厳冬期の赤岳 (予想に反してピーカン、無風、初春日和)


- GPS
- 08:30
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,432m
- 下り
- 1,434m
コースタイム
10:50赤岳天望荘11:01-11:05地蔵尾根分岐11:05-11:35行者小屋11:45-12:50美濃戸山荘-13:30美濃戸口
天候 | 2/19 快晴、無風 (朝4時美濃戸口-15℃、8時行者小屋-20℃、10時山頂-15℃くらい) |
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過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
天候により状況は変化するので2/19の状況 19日はこの上ない好天気でこのような日は滅多にないと思われます。 車の場合RV車であれば美濃戸まで入れると思いますがワダチが多く底を擦る可能性あり。 車高の高いRV意外は美濃口が無難と思います。 美濃戸口手前より圧雪、凍結あり。 美濃戸口から美濃戸までは圧雪路。朝も帰りもアイゼンを装着したが道の真中か端を 歩けば無くても大丈夫。(この日は気温が高かったため) 美濃戸山荘から行者小屋までの南沢はどちらとも言えないが装着したほうが滑ることはない。 (気温が高かったせいか凍結している箇所は少なかった) 行者小屋から上はアイゼン、ピッケル必要。(ストック、チェーンスパイクの方もいましたが) 但し凍結箇所は少なく、雪の上を歩いている感じでした。 文三郎から登って竜頭峰分岐からの登りは渋滞しても正規ルートが無難。 踏み後があっても完全に踏み込まれていない箇所はアイゼン着けていても滑ります。 地蔵尾根の下りも新雪後だったのか樹林帯に入るまでは注意が必要。 |
写真
感想
今季赤岳には年末年始、1月中旬に登っているが、厳冬期と言われる時期に一度は
チャレンジしたかったので、今回3度目の赤岳に行ってきました。
目的は「厳冬期の赤岳登頂」と「手袋のお返し」。
年末年始天望荘に宿泊した際、手袋を落とし変わりに薄手の手袋を頂戴したので
新しく購入した手袋を返すことにしました。
日帰りは可能のようですが車ではないので仕方なく前日移動。
但し早朝出発でも過去の行程、ルート上8時間以上歩くとなるとちょっとしんどいので
最悪は厳冬期営業の赤岳天望荘に宿泊することにしました。
前日、茅野駅15時30分発の最終バスで美濃戸口へ。
勿論この時間バスの乗客は私一人。八ヶ岳山荘の仮眠室も当初一人。
寂しく寒い中でしたが、最終15人前後は利用したようでした。
朝4時起床。(4時30分起床としていたが団体さんが4時前から起き出したので)
身支度を整え、前日買ったおにぎりを食べようとしたが固くて半分だけ食べて5時前出発。
-15℃の中、ヘッデンを付けて美濃戸山荘へ。
真っ暗な中体も付いていけず、帰りたい心境になるが頑張って林道を上ります。
美濃戸山荘から南沢に入りますが1ヶ月前と比べて更に雪が多くなったようですが
凍結しているところは殆ど無く、アイゼンなしでも歩ける状況でした。
しかしこの頃から「行者小屋から赤岳鉱泉経由で帰ろうかな」という気分。
全く体が動かず、無理をして滑落なんてことになったら大変という気持ちばかり
頭を過ぎります。
やっと行者小屋に着くも手持ちの温度計は-20℃。手袋をしないと指の感覚がなくなり痛い有様。
しかし山頂は雲ひとつ無い好天気。風も弱そうなので行けるところまで行ってみよう
という気持ちになり、完全防寒対策をして文三郎尾根から登る事にしました。
樹林帯の中登っていくとゴーグルが雲ってしまい(毎度のことですが)息を吹きかけて
タオルで拭きますが直ぐに凍ってしまい、休み休み何度も拭いていると、またも傷つき。
安物とはいえこれで2回目。曇らないゴーグルが欲しいです。
樹林帯を越え振り返ると北アルプスが一望。風もなくちょっと暑いくらいの陽気。
