日帰りで歩いた38km 鷲羽岳


- GPS
- 19:10
- 距離
- 37.3km
- 登り
- 2,658m
- 下り
- 2,654m
コースタイム
小池新道登山口 03:35
鏡平山荘 06:10-06:30
双六小屋 08:25-08:35
三俣山荘 10:30-10:45
鷲羽岳 11:40-12:35
三俣山荘 13:15-13:25
双六小屋 15:20-15:25
鏡平山荘 17:20-17:25
小池新道登山口 18:55
新穂高 20:40
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
新穂高〜笠新道登山口 大規模な土砂崩れあり付近通過に注意。 秩父沢の橋はまだ無いため高巻する コース全般、雪渓を横切る場所多数。要アイゼン。初心者は要ピッケル |
写真
感想
梅雨前線が南下し、降水確率0%だったため
(降水確率0%の時は午後の雷雲の発生がまず無い)
これは、登山に行くしかないと思い鷲羽岳まで足を延ばしてきました。
ソロでは、より高くより遠くへ
仕事から帰って、早々に就寝。0時過ぎに家を出て
新穂高を1:30に出発する。長い一日の始まりだ。
双六方面へは左俣林道を歩きます。
いつでもそうだけど、歩き始めはなかなかエンジンがかかりにくく
すでに、バテ気味。
歩いていくと、笠新道手前の大きな広場みたいなところに
山が!!!土砂崩れの山でした。
数日前の雨で起こったのか?
周辺は、ドロドロ、足場の大きな石も浮き気味でバランスを
とるのが難しい。。。。しかも、辺りは真っ暗!
土砂の山の全貌も把握できない状態で当然泥にはまって靴を汚す。。。
シュートカットの靴が全部埋まることは無かったけど
泥んこの靴にテンションが下がる・・・・・・
土砂の山を通過して笠新道の水場で足を洗って気を取り直し林道をあるく。
途中、雪渓や川みたいなところを通過。
ライトで照らしてるとはいえ暗闇の中なので通過は、なかなか厄介だった。
やっと小池新道入口に到着。
ここまでで、かなり気が滅入ってます。
でも、石のしっかりした小池新道は、歩いてて気持ちが良い!
やっと登山という気になってきます。
辺りも明るくなってきて気分も良くなってきた。
途中、秩父沢の橋が、まだ架かってなくて高巻ルートに。
ちょっと藪っぽい道だけどマーキングはしっかり付いている。
少し登って雪渓を渡り、鏡平へと登っていく。
空もだんだん明るくなってきた。空気もひんやりして気持ちが良い。
時間の経過とともに高い山の峰々には朝日が当たり始めてきた。
暗闇の世界が一変する明け方のこの時間が一番好きだな。
鏡平の入り口の辺りで太陽と遭遇!
日焼け止めクリームを塗りたくる。
でも、今日の勝負は太陽の勝ち。
日焼け止めクリームも日傘も歯が立たなかった!!
昨年までのノー日焼け止め、ノー日傘、ノーアームガードだったら
どんな事になっていたことか・・・・
想像するだけでも、おそろしい!
男でも、日焼け対策はしっかりしないと駄目です。
鏡平の池は、まだ雪が残っていて逆さ槍を見ることは出来ません。
でも、こんな鏡池はそうは見えないから自分にとっては貴重な景色です。
鏡平山荘は、まだ小屋開けの準備で開いていないけど
支配人の大澤さんが、以前、うちのお店で家族でお買い物を
してくださったので、挨拶がてら休憩させていただきました。
コーヒーまでご馳走になってしまいスイマセン。
うっかり長居をしそうでしたが
まだまだ先は長いので、失礼させて頂き弓折岳への道を行きます。
鏡平山荘
http://www.sugorokugoya.com/kagami/shokai/kagami_shokai.html
本当は、春道を通るべきなんですが
藪っぽかったので、夏道を選んであるきました。
・・・・お勧めしません。
高度を上げていくと鏡平山荘が小さくなっていく。
槍穂高と双六に挟まれた、まさに空中庭園です。
弓折分岐まで行くと、いよいよ稜線歩き。
双六岳や笠ヶ岳への稜線も見えて、気分良いです。
途中、花も咲き始めていて最高の夏山歩き。
ここで日傘を試しに差して歩きます。
この日傘作戦は功を奏しました。
帽子をかぶらなくても涼しい!!!
帽子は、圧迫感を感じるので普段もあまり好きじゃなくかぶりません。
日傘男子は見た目には、ちょっと恥ずかしいですが・・・・
まぁ、いいのです。
稜線歩きを楽しみ、双六小屋へ向かって下りかけると
樅沢岳がちょうど陰になっていて涼しかったので少し仮眠しました。
双六小屋では、双六岳登頂か中道ルートが良いですよとの情報を頂きました。
巻道ルートは、雪渓が残っててお勧めできないらしい。
双六小屋
http://www.sugorokugoya.com/sugoroku/shokai/sugoroku_shokai.html
でも、いざ登ってみると・・・・
双六岳にしても、中道ルートにしても
かなり、高度を稼がないといけない。。。。。
登る前から戦意喪失!
