大神ヶ岳と赤谷山（登山口〜往復）、三子山（清谷〜北峰〜三子山〜清谷）、匹見の難関2題【益田市匹見町、島根県】
島根県
otoh
体力度について
- GPS
- 04:56
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 976m
- 下り
- 971m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 5:18
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 5:56
�‖膺瀬�岳と赤谷山
大神ヶ嶽神社登山口駐車場 956 ― 木橋 1004 ― 平岩 1009 ― 潜岩 1012 ― 三坂大明神 1014 ― 赤谷山・大神ヶ岳分岐点 1018 ― 大神ヶ岳山頂 1019/1028 ― 赤谷山・大神ヶ岳分岐点 1030 ― 展望ピーク 1049/1049 ― 立岩(下) 1054 ― 立岩 1058/1059 ― 赤谷山 1102/1114 ― 立岩(下) 1118 ― 展望ピーク 1124 ― 三坂大明神 1142 ― 木橋 1149 ― 登山口 1154
�∋飴匯�
清谷の三子山登山口 1257 ― 壊れた木橋 1308 ― 最初の「三子山」標示 1309 ― 大岩 1345 ― 広場、分収造林地標識 1350 ― 二つ目の「三子山」標示 1351 ― 廃林道 1403/04 ― 稜線分岐点 1413 北峰 1418/19 ― 稜線分岐点 1423 ― 中央峰 1430/間違った尾根へ下降し戻る/1442 ― 稜線分岐点 1447 ―途中道間違い― 廃林道 1501 ― 二つ目の「三子山」標示 1509 ― 広場 1510 ― 大岩 1514 ― 渡渉地点 1520 ― 最初の「三子山」標示 1540 ― 壊れた木橋 1541 ― 登山口 1550
●行動時間
��1:58＋��2:53＝3:51
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
（広島家＝吉和IC＝益田市匹見町紙祖、大神ヶ岳登山口） 登山口―大神ヶ岳―赤谷山―登山口 （益田市匹見町紙祖＝益田市匹見町石谷の三子山登山口） 登山口―三子山（北峰、中央峰）―登山口 （益田市匹見町石谷の三子山登山口＝広島家） ●登山口へのアクセス ○益田市匹見町紙祖、大神ヶ岳登山口 ・広島県廿日市市吉和から林道「大向・長者原線」を進み、終点で国道488号を左折。少々進むと右手の主川を橋で渡る道が見えるのでそれへと右折。これが「三坂八郎林道」。そのまま県境を越えて6.4kmくらい進むと大神ヶ岳の登山口前駐車場に至る ・島根県側からは、国道488号を匹見へと向かい、匹見町匹見で県道42号へ。県道を約10km進むと、左手の紙祖川を渡る橋があるのでそれへと進む。これが「三坂八郎林道」。約6.4km進むと大神ヶ岳の登山口前駐車場に到着する ・駐車場には10台程度は駐車できそう ○吉和から2本の林道を繋いで行くルートと、県道42号から林道を経由していく道との比較 ・特に「三坂八郎林道」についてはどちらからでも登山口への距離が殆ど変わらない上に、整備状態にも差はない。道幅は1.5車線または1車線、川側にも殆どガードレールはなし。落ち葉に埋もれている度合いも同様 ・「三坂八郎林道」に至るまでの「林道大向・長者原線」「県道42号」についてもさほどの違いはない ・広島側から行く場合には、時間距離が短い吉和ICからのルートがよいのではなかろうか ○国道488号について ・国道488号は吉和から県境を越えて益田市に至る道だが、益田市匹見町の裏匹見峡の付近が長期通行止めとなっており、同道で益田市側から匹見町広見には行くことができない。益田市から国道488号〜県道42号〜三坂八郎林道〜大神ヶ嶽神社〜三坂八郎林道〜林道大向・長者原線〜吉和の国道186号というルートは、通行不能の国道488号の代替としても利用されているようだが、国道488号よりはましな道だが、一般的とは思えない。狭い林道を避けたいのであれば、国道191号へと大きく迂回するほうがよいと思う 〇清谷の三子山登山口 ・国道488号匹見町澄川にて「市道内谷線」へと入り役7km進む。左へ橋を渡る枝線に入り700mほど進むと、民家入り口に「三子山登山口」の道標がある ・駐車できそうな余地はあるが、駐車場はない （2025.11現在） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
