白山(加賀禅定道〜四塚山・ハライ谷滑降)


- GPS
- 15:09
- 距離
- 29.2km
- 登り
- 2,625m
- 下り
- 2,630m
コースタイム
- 山行
- 13:40
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 15:08
天候 | 雪のち山頂強風(地獄1丁目) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■一里野スキー場ゲレンデトップ〜奥長倉避難小屋 ・全般的に痩せ尾根で雪庇が発達しているので注意。 ・落とし穴も多数。 ・アップダウンがとにかく多いので西側に巻ける所は巻く。(今回は基本的に尾根通しだった) ・奥長倉避難小屋は2Fの出入口が利用できる状態だった。 ■奥長倉避難小屋〜天池 ・夏も冬も核心部は美女坂。東側は雪庇、西側は谷底まで続く急斜面となっているので雪質次第で判断した方がよい。 ・美女の頭から天池までは通常はアップダウン少な目の天国。帰りはホワイトアウトで方向が分かりづらくて苦労した。 ■天池〜四塚山 ・天池から油池までアップダウンあり。 ・美女の頭〜四塚山の区間は風が吹きさらしとなり逃げ場もないので防寒対策は完全に。 ・油池〜四塚山(長坂)は美女坂と同様に凍っている場合はクトーを使用した方がよい。(今回は不使用) ■スキー滑走 ・長坂〜油池までは天気がよければ雪質次第で普通に快適に滑走できる。 ・美女坂も滑走モードで。 ・最後、締めとなるハライ谷は激パウで最高だった。 |
写真
感想
年末休みの初日となる30日は大魔人さんと加賀禅定道へ行くことになった。
更にサプライズでmomochannも同行するとのこと。
以前大魔人さんが百四丈の滝でmomochannに会ったのをきっかけに連絡先を交換していたようだ。
当初参戦予定だった名人さんが来られなくなったのは残念だったが先週の槍ヶ岳に続いてBigDayになりそうな予感。
仕事納めしていつも通りスーツのまま一里野へGO。
3時間ほど仮眠をとってから大魔人さん、momochannと一里野スキー場で集合。
3人とも北部白山大好き人間だが、大魔人さんはこれまでも冬季の加賀禅定道を何度も訪れている、いわゆる加賀禅マイスターというやつだ。
一方自分は冬に歩いたことがなかったので色んなことが新鮮に映った。
樹林帯は激ラッセルなので3人でラッセルを回しながらまずは奥長倉避難小屋を目指す。
しかり場から先の際どいトラバースは大魔人さんにお任せする。
当初は稜線沿いではなく西側斜面を巻いていく予定だったが藪が濃く雪も深かったため稜線をいくことにした。
奥長倉避難小屋に到着するもまだ辺りは真っ暗。
少し休憩してから核心部となる美女坂を登る。
東に寄りすぎると雪庇を踏み抜くことになるので慎重にルートを見極めながら登っていく。
美女坂の頭に到着した頃には明るくなってきたが残念ながら周囲はガスガス。
眺望がない状態で四塚まで行っても面白くないなーなんて話をしていたら少しずつガスが晴れてきた。
これは百四丈も見えるのでは??期待に胸が膨らむ。
月刊百四丈の滝を今年1月〜11月まで達成してきたmomochannだったが12月だけは達成できていなかった。
12月30日にギリギリ滑り込みセーフとなればこれ以上ないドラマチックな展開になる。
そして期待通り滝はその姿を見せてくれた。
momochannのテンションMAX。
しかし百四丈が嬉し過ぎちゃってmomochannのモチベーションはここで売り切れ。
ご自身の体力と相談してここで引き返すことになった。
気をつけて帰ってね。
僕らはできれば御前峰まで行きたいところだがとりあえず四塚山を目指そう。
ガスこそ晴れてきたものの標高を上げるにつれて風が厳しくなってくる。
長坂に差し掛かった頃には暴風となっていた。
大魔人さんいわく地獄の1丁目とのことだ。
本来うれしくないシチュエーションのはずだが地獄の1丁目を体験できて喜んでいる自分がいる(笑)
予定通り四塚山に登頂するも御前峰は見えない。
それにこの暴風の中御前峰まで行くのは無謀といえる状況だった。
・・・ということで四塚山から滑走して戻ることになった。
長坂はそれなりに滑走できたが油池以降はホワイトアウトでGPSがなければ歩けない状態に変わっていた。
更に地獄の中シールトラブルでしばらく停滞・・・大魔人さんに迷惑をかけてしまった。ごめんなさい。
それでも何とか美女坂をこなしてしかり場分岐までアップダウンを頑張りつつ到着。
最後はハライ谷の激パウ滑走で最高の締めくくりとなった。
今回の山行では経験豊富な大魔人さんから色々とスキルを伝授してもらい大幅にスキルアップできた。
本当にありがとうございました。
コメント
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Sanchanさん、こんばんは。
お疲れ様でした。
厳しければ厳しい程、なんと美しいのでしょうか。
地獄と天国は紙一重…なんていうと怒られちゃいますね
それでも立っているだけで難儀なところに撮影もとなると相当大変だったと思います。
でもSanchanさんはまた「地獄」へと行っちゃうんでしょうねえ
今年も沢山の素晴らしいレコとお写真ありがとうございました。
あー、来年は一体どこまでパワーアップしちゃうのでしょうか〜
でもたまに、たまーーーにで良いのでまったり山行も見てみたいです^^
そしてまさかのmomochannさんの百四丈滑り込み付!
