双六〜三俣〜鷲羽〜雲の平〜高天原 雲上カフェ


- GPS
- 59:10
- 距離
- 52.1km
- 登り
- 3,948m
- 下り
- 3,938m
コースタイム
新穂高P5:35−わさび平小屋7:05−秩父沢8:15−シシウドガ原9:30−鏡平小屋10:45/11:10
−弓折乗越12:10−双六小屋13:35
9月15日(土)
双六小屋5:20−双六岳6:20−三俣蓮華岳7:25−三俣山荘8:15−鷲羽岳9:45−ワリモ分岐10:35
−岩苔乗越10:40−祖父庭園11:00/11:25−祖父岳11:45−雲の平山荘12:40−高天原峠14:10−高天原山荘15:00
9月16日(月)
高天原山荘5:50−水晶池分岐6:30−岩苔乗越8:00−黒部源流分岐8:40−三俣山荘9:10−
三俣双六巻道分岐9:45−双六山荘11:15/12:05−弓折乗越12:55−鏡平小屋13:30−シシウドヶ原14:00
−秩父沢14:40−わさび平小屋15:40−新穂高P16:50
天候 | 9月14日(金)晴れ15時より22時ごろまで小雨 9月15日(土)晴れ13時より15時まで小雨 9月16日(日)快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
深夜〜午前中はかなり埋まっている。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ルート上に大きな危険箇所はなし。 <雲の平スイス庭園〜高天原> 樹林帯の急傾斜で木の根で滑りやすい。鉄梯子3箇所あり。 <高天原〜岩苔乗越> 樹林帯の木の根で滑りやすい。ぬかるみも多い。 <高天原山荘〜高天原温泉> 往復共にそれぞれ20分ほどかかる登山道。サンダル歩きは不可。 |
写真
感想
昨夏から計画していた秘湯・高天原温泉への旅。
ジャンダルムに夏行くことにしたため(秋は岩が冷たいから…)、自然、初秋の計画となりました。
一応、1日目三俣山荘テント泊、2日目高天原山荘泊、3日目双六小屋テント泊予定。
新穂高Pに深夜2時前に到着。車中泊。
足は伸ばせないものの、フラットな後部座席ではよく眠れ、周囲が明るくなって出発です。
穂高登山届出所で登山届を出して、左俣林道を歩き出します。
右俣より左俣のが道がすっきりして明るい雰囲気。舗装路が多いせいかな。
<わさび平小屋>
入浴可。木製の水桶?に野菜や果物も冷えていました。100円〜。
缶ジュース200円〜、ペットボトル250円。軽食メニューにカツ丼など。水無料。
もう少し林道を進むと小池新道に入ります。
小池新道は超長いですが、足場はすごく安定してて歩きやすいです。
カラリとした道で滑ったりも少なそう。
ただ…私、テント泊の装備が重いのと最近高度に弱くて吐き気が;
えづきつつ、ペースだけはゆっくり安定を守って登ります。
元気出ないわー;と思ってましたが、登山道でウソ♂に遭遇。写真を収め、ご満悦。
シシウドヶ原を超えたあたりはホントきつかったです。
鏡平に到着。天気は晴れてますが、稜線には雲がかかり、槍方面は池に綺麗にうつりません;
でも、やっぱり空が写りこむと独特の雰囲気。
ジュース飲みたい!と鏡平小屋で買ったコーラ…
疲れからかあまりおいしくなく、おひるのベーグルサンドも半分残してしまいました〜;
<鏡平小屋>
軽食メニューなし。カキ氷500円。水は1L100円。
弓折乗越までは細く長く歩きます。そんなにきつくなかったです。
でも、そこから双六小屋までが妙に長く感じました。
最初、三俣山荘まで行ければ…と思ってましたが、テントを背負ってはしんどそう。
さっくり、双六小屋でテント泊に変更です。時間的にもあと2時間半天気がもつように思えないし。
<双六小屋>
軽食メニューはおでん、ラーメン、牛丼など。特に販売時間の表示はなし。
テント場はひとり500円。100張以上張れます。
風が吹き抜ける場所かつ砂地でペグが効きにくく、設営・撤収はいやらしくコツが要ります。
テントを張ったままデポする場合などは特に念入りに設置を!水はけはよさげ。
水場は外トイレ横で無料。トイレはペーパーなし。持参要。
テントの設営は風が強い(立地的に吹きぬける)ですごーく嫌です!
