南蔵王 不忘山〜水引入道(二ッ森山登山口より周回)


- GPS
- 08:31
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,631m
- 下り
- 1,631m
コースタイム
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 8:32
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
休みのようなので端のほうをお借りしました。 トイレはゲレンデレストハウス |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト無し。登山道から白石女子高小屋跡までを除き全道刈り払い済み 山中には飲んで良いとされる水場無し 登山口〜白石女子高小屋跡 登山口から歩いて200mくらいまで刈り払いされています。以後最近刈り払いされた形跡はありません。 基本的には入口を除いてほぼ全てで笹のヤブ漕ぎになりますが、標高850m辺りまでは林業のための刈り払いされた時期もあるようで藪は薄め。道型も確認できます。しかし白石女子高小屋跡手前300m辺りからは藪も濃く道型の確認は困難です。 白石女子高小屋跡〜B29遭難碑〜不忘山 現在 登山道の復旧補修が進められており、泥濘箇所も大分改善されています。それでもかなり滑りますので、特に下るときは注意が必要です。遭難碑から先はガレ場。 不忘山〜南屏風岳〜屏風岳〜芝草平 南屏風まではザレ場。滑りやすいところにはチェーンが設置されています。屏風岳から芝草平までは木杭と石畳で整地されていますが、歩幅が合わず少し歩き辛いかもしれません。芝草平は木道以外は歩行禁止になっています。 屏風岳の分岐〜水引入道 分岐からの下りは、登山道に笹がカブリ気味なところもあって足元が見えず少し歩き辛いです。鞍部の地塘付近は深い泥濘箇所が多く足を取られます。深いところはふくらはぎ位まで泥に埋まります。 水引入道〜水引入道コース〜白石スキー場 水引入道から標高差400mを一気に下ります。かなりきついですが道そのものはしっかりしています。コガ沢の出合まで下ると沢を二回渡渉しますが、つながりが少し判り辛いです。下りで通るとニセの踏み跡などで迷いそうです。5mほど上流側に行くと道がハッキリします。テープやペンキマークはアテに出来ませんが河床以外は迷うところはありません。ゲレンデ内は刈り払い済み。どこでも歩けます。 |
その他周辺情報 | 遠刈田温泉 青根温泉 小原温泉など 遠刈田温泉にはセブンイレブンと綺麗な公衆トイレ(水洗) 秋山沢公衆トイレ(水洗) スキー場センターハウス内に登山届提出場所あり |
写真
装備
個人装備 |
長靴
合羽
|
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備考 | 毛糸の帽子、防寒手袋 |
感想
何日か前まで台風の影響が心配されましたが、直前に晴れに変わり絶好の登山日和。今回は白石スキー場のずっと下の二ッ森山付近にある登山口から登ります。
このコースは大分以前に硯石からスキー場へ戻るために通過したことがありましたがそのときも藪に埋もれた状態。現在国土地理院地図には記載がありますがヤマプラなどで見ると破線すらなく廃道扱いのようです。
スタート地点は標識等ありませんが、登山口は現在作業用の林道になっており砂利敷きされていますのですぐわかります。ここから数百メートルは刈り払いされて歩きやすくなっていますが、徐々に藪が濃くなっていきます。登山道はしばらくの間 両側が並木になって尾根に沿って真っ直ぐ伸びているので、なんとなくわかります。笹藪の高さは概ね腰から胸。視界が得られるので進行方向を定めるのにそれほど苦労はありません。地図で標高785mの辺りを等高線に並行に伸びている林道は、藪と同化して識別不可能。
藪が更に深くなり、道と藪との違いが判らなくなるのは標高850m付近の勾配が変わる辺りから。藪の高さは頭を越えるところもでてきます。ここはどこを通っても藪の深さは変わらないので、方向を定めて真っ直ぐ登っていきます。
