苗場山〜雲海に浮かぶ天空の湿原とお花畑 ヤマレコおすすめルート


- GPS
- 08:13
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,345m
- 下り
- 1,334m
コースタイム
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 8:13
天候 | 晴れのち曇り 雲尾坂から頂上台地まではガスと小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・林道苗場線ゲートから約500m先では、7月11日まで路肩工事中により時間帯通行規制あり。詳細は湯沢町のHPに記載されています。 https://www.town.yuzawa.lg.jp/kurashi/douro_koutuu/douro/kanri20190529.html ・秡川駐車場は今年から有料500円。管理小屋で退場時支払い。 |
写真
感想
停滞する梅雨前線。関東は雨模様。SCWと天気図から僅かな晴れ間を探す。篭の登山と迷ったが、10時までは晴れが望める苗場山へ。新潟遠征連戦。14時過ぎからは降雨となるので逆算して山行を計画。
自宅から1時間強で着くので日帰りだが、ヤマレコおすすめルートでは一泊となっている。晴れた頂上台地からの鳥甲山や北アルプスの景観が素晴らしく、特に沈むゆく夕日は感動すら覚える。
また夏季は積乱雲が発生しやすい分水嶺地域なので、午後から天候が不安定な日が多い。それも鑑み、午前中から頂上台地の湿原や景観を楽しみたい方にはヒュッテ泊りをお勧めする。
近いとは言い訳で、泊まる金がない私は、4時に雨が降る前橋を出発。前日と同様に関越トンネルを抜けると晴れていた。17号を戻るように南下し、かぐらスキー場の駐車場を突っ切り鉄橋を渡り林道苗場線へ。
ゲート小屋は、山菜取りや通行止めを規制している。平日早朝の5時でゲートは開いていた。この先500mほど行くと法面工事をしている。7月11日までは通行規制があるので注意。
秡川駐車場にも管理小屋が建てられており、今年から有料化され500円。土日は有人で退場時支払い。平日はポストへ投入する。停まる車もない誰も居ない平日の駐車場。装備して出発。気温14℃。
概念図脇からの登山道は泥濘で滑りやすく、舗装路を歩いて和田小屋へ向かう。ガマズミの白い花がカーテンのように樹林帯を彩っている。足元にはシロツメクサが広がりタニウツギがひっそりと咲いていた。
東方面を見ると谷川主脈と清水峠に滝雲。その南の群馬側には雲海が広がっている。自然が繰り広げる壮大なショーの始まり。上の芝まで見ることが出来た。
夏季営業が始まった和田小屋。車が数台停まっていた。正面には雪のないかぐらメインゲレンデ。コバイケイソウが咲き、雪の代わりにマイズルソウの白い絨毯が広がっていた。
ロープ沿いを進み登山口へ。樹林帯内は泥濘と木の根で滑りやすい。ツマトリソウ、アカモノ、マイズルソウ、ギンリョウソウが道を彩る。カラマツソウ、イワイチョウ咲く下の芝を過ぎると、沢床のようなゴーロ帯。雨後は沢のように水が流れてくるので、濡れて滑りやすい。上の芝までそのような道が続く。
5ロマリフト降り口を過ぎると中ノ芝。ゲレンデからは雲海と滝雲の谷川主脈を眺める。音もなく進攻するガス。壮大な景色にしばし見惚れる。池塘にはワタスゲが咲き、道脇にはサラサドウダン、イワカガミが咲いていた。
上ノ芝を過ぎると小松原分岐。そこから尾根へ斜めに登り上げるように神楽ヶ峰へ向かう。雲海を眼下にしながら神楽ヶ峰を通過し富士見坂を下る。
3週間前だったらシラネアオイの並木が九合目まで続く道。当日はイワカガミとカラマツソウが咲いていた。ガスが登り始めた苗場山が初めて見える。予想より1時間半早く曇り始めてきた。
下りこんだお花畑はカラマツソウの白い花が彩っていた。雷清水でのどを潤し、プラティパスに2ℓ詰める。ここの水場があるので持参は1ℓのみ。ナナカマドの白い花が咲く道を下り雲尾坂へ。9合目から登り返して行く。
頂上台地手前の岩場にはヒカリゴケ。隙間から覗くと良く見える。上り切ると雪渓が現れる。木道を歩んでいくと苗場山頂上台地。天空に浮かぶ湿原と池塘が素晴らしい。
山頂へ行き記念撮影してヒュッテへ。ガスガスで景観が無いので、西側のビューポイントはパスして苗場山神社方面へ向かう。破損が多くみられる木道を歩んでいくと雪渓。雪渓沿いに一度東側へ行き湿原を眺める。晴れていれば良い景観なのだが仕方ない。