飛ばされないようにまずザックを放り込む。
砂地なのでペグは打てるけど、なんか心もとない感じ。
石はテント場に転がってる数は少ない感じで…やっぱり心もとない…
暇なので持参したカフェタイムセット(と、勝手に命名)で双六池前でまったり。
なんと!自分で作った陶器製カップを持ってきました。
秋冬にミルクティーをおいしく飲めるデザインを目標に作ったやつ。
木製のかわいいミニトレーを昨日上手く求められたのでそこにおやつをおいて。
特別な時間が流れてるみたいで、すごく気持ちよかったです。
双六池には謎の水鳥やホシガラスが入れ替わり訪れてあきません。
しばらくすると雨。ここで終了して正解かな?
さらに暇なのでテントで今後のコース検討。
後半天気が崩れそうなので高天原〜新穂高間は本当に2日間要するか再検討。
12時間ちょいのコースタイム。登り返しもあるけど、かなりの下りなので1日で済むかも?
夕食はベーグルサンドとシチューです。
ベーグルは昼食の残り…シチューはウィンナー・きのこ・水煮ビーンズで作りました。
シチューの元にプラスして使いきりタイプのバジルペーストを入れたらコクがあってとってもおいしい!
オススメです。きのこはしめじとえりんぎを用意。(※えりんぎは痛みやすいことがのち発覚)
一緒に翌日の朝食と昼食用のベーグルサンドを作成。
中味はきゅうり・ハム・スライスチーズです。味付けにはマヨとバジルペースト。
きゅうりは水分が出てしまいやすいのでレタスのがよかったかも?
夜間は少雨に加え、結構な風。ここのテント場ヤダ!と思いました。
ただ、それほど寒くはなく夏より快適に眠れた気がします。
風雨のせいか周囲の声や音は気になりませんでした。
昨夜作ったベーグルサンド半分とポタージュで朝食。
ポタージュにはウインナーと水煮ビーンズの残りを投入。
ガスの中、フリースとレインウェアを着こんで双六岳に出発。
テントとシュラフなどはそのままデポ。テントだけもう1度、設置が完璧か確認。
双六岳までの道すがらたくさんの雷鳥が。
小屋泊まりで朝食前に双六岳に〜という人が多いのか戻ってくる人が多かったです。
私はそのまま稜線を進んで双六岳山頂へ。
山頂直前にガスが切れ始めて、三俣蓮華や薬師、鷲羽、水晶までの展望が!
で、黒部五郎岳方面はまだガスが流れ…ブロッケン現象。はじめてみました。
双六山頂からはガスの向こうに傘ヶ岳も見えました。
双六から三俣蓮華へ向かう稜線歩きは本当に展望がよく気持ちよく歩けました。
ただ雲ノ平や高天原は地形的に見えません;;
不思議と歩いてる人も少なく、ゆったりとした道のり。巻道にくらべ時間は余分に要します。
双六からの巻道までぶつかると人が増えました。ゆっくり下って、三俣山荘です。
<三俣山荘>
水場は山荘直前、沢水無料。小屋前にもあるが渇水時期は出ない。
軽食メニューはオムライスやスパゲティボロネーゼ、ケーキセットなども…
販売時間は8:30〜16:00。トイレは小屋内にあります。
テント場はハイマツの中に開けた場所が点在。風防も水はけも悪くなさげ。
三俣山荘でぶどうジュースを飲んで、出発。
三俣山荘から鷲羽まではザレた感じの登りです。でも、怖さはないです。
ところで、三俣からはっきりと伊藤新道が見えたのですが、なぜあそこは通行禁止なのでしょう??
