横岳西璧 大同心正面壁雲稜ルート



- GPS
- 09:45
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,250m
- 下り
- 1,231m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
南八ヶ岳西面。おそらく訪れた事の在る殆どの登山者は目にするであろう大同心。いつかは登攀してみたいと思い、残雪が消えた頃合いを狙い、大同心 雲稜ルートへ行ってきました。
早朝といっても、すっかり日は昇り、明るくなってからアプローチ開始。
残雪は消え、新緑に彩られた中気持ち良く春の息吹を感じながら、赤岳鉱泉を目指し歩き易い北沢を詰めて行きます。
鉱泉近くになると残雪もチラホラ現れますが、概ね夏道と変わりなく快適に進みます。
鉱泉からは一転。残雪が一気に増え、大同心稜からは急斜面なうえ踏み抜きが多く、体力を消耗しつつ高度を上げ大同心基部へ到着。
アプローチからの眺めと違い、いざ登攀となり目前ににそびえ立つ大同心は威圧的な存在を感じます。
基部へ立つと、想定していたよりも気温は寒く、周辺には霜柱が立つ程。 準備を整えすっかり冷え込んでしまった体の中、登攀開始。
1P いきなり下部岩壁の核心。上部の薄被りなハングを目指し左上気味に高度を上げる。冬季は人工のラインの為か支点は豊富に有り、ホールドスタンスも豊富。しかし岩が予想以上に冷たく2〜3手、高度を上げる度に手を温めながら進み、もたつきながらもフリーで通過。
2P 直上する凹角のルートは人工のラインの為、バンドを2〜3メートルトラバースし左に在るカンテへラインを移しフリーで抜ける。
3P 草付のフェースを直上した後、凹角の登攀。グレード的には難しくは無いが草付が濡れている上、下部とは異なり支点が少ない。嫌らしい区間を通過し上部、凹角を抜けると大同心テラスへ抜けるトラバース直下までロープを延ばす。
4P テラスまでのトラバース 途中岩の突起が有り体をのけ反るようなムーブが有るが、ホールドスタンスは豊富なので問題なし。高度感が気持ち良い。
5P 核心ピッチ。
フェースを直上し、薄被りなハングを強引に乗越た後に右上しカンテへムーブを移す。高度感を楽しみながら頭上に続くスカイラインの登攀を楽しみながら終了点へ。
下山は大同心の頭よりテラス基部まで懸垂した後、明瞭な踏み跡に導かれ、少し下って大同心ルンゼ原頭部よりクライムダウンし大同心基部へと降り立ちました。 登攀前は威圧的に感じた大同心も登攀を終え眺めると、変わりなく静粛を保った」まま鎮座し次回の課題を与えられた様でした。
冬季は人工を交えたルートとはいえ、無雪期にフリーで登攀で来たには大きな自信になり、次回は厳冬期の登攀へ良い課題が残せる山行となりました。
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