倶留尊山(長尾峠・亀山を経て)

- GPS
- 03:27
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 569m
- 下り
- 573m
コースタイム
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
踏み固められた登山道 |
| その他周辺情報 | お亀の湯 |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
|
|---|
感想
このところ週末の天気がすっきりせず、旅気分も7分目といった感じだったが、明日は近畿地方の真上に高気圧の中心が移動してくるので、久々に爽快な山行日和が期待できる。11月初めのそんな日に行ってみようと「とっておいた」倶留尊山に登ってみるとしよう。
湾岸道から大和川線に入って阪和から南阪奈道へと向かう。フロントグラス越しにどんどん大きくなっていく二上山の背景が幻燈のように赤く染まっている。朝日が昇ってきているのだ。季節の移り変わりの速さを実感しつつ車を走らせれば、やがて葛城山のトンネルを抜けて道は奈良盆地へと下っていく。御杖村や曽爾村の山々には何度となく足を運んでいるので、この辺りの道も大分わかってきたつもりだ。だが、今日の登山口となる長尾峠は行ったことがないので、ヤマレコのアクセス機能を利用してナビをセットする。指示されるままに進む。曽爾村に入って曽爾高原が近づいてきた。駐車場(野口駐車場)に向かう道に入ってお亀の湯前を通過し、しばらくしたところでナビは左の林道に入るように指示してきた。えー、ここ入るの、と思ったが言われるがままにその細く怪しげな道に入っていく。一応舗装されてはいるが、路面には枯れ木やら小石やらが散乱し、ひび割れに路肩崩れなどでノロノロを強いられる。間もなく「この先通行困難」の表示。だが、あと1.5km程度となれば、何とかなるかも、と進む。幅もやっと通れる限界。こんなはずじゃなかったのだが、いったいこれは??? 目的地まであと数百メートルという地点で、谷の反対側に素晴らしく立派な車道が見えた。車が走っている・・・。またナビに騙された!とその時悟った。いい道までもうちょっとだが、林道の行く手には横と上から木の枝が張り出しているじゃないか。念のため積んでおいた剪定鋏を持ち出してばっさばっさと切り落とし、その末にやっと飛び出した二車線道路(片道一車線ずつ)のその場所は、ずばり長尾峠だった。この立派な道は、野口駐車場前を通過する車道で、駐車場入り口を左に分けてちょい上がったところが長尾峠ということを下山後に理解したというお粗末。ナビは野口駐車場に設定すべし、これが教訓なのでした。
さて、もうなんだかひどく疲れたが、気を取り直して亀山へと歩を進める。周囲は温帯広葉樹林で紅葉が進み、いい雰囲気だ。遊歩道風の木組み階段を上っていくと周囲がぱっと開けた。曽爾高原の南端のススキ原に出たのだ。前方には二本ボソが大きくそびえて見える。尾根をまっすぐに登っていくと亀山の山頂に達する。小さな山名版が木に取り付けられている。南には後古光山から古光山に伸びる稜線が伸びている。西側に目を向ければ、屏風岩とそれに連なる山々が一望される。そして眼下にはお亀の池と曽爾高原のなだらかな広がりが高原情緒を演出する。
亀山を後にして北へと稜線をたどる。曽爾高原から上がってきた人たちによってにぎわう亀山峠を抜け、ススキの原と樹林帯の境界に沿って稜線を登っていく。すぐにススキ原の最上部を過ぎ、林下の急登をひたすらこなす。前方に小屋が現れ、500円/1人を払って二本ボソの山頂に立つ。ここからは、北側すぐのところに倶留尊山のピーク、東には三峰山の稜線が大きな山容で眺められる。南には、古光山が下方に連なって見えているのだった。ここまでは老若男女、さらにはワン公まで三々五々やってきている。二本ボソからは鞍部に向かっての急下降が始まる。稜線は木々に覆われて視界は限られるものいの、紅葉が目を楽しませてくれる。鞍部からは岩の露出の多い急登となるが、岩場といえるものはなく、怖いところもない。ただし、稜線の両側は切れ落ちているので、本当は危険なのだが。ただひたすら急登をこなせば、多くの人が憩う小広い倶留尊山の山頂に飛び出す。我々もここで昼食とする。入れ替わり立ち代わり、多くの登山者がやってくる忙しい山頂である。食事がすんだら、往路を戻る。今度は亀山峠から曽爾高原へと下ることとする。亀山峠で草刈り作業をしている人にkinuasaが訪ねたところ、防火帯部分の野焼きを今日の昼にするとのことだった。ススキ原全体の野焼きは1月下旬の予定とのこと。
亀山峠からのくだりでは、切れ間なく続く登りの人たちとすれ違う。すごい人気だ。お亀の池の脇を通って野口駐車場に出ると、入ろうとする車が列をなしている。我々はトイレを借りてすぐ退散だ。団子屋の方に長尾峠への道を教えていただいて車道をゆるゆると登ると、すぐに駐車地に到着した。時計は正午と告げている。
こうして、この素晴らしい好天のもと、最高のコンディションで倶留尊山と曽爾高原を満喫したのだった。帰路はもちろん、この立派な自動車道路を下る。ナビにはもう翻弄されない、と固い決意の(決意、だが)我々なのだった。
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