記録ID: 159730
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アルパインクライミング
剱・立山
年末年始の冬合宿 剣岳(早月尾根)
2011年12月28日(水) 〜
2012年01月02日(月)
富山県
Omae
その他8人 - GPS
- 128:00
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 2,675m
- 下り
- 2,666m
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12/29 6:10上市-6:40伊折-9:45馬場島-13:501300m(テント泊)
12/30 7:201300m-13:50早月小屋
12/31 7:05早月小屋-12:15剣岳頂上-16:15早月小屋
1/1 7:05早月小屋-10:40馬場島
1/2 7:40馬場島-9:25伊折
12/30 7:201300m-13:50早月小屋
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1/1 7:05早月小屋-10:40馬場島
1/2 7:40馬場島-9:25伊折
| 天候 | 12/29 行動中少し雪、晩降雪50cm位 12/30 快晴! 12/31 快晴! 1/1 曇り、早月小屋より上は降雪あり 1/2 雪 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 タクシー
大阪-夜行電車きたぐに→富山-地鉄→上市-タクシー→伊折 上市より上市交通(076-472-0151)のジャンボタクシー(運転手除いて8人乗車可、荷物もようさん積めます)上市-伊折間6800円ぐらいなり 復路 伊折-ジャンボタクシー→上市-地鉄→富山-サンダーバード→大阪 |
写真
4:30ごろの富山にて吉牛で腹ごしらえ、コンビニも開いてます
上市よりジャンボタクシーを利用、8人乗れてデカイザックも人数分ばっちり乗せられます
伊折から馬場島まではおよそ8kmちょっと、舗装された(雪はありますが)少し登りの道路を延々と歩きます
馬場島のたたずまい、ここで隣の富山県警山岳警備隊の方に入山することを伝え、ヤマタンをお借りします
すでに何名か登っているようで、踏み固められたトレースを快適に登っていきます
この日の食事担当二人は大量の食物を背負っており30kgオーバーの荷物、その心意気尊敬するわ
大量の鶏肉、野菜、ベーコンが入ったカルボナーラ鍋、腹いっぱい食わせて頂きました
まだ1300m地点ですが夜は寒い、覚悟してましたがあんまり眠れません
昨晩は50cmぐらいの降雪アリ、トレースは消え去り、膝下〜腰ぐらいのラッセルです
ラッセルが続きます、自分はヘボいので5分ぐらいでラッセル脱落、、、、
後ろから他パーティもやってきて交代でラッセル、
なにやら晴れてきました、小窓尾根が見えます
なにやら晴れてきました、小窓尾根が見えます
三日間いる予定なのでがんばって整地しました(実際には二日間だけでしたが)
Mさんと偶然出合ったMさんのお知り合いが明日のためにと2400m地点までトレースを付けてきてくれました
テントの中で暖まる、就寝時、昨日の結露でシュラフとシュラフカバーが濡れているどころか一部凍っている、また寒くてロクに眠れなかった
1
12/30 19:26
テントの中で暖まる、就寝時、昨日の結露でシュラフとシュラフカバーが濡れているどころか一部凍っている、また寒くてロクに眠れなかった
剱岳アタック当日、真ん中がOmae、ヘルメット着けるのを忘れてます
6:30出発のつもりがなんやかんやで7:00過ぎ出発に、他パーティはもう出発している
このあたりでHさんが昨日のラッセルで痛めた足が原因で早月小屋に戻ることに
このあたりで他パーティに追いつく、岩稜を登るパーティとトラバースを行うパーティ
次第に岩稜帯が多くなってくる、獅子頭とカニのハサミではばっちり鎖を利用させてもらいました
ラッセル、ラッセル、頂上はもう見えている(小さく頂上直下の道しるべが!)
頂上直下のガリーを3人ほどのパーティが降ってきている、どこから来たのかな?ここから登頂まで自分で写真を撮る余裕が無かった
1
12/31 11:32
頂上直下のガリーを3人ほどのパーティが降ってきている、どこから来たのかな?ここから登頂まで自分で写真を撮る余裕が無かった
写真を撮ってもらうが、顔面凍傷状態(頬と鼻が白くなっていたそう)になっていたので顔を暖めるのに必死です、大事には至らなくて済みました
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12/31 12:15
写真を撮ってもらうが、顔面凍傷状態(頬と鼻が白くなっていたそう)になっていたので顔を暖めるのに必死です、大事には至らなくて済みました
登りも緊張したが、降りも怖い頂上直下のガリー、ピッケル、アイゼンをガンガン突き刺します
はぁ、まだ気は抜けないがちょっと安全なところまで降りてくることができた
頂上付近は風が強く雪煙が上がっています、顔面丸出しにしていた自分は左頬と鼻が軽く凍傷になってしまいました
この快晴のおかげで剣岳に登頂することができました、相当運が良かったみたいです
でもところどころ四つんばいになったりして、クライムダウンにも気を使います
残置支点があったのでせっかく持ってきたザイルを使うことにする
凍傷には気をつけて常に手足の指は動かしていた、特にピッケルを持つ手が冷える
登頂の喜びを噛締めながら、紅白でAKBの歌を聴きながら年越し、しかし相変わらず寒くて眠れなかった
この日は既に山側はガスっており、風も強そうです、後発隊の2名が山頂目指して5:00頃出発してるので少し心配
今日アタックした後発隊は荒天により2800m地点で引き返したとのこと、帰りには降雪でトレースが消えていたとのこと
登りには8時間掛かったところも、トレースありの下山なので3時間ちょっと
山岳警備隊にお借りしていたヤマタンを返します、使うことにならんで良かった!