藪を抜け白石女子高小屋跡に出ると空き地の上に空が広がり明るく見えます。ここまで標識や赤テープなどはまったくありませんでしたが、ここから先は普通の登山道。道のあることのありがたさを感じます。現在登山道の整備が進められており木の杭で段が付けられて、ツルツル滑る泥道も歩きやすくなっています。それでも気を抜くと足を取られるので慎重に進みます。
不忘山の山頂近くなると森林限界を超えて見晴らしが良くなります。下界にいても8月中は見ることが出来なかった青空が気持ちよく広がります。9月に入ったばかりですが山の風はすっかり秋になっているようです。山頂で景色を楽しんでいるとすぐに体が冷えてきます。休憩もそこそこに出発。
不忘から南屏風へ向かう道はアップダウンはありますが、滑りやすいところにチェーンが張られて整備されていたり刈り払いもしっかりされているので 歩き辛いところはありません。
出発時点では気になりませでしたが 少し強めに風が吹いており南屏風岳を通過する頃には晩秋のような寒さに身を震わせます。そろそろ毛糸の帽子や防寒手袋をザックに入れておく季節になったようです。それでも絶好の登山日和。かなりの人数が入山しており、稜線は大混雑でした。すれ違う人に聞くと、刈田峠の駐車スペースは満車で道路脇に停めざるを得なかったそうです。次々と現れる人とすれ違いながら芝草平へ。
芝草平までは多少の水溜りはあったものの、前日までの雨の影響もそれほど無く快調に歩けました。到着した芝草平で木製ベンチに座って昼食を取った後 屏風へ戻ります。
帰り道は水引入道から沢を下ります。屏風から水引入道へ向かう道が今回のハイライトでした。この道がちょっと大変です。屏風の分岐から急斜面を下りていくのですが粘土質で滑る道の上に、所々伸びた笹がかぶさって足元が見えないので足を置く場所に気を使います。(おそらく登りだとまったく気にならないと思います。)そして屏風と水引入道の鞍部で 道が田んぼ状の泥沼で足を置くところがありません。油断していたら長靴が口まで埋まり靴下まで泥だらけになってしまいました。
この泥コースを抜けるとすぐに水引入道です。眺めはいいのですが山頂は狭く人が2~3人で一杯なので あまり長居せずに通過します。ここからコガ沢まで標高差400mの急降下です。コースは荒れておらず藪も被っていません。特に滑りやすいということもありませんが 木の根っ子が至るところ張り出しています。落差も大きいので落ちないように気をつけて下ります。
コガ沢付近は両岸とも切れ落ちていますが、しっかりしたチェーンやロープが張られているので慎重に行けば通過は難しくありません。沢の出合を渡渉するのでパッと見るとどこがコースか判り辛いですが、沢へ落ちる道は登り側も下り側もしっかりしたチェーンが張られているので見れば間違うことはありません。
ここを過ぎるとあとは沢の右岸を黙々と進むのみですが、思った以上に勾配がきつく地味に体力を奪われます。あとは危険箇所といえるようなところはありませんが、ゲレンデに出てからレストハウスまでの長い下りは疲労に追い討ちをかけてきます。おまけに今回はレストハウスについてからも更に長い下りが待っていました。
今回は久々の青空に恵まれて気持ちよく歩くことが出来ました。しかしもう紅葉がはじまってもおかしくない位の気温でした。これから歩く山は防寒対策もしっかり考える必要がありそうです。
ずっと天気が悪かった蔵王山系、この日は絶好の登山日和だったようでなによりです。
白石スキー場からの周回かと思ったら距離が20km?
よく見たら全然下からの入山ですか、しかし白石女子高小屋跡までの道は登山道なのですか!?とても登山道に見えませんよ
本当に気持ちの良い晴れた山でした。
すれ違う人たちもこの晴れを逃すまいと、とても楽しそうでした。
白石女子高小屋跡までの道は地図には載っていますが、もはや道ではありません。地図だけ見て計画される人が無いように祈ってます。
ただヤブ漕ぎとしてはそれほど難易度高くないのでちょっとだけ笹薮かき分けてみたい方にはお勧めです。(笑
普通のとこは登らないのね(笑)
蔵王みたいな山で人気の無いとこ探すとこんな感じになっちゃいます
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