○大神ヶ岳、赤谷山（だいじんがたき、あかだにやま） ・登山口から急登が始まる。細い土の道だがよく通われているので道筋明瞭。大臣ヶ岳下を過ぎたころに「赤谷山」との標示現れたら、それを右折すると大神ヶ岳山頂へと至る ・赤谷山へは緩い昇降を伴う稜線の道。立岩への登りがやや急だが、足がかり手がかりは得やすい 〇三子山 ・登山口から頂稜に至るまで道としては荒れている。藪はないが、道が痩せてへつり落ちそうな斜面トラバースは多数。踏み跡不明瞭箇所も多数。ピンクテープのマーキングはあるものの、テープ間隔が広すぎて、ルートファインディングが要求されるところもある。倒木が多く、それによりルートが不明瞭になっているところもある。わずかとはいえ踏まれている道筋なので、よく見れば道筋を見出すことはできる ・道に悩んだところとしては、�‘�口からほんの少し先、小川沿いから山へと取りつく道分かれ、��標高500m付近で沢沿いになってから渡渉し右岸から左岸へと移行するあたりなど ・やわらかい土の斜面も多く、ぬかるんでずり落ち気味になるところや、雑草踏み付けの沢沿いで踏み抜きもありうる。実際一度踏み抜いてしまった （いずれの記述も2025.11現在） |
| その他周辺情報 | ●買う、食べる ・コンビニエンスストアは、島根県側では益田市横田町あるいは益田市美都町仙道にある。広島県側では吉和にはデイリーヤマザキ提携の店舗があるが24h営業ではない ・飲食店は、匹見町匹見に数軒あるようだ。周辺では、例えば吉和の女鹿平にあるが、営業状況は確認してから行った方が良さそうだ ●日帰り温泉 ・匹見町匹見には「匹見峡温泉やすらぎの湯」、美都には「」美都温泉湯元館」がある ・吉和には「女鹿平温泉クヴェーレ吉和」「潮原温泉松かわ」がある。不詳だが、日帰り入浴はできるようだ （いずれの記述も2025.11現在） |
写真
【行きの三坂八郎林道にて】
【大神ヶ岳赤谷山：登山口にて】
【大神ヶ岳赤谷山：登山口にて】
【大神ヶ岳赤谷山：登山口〜大神ヶ岳下分岐】
【大神ヶ岳赤谷山：登山口〜大神ヶ岳下分岐】
【大神ヶ岳赤谷山：登山口〜大神ヶ岳下分岐】
【大神ヶ岳赤谷山：登山口〜大神ヶ岳下分岐】
【大神ヶ岳赤谷山：大神ヶ岳下分岐にて】
【大神ヶ岳赤谷山：大神ヶ岳山頂部にて】
【大神ヶ岳赤谷山：大神ヶ岳山頂部にて】
【大神ヶ岳赤谷山：大神ヶ岳山頂部にて】
【大神ヶ岳赤谷山：大神ヶ岳山頂部にて】
【大神ヶ岳赤谷山：大神ヶ岳山頂部にて】
【大神ヶ岳赤谷山：大神ヶ岳山頂部にて】
【大神ヶ岳赤谷山：大神ヶ岳下分岐にて】
【大神ヶ岳赤谷山：大神ヶ岳下分岐〜展望ピーク】
展望ピークで振り返ると、大神ヶ岳（写真右）の左手には十方山、恐羅漢、広見山が展望できます（帰途撮影）
【大神ヶ岳赤谷山：展望ピークにて】
1
（帰途撮影）
【大神ヶ岳赤谷山：展望ピークにて】
【大神ヶ岳赤谷山：展望ピークにて】
【大神ヶ岳赤谷山：展望ピークにて】
【大神ヶ岳赤谷山：展望ピークにて】
【大神ヶ岳赤谷山：展望ピークにて】
【大神ヶ岳赤谷山：展望ピーク〜赤谷山】
【大神ヶ岳赤谷山：展望ピーク〜赤谷山】
【大神ヶ岳赤谷山：展望ピーク〜赤谷山】
【大神ヶ岳赤谷山：展望ピーク〜赤谷山】
【大神ヶ岳赤谷山：赤谷山山頂にて】
【大神ヶ岳赤谷山：赤谷山山頂にて】
右谷山、小五郎山といった寂地山近辺の山々は見えていますが、寂地山は見えません。そこから安蔵寺山にかけての展望【大神ヶ岳赤谷山：赤谷山山頂にて】
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【大神ヶ岳赤谷山：赤谷山山頂にて】
帰りに改めて立岩と安蔵寺山
【大神ヶ岳赤谷山：赤谷山〜大神ヶ岳下分岐】
【大神ヶ岳赤谷山：大神ヶ岳下分岐〜登山口】
【大神ヶ岳赤谷山：大神ヶ岳下分岐〜登山口】
【大神ヶ岳赤谷山：登山口にて】
【大神ヶ岳赤谷山：登山口にて】
登山口はイコール民家入り口です
【三子山：登山口にて】
【三子山：登山口にて】
【三子山：登山口〜広場・分収林標識】
