晩秋と初冬のコラボ 積丹岳


- GPS
- 04:39
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 846m
- 下り
- 848m
コースタイム
- 山行
- 3:34
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 4:40
天候 | ど快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
落ち葉が多く泥濘、岩、木の根が隠れています。滑りやすいので気をつけてください。 コースは基本的にだらだら登りなので、危険な箇所はありません。山頂は南斜面が急崖ですので、写真撮影時はお気をつけください。 |
その他周辺情報 | お風呂は、日本海ふるびら温泉「しおかぜ」さん。500円でボディソープ、シャンプー付きです。ソフトクリームなく残念。。。結局いつものセコマで夕張メロンソフト(200円)。 |
写真
装備
個人装備 |
アウター(厚)
フリース
長袖インナー
登山パンツ(中厚)
靴下
キネシオロジーテープ
グローブ
アウター手袋
雨具(下のみ)
バラクラバ
登山靴(冬)
ゲイター(厚)
ザック
ストック
昼ご飯(ハヤシメシ)
バターパン4ヶ
行動食(チョコ
塩キャラメル
柿ピー)
飲料(500mlペット×3本)
サーモス(900ml)
地形図
計画書
筆記用具
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
保険証
JRO登録証
携帯
高度計付き腕時計
温度計
サングラス
タオル
ホッカイロ1ヶ
ビニール袋数枚
カメラ
替Tシャツ
携帯トイレ
ティッシュ3つ
ウェットティッシュ1つ
薄手ダウンジャケット
ツェルト
細引き
エマージェンシーシート
痛み止め
お風呂道具
着替え
サンダル
エアーサロンパス
|
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感想
【お山紹介】
今回は積丹岳。札幌西方にある積丹半島のほぼ中央にある標高1255.4mのお山です。6合目から積雪、との情報を入手し、雪を求めてフル装備で準備しましたが、ほとんど雪はなく、8合目から5cm程度積もっている程度。まだまだ夏靴で行けましたね。ちなみに積丹半島の最高峰は余別岳(標高1297.7m)で、夏道がないため積雪期しか行けません。
【地質】
産総研のHPから、積丹岳を含む山塊は第四紀更新世の積丹岳溶岩とあります。比較的新しい時代の火山ですね。山頂火口らしい地形が残っているのも頷けます。ただ溶岩流跡のようなものははっきりしません。
https://www.gsj.jp/data/50KGM/JPG/GSH_MAP_G050_04008_1979_200dpi.jpg
また第四紀火山岩体貫入岩体データベースでは200〜250万年前の成層火山とあります。以下を参照ください。
https://unit.aist.go.jp/gsc/dger/db/QVDB/v/203/001.html
【移動】
札幌から札樽道を小樽まで利用。高速利用後は国道5号線を走り、余市で国道229号に入ります。美国の市街地を抜け、峠を越えてしばらく行くと左手に登山口の看板がありますので、そこを左折してください。道なりにいくと途中で砂利道になります。砂利道に入って10分も走れば駐車場です。砂利道は少し荒れています。また1本道なのですれ違いがほぼムリです。気をつけて運転して下さい。札幌からは2時間程度かかります。
【山行】
さて、山行です。まずは入山届け。ネット申請もしていますが、駐車場にある休憩所(ほぼ避難小屋ですね)内で記入。なので忘れている人も多そうです。
記入したら早速登山開始。登山道は最初から山頂間でだらだらと登っていく感じ。急登はほぼありません。ちょっとした岩を乗り越える、低木をまたぐ、避ける意外は手を使うことはありません。標高700m以降は積雪が見られ、標高1100m以降は雪道です。ただ積雪は5cm程度で夏装備でまだまだ大丈夫です。もう一降りしたら、もう冬装備ですね。
登山道はとても整備されていて、笹が幅2〜3mで完全に刈られています。○合目標識もしっかりとあり、整備されている方々には頭が下がります。。。ただ低木がとても多く歩くのがなかなか大変。でも北海道ではこれが当たり前。本州の登山道によくある階段、木道を歩くよりずっといい。これも山行の楽しさの一つですね。
登山口からしばし歩くと、いきなり3合目標識が現れます。何処が本当の登山口なのでしょうか。紅葉は標高500m〜600mまでは紅葉晩期。チラホラ黄色の葉っぱが残っていますが、ほぼ終わり。青空のお陰でこのチラホラがまたいい感じ。気温も15℃前後で、歩いていて気持ちがいい。
