記録ID: 8928652
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
奥武蔵
錦秋紅葉大持山
2025年11月11日(火) [日帰り]
埼玉県
みのちゃん
体力度
4
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 07:57
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,204m
- 下り
- 1,205m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:05
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 7:57
距離 14.7km
登り 1,204m
下り 1,205m
16:32
| 天候 | 曇り時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
レコを見ると一の鳥居から武甲山、小持山、大持山を周回する事例が多かったのですが、公共交通機関を利用すると、横瀬から一の鳥居までの交通手段が、タクシーしかなく、当日自家用車が使えなかったため、バスを活用できる、名郷からの大持山の周回としました。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
名郷バス停には公衆トイレ（和式1つ、洋式1つ、小便器2つ、水洗）あります。バス停のすぐ前に10台ぐらいの有料駐車場あります。当日は8時半時点で半分ぐらい埋まってました。 コース全体に、ピンクテープや道標が、意外に少ないかな？という印象を受けました。比較問題なので、主観が入りますが、丹沢や富士五湖周辺と比べると、だいぶん少ない感じです。分岐で迷う箇所がありましたので、なんらかの地図＆GPSか地図アプリの活用が安心です。登山道は倒木等はありますが、特に危険個所無し。 【名郷〜山中〜妻坂峠】山中（ウノタワへの横倉林道との分岐点）までは舗装道路、その後少しだけ荒れた舗装林道を歩きますが、新たに林道が伸びた大きく右に曲がる地点でそちらに入らず、廃道のような林道を直進し、S字に高度を稼ぐ部分はショートカットして、まもなく沢の二股となる林道終点に開けた場所があり、橋が見える。 この辺りが道標も、ピンテも無く、道が合ってるのか？不安になるような怪しい道です。しかし橋を渡ると、本格的な登山道らしい道に変わって、一安心。ここから先は、妻坂峠まで、ヒノキの植林帯の暗い感じの道を進みます。最後のジグザグの急坂がちょっと厳しいけど、ひと登りで妻坂峠。ここまでは特に見どころもなく、平凡な道です。妻坂峠で雑木林の明るい尾根に出ます。 【妻坂峠〜大持山肩】この区間は雑木林の明るい尾根道で、眺望はありませんが、すばらしい紅葉ロードとなっています。特にモミジが多くて、赤や黄色のとてもきれいな広葉樹林のトンネルの中を歩き、本コース中でも屈指の、見ごたえある紅葉が楽しめます。最初は急坂ですが、上り切った肩から大持山肩にかけては、ほぼ平坦で緩やかに続く、のびやかな尾根は、紅葉もピーク、最も見頃となってる場所でした。大持山肩はウノタワ・鳥首峠への分岐点でもあり、南東側が開けています。 【大持山肩〜大持山〜雨乞岩】肩から大持山を越えて、雨乞岩までをピストンしました。大持山まではひと登り、ぶなの大木に覆われた大持山山頂部は、展望はないけど、とてもよい雰囲気です。ここから緩やかに下ってゆき、最後に小ピークを登ると、雨乞岩です。ここまでおよそ10分程度、標高で1248mを差していました。登山道から10mぐらい外れており、道標もないので、見過ごして通過してしまいました。