【三子山：登山口〜広場・分収林標識】
【三子山：登山口〜広場・分収林標識】
【三子山：登山口〜広場・分収林標識】
【三子山：登山口〜広場・分収林標識】
【三子山：登山口〜広場・分収林標識】
【三子山：広場・分収林標識にて】
【三子山：広場・分収林標識〜頂稜分岐点】
【三子山：広場・分収林標識〜頂稜分岐点】
【三子山：広場・分収林標識〜頂稜分岐点】
振り返って撮影。廃林道に出ました。中央手前から右奥に続くのが廃林道。テープある木の左側から出てきました【三子山：広場・分収林標識〜頂稜分岐点】
【三子山：広場・分収林標識〜頂稜分岐点】
同じ地点から先を見ます。廃林道は手前中央から右へと続きます。登山道は中央やや右から登っていきます【三子山：広場・分収林標識〜頂稜分岐点】
【三子山：広場・分収林標識〜頂稜分岐点】
【三子山：広場・分収林標識〜頂稜分岐点】
【三子山：頂稜分岐点にて】
【三子山：北峰山頂にて】
【三子山：北峰山頂にて】
【三子山：中央峰山頂にて】
間違った尾根へと下降したため戻ってきました。本当は山名標左手のこのテープから南峰へと続いていたようです【三子山：中央峰山頂にて】
【三子山：中央峰山頂にて】
【三子山：中央峰山頂にて】
【三子山：頂稜分岐点にて】
【三子山：頂稜分岐点〜広場・分収林標識】
【三子山：頂稜分岐点〜広場・分収林標識】
【三子山：広場・分収林標識にて】
行きでは道間違いをして大きくロスした渡渉地点。帰りは対岸のピンクテープを見るので間違いにくい【三子山：広場・分収林標識〜登山口】
【三子山：広場・分収林標識〜登山口】
【三子山：広場・分収林標識〜登山口】
【三子山：広場・分収林標識〜登山口】
【三子山：広場・分収林標識〜登山口】
【三子山：登山口にて】
感想
昨日に続き、好天に誘われて中国山地に向かった。朝から些細なトラブルがあって出発が遅れてしまったが、予定では大神ヶ岳・赤谷山と三子山に登ることを目指した。
〇大神ヶ岳、赤谷山
大神ヶ岳登山口は、本州、特に中国地方では屈指の秘境といえるだろう。住所では益田市匹見町紙祖となるが、紙祖を通る主要な県道42号から三坂八郎林道を6km走ることになる。その先1kmほどで広島県境となるうえ、県境のトンネルは標高1,000mを超えるところに位置している。
ここに広島県側からのアクセスも可能であることだけでも驚くが、アクセス事例も少なく、本日時点で通行可能なのかもわからない。ひとまず向かってみて、だめなら大きく迂回すればよいと腹をくくって吉和インターからの道へと向かった。
林道大向・長者原線を走り抜け、半年ほど前に広見山へと向かった国道488号との合流点に到着。ここからは前回とは反対向けへと左折し、少々走って林道三坂八郎線へのと曲がりこんだ。
この道は、川沿いにもかかわらず川側にはガードレールすらなく、道幅も広くて1.5車線といったところだ。対向車が来たらどうするんだろうと思いながら進む。川を離れて登り始めると、やがてトンネル入口が現れる。広島県、島根県の県境をなす「三坂八郎トンネル」だ。貴重な県境ルートではあるが、通行量はほとんどないようだ。トンネルを抜けてしばらく下ると登山口の駐車場に到着した。駐車場にはすでにクルマがいっぱいで、路肩にもあふれ出している。さすがは紅葉シーズン、この秘境にもこれだけ多くの人が入っていることがわかる。
クルマを置いて、いよいよ出発。入口には、おなじみのオンリーワン倶楽部の手製標示が掲げられている。
最初から急登が始まり、一気に高度を上げる。計画的に整備されたのかと思うほどのきれいなジグザグを抜け、同様に一定勾配のへつり道を登っていく。平岩、潜岩を見ながら登るが、登山口の標示にあった山葵天狗社というお社には気づくことができなかった。山頂部の巨岩が近づき、三坂大明神が目の前に現れる。ここでお詣りをして先へ。巨岩の裾を巻くように進むと赤谷山との分岐点が現れ、そこを右折、ほどなく大神ヶ岳山頂に到着した。
山頂は、南側が開けており、吉和冠山から安蔵寺山にかけてを展望することができる。中国山地の奥深い山々だ。山頂の先には踏み跡が続いており、ひょっとすると三坂大明神よりも東側へとつながっているのかもしれないと思ったが、あまり時間に余裕があるわけではないので行くのは思いとどまった。