地形が緩いこともあり、標高1100m位までは笹が高く(3m位)、景色はほとんど望めません。草木の奥にチラ見はできますが、写真を撮っても何これ?状態(笑)。なので、今回は標高700〜1100m間で写真が少なく、ペースがとても速い。
標高1100mを過ぎると笹の背が低くなり始め、山頂が見えてきます。傾斜も徐々に出てきて、振り返ると余市岳、羊蹄山、日本海、その遠くには暑寒別山塊が見えてきました。これは絶景!しばし撮影会となり、山頂目前で牛歩状態に。
再び歩き始め、あっという間に祝、山頂!なんと360℃の大大大絶景!!!積丹半島の全景が目に飛び込んできました。海あり山ありの大絶景。風も穏やかで1時間以上滞在してしまいました。
用事もあったことから、名残惜しくも少々駆け足で下山開始。順調に標高を落とすも、標高500m位から紅葉モードで再び牛歩に。光の状態がとても良く、もう写真撮りまくりでした。用事があるのに大丈夫か?(笑)。
そんなこともありましたが、ほぼ予定通り下山しました。洗い場があるのが嬉しいですね。入念に泥を落としました。
お初の積丹岳に感動し、再訪を検討。来春残雪期に余別岳まで行こう。あそこまで行けばまたきっと違う景色に出会える。でも夏道が欲しいなあ。
【その他】
1996年に発生した豊浜トンネル事故。雪祭りや小樽へ向かう乗客を乗せた路線バス1台、乗用車1台が巻き込まれ、20名の犠牲者を出した大事故。「明日からおまえ行けるか?」の上司の声に、「行きます」と答えて現場入り。助けたい思いがある一方、何も出来ない自分がそこに...犠牲者に高校生が含まれていたこともあり、その後積丹半島での登山に気が乗らず、なので近場なのに積丹半島の記録がありません。
もう20年以上経ったんですね...「もうそろそろいいかな?」なんて思い今回の山行に。トンネル途中から分岐する形で新しく豊浜トンネルが作られ、現地にはもう行けませんが、もちろん帰りには慰霊碑で手を合わせてきました。改めて亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
今回は雪山を期待して行きましたが、流石にまだ10月。低山では一度積もったくらいではまだまだ冬山になりませんね。6合目から雪山との情報でしたが、事前情報収集失敗でした(笑)。次回こそは雪山目指して行きたいな。さてさて、次は何処に〜。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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yo-sha さん、こんにちは。
積丹岳に行かれましたか。
北海道らしいお名前で・・・
さすがは北海道・・・この標高でも雪になっていますね。
積丹半島の最高峰???ではなかったんですね。
余別岳でしたか・・・なるほど・・・積雪期限定でしたか。
お天気もよくて・・・・
青い空、白い雪・・・・良い季節になってきましたね。
冷たい凛とした空気が心地よく、見上げると青と白のコントラスト・・・
ことしは山行が少ないので、余計に行きたくなりますね。
豊浜トンネル事故、覚えています。
20年以上になりましたか・・・合掌・・・
あの後、トンネル点検の仕事が増えたのを記憶しています。
そのあと西木村のトンネル拡幅工事に関与しました。
あれ・・・yo-sha さんも同業???ですか???
台風が接近していますね。
何事もなく通過してほしいものです。
ご苦労さまでした。
750RSさん、こんにちは。早速のコメント、ありがとうございます!
言われてみて気がつきました。確かに積丹(しゃこたん)という言葉は北海道らしいですね。こちらに来て四半世紀以上、流石に慣れ親しんだ言葉になっていました
余別岳はどっしりとしたお山で、名山にふさわしい風貌です。夏道がないのが残念ですが、その分憧れのあるお山になっているのも事実です
もうすぐ雪山シーズンが本格的になりますね。大雪山系、十勝連山はすでに真冬です。先ほどタイヤを交換したので、来週からバッチリどこでも行けます。750RSさんの素晴らしい写真、レコも楽しみにしてますよ〜
豊浜トンネル事故は、教訓でもあり自分の糧になっています。東日本大震災もそうでしたが、あの無力感は忘れられません。自然災害は避けられませんが、命が奪われるというのは流石にしんどいですね。。。でもこれで完全に判明しました。どうやら750RSさんとは同業のようです(嬉)
台風、またまた来ましたね。。。私も昨年は台風災害でごたごたでしたが、災害で仕事が激増するのはこりごりですね。お互い何事もないことを祈ってます
初めまして、yo-shaさん。
私達が登りの途中で多分スライドしました。
女3人組で私が遅れて後ろを歩いていました。
頂上に着いた頃は羊蹄山は全く見えませんでしたが、雲が山頂を乗り越えてる所見たかったです。。
とにかく最高の天気でしたね!