向かって左側を注視して、ピークで開けた場所が、雨乞岩。 ここからの眺望は素晴らしく、大持山からの眺望が無いだけに、ここは大持山まで登ったら、ここは外せない場所だと思います。南側から時計回りに北側まで約180度の大展望が得られます。時計回りに大持山〜小持山までという展望範囲になります。奥武蔵の山々や両神山や浅間山も見えました。ドウダンツツジの真っ赤な紅葉や、眼下の山並み、小持山の紅葉も素晴らしかったです。 【大持山肩〜ウノタワ〜鳥首峠】肩から急降下して少し登ると横倉山。この稜線も一部東側に、ヒノキの植林帯が隣接するところもあるが、基本は広葉樹の雑木林が続いて、紅葉の素晴らしい稜線です。傾斜が緩やかなところは、特にぶなの大木が多く、コシアブラの木々も混じって、雰囲気の良い林が続きます。最後急坂を下りきって、ウノタワ到着。ぽっかりとくぼ地、平坦地が現れ、不思議な空間です。カラマツに囲まれて、これまでとはまた違った雰囲気です。ただ紅葉はあまりなくて、緑のコケに覆われた平地が印象的。 ウノタワから少し登ってピークを越えてしばらく行くと、突然真っ白にガれた小ピークに出ます。かつて石灰石を採掘していた場所が垣間見れます。その鉱脈がこのピークまで達しているようで、石灰岩でできているようですね、だから白く見えたんだと納得。ここから振り返って展望が良く、一息付けます。ここからヒノキの樹林帯に入り、急降下して鳥首峠に到着します。 【鳥首峠〜白岩〜名郷】鳥首峠からはヒノキの樹林帯の中を、ジグザグの急降下が続き、ひたすら位植林帯の中を下っていく感じです。途中石灰石の採掘用に建てられたと思われる廃墟があり、ちょっと怖い感じです。更に下ると前方開けて、荷揚げ用のモノレールが見えれば、白岩も近いです。最後は採掘の会社私有地の中を登山道が通っているみたいで、立ち入り禁止柵に囲われた中をジグザグに下ると、舗装道に出ます。ここからは2.5kmぐらいですが舗装道歩きになります。全体にこの区間も、あまり見どころは無く、平凡な道でした。 |
写真
山の上の方に濃い黄色の紅葉、アップで見てみたらタカノツメでした。
非常に規則正しい岩脈、薄い層状になっていて、細かい粒状で、1mmぐらいの厚みに剥がれ落ちた岩片が散らばっていました。
巨大な石がこのコースにはごろごろしてる。5mぐらいはありそう。
沢の二股地点、ここが林道終点！
この橋を渡って左側の沢沿いに進む。ここからは登山道っぽくなりました。
この橋を渡って左側の沢沿いに進む。ここからは登山道っぽくなりました。
檜林のジグザグ急登を登りきると、妻坂峠に出ます。峠に出ると、風の通り道なのか、北風が強く、汗をかいた体は、一気に冷え切ってしまった！日差し無く体感は氷点下！手袋、ダブルヤッケ着てしのぎます。
1
11/11 10:15
檜林のジグザグ急登を登りきると、妻坂峠に出ます。
峠に出ると、風の通り道なのか、北風が強く、汗をかいた体は、一気に冷え切ってしまった！日差し無く体感は氷点下！手袋、ダブルヤッケ着てしのぎます。
峠に出ると、風の通り道なのか、北風が強く、汗をかいた体は、一気に冷え切ってしまった！日差し無く体感は氷点下！手袋、ダブルヤッケ着てしのぎます。
峠のオオモミジが真っ赤に紅葉！期待が膨らみます。ここから先は広葉樹の雑木林で、明るい尾根道に変わります。
ハウチワカエデ、オオモミジ、イロハモミジ、エンコウカエデなどが見事に紅葉しています。この時刻ぐらいから、曇り空から、時折陽がこぼれるようになりました！
1
11/11 11:17
ハウチワカエデ、オオモミジ、イロハモミジ、エンコウカエデなどが見事に紅葉しています。この時刻ぐらいから、曇り空から、時折陽がこぼれるようになりました！