戻って赤谷山を目指す。鞍部を越えて緩く登り返すと展望ピークに到着。ここからは吉和冠山から小五郎山のあたりがよく見える。登ったばかりの大神ヶ岳も見ることができるが、巨岩で形成された山頂部はよく目立つ。また、大神ヶ岳の左側には恐羅漢付近も見えている。難儀した広見山、恐羅漢、十方山などをはっきりと見ることができる。恐羅漢付近は穏やかな山並みであることがよくわかる。
さらに進むと立岩が見えてくる巨岩が屹立しており圧倒されるが、登るには背後の斜面から取りつくことができるようだ。そちらへ回り込んでピークに立つと、岩だけではなく目の前の安蔵寺山の威容にも圧倒される。
そこからしばらく進むと赤谷山山頂。ここからも安蔵地山をはじめ小五郎山付近までの山並みを鑑賞することができる。色づいた山々が織りなす秋枯れの風景を飽きず眺めて堪能。
下山は来た道を巻き戻す。やはり帰途にも山葵天狗社に気づくことはできなかった。
〇三子山
下山後すぐに三子山登山口へと向かった。国道488号に出て益田方面へと走り、内谷線から清谷へと至った。登山口の標示はあるが、駐車場はなさそうだ。路肩が広いので、そこへ駐車して出発。民家の軒先を失礼して、狭隘な沢筋へと入るが登山道らしき道ではない。踏み跡に過ぎない道筋には一応時々ピンクテープがある。たぶんここから行けるのであろうと怪訝に思いつつ先へと進む。
沢筋を離れて上っていくと「三子山」を指し示す手製標示が現れる。地面においてあるだけなのが不安をあおるが、ひとまずはルートが合っているようなので安心する。
その後も倒木や緩い地面に悩まされながら、踏み跡らしき跡をたどる。標高500mを過ぎ、沢沿いにきたとこころでいよいよ道失い。周囲を観察していると対岸に先ほどまでのような踏み跡が見えた。少し戻って最後のピンクテープのあたりで対岸へと渡る。そこから再び踏み跡らしき道筋に復することができた。
しばらくはそれとなく登山コースらしいところを進み、やがて珍しく広場に出る。広場といっても狭いもので、卓球台が置ける程度の広さだ。その上部には分収林の標識が掲げられており、久々に人の手によるものを見た。その斜面に取りつきまもなく二つ目の「三子山」標示に遭遇する。
それとなく登山道らしい道を進んでいくと、やがて地図にある林道に到着する。林道とはあるものの、とてもクルマの通れるような状態ではなく、そう思ってみなければ林道かどうかも定かではないほどに荒れている。
林道を越えて源頭部の斜面を登っていくと、ついに頂稜に到着。頂稜も落ち葉にまみれており、道筋こそ明瞭だが、斜面は歩きやすくはない。
ここで少し考える。ここまでのルートがこれほどに荒れているということは、暗くなってしまうと太刀打ちできない恐れがある。東斜面であることも考え、16時までには下山しきることが必要と考えた。ここまでの所要時間が予定を大きく超過していることもあり、北峰の先にある“岩乗り”への往復はあきらめることにした。
まずは北峰に向かう。北峰は眺望が利かないとはされているが、日本海側が小さく開けており、大道山や韮草山とともに日本海を見ることができる。岩乗りをあきらめると決めたことに加え、少しとはいえ展望が得られたことで自分を納得させつつ戻る。
次は中央峰、南峰へと向かう。中央峰は三子山の最高点のようだが、眺望はない。到達を記録してすぐ南峰に向かう。向かったつもりだったが、全く異なる尾根を下降していたことに途中で気づき、慌てて引き返す。そのロスが響き、残り時間を考えて南峰もあきらめることにした。
そこからは登山口へと戻るだけ、と言いたいが、あの頑迷な道を戻ることを思うと気が重い。帰り着くまで気が抜けない思いで下降。途中では草地で踏み抜きもやってしまい、足が攣りそうになった。どうにか入口のワサビ田が見えてきたときには、いつになくほっとした。
石見エリアの山々は人の入っていない分だけ本来の山歩きの楽しさが味わえる部分もある。しかし、今回のように地図にもルート表示がなく、現地もあれているような場合には楽しいを通り越して怖さが出てくる。
おそらく「分県ガイド島根県」の山の中では、そのような思いをする山はこれが最後だと思われる。
とはいえ、残りの山々についても十分に注意深く臨みたいものだ。
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