中岳分岐の稜線でも風なしで気分は高揚。
(さっきまで登る気なしのヘタレ根性は何処へ)
誰もいない鎖場を通過し竜頭峰分岐から山頂へ向かう最後の部分で下山者待ち。
梯子(埋まってます)の横に踏み後があったのでそちらに回ったら締まっていないので滑りやすく
「ヤバっ」と思いましたが、ゆっくり慎重に登って山頂到着。
厳冬期のはずが無風快晴。四周山並みは全てと言っていいくらい見渡せ、雲のない空が青い。
メッチャ気持ちいい〜。
手袋を取って写真を撮っても直ぐに手が痛くならない。(気温-15℃くらい)
しかも中間着を脱いでも十分なくらい暖かく感じました。
まあ厳冬期登山でも何でも、天気が良ければそれ以上何も望みません。
長居しても耐えられる状況でしたが次から次へ登山者が登ってくるので早々に下山開始。
(写真を撮ってくださった方々、有難うございました)
天望荘までも凍結箇所は殆ど無く危なげなく降りました。
天望荘に立ち寄り年末のお礼と頂いた手袋のお返しにブレサーモの手袋を手渡し
今回の登山目的全てが達成!(ヨカッタ〜)
「代わりにコーヒーでも」と誘われ頂くことにしました。
(美味しかったです。有難うございました)
ここで宿泊も考えましたが(厳冬期営業の天望荘宿泊もしてみたかった)時間はまだ11時。
泊まるには早く、このまま下山しても予定通り15時のバスに十分間に合うため
今回は見送ることにしました。
挨拶をして地蔵尾根から下りますが、名残惜しく何度も振り返りました。
横岳方面から来る人も見えましたが、私のレベルでは無理と言い聞かせます。
ナイフリッジ、鎖場(埋もれています)も凍結しているとやっかいですが
全くと言ってよいほど凍結していないもの滑りそうで結構神経を使います。
傾斜が緩やかになってくると行者小屋到着。あとは南沢を下るだけ。
赤岳鉱泉経由も考えましたが2時間弱で降りられれば1本前のバスに乗れる。
無理なら風呂に入ってさっぱりしよう。そう思ったら後はひたすら樹林帯を下るのみ。
結果は…途中昨夏この八ヶ岳で痛めた膝裏痛再発でペース上がらず戦線離脱。
バス発車の10分後に美濃戸口へ到着。
こんなもんだと思いながら貸切の風呂に入り、予定通り15時のバスに乗りました。
(車内の温度は20℃。メチャクチャ暑すぎ。今日1日の温度差は40℃?)
家を出るときから行者小屋まで何度も止めよう、帰ろうと思っていましたが
行きの交通機関(時間通りのあずさは人身事故のため大幅遅延)、天気、陽気、風と
全てが好条件でした。
下山後のバス待ちで赤岳鉱泉の夕食はステーキ(予定通り)だったそうで
次回もう少し暖かくなったら鉱泉-硫黄岳-渋の湯縦走を考えながらあずさに乗りました。
Yamoooと申します。
18日に八ヶ岳山荘の仮眠室で一緒だったあいつでございます。
正月と1月にやはり赤岳を訪れていると仰っていたので、記録を見てすぐにmarippeさんだとわかりました。
ヤマレコユーザーだとわかる方に初めてお会いしたので嬉しくなってコメントしてみました。
しかし朝寒かったですよね。
私も赤岳鉱泉に逃げ込もうか本気で悩みました。
結果的に景色も最高でしたし、お互い上まで登って良かったですね
Yamoooさんこんばんは。
まさかヤマレコユーザーで私のレポを拝見していただいていたとは
そうと知っていればもっとお話すればよかったですね。
確か車で来られたと伺っていました。
お話を聞いて最初は私も朝のバスで帰ろうかと思ってましたが
とりあえず行者小屋まで行ってみようと思いました。
朝は寒かったですが天気は良さそうなので登頂しましたが
結果的にはあんな天気と気候、そう滅多に出会わないと思います。
もうそろそろ八ヶ岳はいいかなって思ってますが電車の回数券があるので
来月もう1回くらい行こうか迷ってます。
私より2回りもお若いのが羨ましいです。
また何処かでお目にかかれましたらご一緒してください。
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