夏道は何度も歩いているしアイゼンも持ってるし、巻道でいいかと
せっかく教えてくれたルートへは行かず楽な巻道ルートへ。
結果的には自分のレベルなら、大丈夫な場所でした。
午前中で、前日気温が低かったために雪渓の雪は固め。
それなりに注意をして歩き、なんとか三俣蓮華直下まで来ました。
ここに来ると、まさにこの景色ですよ!!
鷲が翼を広げたかの鷲羽岳の姿。
来てよかったなぁ〜と思える景色がそこには広がっていました。
そう鷲羽岳が、マイベストなんです。
この景色をずっと見てたいけど、この景色の頂へ行くため先へ進みます。
三俣山荘へ降りて少し休憩。
話によると、同じグループの雲ノ平山荘がテラスも出来て今日完成したとの事でした。
ちなみに昨年は、仮オープンの状態だったそうです。
新しい雲ノ平山荘、行ってみたい!!今年はいけるかな・・・・・
黒部源流 三俣山荘
http://kumonodaira.net/mitsumata.html
三俣山荘でザックをデポして、鷲羽岳に登ります。
空身は、軽くて楽チン!!!
でも、登るにしたがって、これまでの疲労が累積しているのか
ペースが落ち、なかなか登れない。
やっとのおもいで、登頂するとそこは・・・・・10時間も歩いた以上の価値のある
キラキラした景色が広がっていた。
辛く長い道のりも来てよかった!!と思える瞬間です。
この鷲羽岳の先には水晶岳(1泊で登頂済)がありますが
私の尊敬する錆鉄人さんは、日帰りで踏破してます。
凄過ぎです。私はこのまま無理すれば行けると思いますが
帰24時間を過ぎて日帰り登山とはいえなくなりそうです・・・・・
頂上で景色を眺めていたら達成感からか睡魔が・・・・
折り畳み傘を顔にかぶせてしばし仮眠!
いつもは、仮眠すると顔が厚くて不快な気分で目覚めるんだけど
これは良い!気持ち良い仮眠が出来ました。
鷲羽岳の絶景を堪能し、三俣山荘へ降りデポしていたザックを回収!
重い・・・・重過ぎる・・・・
よくこんな荷物背負ってきたかと思えるくらいでした。
帰りも巻道ルートを選択。
途中、やっと普通に話の出来る登山客と会ってお話できました。
お互い、今日の景色は最高でしたね!って
確認しあって少し、休憩がてら山談義。
休憩後は、私が先行した。
午後の雪渓は柔らかくなっていてノーアイゼンで縦横無尽に歩けました。
まさに自然のアトラクションって感じです!
難なく巻道ルートを歩き、その後もピストンなので双六小屋、弓折分岐を通過。
帰りの弓折夏道に苦労しましたが、なんとか鏡平山荘に到着。
休憩はせず、そのまま外で作業しいていた支配人の大澤さんに、挨拶だけして
鏡平を通過しようとすると、大澤さんが追いかけてきて
お菓子と、飲み物をお土産に持たせてくれました。感謝!感謝です。
秋にまた、友達と登りに来たいと思います。
小屋開けと夏の営業頑張ってくださいね〜
鏡平を後にして、順調に秩父沢を下ります。
マーキングがしっかりしているので、迷うことは無いです。
途中、大きな落石を発見!!
こんな大きな石が落ちてくるんですね〜
そして、明るいうちに、なんとか小池新道登山口へ降りて
来ることが出来き、新穂高に戻ってこられました。
大きな達成感とともに、こんなキツイ登山は当分いいかな?と思いました。
「想い出の山」写真&レポートコンテスト 「山行記録部門」 by モリパーク アウトドアヴィレッジ(MOV)
コメント
この記録に関連する登山ルート

38km…
(ºдº) (つд⊂)ゴシゴシ (ºдº)
●shirokayakさん
こんにちは。
おかげさまで、今日はなんだか変な動きです。
生れた直後の子馬のようです・・・・
遠い、そして長い…
でも、雄大!
すばらしい時間を過ごされましたね!
変な動きだけで済みましたか〜
さすがです
38Kmっすか・・・・
すごい・・・としか言いようがありませんわ。
しかも単独・・・・
恐れ入りました。
kさん 相変わらずの健脚っぷり!脱帽
最初と最後のダラダラがつらそう
38kmって・・・・
でも、あの早寝はこれだったんですねー
まるで、加藤文太郎みたいですね!
いいなー
これからの山行記録もわくわく期待してます!!
無事に帰ってこられ、そしてお疲れ様でした!
あ。ムーチョス!!
keroyonさん、すごい健脚ですね。
私には真似は出来ません。
私も7月の3連休の登山計画で鷲羽岳か南岳で悩んでました。
keroyonさんのレポを拝見させて頂き、鷲羽岳に決めました。
ただ、辿り着くか・・・?