陽が差すと、紅葉の色合いが映えますね。オオモミジの色づきが進んでいます。
この尾根には、カジカエデがたくさんあります。黄色く紅葉したカジカエデが素晴らしい
オオモミジの黄葉と真紅のコハウチワカエデの紅葉この時間帯から青空も覗いて、一気に雲が切れて、陽が差すようになり、紅葉写真には最高のコンディションになりました！
体感も10度ぐらいになって、歩き易く助かりました。
1
11/11 11:47
オオモミジの黄葉と真紅のコハウチワカエデの紅葉
この時間帯から青空も覗いて、一気に雲が切れて、陽が差すようになり、紅葉写真には最高のコンディションになりました！
体感も10度ぐらいになって、歩き易く助かりました。
この時間帯から青空も覗いて、一気に雲が切れて、陽が差すようになり、紅葉写真には最高のコンディションになりました！
体感も10度ぐらいになって、歩き易く助かりました。
メグスリノキ、オオモミジ、コハウチワカエデのコラボ
溜息出るほどの美しさ！
溜息出るほどの美しさ！
青空に真紅の紅葉、鉄壁のコンビネーション
コハウチワカエデが燃える
コハウチワカエデが燃える
こちらは淡い朱色のカジカエデ
同じカジカエデでも色づきが変わってるのがおもしろい。
同じカジカエデでも色づきが変わってるのがおもしろい。
ようやく大持山肩に到着、ここまで撮影に時間をとられ牛歩でした。山頂にむかってイヌシデ黄葉とコハウチワカエデのコラボ
雨乞岩に向かって、うっかり通過してしまい、だいぶん小持山に向かって下ってしまった。お陰で樹間から武甲山が拝めました！
気づいて引き返し、無事雨乞岩に到着。ここでお昼ご飯にしました。眺望抜群で手前のドウダンツツジ紅葉もGOOD！
雨乞岩からのパノラマ写真�〇�計回りに、大持山〜奥多摩、奥武蔵の山々
雨乞岩からのパノラマ写真�∋�計回りに、奥多摩、奥武蔵の山々、遠く両神山、浅間山、手前小持山
雨乞岩の味のある標識。ここからの展望180度ですが、このルートでは貴重な展望台、遮るものなしの素晴らしい眺めです。この景色を見ないのはもったいない、是非オススメ！
11/11 13:19
雨乞岩の味のある標識。ここからの展望180度ですが、このルートでは貴重な展望台、遮るものなしの素晴らしい眺めです。この景色を見ないのはもったいない、是非オススメ！
この時間帯は、生憎このように、うろこ雲が広がってしまって、高曇り状態になってしまっていました。陽が差していれば、もう少し、紅葉の色合いが映えたでしょう。ちょっと残念です。
1
11/11 13:32
この時間帯は、生憎このように、うろこ雲が広がってしまって、高曇り状態になってしまっていました。陽が差していれば、もう少し、紅葉の色合いが映えたでしょう。ちょっと残念です。
大持山に戻る途中、北西側に開けた場所が、1か所ありました！たぶん登ってきた妻坂峠からの尾根が良く見えました。
下りきったコルあたりは、見事な黄金ぶな、林全体が黄金色に輝いていました！
コルから横倉山に向かってちょっとだけ登り！
ドウダンツツジの真紅の紅葉
ドウダンツツジの真紅の紅葉
タカノツメの淡い黄色の紅葉。タカノツメは通常もっと濃い黄色が特徴なのですが、このように淡い色合いの株は初めてみました
標識のくくってある樹がこのコハウチワカエデです。
標識から見上げると、こんな見事な紅葉が！
標識から見上げると、こんな見事な紅葉が！
コシアブラの葉っぱをアップ！
独特の色合いです。この尾根筋はコシアブラが多かった。
独特の色合いです。この尾根筋はコシアブラが多かった。
急坂を急降下、ぽっかりと平地が現れ、ウノタワに到着。
緑のこけに覆われ、カラマツにも囲まれてる
緑のこけに覆われ、カラマツにも囲まれてる
鳥首峠へ向かって進みます。最初はここも短い登り。
ぶなとコシアブラのコラボ