途中に分岐を示すものもなく、道へは木材等でふさいである程度でしたが…
鷲羽岳からは鷲羽池がすごく綺麗に見えました。風で水面がさざめいてます。
さえぎるもののない山頂は360度のパノラマ。
姿のみえなかった雲の平が見え始めます。
鷲羽岳から祖父岳へ。私は祖父岳手前の祖父庭園がすごく気に入りました。
人があまりおらず、三俣・双六をゆったり眺めつつ昼食とカフェタイムです。雲上カフェですね。
今日のベーグルはトマト味。風味が強く、山で食べるのにぴったり。
中に隠し味として挟み込んだバジルペーストともよく合いますv
祖父岳はうって変わってケルンだらけの山頂。雲の平がよくみえます。
ゆるく下って、雲ノ平の木道を歩きます。
雲の平山荘周辺はもっと湿地的な感じと思っていたのですが、
渇水気味で小さな水溜りは乾いてしまってました。これが秋の風情なのかな?
<雲の平山荘>
軽食はやきそば、ケーキセットなど。時間は9:00〜15:00。
長野の地ビール、よなよなビールやインドの青鬼も取り扱ってます。共に350ml800円。おすすめ。
雲の平から高天原へ向かいます。最初は庭園調の場所を歩くのですが…
途中から樹林帯の下りに…そして雨も。レインウェア上を着込み、ザックカバー装着。
この樹林帯の下りが超クセモノ。急傾斜だし、滑る要素だらけ。鉄梯子も3箇所あります。
いやらしいなーと思いつつ、歩きつづけ、平坦な木道に出ると高天原です。山荘もすぐ。
<高天原山荘>
トイレは小屋内のみ。水無料。外、中にあるが、外はほぼ出ず。
お湯100円、お茶200円でいただけます。軽食メニュー等はなし。
高天原山荘で受付をすると、二段になった寝室の上下の希望を聞かれ、
下を希望したところ、隣が空いており2畳ふたり分のスペースを頂きました…
カーテンもあり、まるきりの個室状態。単独女性の宿泊者が私だけだったから?
とりあえず、周囲を気にせず、すごく楽でした!
夕食前に他の宿泊者さん方と雨間をついて、高天原温泉へ。
野外混浴露天、男性用露天(着替えスペースのみ軽い囲い)、女性用露天(しっかり囲いあり)の3つ。
ちょっとした屋根や棚があり着替えなども置けます。
もちろん女性用に。周囲の風景は見えませんが、白濁したお湯、温度ともに気持ちいいです。
湯船は2m四方。洗い場みたいなのはないですが、ケロヨンのプラ桶があって、かけ湯できます。
すごく若い女の子がカップルで来て、混浴露天にまっぱで入っていましたが、
正直、他の男性陣が出られず、かなり困惑してた様子です。
混浴はダメではないと思いますが、周囲の状況をみてがベストかな。
夕食は質素でしたが、ずっと白米を食べてなかったからうれしかったな。
おかわりしちゃいました;ちなみに食堂は1テーブル6席×6。この日は2回戦もありました。
8:00消灯ということで、その前にさっくり寝ました。
ちょっといびきのうるさい人もいましたが、音楽プレイヤーでごまかし。すぐ寝れました。
明け方ちょっと冷える感じでしたが、仕切りカーテンのおかげでそれほどでもなく。
朝食もおいしくいただきました。たまご焼が嬉しいです。
食後すぐ出発できるよう、仕度してあったので、本当にすぐ出発。
天気のこともあるので12:00までに双六小屋につけたら今日下山してやる!と決めてました。
高天原は霧がおりて日本じゃないみたいな風景。
そのあとはすぐ岩苔乗越までゆるやかなのぼりです。
半分は樹林帯の道。ぬかるみと木の根っこがいっぱい。
急登じゃないので平気だけれど、慎重に歩きました。
半分の行程を進むと沢沿いの道になり、周囲が開けます。そこを登りきると岩苔乗越。
岩苔乗越から黒部源流分岐までくだりの道です。少しぬれてますが、安定した道。
黒部源流分岐から三俣山荘までは登り返しだけど、それほど長い距離じゃないです。
三俣山荘からの道で、すごい好天にも関わらず、雷鳥に遭遇。
チョーさんと名づけて喋りかけてみる…
このあたりからは槍・穂高への展望もよかったです。北鎌尾根もよくみえる。来夏ね!
