白砂山〜八間山周回 シラネアオイと雄大な稜線歩き


- GPS
- 08:54
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,339m
- 下り
- 1,321m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 8:54
天候 | くもり時々小雨のち晴れ 強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・残雪が各所にあり、踏み抜き注意。金沢レリーフの残雪地はコース迷いしやすい、トレースを外さない事。 ・雪解け水が登山道に溜まっている、ドロドロ滑りやすい。 ・シラネアオイの植生地は八間山に案内看板あり。まだ3分咲き。 ・駐車場6時気温9℃、15時14℃、地蔵峠から強風、猟師の沢の頭から山頂までは20m/s以上の爆風。堂岩山8℃、白砂山山頂3℃体感は−5℃以下、八間山までの稜線気温17℃、風の影響がなく雨後で蒸し暑い。この時期は気温差が大きいので小まめにレイヤーを。 |
写真
感想
野反峠休憩舎のHPで、植生地のシラネアオイが開花したと記事があった。植生地としては県内でも一番花数が多いだろう。ダケカンバも美しい。今年も白砂山から八間山へ周回し訪れることにした。シラネアオイを見るのにかなり遠回りするが・・・
SCWでは午前中に小雨とガス、午後から雲が少なくなる。天気図を見ると太平洋に抜けた低気圧がのろまで、高気圧が停滞してしまっている。風が強く吹く。早く行っても仕方ないので、前橋を4時20分に出立。概ね2時間強で野反湖に着く。
六合村手前で野反湖方面を見るとガスガス。想定内なので予定通り行く。野反湖に着くが長野方面はガスで全く見えない。風がまだ弱いので流れないのだろう。駐車場に着くが誰もいない。小雨がパラつく気温9℃装備して出立。
雪解け水が多いハンノキ沢を渡り、土砂崩れをやり過ごし、地蔵峠からシラビソ尾根へ。雨と雪解け水でドロドロ、滑りやすい。カモシカや小動物のトラックが見られた。クマはいなかった。風は強いのだが樹林帯内で影響は薄い。
滑りやすい急坂を過ぎると、水場分岐からは野反湖だけ見えて、周りの山稜はガスの中。残雪が多い地帯を超えると堂岩山。滑り止めは要らない。その先の分岐からもガスで景観ゼロ。風が強くなり始め、10m/s超の向かい風。ソフトシェル着用でフードも被る。しかも濡れた熊笹が膝上までありズボンを濡らす。濡れて風が吹きより一層冷える。
金沢レリーフ手前で残雪があり、トレースもなく道迷いしやすい。沢をそのまま下りてしまいがち、北西側の尾根へ向かうと登山道がある。ガスに包まれ視界不良のなか稜線を歩いていく。ニセピークが三つあるので、岩場が見えたら本物の山頂。
山頂に着くが、強烈な冷たい風に濡れた体が冷えていく。気温3℃だが体感温度は−5℃。吐く息が白い。谷川武尊方面は終日ガス予想、景観は見られないだろうと思っていたので早目に昼食。午後からの晴れに期待して、八間山へ向かう稜線から白砂山を見るだけで充分。
ガソリンストーブを全開にして出前一丁にエビチリ、ゆで卵のラーメンを作り、ストーブを点けっぱなしにして暖をとりグローブを乾かした。体の中も外も温まる。11時前には山頂を出発する予定。どうせ景色は何も見えないから急いで食べる。
再装備して出立し降り始めて10分、いきなり東側が晴れてきた。上の間山、忠次郎山が見え、関東平野も見える。やはり日ごろの悪行が祟っているのでこうなるのだろう。いずれにせよ、予定時間通りに行動しているので、山頂に居続けるつもりなどなかったが・・・
白砂山山頂から見られなかった周辺山稜を猟師の沢の頭から眺める。登り返して堂岩分岐から、今朝見られなかった白砂山の雄大な山容を眺める。いつ見ても美しい。これから向かう八間山への稜線と白砂川源流の沢も眺める。こちらも美しい。
それを眺めながら開放感ある稜線を歩いていく。シラビソ尾根が北西にあるので強風の影響があまりない。気温17℃で日差しが強く蒸し暑く腕まくり。山頂との温度差が半端ない。夏と冬のようだ。ソフトシェルやフリース、グローブなど装備していたから対応できた。夏季でも初冬並みの装備は必須だ。