再び木道へ戻り南下して行くとお花畑。木道沿いと池塘の周りにチングルマ、イワカガミ、ワタスゲなどが群生して咲く。しばらく花観賞して踵を返す。
赤湯分岐のケルンに着いた頃には小雨が降りだしてきた。標高を下げガスから抜ければ止むだろうと思い、早々と下山する。雲尾坂を下り雷清水まで来ると薄曇りになった。
休憩ついでに早い昼食。新潟遠征連戦で手抜きメシ。最近お気に入りのサラダ巻きと冷やし中華。食べていると登山者が続々と4名登ってきた。私の濡れた格好から山頂の天気が想像できるのだろう。淡々と登って行った。
来た道を戻るがガスは下の芝付近まで漂っていた。和田小屋を過ぎ再び舗装路を歩いていく。南魚沼の平野部は見えていたが、周辺の低山以上はガスがかかっていた。
4台に増えていた駐車場に到着。予想より速めの曇りと小雨で早めに撤収。着替えて帰路へ。小屋脇のポストへ500円を投入。木道を早く直してもらいたい。
工事個所はちょうどダンプが土砂を搭載作業中で1分ほど待機。通行OKが出たのでダンプと壁の間を通り抜けた。湯沢町に下りると日差しがあり晴れていた。
関越道に乗り関越トンネルを抜けると雨だった。赤城ICからは曇りとなり獅子岩も見えなかった。自宅に到着し荷物を下ろす。車の前に回るとグリルに赤とんぼがいた。高速で挟まったのだろう。もがいているので離してやった。羽を大きく広げ黄昏る前橋の空に飛んでいった。
「おすすめルート」実際に行ってみた!キャンペーン by ヤマレコ
growmonoさん おはようございます。
最近の情報で疑ってはいましたが、このレコで真実と実感しました
情報ありがとうございました。
いつものごとく、日月稼働の山歩きでレコアップも早い、さすがですね。
谷川山系の滝雲流れ下るのが写真でも解かりますネ、今年はまだ滝雲に在ったいませんが・・・避けていますが避けられない今年の梅雨どうなることやら、
ランチは手抜きといっても俺達よりすごく豪華ですよ(コンビニおにぎりとパンだけです)その分荷物も重くなりますネ。
こんばんは、yasioさん。
雨模様の群馬を抜け出し、新潟遠征連戦です。林道の通行規制は11日までですが、工事はまだまだ続きそうです。素人なので良く分かりませんが、法面を整地して固める作業をしていましたね。週末は規制も解かれるので問題ないと思います。駐車場有料化は、平標も徴収してますからね、当然だと思います。
レコ作成は山行の感想を忘れないためにも、早めにアップするようにしています。レコは情報と記録なので、タイムラグがあると新鮮味が薄れてしまいます。情報は生き物ですからね。
昨年6月の主脈縦走時と8月の馬蹄形時に滝雲に遭遇しました。壮大なスケールで素晴らしいの一言です。主脈はガスが分かっていましたので行かず、三県境付近に晴れ間のホールが10時まで残るとSCWの局地予想で示されていました。雲海は見られると確信していましたが、滝雲が来るとは予想外でしたね。
growmonoさん こんにちは !
画像75枚目はアオチドリだと思います。ご確認下さい。僕もお花畑で昨年初めて見つけました。
僕も 雨と時間通行止めの為、中々 登れない苗場山に7/20に予定しています。その日まで大好きなヤマオダマキが残っていてくれれば・・・
僕もレコは出来るだけ早めにアップする様にしています。情報がフレッシュな内に、そして 忘れない内に・・・
いつも growmonoさんや他のヤマレコユーザーさんのレコを参考にさせて頂いています。
ではまたどこかで・・・
こんばんは、climbjさん。
昨年の平標でニアミスでしたよね。六万騎のレコも先日参考にさせて頂きました。
南魚沼は良いところですね。田植え前の水田が一面に広がる平野を見て洪水だと思いました。
アオチドリご教授頂きありがとうございました。おっしゃる通り、お花畑の登山道脇にひっそりと咲いておりました。最初はベニバナイチヤクソウかと思いましたが、葉が出ているので違うと思い、帰ってから調べましたが分からず、放置でした。
20日に行かれるのですね。ヤマオダマキは雷清水の下ですよね。蕾がまだまだありましたので、当日までは残っているかとは思います。ニッコウキスゲ、キンコウカが咲き始めますね。頂上台地のワタスゲも増えていると思います。
また上越山稜でお会いする日がありますね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する