときは小渋温泉目指します。ではまた、どこかで会いましょう
2012/10/24 11:39
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
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体力レベル
4/5

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