私達も頂上でのんびり過ごしましたよ。
お疲れ様でした。
☆豊浜トンネル、ここ通る時は必ずあの悲惨な事故の事思い出します。
新しいトンネルも出来て何も無かったかのように時間が進み、事故の事知らない人も増えて来ていますね。
zeropo7さん、こちらこそ初めまして。コメントありがとうございます!いつもレコ、拝見させてもらっています。
スライド、記憶がありますよ。小柄な女性が微妙に離れて歩いていたので、てっきり単独の方かと思ってました。zeropo7さんだったんですね
青空が広がり風も弱く、とにかく気持ちの良い山行でしたね。頂上ではまったりしすぎて帰るタイミングが分かりませんでした
羊蹄山、そうですか...見えませんでしたか。ニセコ連山もどんどん雲が厚くなっていってましたからね
豊浜トンネルは正直あまり通りたくないのですが、通るときは事故現場に最も近いカーブする辺りで心の中で手を合わせています。会社では事故を知らない若手が増えてて、流石に20年の年月を感じますね。。。事故を語り継ぐのも自分の仕事と思っています。
またどこかでお会いした際はよろしくお願いします
yo-shaさん、こんばんは〜!
秋の名残と雪を踏みしめる初冬の積丹岳、お疲れ様でした!
晴天の360度絶景、素敵ですね
豊浜トンネル事故はもう20年になるんですね。何度も通っていた道でしたので、衝撃的でした、こんなことが起こりえるのかと…。改めてご冥福をお祈り申し上げます。
美味しいと評判の「ハヤシメシ」…、早く試してみたいのですが、家の近くで見つけられない…(悲)
jei-boyさん、こんばんは。コメントありがとうございます!
積丹岳、あの青空の下での360度絶景はなかなか見応えありますね。雲が乗り越える圧巻羊蹄山にはびっくりしました
おっしゃるとおり、9合目近くにならないと景色がないですね。。。夏の山行ではちょっとツラいかもしれませんね
今回は標高700mまでは晩秋紅葉と落ち葉の登山道、標高1000mまでは木の枝アスレチック、標高1100mまでは初雪を堪能、最後の山頂までは絶景を楽しみながら歩いたので、登っている最中も結構楽しかったです
私も次回は残雪期に行こうと考えています。ついでに余別岳まで行きたいですね。実はあの斜面の尻滑りを想像していましたよ〜
今の豊浜トンネル、どれくらいの人があの事故を思い出して通過しているのでしょうか。あの事故は忘れられない、忘れてはいけない事故ですね
ハヤシメシ、日本全国で大人気で手に入りにくいようです。でも、ふぉっふぉっふぉっ、教えてあげましょう!新川ドンキホーテの食品売り場に無数に置いてあります!ご自宅が遠かったら是非どこかのお山ついでに行って見てください
ありがとうございます、ハヤシメシ ゲットできました*\(^o^)/* すぐ買いに行く、食いしん坊夫婦・・(笑)*/
ハヤシメシ、ゲットおめでとうございます!!
私も食いしん坊なので、売り切れで見つからなかったときに探しまくって新川ドンキに行きつきました。もう意地でしたね〜(笑)。早速お山で食してみてください
yo-shaさん、こんばんは。
ど快晴の気持ちの良い山行で晴羨ましいですね!!
豊浜トンネルの事故。当時、自分は高校生で全国的にも大きく報道されていたはずと思いますが知りませんでした。どのような事故だったのかと検索してみて、最初に目に飛び込んできた画像の状況が呑み込めず、状況を知り言葉を失いました。いつの日か積丹半島に行ったときには慰霊碑に立ち寄り手を合わせたいと思います。これからも語り続けてくだされば必ず心に残ると思います。
札幌でも雪が降ったそうですね。次回の山行は雪山でしょうか?
レコ楽しみにしていますね(*'▽')
関東方面は雨続きで今月は登りに行けませんでしたが、来月のお天気に期待していますよ〜♪
sayacaさん、こんばんは。コメントありがとうございます!
今日はノー残デー。後輩たちと飲んでて返信が遅れました
ど快晴、嬉しいのですが、本音は今回は少し雪が欲しかったですね。。。でもあの景色は素晴らしかったです。ニセコ界隈も含めて私の好きな山域になりました。是非、北海道へ来られる際は山行を計画してみてください
豊浜トンネル事故、トンネル出口付近の巨大な岩盤が崩落し、ちょうどそこを通過していたバスとピックアップの車が巻き込まれました。絶望的な状況の中「生きている人がいるかも」との気持ちを持ちつつ最初から最後の4発目の発破まで見届けました。
正直今でも少しトラウマになっています。しかし20年以上が経った今だからこそ、若い人たちには語り続けていきたいと思います。応援、ありがとうございます。
今年は雪の便りが早いですね〜。とうとう札幌で雪が降りました!雪国で育ったせいか、やはり初雪は嬉しいものです。積雪があると思わず踏んじゃいます
関東も天気が悪い日が多いですね。ピーカン山行になること祈ってます。お互い気を付けて、山行を楽しみましょう!
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