大杉谷〜大台ヶ原（大杉バス停〜桃ノ木小屋〜日出ヶ岳〜大台ヶ原）
三重県
奈良県
kumao3193
体力度について
- GPS
- 12:27
- 距離
- 24.7km
- 登り
- 2,831m
- 下り
- 1,558m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 5:36
- 山行
- 6:24
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 7:05
| 天候 | 11/8:晴れのち曇り 11/9:雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス タクシー
|
写真
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大杉谷登山センター山岳協力金1000円をお支払い。木製の紐で吊るせる飾り貰えました。
ここでいろいろコース状況をお聞きして。
京良谷（キヨラ谷）は熊の通り道なので一人だと注意するようにと教えていただきました。
山岳協力金1000円をお支払い。木製の紐で吊るせる飾り貰えました。
ここでいろいろコース状況をお聞きして。
京良谷（キヨラ谷）は熊の通り道なので一人だと注意するようにと教えていただきました。
感想
大台ヶ原に行くなら大杉谷からの縦走、と何年も前から決めていました。
若い頃、自転車での旅ばかりしていた頃からの憧れの地でもありました。当時は山はやっていなかったので、大台ヶ原ドライブエイの上まで自転車で、という目標だけでしたが・・
最近、実家の親の介護を兼ねて、帰省して用事を済ませてから西日本の山へ行くことが増えてきて、今回のターゲットは長年温めてきた大台ヶ原へ。当初は6月〜7月頃を計画していたのですが、蛭が出る、しかも多い、という情報を得て、暑さが落ち着いてからに変更。そして今回その日がやってきました。
大阪からまずは松阪市で前泊。予約制のバスが4000円、しかも登山口到着が12時到着。出発が12時過ぎてからだとこの時期日暮れが早いことを考えるととても不安。
そこで松阪で前泊して、翌朝電車で三瀬谷駅に移動して（7：40着）、7：45発の町営バスで大杉バス停（8：45着）まで行く、そこから徒歩で登山口まで地図で2時間50分。9時に大杉バス停を歩き出して2時間半として11時半。予約制バスで行った場合より45分は早く登山口に着ける、ということで林道を徒歩移動していく計画としました。予約制バスが4000円、松阪前泊が4000円、と同じ金額だったのも決め手の一つとなりました。
ところが、松阪前泊の翌朝、電車に乗ろうとしていると、途中で電車が野生動物との衝突により約20分遅れで到着しますとのアナウンスが・・
いきなりのとん挫か！ と思いましたが、とりあえず三瀬谷駅まで行くことに。
そして三瀬谷駅には約9分遅れまで縮まったものの7：49で、バスは当然接続は関係なく出発した後でした。4分かなわず・・・
タクシーが1台停まっていました。運転手さんに、大杉バス停まで幾ら掛かるか聞いたら12,000円位だと。登山口までなら16,000だと。4,000円の差なら、「えーい、登山口までタクシーで行ってしまえ！」と思って、お願いすると、次の予約が入っていて、登山口までは行けないとのこと。そこで運転手さんが、バスを追いかけましょうか？追い付いてバスに乗り換えて大杉まで行けばどう？という提案をしてくれたので、「じゃ、それでお願いします！」ということになりタクシーに乗車。
ここまで来て、前泊までして、当日山小屋キャンセルだと100％だし、止めれるか、という思いで奮発することを決心しました。
けっこう飛ばしてくれて、バスに追い付いてくれて、一つ先のバス停に停車。運転手さんがバスを止めてくれて、乗り移させてくれました。その時、5,690円です、と言われて、10,700円を払ったのでお釣りは5,010円のところ、運転手さんも私もバスを待たせているので焦って、まずは4,000円ね、あと10円ね、と言われて、頭が回ってなく、はい、いいです、と言ってしまった私。1,000円損してしまったことに気付いたのはバスに無事乗り移れてしばらく走った後でした・・・
まあ、旅のハプニングはつきもの、と諦めて大杉バス停に当初の予定通り8：45に到着。バス代は300円です。
大杉谷登山センターに入り、山岳協力金1,000円を払って、センターの人とおにぎりをパクつきながら少しお話しをしました。コースの状況や大杉谷の素晴らしさを教えてもらい、ふと、熊はどうですか？ と尋ねてみると、「普通に居ますよ」とのこと。「ただ、人身事故は起こったことがないです。が、自分が第一号にならないとも限らないので気を付けてください」と言われました。
確かに知床で20年以上も人身事故は起きていなかったのに、今年第一号とも言える事故が起きてしまったことを思うと気が引き締まりました。
