大菩薩嶺

Jinriki-2020
その他1人 - GPS
- 03:43
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 481m
- 下り
- 493m
コースタイム
- 山行
- 2:41
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 3:40
| 天候 | 晴天なれど富士山は見えず |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
泥濘も無く良好 |
| その他周辺情報 | 塩山温泉 |
写真
感想
娘が山に行きたいと言うので、今回は「絶景登山」を提案.大菩薩嶺から富士山を眺める観光コースにご案内。
甲斐大和の駅の8:10分のバス競争に敗れ、10名程がバス停に取り残されましたが、タクシーを呼べると言うので前に並ばれていた二人組と4人でタクシーで上日川峠を目指します。
自家用車移動がが当たり前の田舎で、タクシーは減る一方。2台を手配して頂きましたが、到着には30分弱掛かりました。塩山の車庫の車は金峰山で出払っているとの事。
道すがらタクシーの運転手さんに地元の様々ななお話をして頂き、さらに峠到着はバスとほぼ同時刻だったので、一人2000円ならば、むしろお得感がありました。山麓から中腹までの広葉樹の紅葉が見事でした。
上日川峠は結構な混雑。さすがは大人気の大菩薩嶺。高尾山と大差無い獲得標高で、絶景と富士山が楽しめるのですから。
2000m付近の最低気温は-1℃の予報でしたが、バス停付近は9℃。風もなく日差しも暖かなので、ハイクアップで汗の処理を気にする気温。福ちゃん荘で上着を脱いで、ミレーのアミアミと、薄いオクタの長袖だけで登りますが、娘が気合を入れてガシガシの乗るので雷岩到着時には汗ダク。このペースなら半袖Tシャツでも汗かくよね…。
ただ稜線上は風が冷たく、アクティブインサレーションを羽織ります。ここからは樹林帯を大菩薩嶺の山頂標識まで少し歩きます。
実はこの樹林帯歩きがこのコースの密かなお気に入り。苔むした登山道は深山の趣があって、肌も潤う気がします。梢から氷が降って来るので昨夜は冷え込んで霧氷が出来た様です。
山頂標識で記念写真を撮って雷岩に戻って来ましたが、残念ながら富士山方向は雲で見えません.南アルプスの山頂群だけが雲の上に頭を出していましたが、それも次第に雲の中へ。
優雅にアルコールストーブでお湯を沸かしてランチと決め込みますが…風が強くて中々湧かない。風防を持って来て正解.だけど、次からはジェットボイル持って来ます….。
そこからの稜線歩きは写真を撮ったり、他の登山者と山談義をしながら、のんびり歩きます。この景色をファーストハイクで通り過ぎるのは勿体無い。
13:00に登山口に戻りました。ロッジで日曜日限定の石窯ピザを食べたかったけれど、ビールを飲むと帰りのバスでトイレが心配なので我慢してコーヒーだけにしました。
甲斐大和へのバスの車内は殆どの乗客が爆睡。補助席の方達はカーブの度に「サル地蔵」状態でした。車窓には晩秋の陽を受けて紅葉が輝いていましたが、殆ど見る人は居ません。
甲斐大和の駅前ではワイナリーが一軒、試飲販売をしていました。最近海外でも人気の甲州を試飲します。ヨーロッパ系の白とは違い、爽やかでふくよかな味わい。
実はヨーロッパ系の白ワインの成分と刺身の相性が悪く、刺身が美味しく感じられないが、甲州だけは刺身と相性が良いと説明を受けます。海外で甲州に人気が出たのは、刺身がポピュラーに食べられる様になったからだとか。
明治の最初にワイン栽培を学びにヨーロッパに渡った人物が希望峰を超えて現地に着いたのは、ワインの仕込みが終わった後。彼は頼み込んで留学を1年延長して、ワイン作りを日本に伝えますが、ヨーロッパのブドウの品種は日本では育たなかった。
海外の乾燥地ではブドウは縦に小さく仕立てますが、日本の気候だと枝が市場に広がって20mも伸びる株もあるそう。実も日本は大振りで瑞々しい。
そんなこんなで、ヨーロッパと日本のワイン作りはブドウの品種からして違うのだとか。
因みに、中央線が開通する明治30年代まではワインは馬の背に乗せられ、笹子峠や大垂水峠を超えて東京まで運ばれていた。3日から6日掛かったらしい.当然、搬送中にワインは劣化したが、当時は薬として売られていた。
山梨でワイン作りが盛んになったのは中央線の開通した後だそうです。
そんな話をひとしきり伺い、甲州を一本買う頃には、下り電車の時刻になりました。
塩山で降りて、塩山温泉を堪能して、市内を少し歩きます。途中、ワインの一升瓶を買いそうになりましたが、ワインは足が早いので、諦めます。開栓後に飲み切ったらカミさんに怒られます。
そんなこんなで特急でワインで乾杯して、あっという間に東京に到着。
娘に「今日の登山は何点?」って聞いたら「100点」と即答した。
こんな登山があっても良い。











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