こんばんは〜〜^▽^
あまりにも素晴らしい景色に、思わずコメントさせて頂きます^−^
鷲羽岳に水晶、滅茶苦茶綺麗ですね!!!!!(>▽<)
今月末に三俣蓮華に行くのですが、決めました、
鷲羽と水晶にも脚を伸ばしたいと思います(^▽^)
雪渓が、いい感じで残っていてほしいです。。(ビューポイントで、ですよ^^)
自分のときも、こんな良い天気に恵まれたいです。
どうもお疲れ様でした!
素晴らしい風景ですね。
私も同じルートを歩きましたが、雪があるととても格好良いですね。
それにしてもまだ雪渓が残るこのルートを日帰りで歩かれたのは凄いです。
夏道の数倍の体力が必要ですね。
鏡平からの夕日に燃える槍を見るというのが私の1つの目標なので、今年は鏡平山荘にお世話になる予定です。
●komadoriさん
こんにちは。
今回の山行は辛かったけど・・・・楽しかったです。
達成感もその時も、後からもこみ上げてきます。
今日は、少しはマシな動きになってますよ。
ロボットみたいです、ギィーガシャン!!ギィーガシャン!!
●kenpapaさん
こんにちは。
ヤマレコでは36kmくらいの
表示になっていますが
カシミールで細かく測ったら38キロでした。
今度の富士山0mからの挑戦楽しみにしています。
にぎやかで楽しそう〜
終わった後のシュワーも格別でしょう!
●bmwr1100rsさん
こんにちは。
私は、すぐにアピールしちゃう方なんで
目立ちますが意外に、やってる人多いんですよ〜
しかも水晶まで!!!
それから普段一緒に登山している友達以外の
地元の反応はないですね〜
私は、もう少しゆったり登山に戻そうと思います。
●papiさん
こんにちは!
そうです。早寝はこの為!
店長さんに起こされそうになったけど・・・・
実は・・・山岳小説読まないので
加藤文太郎と言われても
ピーンとこないです。孤独な人なんでしょうか?
これからも山行記録、読んでやってください。
ジョジョ立ちに拍手ありがとう!
●sumimaruさん
こんにちは!
私は、槍穂高連峰はよく見ているので
北アルプスの奥地にしました。
私の記録でルート決めたなんて
なんだか嬉しいですね!
気をつけていってらっしゃい!!
●ittiさん
こんにちは。
双六小屋を越えると・・・・
私にとっては
山の世界がガラッと変わるんですよ。
そんな世界が見たくて、歩いてきちゃいました。
三俣蓮華から見る景色も最高ですよ〜
新しい雲ノ平山荘が見えます!
小さな双眼鏡なんかあると良いかも!
月末、晴れると良いですね〜
●MATSUさん
こんにちは!
水晶まで日帰りされたMATSUさんに
凄いだなんて恐縮ですよ〜
確かに登りに雪渓は辛かったけど
帰りは縦横無尽に歩けたので気持ちよかった。
それから夜の歩きは涼しくて良いですね。
鏡平に行かれる時は、雷鳥屋がよろしく言ってましたと
お伝えくださいね!
keroyonさん
頭の中には、錆鉄人、、、ですね。
あの方、昨年か、一昨年か、北岳登っているときに
奥さんと登ってきました。
北岳、間ノ岳、農鳥岳を1日で、、
物凄い勢いで登ってきますよ、あの方たち。
さて、
このルート、数年越しの懸案。
もちろん、日帰りなどではないですが、
今年は是非、、
いつもわからないのでは、秩父沢って
それほど水量が多いのですか、、
橋が掛けておらず、高く巻く、、と良く聞きますが、、。
それにしても景色は抜群。
私は、深夜から歩くことはできませんが、
泊まりで何とか行きたい、、
Y-chan
●Y-chanさん
こんにちは。
錆鉄人さん夫婦はすごいです。
奥さんも百名山完踏してるし!!
お二人にお会いしたことがありますが
すごく楽しそうで羨ましかったです。
今年は黒部源流界隈にいらっしゃいますかぁ?
秩父沢の高巻ですが
マーキングがしっかりあって迷いませんよ。
それに鏡平小屋が開いてからしばらくすれば
架かると思いますよ。
登山道の状況は日々刻々と変わりますので
道の近くの山小屋に問い合わせるのが一番かと
思います。
行かれる時は、晴天であるといいですね!
このコースは何度か登ったことがありますが、この時期に鷲羽岳までを日帰りでやってのけるとは素晴らしいですね。ただただ健脚ぶりに驚きです。
時々拝見し、励みにさしていただきます。ありがとうございました。
●meganezaruさん
こんにちは。
双六を過ぎると、私には別世界なんですが
その別世界を、たまに見に行きたくなるんですよね〜。
ただの山バカなので
あまり参考にはしないでくださいね〜!
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