馬場島でさっそく飲酒、4人で昼前にビール10本ちょっと空けます、そうこうしてる内に後発隊も下山、2800m程でこれ以上は危険と思い、引き返してきたとのこと
1
1/1 12:27
馬場島でさっそく飲酒、4人で昼前にビール10本ちょっと空けます、そうこうしてる内に後発隊も下山、2800m程でこれ以上は危険と思い、引き返してきたとのこと
HNさんの手首凍傷跡、素肌むき出しにしてるとこうなっちゃいます
感想
今年は仕事の具合が良さそうだったので、山岳会所属三年目にしてやっとこさ冬合宿に参加することができた。
今年の目標は早月尾根からの剣岳。
剣岳と言うと激しい降雪に荒天、厳しい岩稜と寒さ、耳にする噂だけでちょっと自分には無理かなと思ってしまう。
参加すると決めたからには、途中で行動できなくなって迷惑掛ける訳にもイカんし、歩荷トレ、カモシカ山行、自主ランニングなどして体力作りをしておいた。
結果としては、登頂して無事帰って来ることができた訳ですが、今回の山行はとても運が良かった、こんなに晴れることはないって言うぐらい空は晴れ渡り、頂上付近以外は風も弱かった、複数パーティでラッセルも交代で出来た。
そして同行させてもらったみなさんからのサポート。
これ以上無く条件が良いところへ、スポっと登らせてもらったようなもんです。
しかし内心始終不安であった訳で、登頂の瞬間も感動で感情が込み上げて来たんですが、すぐにコレ無事に下山できるのかと不安になり、登頂の喜びを噛締めている余裕も無かったです。
余裕が無いばっかりに、ハーネスの付け方をド忘れするわ、顔面凍傷になるわ(左頬鼻のあたりが黒ずんでおります)、写真は撮れないわで、、、、
ちょっとイロイロありましたが、とにかくみんな無事に下山できて良かったです。
今回の冬合宿、ラッセルもまともに出来ない自分では自力で登ったとは言えず、引き上げてもらったようなもんですが、あの冬剱を登ったんだと少し自慢に思っています。
これからもトレーニングと経験を積んで剱岳を先頭切ってラッセルできるようになるぐらい精進していきたいです。
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tanteiz さん
はじめまして、BBCです。
早月尾根、いいですね！見るからに雪深い斜面が何とも言えません。
私も冬に行きたいんですが、こんなに大勢でラッセルしていても
登りに3日かかるようでは、私は何日あればいいのか…
とりあえず、今夏歩いてきます。
素晴らしい記録をありがとうございました。
ラッセル下手糞でトロいので先頭には立ちませんでした。
そうでなくてもしょっちゅう雪を踏み抜いてしんどかった。
冬剣は行っても悪天候が多くそうそう登頂できるものじゃないと聞かされてたんですが、
運良く快晴が続きベストコンディションで登頂することができました。
あと、良い山仲間に恵まれていた事ですね。
おかげさまで充実した山行でした。
誰もが憧れる冬の剣岳、初登頂おめでとうございます。
そして本当に快晴に恵まれたようで、写真を見ているとうっとりしてしまいますね。
思わず私も行きたい〜！と言うには恐れ多い山行ですが、それでも心がうずいてきます。
これだけ晴れていて、山頂以外はそれほど風が強くなさそうに見えますが、それでも凍傷になってしまうんですから、やはり天気が悪ければ相当の覚悟と準備、体力づくりが必要なんでしょうね。
これからも頑張って楽しんでください。そしていいことがあったら教えてください。
天気が悪いと何日も停滞したうえに撤退とかザラみたいなんでホントに運が良かったです。
次の目標は頑張って冬の北鎌ですかね！
いいことあったらまた連絡します。
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