今回の熊対策として、クマ鈴2個、クマよけスプレーをショルダーベルトに装着してすぐに発射できるシミュレーションも何度もしてきて、あとはヘルメットを終始被って、片手には畳んだ状態でストックを持って。いざ襲われたらヘルメットの頭を前にしてストックでこづいて払う、ということも想定して。と少し大袈裟かも知れませんが、遭遇率の高い私としてはこれくらいやって損はないだろうと。
林道を歩くこと1時間45分で登山口の駐車場に着くことが出来ました。割と早く着くことが出来たので休憩。そこにハイエースのタクシーが来て、先ほどのタクシーの運転手さんが、「先ほど乗られた方ですよね？ 千円お釣り少なかったでしょう？」と私を見つけて声を掛けてきてくれました。その誠意に少し感動を覚え、「いいです、いいです、気付きましたけど、助けてもらったので。メシ代にでもしてください」とお釣りの受領をお断りしました。
といった具合に旅の出だしは少しハプニングがありましたが上々の出来で出発することが出来たのでした。
歩き出してすぐに下の廊下のような道になり、吊橋も何本も渡り、美しい清流の流れを常に見ながらでテンションが上がります。
途中、登山センターの人から聞いていた熊の通り道である、京良谷（キヨラ谷）を少し緊張しながら通過しました。山と川を行き来していて昼間でも登山道を横切ることがあるとか。
そうこうしていると、その後は意外と人もそこそこ歩いていて、あまりそういった緊張感もなく桃ノ木小屋に着くことが出来ました。
お風呂も入れる快適な小屋でした。ただ少しきになったことが。
お風呂はシャンプー、リンス、石鹸の使用は禁止、でもトイレは水洗で紙も流せる。こんな山奥に下水道が通っているはずもないだろうし、まさか川に垂れ流しということもないだろうし、どういう仕組みで運営しているのでしょうか？
浄化を繰り返して浄水用の水にリサイクル出来るシステムがあるとか情報を見たことありますが、それでも溜まる一方だとどこかで廃棄は必要、しかも紙も一緒に流して良いの？ と気にしたのは私だけでしょうか？・・・
ともあれ快適な小屋であることには間違いありません。けっこう眠れて、疲れもだいぶ取れたようでした。朝起きた時点では雨も降っておらず、もしかしたら降らずに行けるかも？ いや、絶対どこかで降り出すだろう、ということで初めからレインウェア上下を着て出発しました。すぐに暑くなり上は脱いで歩くことに。しかし脱いだ途端に降り出すという「山あるある」で、何とか樹林の中で粘りましたが、それでも1時間後位には限界の降りになり、上を着ることとしました。結局、この後大台ヶ原到着まで雨が止むことはありませんでした。
時々は止んでくれても良さそうなのに、ずっと降り続けていたので、腹が減ってもエネルギー補給もままならず、東屋のあるところ、避難小屋の二か所だけでしか補給ができませんでした。堂倉避難小屋で補給して、あとは渓谷沿いから離れて急登になっていきます。避難小屋に着く前、そしてここから歩き出して暫くは一人になり、雨で薄暗く、いつ熊が出てもおかしくない雰囲気に緊張しながら歩いていきます。
何とか日出ヶ岳まで来ると人も増えて、ホッと一安心。しかしガスガスで展望はなし。ただのピークハントだけになりました。
下りは40分程度で大台ヶ原の駐車場に到着。寒いのに着替えたりする場所がなく、トイレか、ビジターセンターの外のベンチで着替えるかしか出来ません。登山者用のバスは走っているのに、大台ヶ原駐車場周辺は登山者に優しい場所は無いっておかしいのでは？と思いました。東屋すらない。雨が多いので有名な大台ヶ原にして、登山コースもたくさんあるのに、登山者のための休憩場所や雨宿りする場所がないとは・・
大杉谷側の登山センターは「登山センター」いうだけあって登山者を快く迎えてくれましたが、大台ヶ原との違いを感じました。しかも大台ヶ原の方が標高も高いのに。
と最後は大台ヶ原の愚痴になってしまいましたが、大杉谷は期待通りの場所でした。
雨の大杉谷は、雨天ではない下の廊下より難易度が高いと思いました。岩がツルツル滑るし、下の廊下では梯子で登り下りはありますが、岩場での急な登り下りはなかったかと思います。大杉谷は岩場でそういった箇所がいくつもありましたのでそう思いました。
雨の多い場所なので雨は避けられないと思って覚悟はしていたものの、やはり一日中雨の中は疲れますね。しかもモンベルの1年前に購入して今回でまだ13回目の登山で履いたのに、浸水することが判明。今まで一日中雨の中を履くことはなかったので分からなかっただけなのかも。帰宅後に水につけて調べてみると、タンの部分や左右の前方の布地から普通にじわと汗をかいたような漏れを確認。
何だこれ、何がゴアテックスだ？ ってことでモンベルの靴は今後は買わないことに決めたのでした。勿体ないから晴れの日限定で履き続けますが。
雨の中を信頼して歩ける靴じゃないと、縦走で何日間か歩く時にはとてもじゃないけどこれでは役に立たないですね。初日が雨ではなくて二日目で、その日しのげれば帰るだけだったからまだ助かりましたが、濡れた靴で歩き続けたせいで、足の裏の皮膚がずる剥けで痛い状態になってしまいました。やれやれ、またお金が出ていくな〜
今年はもう泊りは無いから、来年の春以降には準備しないと・・
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