双六小屋へは巻道を利用。緩やかな下りに水平移動、その後緩いのぼりです。
景観が綺麗なので飽きずに歩けました^^
双六小屋へは11:15到着。ふふふ!今日の勝負勝った!と思いました。
今日中の下山の見通しもたってご機嫌(笑)祝杯?ということでオレンジジュースを。
そして、テントの撤収を!しかし、これが大苦戦。すげー風なんですもん;
またザックを放り込んで、その状態でテントポールを抜く。
実際、ペグが抜けて飛ばされそうなテントも周囲にありました。
今後出来たら使いたくないテント場です…
撤収作業が終わったあと、まだ残っていた(笑)ベーグルサンドを食べて出発。
弓折乗越までは登り返しあるものの、なんとかえっちらおっちら。
多少、食材が減ってるせいか、身体は重くなく、割と早めペースで歩けます。
しかし、暑い!日差しがガンガン照りつけて、火照りが辛い〜。
とにかく早く降りてやる、とりあえず秩父沢まで行って、水で足を冷やしたい!
と、本当にハイペースで歩きました。テント泊装備だけどこの下りは抜かれなかった(笑)
ようやく着いた秩父沢にて、靴や靴下を脱ぎ、足を清流に浸します!
「ひゃ〜!」とすごい声が出て、周囲の人が笑ってました。
本当にとっても気持ちよくて、私、このために歩きに来たんだろうかと思ったほど。
冷やしたら足のむくみがちょっと楽になったような感じ。てぬぐいも濡らし首にまきました。
わさび平小屋でGokuriを購入。はー、さっぱり。今日はジュース2本も飲んでしまった…;
林道歩きは長かったけど、小池新道に比べると日陰で歩くの楽で。
人を抜きまくって、新穂高Pへ到着です。終わったー!
下山後の温泉は道沿いの日帰り入浴施設はどこもかなりの人のよう。
ひらゆの森は駐車場にさえ入れず。帰宅して入ることに決めました。
ただ、おなかはぺこぺこ。でも、重いものは食べれなさげ〜。
ということで国道158号、高山市街に向かう丹生川村にある「じねんのさと茶々」でとろろごはん。
「茶々」は三重県菰野町、御在所のふもとにも店があり、そちらでは時々食べるのです。
つるると喉を通って、本当においしい。注文してから出てくるのも早いし。
冷たいお茶を急須で出してくれるのも下山後の乾いた身体に嬉しいです^^おすすめ。
がっつりいきたい方にはお値段そこそこしますが、ほうばみそステーキもあり。
そこからは下道約2時間半で帰宅。
下道で高山まで2時間半で行けることを覚え、これからの登山のアプローチ、
それに高山方面への旅行も楽しめるなーといろいろ学習した山行でした。
<今回の反省点>
日焼け対策の甘さ。3日目は途中で上塗り要でした。顔ちょっと焼けた…
minislopeさん、こんにちわ。
一人で奥深い所まですごいですね!
私はシシウドヶ原で体調不良になり、
鏡平小屋までで挫折したので
その先は憧れです。
自作のカップでカフェタイムとは素敵ですね。
私も最近木製のカップを持って行く様になりました。
お気に入りのカップでのTea Timeは
贅沢な時間ですよね
私もシシウドガ原でヤバかったですよ;そこを乗り越えての稜線上の風景は格別なので、是非再チャレンジをー。
でも、鏡平も充分特別感溢れる場所だと思いますv
木製カップも素敵ですねぇ。軽さや扱いやすさ(破損しにくそう)もいいなとおもいます。今は手持ちのブス板がいまいちかわいくないので木工職人の知人にお願いして、かわいくて機能的なのを作ってもらおうかと画策中です。
贅沢だけど、こういうモチベーションあるとより楽しめるんですよね^^
どうも、すみません
ええー?!どんな展開期待してるんですか?!
でも、確かに文脈的に「ウソ?おとこ?」ですねー。
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