ぶなとコシアブラのコラボ
ぶなとコシアブラの対比、異様に白っぽく見えるコシアブラの葉っぱは、秋の紅葉の中でも異彩を放っており、大好きな樹です。
檜林のなかの急坂をジグザグに下って、鳥首峠到着。ここから下は、檜林の激下りでした。バスの時間があり、コースタイムは、2時間半ぐらいかかるけど、目算で1時間半あれば、下れると踏んでいた。でも、やはり心配で半分走って、降りました。
11/11 15:25
檜林のなかの急坂をジグザグに下って、鳥首峠到着。ここから下は、檜林の激下りでした。バスの時間があり、コースタイムは、2時間半ぐらいかかるけど、目算で1時間半あれば、下れると踏んでいた。でも、やはり心配で半分走って、降りました。
オニルリソウに似てるけど外来種かなあ？葉っぱは法蓮草のようでした。石灰石採石場近くの檜林の中に群生、なんか人の手が入ったような臭いがする。
11/11 15:58
オニルリソウに似てるけど外来種かなあ？葉っぱは法蓮草のようでした。石灰石採石場近くの檜林の中に群生、なんか人の手が入ったような臭いがする。
やがて林道に出ました。この時点でバスまで、1時間弱残っていたので、一安心でした。ここが舗装道に出た地点の登山道口。40分ぐらいで、ちょうど日の入り前に、名郷バス停に到着。なんとか17時のバスに間に合わせました。
11/11 16:00
やがて林道に出ました。この時点でバスまで、1時間弱残っていたので、一安心でした。ここが舗装道に出た地点の登山道口。40分ぐらいで、ちょうど日の入り前に、名郷バス停に到着。なんとか17時のバスに間に合わせました。
本日の落ち葉コレクション�．魯Ε船錺�エデ、コハウチワカエデ、オオモミジ、イロハモミジ、ウリハダカエデ、コミネカエデ
感想
初めてのコースで様子がわからないまま、レコで紅葉が良さそうなので、とにかくまずは歩いてみる事にした。公共交通機関利用なので、バスの時刻だけは、しっかり確認し、行きは始発で秦野を出て、乗り継ぎが綱渡りだったが、なんとか飯能発7:35の名郷行きバスに乗ることが出来た。帰路は昼間に良い時刻のバスが無く、17:01発の名郷発バスで帰る計画とした。
名郷起点で大持山を登る妻坂峠、鳥首峠を経由した周回コースで、歩いてみたが、それぞれ稜線上の峠までの区間は、同じように舗装道路歩き、ヒノキの植林帯の中の道が続く我慢の行程だった。しかし妻坂峠〜大持山〜鳥首峠間は、レコの情報通り、すばらしい紅葉ロードでした。
特に妻坂峠から大持山肩の間は、紅葉もピークを迎え、色取り取りの紅葉が見事でした。また大持山〜鳥首峠は黄金ぶなの林相がとてもきれいで、コシアブラの木々も多く、妻坂峠側とは違った雰囲気で、こちらも捨てがたい魅力がある道でした。
大持山は、すでに紅葉のピークは過ぎていましたが、ぶなの大木に覆われた雰囲気ある頂の趣は、展望はありませんが、大好きです。大持山の先、雨乞岩は貴重な展望台！ここからの展望180度ですが、このルートでは貴重な展望台のひとつ、遮るものなしの素晴らしい眺めです。この景色を見ないのはもったいない、是非オススメ！
往復30分ぐらいで行って来れて、標高差も50m程度です。
本コースは峠間の稜線上の紅葉が見事で、この時期には、ずっと明るい尾根の紅葉トンネルを歩けるのが魅力です。まずモミジが多くて赤が主体の見ごたえある紅葉、ブナの原生林もすばらしい。シデ類やアオハダ、タカノツメ、コシアブラ、ミズナラといった黄葉も多種多様で美しい。多彩な広葉樹の織り成す色彩豊かな紅葉が、稜線上、ずっと続くのがいいですね。初めて訪れた大持山ですが、今度は小持山の方や、武川岳にも、是非行ってみたいですね。
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