チセロ山〜ちしょろ山☆失くしものを探しに


- GPS
- 03:30
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 665m
- 下り
- 657m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
チセロ山〜ちしょろ山の間の尾根は倒木多し |
写真
感想
先週の木曜日の山行で失くした車の電子キーを探しに同じルートで再訪することに。天気は先日とはガラリと変わり、予報通り、朝から雲一つない快晴である。今回は次男の代わりに、前回の山行でこの山に興味を持った家内との二人で、失くしものを探しを試みる。
花背山村交流の森の駐車場に車を停めて、ちしろ谷林道に入る。杉木立に差し込む朝日が朝の清々しい空気の中に光の筋を刻んでゆく。沢筋の苔の上に織りなす光と陰のコントラストも緑の鮮やかさを強調しているようである。前回との景色の違いが、殊更、印象的だ。
金剛童子谷歩道に入ると層状チャートの岩石が目立つようになる。早速にも檜の大木がお出迎えである。樹木の写真を撮るのは曇りの日、あるいは霧の中のほうが撮りやすいことに今更ながらに思い至る。この山行では登りらしい登りはここだけなのであるが、沢筋から吹き上がってくる涼風が暑くなった身体に何とも心地良い。すっかり春の風だ。
林道直下の山道では多くのイワウチワが蕾を膨らませている。もうすぐ花が咲きそうなものもある。咲いているものはないかと探しまわるが、さすがに尚早なのだろうか。しかし、来週にはかなりのものが花を咲かせるに違いない。
林道に入ると前回は雲の中に埋もれていた鍋谷山など、八桝川対岸の山々の姿が明瞭だ。左手には送電線の向こうにサスナベ山と片波山のピーク。実は本日の山行のもう一つの目的地である。林道脇では層状チャートの岩肌がみせる規則的な縞模様があたかも人工的な装飾のようにみえる。ふと気がつくと、この層状チャートの岩肌には蕾を膨らませたイワウチワがビッシリである。
頂上付近のこもれびの森では多くの、先日はまだ蕾の状態だったタムシバの多くが花を咲かせている。気がつくとマルバマンサクの樹々も満開だ。倒れたブナの樹がマンサクの樹に絡みついているので、ブナの樹に登ってマンサクの花を間近に鑑賞してみる。ここまで、失くしものを探すという目的のため、終始下を向いて歩いてきたつもりなのだが、その大きな目的をついつい忘れそうになる。
東屋からは滝谷山、雲取山、そしてその左手には肩に二本の鉄塔を載せた桟敷ヶ岳に至るまで、北山南部の主だった山々が一望のもとである。先日、ここから眺めた雲の向こうにはこのような景色が広がっていたのかと感慨深い。皆子山がよくみえる箇所がないかと、展望台から南に伸びる尾根に入ってみると、小ぶりながらも満開の花をつけた馬酔木の大群が皆子山への眺望を提供してくれた。
山頂に辿り着くと今日は檀香梅の黄色い花がひときわよく目立つ。タムシバ、マンサクといい、この一週間で季節が大きく進んだようだ。山頂から東には比良山系の蓬莱山が間近だ。尾根の北側からは遠くに武奈ヶ岳を望むことが出来る。
前回は気がつかなかったのだが、『知世路谷独標871』と書かれた旧い山頂標がケルンの近くにあることに気付く。昔はこのように呼称されて、いまではちしょろ山と呼ばれる知世路谷山と区別されていたのかも知れない。この山頂から峰床山に続く尾根道もさることながら、南に辿る尾根筋も魅力的に思えるが、今日は失くしものを探すという大きな目的があるので、ちしょろ山に向かう。
山村交流の森で頂くルートマップではちしょろ谷 山の山頂の手前では眺望がよいと記載されているにもかかわらず眺望がない、前回のレコで書いたが、確かに杉木立の間から滝谷山が大きく見えている。振り返ると杉の樹間にチセロ山が辛うじて見える。
ちしょろ山の山頂は前回と同様、木立の中で薄暗い。ここまで辿り着いても見当たらなかったということは、キーを見つける可能性はこの山頂からの下山路のみ。その可能性もそう高くはなかろう。
花の写真を撮ったりしてうちに前回よりも長い時間がかかってしまったが、失くしものを探すことに意識が向いていたせいだろうか。あっという間に戻ってきてしまったように思える。かくして失くしものを探す山行は成果を得ることが出来なかったが、気をとりなおして次の山にとりかかることにしよう。
サスナベ山と片波山の山行記録に続く。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1413893.html
コメント
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落としものが見つからなくて残念でした。
春の陽気と山の風が気持ち良さそうです。
京都の北山の中ではかなり地味な山なのですが、早速にもコメントどうも有難うございます。確かに谷から吹き上がってくる風がとても心地よい季節になりましたね。暖かい日が続き、山々の残雪が消えていくのが例年以上に速いのが残念ではありますが。
北山も6月を過ぎると暑くなってしまうので、登るのに適する時期が意外と短いかもしれません。ところで、昨日は家内とWILD1でshinjidoiさんのことを話していたところでした。後ほどメッセージを送らせて頂きます。
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