立冬の塩見岳@鳥倉


- GPS
- 30:00
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 2,295m
- 下り
- 2,284m
コースタイム
(10:00)鳥倉林道ゲート…(10:40)鳥倉登山口(10:50)…
(11:40)豊口山コル(11:50)…(大休止40分)…(13:55)塩川ルート分岐…
(14:20)三伏峠
歩行時間:3時間20分
−2日目(三伏峠〜本谷山〜塩見岳〜三伏峠〜鳥倉登山口)−
(5:15)三伏峠…(5:50)三伏小屋分岐…(6:25)本谷山(6:35)…
(7:45)塩見新道分岐…(8:00)塩見小屋…(9:10)塩見岳(9:30)…
(10:25)塩見小屋…(11:30)本谷山(11:40)…(12:30)三伏峠(13:35)…
(13:55)塩川ルート分岐…(14:45)豊口山コル(14:50)…
(15:25)鳥倉登山口…(16:00)鳥倉林道ゲート
歩行時間:8時間55分
累積歩行距離:24.0km
累積標高差:+2,405m、-2,360m
天候 | 10/20 晴れ 10/21 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鳥倉林道終点に約30台(無料) ■路線バス(平成24年度参考) 伊那バス鳥倉線 http://yamahazu.blog52.fc2.com/blog-entry-705.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
【トピック】 ・日本でもっとも美しい村、大鹿村 ・鹿塩温泉 ・鳥倉林道を歩く ・カラマツ林の登山道 ・日本一高所の峠、三伏峠 ・風情溢れる塩見小屋 ・天狗岩と塩見岳 【要注意箇所】 ・鳥倉林道は狭路のため対向車に注意 ・塩見岳直下の岩稜地帯 |
予約できる山小屋 |
塩見小屋
|
写真
感想
【行動記録】
日本一高所の三伏峠でテント前泊、翌日塩見岳山頂を目指す計画です。
三伏峠以南を南アルプス南部と呼び、
鳥倉林道ゲートから望む深南部の山稜が南アルプスの懐の深さを感じます。
防寒着と水の担ぎ上げを含め、
ザック重量は20kgオーバーとなりましたが、
重装備での移動が短時間なので、苦行の山歩紀ではありませんでした。
林道ゲートより舗装路の林道を歩きます。
硬いアスファルトが足裏に響きます。自転車があれば良かった!
登山口からはカラマツ林の急登が少し続き、
窪地から尾根伝いに緩やかに登ります。
豊口山のコルを過ぎ、細い水場を経て塩川ルートと分かちます。
塩川小屋からのルートはいつまで経っても復旧される目処が立たず、
このまま荒廃が進んでしまう印象でした。
情緒あるクラシックルートが廃れていくと思うと、淋しく思えます。
三伏峠には国立公園指導標がありました。
夏季の水場は三伏小屋方面へ往復15分、あとは鳥倉ルートのみです。
9/末で小屋閉鎖でしたので、冬期避難小屋となっていました。
避難小屋は6畳ほどの板の間、屋外トイレは2つ使えます。
キャンプ場はサイトが1つ1つ区切りされている珍しいタイプです。
平坦なサイトからボコボコに荒れたサイトと様々でした(笑)
2日目は早発ちします。
三伏小屋ルートと合流し、三伏山のピークに立ちます。
眺望が開き、一際大きい塩見岳の存在を感じます。
次は本谷山を目指します。
赤土とザレの滑りやすい道を歩きます。
夏季はお花畑が足を止めてくれそうな雰囲気でした。
ハイマツに囲まれた本谷山山頂で足を休めます。
中央アルプスの空木岳を正面に望みます。
仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳や北岳・間ノ岳の眺望も楽しめます。
本谷山を下り、再び樹林帯に入ります。
アップダウンの少ない樹林帯を歩きながら、
権右衛門山南面を巻いて行きます。眺望のない長い樹林帯歩きです。
やがて立枯れの林を登るようになると、塩見新道分岐はすぐです。
三峰川林道は閉鎖されていますが、途中までクルマで入れるそうです。
塩見岳への最短ルートである塩見新道は、
まだまだ歩かれている印象でした。
塩見小屋からは、天狗岩を従えた塩見岳の眺望が圧巻です。
収容人数30名と小規模ながらも、風情のある山小屋です。
10/15で今季の営業を終了し、せっせと小屋じまいをされていました。
これより先はハイマツ帯を越えて、いよいよ核心部の岩稜地帯となります。
まずは天狗岩の南壁を巻きます。
鎖整備が一切されていない岩登りとなります。
雨天時は特に注意が必要です。
天狗岩の肩まで登れば、あと一息です。
塩見岳西峰まで、標高差200mの岩登りが続きます。
西峰(標高:3,047m)の三角点を踏み、
東峰(標高:3,052m)のピークを目指します。
塩見岳東峰は360度の大展望が広がります。
まず最初に目に飛び込んで来るのが国内高峰第一位の富士山。
優美な風貌に心を打たれます。
間ノ岳と北岳を見送り、甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳が存在感を示します。
仙丈ヶ岳へ続く長大な仙塩尾根が印象的です。
八ヶ岳連峰は隠れていますが、広い台形の硫黄岳を確認出来ました。
南アルプス南部は蝙蝠尾根へ続く蝙蝠岳、荒川岳の勇姿が連なり、
中央アルプスは経ヶ岳〜恵那山までの全山パノラマが広がります。
宝剣岳〜空木岳の稜線上に、御嶽山が浮かんで見えました。
北アルプスは乗鞍岳、穂高連峰と槍ヶ岳まで、
他は秩父連峰や浅間山も見渡す事が出来ました。
山頂ピストンのため、同じルートを下山します。
たくさんの日帰り登山者の方々が登ってこられました。
浮き石が多く、人工落石には特に注意しなければいけません。
長い樹林帯を抜け三伏山に辿り着くとホッと一息着きました。
振り返ると、塩見岳が最期の見送りをしてくれました。
離れていても迫って見えるほど、存在感のある塩見岳でした。
三伏峠では赤石岳、荒川岳からの下山者もいらっしゃいました。
鳥倉ルートを下り林道を歩いていると、
秋色の深まる紅葉を楽しむ家族連れの方や
写真撮影をされている方々と出逢いました。
山歩紀最期のお楽しみ、温泉入浴です♪
秘湯・鹿塩温泉に入ってみたかったのですが、
日帰り入浴は14時受付終了でした…はやいよ(^^ゞ
そこで小渋温泉・赤石荘にて疲れを癒す事となりました。
夕日照らす、赤々とした赤石岳が印象的でした。
当日何度か会いましたね〜。
自分も鹿塩温泉行ったら立ち寄り湯ないよ、と手前の土産物屋さんの人に言われて清流苑に行ったんですが、小渋温泉の存在忘れてた〜。そっちの方が人が少なくて良かったかな〜
次回行くときは小渋温泉目指します。ではまた、どこかで会いましょう
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