左手に新緑の沢、目の前は八間山まで続く開放的な稜線、振り返ると雄大な白砂山。この道は私のお気に入り。距離は約3.5kmを1時間半だが、アップダウンが多く白砂山から行くとなると少し体力がいる。
黒渋の頭先で自生のシラネアオイが咲いていた。霜にあたったのだろうか、花(咢)が茶色に変色していた。またヒメイチゲがこの登山道脇に群生し続いて咲いている。白い小さな花が可愛らしい。
八間山山頂へ着くが誰も居ない。今回の山行ではシラネアオイの植生地も含め、誰一人会うことはなかった。一人静かな山行。yasioさんのマイゲレンデはあそこだなと予想しながら山頂周辺から眺めた。
シラネアオイの植生地はコマクサの保護地脇から入っていく。ダケカンバが見えるとそのたもとに花開いていた。まだ株が小さく三分咲き程度。5月下旬まで見ごろ。植生地を一回りして、戻るのが面倒なので藪漕ぎして舗装路へ。駐車場まで約45分歩いていく。
駐車場に着くが、時が戻ったように朝と同じ景色。着替えて帰路へ。ガスガスで爆風でもあきらめずに歩いたおかげで、雄大な白砂山と美しい稜線の風景、自生のシラネアオイを見ることが出来た。
コメント
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growmonoさん おはようございます
白砂から八間山周回お疲れ様でした、
白砂山頂付近では展望はよろしくなかったけど
漁師の沢の頭稜線からは待ちに待った青空とと残雪の山
八間山までの稜線歩き気持ち良さそう、
保護地域のシラネアオイまだ3分咲きですか・・これから賑やかになるでしょうね。
今年はマイゲレンデの滑走は(そり)できませんでしたが来年はどうかな?
こんにちは、yasioさん。
計画した時間的に、山頂までの悪天候は予想していました。
いずれにせよ、谷川など北方面も天候が悪く、山頂からの眺望はあきらめていました。
しかし午後は必ず晴れると諦めずに歩き、八間山までの開放的で美しい稜線と沢、自生のシラネアオイを見ることが出来ました。
シラネアオイ植生地もまだ三分咲きで、誰もいませんでした。駐車場から白砂山、シラネアオイ植生地まで一人占めでしたね。新緑と雪解け水を湛えるエメラルドグリーンの野反湖、これから土日は混みそうですね。
growmonoさん
寒風吹きすさぶ白砂山お疲れさまでした。
私共も2人して3年前の5月6日に八間山経由で白砂山に行きました。
その時のことをしみじみ思い出しました。
晴れればとっても良いコースに変身しますね。
さすが皇太子さまが行かれた山ですね。
とくにこの八間山コースは長くておもしろいですね。
この時期シラネアオイが見られるのもお得ですよね。
こんばんは、iiyuさん。
シラネアオイが開花の時期を迎えましたので、行って参りました。
かなり遠回りですが・・・皇太子さまは平成4年8月12日に登られております。
やはりこのコースのだいご味は白砂山の雄大な山容と稜線の美しさですね。
堂岩山〜白砂山〜八間山は樹林帯が少なく景観も良いです。
自生のシラネアオイが一輪だけ咲いてました。シャクナゲも開花し始めています。
植生地も来週あたりには満開になると思います。
growmonoさん、こんばんは。
野反湖から白砂山、お疲れさまです。
自分もこの辺は大好きです。
静かでいいですよね!!
それにシラネアオイの時期ですね・・・
大きくてあの色がなんともいいですよね。
ツツジ、シャクナゲ、シラネアオイ・・・迷いますな。
こんばんは、sumakさん。
平日の雨上がりでガスと強風、好きでなければ行きませんね。
人とは全く会いませんでしたね。一人静に山も花も独占です。
休憩舎へ寄れば居たと思いますが、植生地すら人影がありませんでした。
シラネアオイの植生地としては県内で一番多いと思います。日光白根山の二荒山神社や弥陀ヶ池付近も多いですね。どちらにしても県内の果てですね。遠い。
個人的には野反湖の美しい水面やダケカンバ林も美しいので白砂山が好きですね。
日光白根山はコマクサ時期に訪れてます。シラネアオイはついでです。
ツツジは赤城山、湯ノ丸、菅平、シャクナゲは谷川主脈、白毛門、今は行けませんが草津白根山などですかね。知識が乏しく日帰りなので県外にはあまり出ません。
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