kozakuraさん、おはようございます。
いやー、ほんと天国と地獄は紙一重です。
「最高の景色!天国〜!」なんて言ってたら数分後には視界ゼロの爆風地獄。
いずれにしても経験値アップと万全の装備は必須ですね。
今シーズンは地獄ばかり・・・今回ようやく一瞬の天国を楽しめたという感じでした。
それでもスキー滑走はいつでも天国!やっぱりやめられません。
kozakuraさんの素敵な写真には到底およびませんが自分なりに見た景色を切り取れたらいいなと思っています。
年末年始はぜひmomochannの一発逆転百四丈で楽しんでください
sanchanさん、おはようございます。
夏時期のレコだとギリ丸パクリできたりして「レベル的に近いかも?」なんて勘違いも偶にしますが冬は完全に天上人!(汗)
しかも今シーズンはドM山行ばかりですね、どうしちゃったのですか?
やっとこのルートなら親近感持て拝見出来ました。
(もちろん時期が違いますが…)
momochannさんよりSさんDさんと三人で行かれると聞いていたので誰なのかは容易に想像付きましたが、滝までかと思いきや御前峰まで狙っていたとは。
美女坂を登ったところで明るくなりガスがとれてくるなんて最高の場所で最高のシュチュエーション!あそこら辺から見る四塚山の神々しさは素晴らしいですね♪
夏時期登れない四塚山、私も1度はこうゆう時期に正々堂々と登ってみたいと思いました。塚の方はやっぱり跡すら無いのかな?
最後はゴンドラ山頂駅からスキー場をスキーで…なんていうウケ狙いをやってほしかった(笑)
kabukiyaさん、あけましておめでとうございます。
momochannの月刊百四丈12月号の発売を待ち続けるうちに年を越えてしまいました(笑)
山スキーはちょっと特殊なので練習と慣れが必要ですが体力なんか僕よりkabukiyaさんの方がすごいと思いますよ。
去年kabukiyaさん達がテン泊で百四丈に行かれたのを見て今年こそは、と思っていました。
おっしゃる通り、この時期の加賀禅もやはり美女坂を登り切ったところからが天国ですね。(今回はある意味地獄でしたが)
残雪期はどうしても雪の色が少しくすんでしまいますがやっぱり厳冬期の白さは格別です。
四塚の塚はこの時期雪で埋まってしまって全くわかりません。
夏の地形をすべて変えてしまうのも雪山の面白さのひとつだと思っています。
ゴンドラ山頂駅から・・・のパターンは某momochannがちゃんと押さえてると思いますのでレコに乞うご期待!
って最初から分かってましたし、私が最高齢(笑)ですからできるだけラッセルから逃げてました
にしてもあのコンディションで四塚山まで行けるのはやっぱりすごいです。私はいくら出発を早めても意味がないんです
でもほんとこの時期の加賀禅定はやばいですね。単独で行ってたら死んでたと思いますよ…
momochann、加賀禅お疲れ様でした。
そして奇跡の月刊百四丈コンプリートおめでとうございました。
まさか初のコラボ山行が加賀禅になるなんて…よく考えたら北部白山マニアの僕らに相応しいですね(笑)
この時期の加賀禅は無雪期とは全くの別物、このメンバーだからこそ行けたんだと思ってます。
momochannの控えめ?ラッセルのお陰でもありますよ(^ー^)
また是非ご一緒しましょう!
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